2 / 5
第2話 追放の夜、差し出された手
しおりを挟む
雪が降り始めていた。馬車の窓から見える外の景色は白く霞み、世界のすべてが沈黙に包まれているようだった。道中で出会った商人の馬車は、北へ向かう途中の関所を越える前で止まった。彼は言葉少なに肩をすくめ、「ここから先は軍の領分だ。気をつけな」と言って去っていった。
私は雪の中に立ち尽くし、白い息を吐いた。歩けば足元の雪がぎゅっぎゅっと音を立てる。冷たさが靴底を貫き、足の感覚すら薄れていく。けれど、心の方がもっと冷えていた。
「これが、私の選んだ道……」
メイは心配そうに私の後ろを歩いていた。彼女の頬もかじかみ、唇の色が青い。それでも、何も言わずに付いてくるその姿が痛々しくて、申し訳なくてたまらなかった。
「メイ、無理をしてはいけないわ。少し腰を下ろしましょう」
「でも、お嬢様……。辺境までの道は長くて、このままでは――」
「もう“お嬢様”じゃないのよ」
私は微笑もうとしたが、それは凍りついた顔の筋肉を無理に動かしたようなぎこちないものだった。
雪は激しさを増し、風まで吹き荒れはじめた。視界の先に、黒々とした森が見える。そのさらに奥に、まだかすかに煙の立ち上る光があった。
「人里……かしら?」
「……でも、この雪で辿り着けるでしょうか……?」
返事をする前に、風の向こうから蹄の音が響いた。重く、規則正しい。普通の旅人ではない。軍の行進のような、冷厳な響きだった。
私は咄嗟にメイを庇い、雪の影に身を潜めた。
音は近づき、やがて目の前の街道に十数騎の兵が現れた。先頭の騎士は漆黒の馬に跨り、銀の鎧を身にまとっている。彼の手綱さばきひとつで兵たちは動きを揃え、雪の上に描くように停止した。
その男が馬上からこちらを見下ろす。冷たい金の瞳。無表情。
寒気とは違う恐怖が背筋を走った。
「何者だ」
短い声。その音はまるで刃のように鋭く、威圧感に満ちていた。
私は言葉を失った。何と言えばいいのかわからない。
逃げるべきか。名乗るべきか。
だが、逃げ場などとうにない。
「……申し訳ありません。ただの旅の者です」
精一杯の声を絞り出す。だが、騎士は動じなかった。
「旅の女が、この吹雪の中、軍の領地に足を踏み入れるか?」
「……理由が、ありまして」
「名を言え」
「リリアナ・……リリアナ・エヴァンスと申します」
名を口にした瞬間、周囲の空気が変わった。騎士の瞳が僅かに揺れ、背後の兵たちが囁き交わす。エヴァンスの名は、王都でも有名だ。だがそれはもはや“王家に見放された家”としての悪名でもあった。
「エヴァンス……元王太子の婚約者、か」
低く呟くような声。どうやら彼は知っているらしい。
「貴女のような者が王都から出たとは聞いていない。逃亡か、追放か」
正直に答えるしかない。
「追放されました。行くあてがないのです」
風が止んだ。雪の音だけが耳に残る。
沈黙が永遠のように続いた後、騎士は馬を少し前に進めた。
「ここは辺境伯レオンハルト=ヴォルクナーの領。立入には許可がいる。だが——」
彼は少し目を細めた。
「このまま放っておけば、凍死するだろう」
次の瞬間、彼は馬から降り、私の前に立った。
その大きな手が、差し出される。
「ついて来い」
それだけ言うと、背を向けた。その背中はまるで凍てつく壁のように広く、威圧的なのに、奇妙な安堵を感じさせた。
私は一歩踏み出し、ためらいながらその手を取った。
その瞬間、掌に触れた体温が、氷のように冷たかったはずなのに、不思議と心の霜を溶かした。
*****
雪嵐の中、彼に導かれて歩くこと数刻。小高い丘を越えた先に、黒い石壁の巨大な城が現れた。
辺境伯の居城——人々が“氷の城”と呼ぶ場所。
「お嬢様……まさか、ここに……?」
「きっと、彼はこの城の……」
その言葉を言い終える前に、門番が敬礼し、重い鉄門が軋む音を立てて開いた。
騎士は振り返らずに命じる。
「休ませろ。暖を取らせ、医師を呼べ」
部下たちが迅速に動く。私は言葉もなく連れて行かれ、暖炉のある部屋へ通された。
メイにも毛布と温かいスープが与えられる。
凍えた指がようやく動くようになり、手にした陶器のカップの温かさが心地よい。
けれど、雪の匂いを残したあの騎士――彼が誰なのか、気になって仕方がなかった。
やがて部屋の扉が静かに開く。彼が入ってきた。
兜を外した姿は、鋭く、美しく、そして氷のように冷たい。
「改めて名乗ろう。辺境伯レオンハルト=ヴォルクナーだ」
「……っ、辺境伯様……」
思わず立ち上がると、彼は軽く手を振って制した。
「礼はいらない。あの雪の中を歩けば、誰でも命を落とす。貴様が誰であろうと関係ない」
淡々とした言葉。それでも、どこかに僅かな優しさが滲んでいた。
だが、次の言葉は冷たく響いた。
「ただし、保護するには理由がいる。なぜ辺境へ?」
私は思わず拳を握った。ここで嘘をついても仕方がない。
「王都では、もう私の名も居場所も失われました。……行くあてがなくて、せめて誰にも知られぬ場所で、静かに生きたかったのです」
その告白に、レオンハルトは短く息を吐いた。
「静かに、か。ここでは“静かに”など存在しない。吹雪と獣と戦いながら生きる場所だ。弱い者には過酷だ」
「……それでも、ここに居たいのです」
一瞬、彼の目が揺れた。
その瞳には、かつて私が見たどんな貴族の目とも違う光があった。冷たいのに、底に熱を秘めている。
「命を粗末にするな」
「生きることを諦めたわけではありません。……ただ、もう一度、生まれ直したいだけです」
沈黙。
暖炉の薪がはぜる音だけが部屋を満たした。
やがて、レオンハルトは静かに頷いた。
「いいだろう。滞在を許可する。ただし、いつまでも客ではいられん。働け。何かしら役目を探してやる」
「……はい」
胸の奥から熱いものがこみ上げた。
追い出され、罵られ、蔑まれたこの私が、ようやく「居てもいい」と言われた気がした。
*****
夜、与えられた部屋で窓の外を見つめる。氷の壁のような城は静まり返り、遠くの廊下を兵の足音が通り過ぎていく。
暖炉の炎がゆらめき、影が壁に揺れた。
「……メイ、あの方、不思議ね」
「ええ……冷たいようでいて、お優しい方です」
「そうね。まるで氷の中に炎が隠れているみたい」
彼の瞳を思い出す。
あの冷たい金の色の奥に、なぜか懐かしい温もりを感じた。
追放の夜、あの手を取ったとき、運命の歯車が音を立てて回り始めた。
もう二度と戻れない場所を離れ、私は新しい世界の門をくぐったのだ。
そしてこの城で——氷の騎士が、私の心を溶かすことになるとは、このときまだ知らなかった。
(続く)
私は雪の中に立ち尽くし、白い息を吐いた。歩けば足元の雪がぎゅっぎゅっと音を立てる。冷たさが靴底を貫き、足の感覚すら薄れていく。けれど、心の方がもっと冷えていた。
「これが、私の選んだ道……」
メイは心配そうに私の後ろを歩いていた。彼女の頬もかじかみ、唇の色が青い。それでも、何も言わずに付いてくるその姿が痛々しくて、申し訳なくてたまらなかった。
「メイ、無理をしてはいけないわ。少し腰を下ろしましょう」
「でも、お嬢様……。辺境までの道は長くて、このままでは――」
「もう“お嬢様”じゃないのよ」
私は微笑もうとしたが、それは凍りついた顔の筋肉を無理に動かしたようなぎこちないものだった。
雪は激しさを増し、風まで吹き荒れはじめた。視界の先に、黒々とした森が見える。そのさらに奥に、まだかすかに煙の立ち上る光があった。
「人里……かしら?」
「……でも、この雪で辿り着けるでしょうか……?」
返事をする前に、風の向こうから蹄の音が響いた。重く、規則正しい。普通の旅人ではない。軍の行進のような、冷厳な響きだった。
私は咄嗟にメイを庇い、雪の影に身を潜めた。
音は近づき、やがて目の前の街道に十数騎の兵が現れた。先頭の騎士は漆黒の馬に跨り、銀の鎧を身にまとっている。彼の手綱さばきひとつで兵たちは動きを揃え、雪の上に描くように停止した。
その男が馬上からこちらを見下ろす。冷たい金の瞳。無表情。
寒気とは違う恐怖が背筋を走った。
「何者だ」
短い声。その音はまるで刃のように鋭く、威圧感に満ちていた。
私は言葉を失った。何と言えばいいのかわからない。
逃げるべきか。名乗るべきか。
だが、逃げ場などとうにない。
「……申し訳ありません。ただの旅の者です」
精一杯の声を絞り出す。だが、騎士は動じなかった。
「旅の女が、この吹雪の中、軍の領地に足を踏み入れるか?」
「……理由が、ありまして」
「名を言え」
「リリアナ・……リリアナ・エヴァンスと申します」
名を口にした瞬間、周囲の空気が変わった。騎士の瞳が僅かに揺れ、背後の兵たちが囁き交わす。エヴァンスの名は、王都でも有名だ。だがそれはもはや“王家に見放された家”としての悪名でもあった。
「エヴァンス……元王太子の婚約者、か」
低く呟くような声。どうやら彼は知っているらしい。
「貴女のような者が王都から出たとは聞いていない。逃亡か、追放か」
正直に答えるしかない。
「追放されました。行くあてがないのです」
風が止んだ。雪の音だけが耳に残る。
沈黙が永遠のように続いた後、騎士は馬を少し前に進めた。
「ここは辺境伯レオンハルト=ヴォルクナーの領。立入には許可がいる。だが——」
彼は少し目を細めた。
「このまま放っておけば、凍死するだろう」
次の瞬間、彼は馬から降り、私の前に立った。
その大きな手が、差し出される。
「ついて来い」
それだけ言うと、背を向けた。その背中はまるで凍てつく壁のように広く、威圧的なのに、奇妙な安堵を感じさせた。
私は一歩踏み出し、ためらいながらその手を取った。
その瞬間、掌に触れた体温が、氷のように冷たかったはずなのに、不思議と心の霜を溶かした。
*****
雪嵐の中、彼に導かれて歩くこと数刻。小高い丘を越えた先に、黒い石壁の巨大な城が現れた。
辺境伯の居城——人々が“氷の城”と呼ぶ場所。
「お嬢様……まさか、ここに……?」
「きっと、彼はこの城の……」
その言葉を言い終える前に、門番が敬礼し、重い鉄門が軋む音を立てて開いた。
騎士は振り返らずに命じる。
「休ませろ。暖を取らせ、医師を呼べ」
部下たちが迅速に動く。私は言葉もなく連れて行かれ、暖炉のある部屋へ通された。
メイにも毛布と温かいスープが与えられる。
凍えた指がようやく動くようになり、手にした陶器のカップの温かさが心地よい。
けれど、雪の匂いを残したあの騎士――彼が誰なのか、気になって仕方がなかった。
やがて部屋の扉が静かに開く。彼が入ってきた。
兜を外した姿は、鋭く、美しく、そして氷のように冷たい。
「改めて名乗ろう。辺境伯レオンハルト=ヴォルクナーだ」
「……っ、辺境伯様……」
思わず立ち上がると、彼は軽く手を振って制した。
「礼はいらない。あの雪の中を歩けば、誰でも命を落とす。貴様が誰であろうと関係ない」
淡々とした言葉。それでも、どこかに僅かな優しさが滲んでいた。
だが、次の言葉は冷たく響いた。
「ただし、保護するには理由がいる。なぜ辺境へ?」
私は思わず拳を握った。ここで嘘をついても仕方がない。
「王都では、もう私の名も居場所も失われました。……行くあてがなくて、せめて誰にも知られぬ場所で、静かに生きたかったのです」
その告白に、レオンハルトは短く息を吐いた。
「静かに、か。ここでは“静かに”など存在しない。吹雪と獣と戦いながら生きる場所だ。弱い者には過酷だ」
「……それでも、ここに居たいのです」
一瞬、彼の目が揺れた。
その瞳には、かつて私が見たどんな貴族の目とも違う光があった。冷たいのに、底に熱を秘めている。
「命を粗末にするな」
「生きることを諦めたわけではありません。……ただ、もう一度、生まれ直したいだけです」
沈黙。
暖炉の薪がはぜる音だけが部屋を満たした。
やがて、レオンハルトは静かに頷いた。
「いいだろう。滞在を許可する。ただし、いつまでも客ではいられん。働け。何かしら役目を探してやる」
「……はい」
胸の奥から熱いものがこみ上げた。
追い出され、罵られ、蔑まれたこの私が、ようやく「居てもいい」と言われた気がした。
*****
夜、与えられた部屋で窓の外を見つめる。氷の壁のような城は静まり返り、遠くの廊下を兵の足音が通り過ぎていく。
暖炉の炎がゆらめき、影が壁に揺れた。
「……メイ、あの方、不思議ね」
「ええ……冷たいようでいて、お優しい方です」
「そうね。まるで氷の中に炎が隠れているみたい」
彼の瞳を思い出す。
あの冷たい金の色の奥に、なぜか懐かしい温もりを感じた。
追放の夜、あの手を取ったとき、運命の歯車が音を立てて回り始めた。
もう二度と戻れない場所を離れ、私は新しい世界の門をくぐったのだ。
そしてこの城で——氷の騎士が、私の心を溶かすことになるとは、このときまだ知らなかった。
(続く)
0
あなたにおすすめの小説
「君を愛することはない」と言われたので、私も愛しません。次いきます。 〜婚約破棄はご褒美です!
放浪人
恋愛
【「愛さない」と言ったのはあなたです。私はもっとハイスペックな次(夫)と幸せになりますので、どうぞお構いなく!】
侯爵令嬢リディアは、建国記念舞踏会の最中に、婚約者である王太子レオンハルトから婚約破棄を宣言される。 「君を愛することはない!」という王太子の言葉は、国中に響く『公的拒絶誓約』となってしまった。
しかし、リディアは泣かなかった。 「承知しました。私も愛しません。次いきます」 彼女は即座に撤退し、その場で慰謝料請求と名誉回復の手続きを開始する。その潔さと有能さに目をつけたのは、国の行政を牛耳る『氷の宰相』アシュ・ヴァレンシュタインだった。
「私の政治的盾になれ。条件は『恋愛感情の禁止』と『嘘がつけない契約』だ」
利害の一致した二人は、愛のない契約結婚を結ぶ。 はずだったのだが――『嘘がつけない契約』のせいで、冷徹なはずの宰相の本音が暴走! 「君を失うのは非合理だ(=大好きだ)」「君は私の光だ(=愛してる)」 隠せない溺愛と、最強の夫婦による論理的で容赦のない『ざまぁ』。
一方、リディアを捨てた王太子は「愛さない誓約」の呪いに苦しみ、自滅していく。 これは、悪役令嬢と呼ばれた女が、嘘のない真実の愛を手に入れ、国中を巻き込んで幸せになるまでの物語。
旦那様に「君を愛する気はない」と言い放たれたので、「逃げるのですね?」と言い返したら甘い溺愛が始まりました。
海咲雪
恋愛
結婚式当日、私レシール・リディーアとその夫となるセルト・クルーシアは初めて顔を合わせた。
「君を愛する気はない」
そう旦那様に言い放たれても涙もこぼれなければ、悲しくもなかった。
だからハッキリと私は述べた。たった一文を。
「逃げるのですね?」
誰がどう見ても不敬だが、今は夫と二人きり。
「レシールと向き合って私に何の得がある?」
「可愛い妻がなびくかもしれませんわよ?」
「レシール・リディーア、覚悟していろ」
それは甘い溺愛生活の始まりの言葉。
[登場人物]
レシール・リディーア・・・リディーア公爵家長女。
×
セルト・クルーシア・・・クルーシア公爵家長男。
「お前を愛することはない」と言った夫がざまぁされて、イケメンの弟君に変わっていました!?
kieiku
恋愛
「お前を愛することはない。私が愛するのはただひとり、あの女神のようなルシャータだけだ。たとえお前がどんな汚らわしい手段を取ろうと、この私の心も体も、」
「そこまでです、兄上」
「なっ!?」
初夜の場だったはずですが、なんだか演劇のようなことが始まってしまいました。私、いつ演劇場に来たのでしょうか。
嫌われたと思って離れたのに
ラム猫
恋愛
私は、婚約者のカイルに嫌われたと思った。冷たくそっけなく、近づくたびに避けられる日々。
距離を置くことを選び、留学の準備も進めて心を落ち着かせようとするけれど——。
勇者の呪いと悪役令嬢〜貴女の所為で隠しキャラが出てこない!と言われましても困ります〜
しずもり
恋愛
未だかつてこんな理不尽な婚約破棄の理由があったでしょうか?
今ではどこの国でもよくある婚約破棄で、意味不明の理由で婚約破棄されたクラリス。
彼女には全く瑕疵は無かったはずなのに、何故だか王都を離れなければならず、公爵領へと向かう途中で拾ったものは、、、。
婚約者を誑かした自称ヒロインに、本命に出会う為だけに攻略された元婚約者とその取り巻き。
もう二度と会うことはない筈の彼らと再会した時にクラリスの隣に居た者はー。
*乙女ゲーム要素は控えめです。
*乙女ゲームの世界ではあるようなので、どこかで聞いた様な言葉や物(名前)が会話の中で出てきることも?
*なんちゃって異世界設定なので、ユルユルな部分が多いです。
*気をつけてはいますが、誤字脱字あります。(見つけ次第、修正するようにしてはいます)
追放された無能才女の私、敵国最強と謳われた冷徹公爵に「お飾りの婚約者になれ」と命じられました ~彼の呪いを癒せるのは、世界で私だけみたい~
放浪人
恋愛
伯爵令嬢エリアーナは、治癒魔法が使えない『無能才女』として、家族からも婚約者の王子からも虐げられる日々を送っていた。
信じていたはずの妹の裏切りにより、謂れのない罪で婚約破棄され、雨の降る夜に家を追放されてしまう。
絶望の淵で倒れた彼女を拾ったのは、戦場で受けた呪いに蝕まれ、血も涙もないと噂される『冷徹公爵』クロード・フォン・ヴァレンシュタインだった。
「俺の“お飾り”の婚約者になれ。お前には拒否権はない」
――それは、互いの利益のための、心のない契約のはずだった。
しかし、エリアーナには誰にも言えない秘密があった。彼女の持つ力は、ただの治癒魔法ではない。あらゆる呪いを浄化する、伝説の*『聖癒の力』*。
その力が、公爵の抱える深い闇を癒やし始めた時、偽りの関係は、甘く切ない本物の愛へと変わっていく。
これは、全てを失った令嬢が自らの真の価値に目覚め、唯一無二の愛を手に入れるまでの、奇跡の物語。
王太子殿下が好きすぎてつきまとっていたら嫌われてしまったようなので、聖女もいることだし悪役令嬢の私は退散することにしました。
みゅー
恋愛
王太子殿下が好きすぎるキャロライン。好きだけど嫌われたくはない。そんな彼女の日課は、王太子殿下を見つめること。
いつも王太子殿下の行く先々に出没して王太子殿下を見つめていたが、ついにそんな生活が終わるときが来る。
聖女が現れたのだ。そして、さらにショックなことに、自分が乙女ゲームの世界に転生していてそこで悪役令嬢だったことを思い出す。
王太子殿下に嫌われたくはないキャロラインは、王太子殿下の前から姿を消すことにした。そんなお話です。
ちょっと切ないお話です。
愛されないはずの契約花嫁は、なぜか今宵も溺愛されています!
香取鞠里
恋愛
マリアは子爵家の長女。
ある日、父親から
「すまないが、二人のどちらかにウインド公爵家に嫁いでもらう必要がある」
と告げられる。
伯爵家でありながら家は貧しく、父親が事業に失敗してしまった。
その借金返済をウインド公爵家に伯爵家の借金返済を肩代わりしてもらったことから、
伯爵家の姉妹のうちどちらかを公爵家の一人息子、ライアンの嫁にほしいと要求されたのだそうだ。
親に溺愛されるワガママな妹、デイジーが心底嫌がったことから、姉のマリアは必然的に自分が嫁ぐことに決まってしまう。
ライアンは、冷酷と噂されている。
さらには、借金返済の肩代わりをしてもらったことから決まった契約結婚だ。
決して愛されることはないと思っていたのに、なぜか溺愛されて──!?
そして、ライアンのマリアへの待遇が羨ましくなった妹のデイジーがライアンに突如アプローチをはじめて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる