英傑活動の傍らで

ふぃる

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53話 幕間:青紋刃

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「そういやあの武器…『青紋刃』も開発したって?」
 魔法道具開発の話を終えたところで、ふと思い出し気になった事を問う。
「まーね。それがなにか?」
「見た目をあのデザインにしたのも、なのか?」
「そだね、アタシのデザインだ。何か問題でもあった?」
「いや、問題って程じゃないけど…あれだけ目立つのって、相手からしたら気付きやすくて不利じゃないかなって。
 なんか技術的な理由でもあるのか?」
「違うよ。強いて言えば術が発動してる事が見た目で判断できるくらい?」
「じゃあ何であのデザインに?」
「『そういう依頼』だったからアタシも聞いた話になるけど。
 視覚効果としてのメリットを作る為、だってさ。」
「…具体的には?」
「1つ目は『同一勢力』という目印。
 『黒地に青い模様が浮かぶ』なんて、他で見ないだろ? 現状服や鎧がバラバラの英傑の中で、その武器を持ってる事自体が、市民にとっては『その人が英傑である証』。そういう意図だと。」
「…偽装として同じのを作る奴が出たりしたら?」
「知らね。それはアタシの管轄じゃないし。」
 ペンで払うようなジェスチャをしてから、話が続行される。

「2つ目は模様がわずかに魔力を放出し、軌跡が残る機能。
 これも1つ目の理由と併せて『英傑が来ると青い光の筋が走る』、という認識を創りたいんだと。
 市民の危険に対し、その青い光が走ったらもう大丈夫、そういう認識をさ。」
「…そんな都合よくいくもんか?」
「さーね。ま、上がどう思おうが、アタシは依頼された通りの開発をするだけさ。」
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