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シント編
203話 それぞれの活動②
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有力な情報を得られたわけでもなく。
戦力的な進展があったわけでもなく。
無為にも時間だけ経っていき。
以前貰った「偶然の機会を逃さず」といったいった助言は時折意識していた。
というのもあり、機会には恵まれてる、そう思ってた。
実際英傑補佐なんて普通に旅してたら縁遠かっただろうし、遠征での作戦参加なんて考えもしなかっただろう。
大変ではあったけど運はいい方、だと思っていた。
けど、違った。
類稀な能力を持ち、世界を知る機会を得、冒険者として成就し、そして自由でいられる居場所にたどり着いた。
もし運に才能というものがあるのなら、それを持っているのは僕じゃない、ラディの方ではないだろうか。
そして今回も、助力の中で何らかの成果を挙げるだろう。
けど、僕は……。
そんな考え事をしているところに、ラディが帰宅。
「どうにか、かちとりました。」
「勝ち取ったって…外行きを?」
「はい。かんしつき、というやつらしいですが。」
まぁ流石にそれくらいの条件は付くか。
それでもラディの方の事は、順調に進展している。停滞してる自分とは、対照的に。
…いざという時は、ラディだけでも……。
「そうか、良かった。
…もしもだよ、活動の中で不信と感じたら、ちゃんと撤退するんだよ?」
「…あまり考えたくない話ですが、もしそうなったらセイルさんは?」
「僕は…こっちはこっちでどうにかするよ、多分。」
「またそうやって、自分の事を考えずに。
もう大体分かってきましたよ。詳しく言わない時は、よくない事考えてるって。」
…どうやら冒険の中で、自分が思っていたよりラディは強かに成長していたらしい。
「でも安心してください。ラディだってもう、守られるだけじゃないです。」
けど、してほしいのは、そうじゃない。
「恩も返さないとですし、セイルさんは絶対、」
そういうのが、つらいんだよ。
「守ってみせます。」
自分がラディの枷になってしまう事が。
ラディは、もっと自由であるべきだ。
…分かってる。
悪いのは相応の実力が無い自分だ。
戦力的な進展があったわけでもなく。
無為にも時間だけ経っていき。
以前貰った「偶然の機会を逃さず」といったいった助言は時折意識していた。
というのもあり、機会には恵まれてる、そう思ってた。
実際英傑補佐なんて普通に旅してたら縁遠かっただろうし、遠征での作戦参加なんて考えもしなかっただろう。
大変ではあったけど運はいい方、だと思っていた。
けど、違った。
類稀な能力を持ち、世界を知る機会を得、冒険者として成就し、そして自由でいられる居場所にたどり着いた。
もし運に才能というものがあるのなら、それを持っているのは僕じゃない、ラディの方ではないだろうか。
そして今回も、助力の中で何らかの成果を挙げるだろう。
けど、僕は……。
そんな考え事をしているところに、ラディが帰宅。
「どうにか、かちとりました。」
「勝ち取ったって…外行きを?」
「はい。かんしつき、というやつらしいですが。」
まぁ流石にそれくらいの条件は付くか。
それでもラディの方の事は、順調に進展している。停滞してる自分とは、対照的に。
…いざという時は、ラディだけでも……。
「そうか、良かった。
…もしもだよ、活動の中で不信と感じたら、ちゃんと撤退するんだよ?」
「…あまり考えたくない話ですが、もしそうなったらセイルさんは?」
「僕は…こっちはこっちでどうにかするよ、多分。」
「またそうやって、自分の事を考えずに。
もう大体分かってきましたよ。詳しく言わない時は、よくない事考えてるって。」
…どうやら冒険の中で、自分が思っていたよりラディは強かに成長していたらしい。
「でも安心してください。ラディだってもう、守られるだけじゃないです。」
けど、してほしいのは、そうじゃない。
「恩も返さないとですし、セイルさんは絶対、」
そういうのが、つらいんだよ。
「守ってみせます。」
自分がラディの枷になってしまう事が。
ラディは、もっと自由であるべきだ。
…分かってる。
悪いのは相応の実力が無い自分だ。
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