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十四章 太陽神の加護
閑話14 女神様と唸る拳(アリアンロッド視点)
私の伴侶がやらかした。
ここ数百年、人間の前に出ることがなかった私達に、太陽神のベレヌスの加護をもらいに来た子達に伴侶がやらかした。
加護を与えた神は、加護を与えられた者を親愛を込めて『愛し子』と呼ぶ。
私の愛し子はいつでもたった一人だけ。
水神や炎神達と違って、たくさんの人間達に愛を分け隔てなく与えるような器用なことは私には出来ない。
伴侶も一人、愛し子も一人。
それで私の手は手一杯。
どのみち月は、この世界では一つだけ。
手に入れるのは難しいのだから。
今代の私の加護を与えた子は、リヴィアス君。
私の加護以外に、薬神と豊穣の女神の加護を持つ大事な子。
薬神も豊穣の女神も、リヴィ君には今までの加護を与えた子以上に加護を与えている。
リヴィ君は気付いていないけど、薬神も豊穣の女神の加護も、あそこまで強くないんだよ。
相手の状態を見ただけでその相手に必要な薬を魔力で精製すること、希少な薬を魔力で精製することが出来ることしか、薬神の加護を持つ子は出来ない。
更にリヴィ君以外の人が作った薬が、どういう効能があるのか、偽物なのか、本物なのか、何という薬なのか、素材は何なのか分かること、毒を精製することは、今までの加護を与えた子以上に加護を与えた影響だ。
豊穣の女神の加護は、持つ者が大事に思う場所に、他の地と比べて少しだけ豊かにしたり、植物の成長速度を早める。
こちらも、リヴィ君の場合は、豊かにする量と植物成長速度が通常の二倍……もしくは三倍になっている。
大盤振る舞いにも程がある。
薬神も豊穣の女神も、リヴィ君が大事で可愛いのは分かる。
私も自分の子供のように思っている愛し子だ。
ただ、私と薬神、豊穣の女神は相性が良いので、相乗効果が高い。
お互いがお互い、自分の加護を少し多めに与えても大丈夫だろうと思った結果、リヴィ君の加護が強くなったんだろうと容易に分かる。
「……私もやらかしてるじゃない」
リヴィ君に何と言おう。
ちゃんと説明しないといけないよね。
今度、ちゃんと説明しよう。
私の伴侶のやらかしは、リヴィ君の現婚約者のラディウス君に対して。
ラディウス君は竜神の加護を持っている。
こちらの彼も竜神が加護を強めに与えちゃったらしく、竜になれるらしい。
竜神も、ラディウス君に説明した方がいいんじゃない?
そう思いつつ、私の伴侶ーー太陽神ベレヌスは、彼の兄の竜神の愛し子のラディウス君に嫉妬して、目の前でリヴィ君を攫った。
ラディウス君と二人の家族達は、リヴィ君を助けるために最下層へと向かっていたのだけど、彼等に加護を与えた神達も、ベレヌスに怒り出した。
ベレヌスの兄の竜神も、私も怒ったので、さぁ、大変。
事態を収拾させるためには、誰かがベレヌスとラディウス君達の正面衝突を止めた方がいい。
リヴィ君のお父さんのミストラル君は怒りのあまり、神殺しも辞さない構えだった。
太陽神のベレヌスが殺されたら、次代の太陽神が生まれるまで、太陽がなくなる。
それは伴侶の私も困るので、止めに入る。
結果、リヴィ君と合流出来て、ラディウス君になんとか太陽神の加護を与えることが出来て、彼等は帰っていった。
良かった、本当に。
だけど、私の怒りはまだ収まってなかった。
「……なんとか、私の加護を与えられたな、アリー」
「……そうだね。だけど、私はまだベルに怒ってるんだよね……」
「え?」
「唸れ、私の幻の左!」
と、叫んで、私は拳を作って、ベレヌスの左頬にパンチを繰り出した。
「痛っ! アリー! 怒らせたのは私が悪いが、左とか言いながら、右で殴るな!」
左頬を手で押さえながら、ベレヌスは叫んだ。
「幻なんだから、右で殴るのは正しい!」
「屁理屈を言うなよ!? 左って言うなら、左で殴れよ?! 右頬を咄嗟に防御した私が滑稽じゃないか!」
「そういう意味でも、幻だったね……。残念だったね……」
涙目で訴えるベレヌスに、生暖かい目で見返す。
「……残念な目で私を見るのはやめてくれないか」
「リヴィ君を泣かしたからね。そのくらいは甘んじて受けてね」
「……あの子には、本当に悪いことをした……」
しょんぼり項垂れるベレヌスに、私は苦笑した。
嫉妬は置いといて、ベレヌスはベレヌスなりに、リヴィ君を心配した結果、ラディウス君に試練と言って、試したのだけど、やり方と言い方を間違えていた。
攫うにしろ、試練をさせるにしろ、もう少し考えて動いて欲しかった。
私や他の神達に言うなり、協力してもらうなり、方法はあった。
それをせずに、一人で暴走した結果、ラディウス君達に加護を与えた神達が怒って、彼等に協力してしまったことで中途半端な試練になった。
「……私はもちろん、他の神達にも頼ってよね? 私、ベルの伴侶だよ?」
口を膨らませて、不満を訴えると、ベレヌスに抱き締められた。
顔に一気に熱が集中するのが分かった。
リヴィ君の気持ちがよく分かる。
照れとか恥ずかしいとか嬉しいとか、感情が色々と溢れる。
でも、長年の伴侶だから、抱き締められると安心してしまう。
「……ごめん。次はちゃんと相談する」
「……次、同じことをしたら、伝説の上下右左をするから」
「え、何だ、それ。殴られまくるのか? それに伝説って、何? まぁ、肝に銘じておくよ……」
それだけ言って、ベレヌスは私を抱き締めたまま、頭に口付けしてきた。
「……リヴィ君とラディウス君達が平和だといいね」
「こればかりは、愛し子の元婚約者のあの弟の動向を見ておく必要がある。野放しには出来ない」
「そうだね。そこは動向を見ておかないとね」
溜め息が漏れる。
闇神自体の加護は悪くない。
彼の加護は、夜のように心安らかな気持ち、沈静を齎す。
決して、任意の人間を風で囲い、指定した場所に閉じ込め、閉じ込められた者は、指定した者しか見えなくなる……なんて加護は闇神にはない。
「……何か、リヴィ君の元婚約者の弟の加護には、裏がありそうね……」
「神達による、人間の加護の確認方法は表面だけだ。全て確認が出来るとすると識神か……」
「……引き籠もりな神だけど、事情を話したら助けてくれないかなぁ……」
「……私はアリーに行かせたくない」
「何で……?」
「……あいつ、アリーのことが好きじゃないか……」
拗ねるように、ベレヌスが外方を向いた。
「え、識神、私の従弟だよ?」
首を傾げながら言うと、ベレヌスの顔が苦虫を噛み潰したように歪む。
何で、そんな顔をするのか分からない。
私の加護を持つリヴィ君と、識神の加護を持つ双子の王子と王女は、私達と同じ関係なので、親近感を抱いている。
私と識神は従姉弟同士で、仲が良い。
加護を与えた子の性別に依ってしまう私を、変な顔をせずに接してくれる神の一人で、とても優しくて良い子。
が、目の前の私の伴侶は、識神に対してどうやら違う気持ちを抱いているようだ。
「あいつ、私がいなかったら、アリーを絶対狙ってたね」
「そうかなぁ? そんなこと言われたこともないけど」
「アリーに良い顔を見せたいからに決まってる! あいつ、私が側にいると睨むんだぞ?!」
「気のせいじゃないかな」
「気のせいじゃない!」
「まぁ、とにかく、あの子に今度相談してみようかな」
吠えるベレヌスの背中をぽんぽん叩きながら、呟く。
「その時は、私も行く」
拗ねた顔で、ベレヌスは私を抱き締めてくる。
何というか、甘えてくる困った太陽神を突き放せないというか、可愛いな、と思ってしまうのは、長年の夫婦関係だからかなとか、対の神だからなのかなとか過ぎる。
喧嘩しつつも、仲良くし合える、そんな関係にリヴィ君とラディウス君がなれるといいなぁと思いながら、今後のことを考える。
従弟に相談した結果、私達、神が頭を抱える事態になり、リヴィ君とラディウス君達を巻き込むことになるとは、この時は思わなかった。
※いつも読んで下さり、ありがとうございます!
BL大賞も終わり、結果待ちなのですが、ちょっと魂が抜けてしまい、更新が遅くなりました。
待って下さって方には、本当に申し訳ありません!
今日からまた更新再開します。
が、相変わらずのノーストックです……。
魂が抜けていたせいか、ストック増やすとか頭にありませんでした……。寝落ちしてました、ハイ。
ですので、ほぼ毎日更新ではなく、飛び石更新に変更させて頂ければと思います。
神様が出てきましたが、次話からはリヴィアスとラディウスのラブラブ……? かは分かりませんが、糖分多めな話になればなぁーと思っています。
そろそろ、殿下も待てが出来なくなりそうですし(笑)
そんな訳で、まだ続きますが、楽しく読んで頂けるように頑張りますので、引き続き、宜しくお願い致します!
ここ数百年、人間の前に出ることがなかった私達に、太陽神のベレヌスの加護をもらいに来た子達に伴侶がやらかした。
加護を与えた神は、加護を与えられた者を親愛を込めて『愛し子』と呼ぶ。
私の愛し子はいつでもたった一人だけ。
水神や炎神達と違って、たくさんの人間達に愛を分け隔てなく与えるような器用なことは私には出来ない。
伴侶も一人、愛し子も一人。
それで私の手は手一杯。
どのみち月は、この世界では一つだけ。
手に入れるのは難しいのだから。
今代の私の加護を与えた子は、リヴィアス君。
私の加護以外に、薬神と豊穣の女神の加護を持つ大事な子。
薬神も豊穣の女神も、リヴィ君には今までの加護を与えた子以上に加護を与えている。
リヴィ君は気付いていないけど、薬神も豊穣の女神の加護も、あそこまで強くないんだよ。
相手の状態を見ただけでその相手に必要な薬を魔力で精製すること、希少な薬を魔力で精製することが出来ることしか、薬神の加護を持つ子は出来ない。
更にリヴィ君以外の人が作った薬が、どういう効能があるのか、偽物なのか、本物なのか、何という薬なのか、素材は何なのか分かること、毒を精製することは、今までの加護を与えた子以上に加護を与えた影響だ。
豊穣の女神の加護は、持つ者が大事に思う場所に、他の地と比べて少しだけ豊かにしたり、植物の成長速度を早める。
こちらも、リヴィ君の場合は、豊かにする量と植物成長速度が通常の二倍……もしくは三倍になっている。
大盤振る舞いにも程がある。
薬神も豊穣の女神も、リヴィ君が大事で可愛いのは分かる。
私も自分の子供のように思っている愛し子だ。
ただ、私と薬神、豊穣の女神は相性が良いので、相乗効果が高い。
お互いがお互い、自分の加護を少し多めに与えても大丈夫だろうと思った結果、リヴィ君の加護が強くなったんだろうと容易に分かる。
「……私もやらかしてるじゃない」
リヴィ君に何と言おう。
ちゃんと説明しないといけないよね。
今度、ちゃんと説明しよう。
私の伴侶のやらかしは、リヴィ君の現婚約者のラディウス君に対して。
ラディウス君は竜神の加護を持っている。
こちらの彼も竜神が加護を強めに与えちゃったらしく、竜になれるらしい。
竜神も、ラディウス君に説明した方がいいんじゃない?
そう思いつつ、私の伴侶ーー太陽神ベレヌスは、彼の兄の竜神の愛し子のラディウス君に嫉妬して、目の前でリヴィ君を攫った。
ラディウス君と二人の家族達は、リヴィ君を助けるために最下層へと向かっていたのだけど、彼等に加護を与えた神達も、ベレヌスに怒り出した。
ベレヌスの兄の竜神も、私も怒ったので、さぁ、大変。
事態を収拾させるためには、誰かがベレヌスとラディウス君達の正面衝突を止めた方がいい。
リヴィ君のお父さんのミストラル君は怒りのあまり、神殺しも辞さない構えだった。
太陽神のベレヌスが殺されたら、次代の太陽神が生まれるまで、太陽がなくなる。
それは伴侶の私も困るので、止めに入る。
結果、リヴィ君と合流出来て、ラディウス君になんとか太陽神の加護を与えることが出来て、彼等は帰っていった。
良かった、本当に。
だけど、私の怒りはまだ収まってなかった。
「……なんとか、私の加護を与えられたな、アリー」
「……そうだね。だけど、私はまだベルに怒ってるんだよね……」
「え?」
「唸れ、私の幻の左!」
と、叫んで、私は拳を作って、ベレヌスの左頬にパンチを繰り出した。
「痛っ! アリー! 怒らせたのは私が悪いが、左とか言いながら、右で殴るな!」
左頬を手で押さえながら、ベレヌスは叫んだ。
「幻なんだから、右で殴るのは正しい!」
「屁理屈を言うなよ!? 左って言うなら、左で殴れよ?! 右頬を咄嗟に防御した私が滑稽じゃないか!」
「そういう意味でも、幻だったね……。残念だったね……」
涙目で訴えるベレヌスに、生暖かい目で見返す。
「……残念な目で私を見るのはやめてくれないか」
「リヴィ君を泣かしたからね。そのくらいは甘んじて受けてね」
「……あの子には、本当に悪いことをした……」
しょんぼり項垂れるベレヌスに、私は苦笑した。
嫉妬は置いといて、ベレヌスはベレヌスなりに、リヴィ君を心配した結果、ラディウス君に試練と言って、試したのだけど、やり方と言い方を間違えていた。
攫うにしろ、試練をさせるにしろ、もう少し考えて動いて欲しかった。
私や他の神達に言うなり、協力してもらうなり、方法はあった。
それをせずに、一人で暴走した結果、ラディウス君達に加護を与えた神達が怒って、彼等に協力してしまったことで中途半端な試練になった。
「……私はもちろん、他の神達にも頼ってよね? 私、ベルの伴侶だよ?」
口を膨らませて、不満を訴えると、ベレヌスに抱き締められた。
顔に一気に熱が集中するのが分かった。
リヴィ君の気持ちがよく分かる。
照れとか恥ずかしいとか嬉しいとか、感情が色々と溢れる。
でも、長年の伴侶だから、抱き締められると安心してしまう。
「……ごめん。次はちゃんと相談する」
「……次、同じことをしたら、伝説の上下右左をするから」
「え、何だ、それ。殴られまくるのか? それに伝説って、何? まぁ、肝に銘じておくよ……」
それだけ言って、ベレヌスは私を抱き締めたまま、頭に口付けしてきた。
「……リヴィ君とラディウス君達が平和だといいね」
「こればかりは、愛し子の元婚約者のあの弟の動向を見ておく必要がある。野放しには出来ない」
「そうだね。そこは動向を見ておかないとね」
溜め息が漏れる。
闇神自体の加護は悪くない。
彼の加護は、夜のように心安らかな気持ち、沈静を齎す。
決して、任意の人間を風で囲い、指定した場所に閉じ込め、閉じ込められた者は、指定した者しか見えなくなる……なんて加護は闇神にはない。
「……何か、リヴィ君の元婚約者の弟の加護には、裏がありそうね……」
「神達による、人間の加護の確認方法は表面だけだ。全て確認が出来るとすると識神か……」
「……引き籠もりな神だけど、事情を話したら助けてくれないかなぁ……」
「……私はアリーに行かせたくない」
「何で……?」
「……あいつ、アリーのことが好きじゃないか……」
拗ねるように、ベレヌスが外方を向いた。
「え、識神、私の従弟だよ?」
首を傾げながら言うと、ベレヌスの顔が苦虫を噛み潰したように歪む。
何で、そんな顔をするのか分からない。
私の加護を持つリヴィ君と、識神の加護を持つ双子の王子と王女は、私達と同じ関係なので、親近感を抱いている。
私と識神は従姉弟同士で、仲が良い。
加護を与えた子の性別に依ってしまう私を、変な顔をせずに接してくれる神の一人で、とても優しくて良い子。
が、目の前の私の伴侶は、識神に対してどうやら違う気持ちを抱いているようだ。
「あいつ、私がいなかったら、アリーを絶対狙ってたね」
「そうかなぁ? そんなこと言われたこともないけど」
「アリーに良い顔を見せたいからに決まってる! あいつ、私が側にいると睨むんだぞ?!」
「気のせいじゃないかな」
「気のせいじゃない!」
「まぁ、とにかく、あの子に今度相談してみようかな」
吠えるベレヌスの背中をぽんぽん叩きながら、呟く。
「その時は、私も行く」
拗ねた顔で、ベレヌスは私を抱き締めてくる。
何というか、甘えてくる困った太陽神を突き放せないというか、可愛いな、と思ってしまうのは、長年の夫婦関係だからかなとか、対の神だからなのかなとか過ぎる。
喧嘩しつつも、仲良くし合える、そんな関係にリヴィ君とラディウス君がなれるといいなぁと思いながら、今後のことを考える。
従弟に相談した結果、私達、神が頭を抱える事態になり、リヴィ君とラディウス君達を巻き込むことになるとは、この時は思わなかった。
※いつも読んで下さり、ありがとうございます!
BL大賞も終わり、結果待ちなのですが、ちょっと魂が抜けてしまい、更新が遅くなりました。
待って下さって方には、本当に申し訳ありません!
今日からまた更新再開します。
が、相変わらずのノーストックです……。
魂が抜けていたせいか、ストック増やすとか頭にありませんでした……。寝落ちしてました、ハイ。
ですので、ほぼ毎日更新ではなく、飛び石更新に変更させて頂ければと思います。
神様が出てきましたが、次話からはリヴィアスとラディウスのラブラブ……? かは分かりませんが、糖分多めな話になればなぁーと思っています。
そろそろ、殿下も待てが出来なくなりそうですし(笑)
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