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7. 見知らぬ馬車の中には [ロイ・ジルド・カリノ目線]
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最後の授業を受けている時だった。
僕の席は、出入り口に程近い列の一番後ろにある。隣の列には、フェリックス王子とオーランドが座っていて一応殿下をお守りできる位置にいる。
微かなノック? のような音が聞こえて、僕は扉の方に目を向けた。細く開いた扉の間から黒尽くめの男が見えた。男にしては整った顔立ちのハート先生だ。
(どうしたんだ?)
僕の隣の席にいるジェイロムも気が付いたようだ。多分オーランドも。
(!?)
ハート先生がすっと退いた後に、天使が顔を出した。
白くて小さな顔に、真っ青な大きな瞳が見開かれてすっと細められた。それに合わせて珊瑚色の唇が弧を描いた。穢れの無い乙女、天使のような微笑みだった。フワフワの金色の髪がまるで額縁の様に顔の周りを縁取っている。今まで見たことの無いような美少女だ。
彼女に気が付いた数人が息を飲んだのが判った。
((誰だ!?))
彼女を見た者全員がそう思ったときに、音もなく扉は閉められてしまった。
(ゆめ? 夢じゃないよな?)
その後は、何事も無く授業が終わった。今日は王宮に早く戻らなくてはいけない用事があったため、殿下とオーランド、僕の3人は更衣室に向かって荷物を取りに行った。
この王立学院は、貴族の学び舎ではあるが、学生付の侍女や従者は教室のある両翼の建物には入ることができない。だから、鞄や教材の入ったケース等は自分で持って移動する。つまり、ここには自分しかいないということであって、守ってくれる家は入れないということになっている。
でもそれも建前で、王族が通学しているし高位貴族から、庶民の生活と変わらない生活をしているギリギリの貴族もいるので、自然に学院カーストと言われるモノが存在しているのは暗黙の了解になっている。
まあ、自分はフェリックス王子の側近としているので、カーストの最上位に近い所にいるらしいが。
(くだらない。本当にくだらない)
噂に聞く、隣国の教育に対する方針や体制に憧れる。優秀であれば身分に関係なく教育を受けることが出来るなんて、まるで理想郷の様だ。
いつか隣国の学院に留学したいと思っていたが、王子の側近に選ばれたことでそれも難しくなった。
名誉は得たが、一つ夢を失った。
「なんだ? 何か食堂の方がざわついている?」
更衣室から荷物を持って、馬車寄せまで急ぎ足で歩く。前方にいる学生たちが中庭の向こうに見える食堂を見て騒いでいるようだ。
「何かあるのか?」
フェリックス殿下が足を止めてガラス越しにある食堂ホールを見ている。しかし、反射した光に阻まれて向こうの風景はここからは見えない。
目の良くない僕には、少し離れている食堂ホール何て全く見えない。オーランドにも良く見えないらしい。あまりこの3人で窓ガラスにへばりついているのも、変な図なので馬車に急ごうと歩みを進めた。
途中で、(ハート先生)(女の子)(誰だ)(可愛い)などと切れ切れのワードが聞こえたけれど。
馬車に乗り込もうとした時に、毎度の恒例行事が始まった。
「フェリックス様、これをどうぞ?」
「いいえ。フェリックス様、こちらの方を受けとって下さいませ」
「それならば、私のもぜひ」
「それよりも、私のはとっても珍しい物ですのよ」
ワイワイ。きゃいきゃいと賑やかで姦かしましい。
女学生達が殿下を囲むように群がった。手にはそれぞれ贈り物らしいリボンの巻かれた箱や、綺麗な柄の袋やらキラキラしい華やかなモノを持っている。
オーランドにも同じように数人の女学生が群がっている。背が高く、騎士のように鍛えている彼は僕よりも頭一つ大きい。短く刈り込んでいる銀髪は精悍で冷たい印象に見えるが、薄いブルーの瞳が誠実そうな情に厚い男だ。彼には手紙を渡そうとしている女学生が多いように見える。
「ふーっ」
思わず溜息が出た。そう、二人はとても人気がある。
特に女性に。
フェリックス殿下は誰が見ても納得する美貌だ。王家の血を引く銀色の髪はオーランドと同じ光を放つ。サラサラの銀髪は真っ直ぐで、今は頭の高い位置で一つに結わえて背中に流している。見る角度によって色が変わるグリーントルマリンの緑の瞳は高貴な輝きを放って、とても印象的だ。白く滑らかな肌に、すっきりと絶妙なラインの頬の線は青年になりつつある瑞々しさが感じられる。一口に言えば、女子が理想にする王子様だ。
「ロイ様?」
僕に話しかけるのは、学院生徒会のメンバーである書記のマリウス君だ。
「ああ、ごめん。何か用?」
「ええ。この前の会議の議事録です。確認して頂きたのですが……お忙しいですよね?」
いや。全然平気。お気遣いなく。僕の周りには君しかいないから。書類の入った封筒を受け取ると、
「今日はもう帰らなくてはいけないから、夜確認して明日持ってくるよ。それでいい?」
それでいいことを確認して後ろを振り返った。
(まだやってる)
「皆様、そろそろ殿下を離してあげて下さい。殿下は今日、急ぎの用事があって王宮に早く戻らなくてはならないのですよ。殿下、皆様からの贈り物を頂いたら馬車にお乗りください。さあ、皆様もあまり殿下を困らせないで下さいね?」
なるべく穏便に。これだけの女性を相手にするのは本当に気を遣う。良かった。みんな素直に並んでくれる。いつもこうなら良いんですけど。
ようやく馬車に乗れた。
「さあ、急ぎましょう。思いの外時間が掛かってしまいました」
タイミングが少し狂ったせいか、門を抜けるのにずらっと馬車が並んでしまった。全然動かない。しばらくこうしているが、一向に進む気配が無い。
「何か起きたのか?」
馬車の小窓をパンッと開けて、止める間もなく、しびれを切らした殿下が外に顔を出した。
(あっ!?)
殿下の陰になって良く見えなかったが、隣に並ぶ馬車の小窓の奥がチラッと覗けた。
しかし、それは一瞬でパシンと閉められてしまった。
あの娘だ。
教室の扉の隙間から顔を見せた少女。
夢じゃなかったんだ。僕の胸はドキドキと早鐘を打ったようになった。誰なんだろう。
「ロイ、この列の前の方で何か起きているようだ。隣の列に入らないと駄目だな」
殿下は馬車の前方を見ていたので、彼女を見ていないのか?
「隣の列‥‥‥」
チャンスだ! 殿下、たまには良いことを提案して下さる!
「そうですか。判りました。ちょっとお隣にお願いしてみましょう」
本来であれば、こちらの馬車の御者が隣の馬車の御者に言えば良いことだが、ここは僕が話をしたい。
コンコン! 隣の馬車の小窓をノックする。上等な造りの馬車だ。返事が無い。もう一度。
コンコン!
「……何か御用でしょうか?」
低い声で返事があった。少し開いた小窓からキリっとした目元の女性が顔を見せた。侍女かお付きの家庭教師かもしれない。僕は丁寧にお願いした。
「マリ? どうしたのですか? 何かありましたの?」
(彼女だ!!)
可愛らしい、鈴を転がす様な声が問いかける。ちょっと怪訝そうな、不安そうな声だ。
マリと呼ばれた女性が、僕がお願いした内容を彼女に伝えた。
すると、目が合った。
そして、何と彼女が侍女と席を替わり、小窓に近づいてきてくれた。頬に片手を添えて小首を傾げている彼女は、少し眉を顰めると僕たちに同情しているように見える。
やっぱり、見覚えの無い顔だ。第一、こんなに綺麗で可愛らしい少女を僕は見たことが無い。学院にいれば絶対知らない訳がない。彼女の不安そうな顔に僕は自分の名前を名乗った。すると、
「カリノ様……カリノ侯爵家の方ですのね。私達は急ぎませんから、どうぞ? 先にお通り下さい」
と、先を譲ってくれた。名乗ったことで安心したのか、はにかんで微笑む彼女がふんわりとした表情で僕を見てくれた。
(可愛い!! スゴイ。天使の微笑みだ! それに、カリノ家の事を知ってくれている!)
嬉しさに僕の顔は赤くなったと思う。こんな可愛らしい令嬢に名前を呼んで貰えた。
感謝の言葉を言って、名前を聞かなければ! と思った瞬間、僕たちの乗った馬車が急に動き出した。情けないことに、僕は体勢を崩してヨロケテしまった。
「あの、あ、貴方のお、お名前は?」
小窓に掴まりながら彼女に向かって言ったけれど……多分、聞こえていないだろう。だって、彼女は首を傾げていたもの。残念だ……
彼女の乗る馬車の前に入れたことで、僕たちの馬車はスムーズに正門を抜けることが出来た。
「ロイ? さっきはどうしたんだ? 隣の馬車と何かあったか?」
「……何も」
「? それにしては肩が落ちているが?」
「ええ。残念ながら#何も__#無かったので……」
「? 良く判らんが、何も無かったのなら良いが」
心配してくれている殿下には申し訳ないが、彼女の事が気になって仕方がない。学院の生徒では無いのだろうか? もし、そうなら会えないかもしれない……
せめて名前を聞いていれば! 自分の不甲斐なさを責めたくなった。
真面目、堅物、奥手、純情少年のロイの様子がいつもと違うのを、フェリックス王子とオーランドは不思議な物を見るように見詰めていた。
僕の席は、出入り口に程近い列の一番後ろにある。隣の列には、フェリックス王子とオーランドが座っていて一応殿下をお守りできる位置にいる。
微かなノック? のような音が聞こえて、僕は扉の方に目を向けた。細く開いた扉の間から黒尽くめの男が見えた。男にしては整った顔立ちのハート先生だ。
(どうしたんだ?)
僕の隣の席にいるジェイロムも気が付いたようだ。多分オーランドも。
(!?)
ハート先生がすっと退いた後に、天使が顔を出した。
白くて小さな顔に、真っ青な大きな瞳が見開かれてすっと細められた。それに合わせて珊瑚色の唇が弧を描いた。穢れの無い乙女、天使のような微笑みだった。フワフワの金色の髪がまるで額縁の様に顔の周りを縁取っている。今まで見たことの無いような美少女だ。
彼女に気が付いた数人が息を飲んだのが判った。
((誰だ!?))
彼女を見た者全員がそう思ったときに、音もなく扉は閉められてしまった。
(ゆめ? 夢じゃないよな?)
その後は、何事も無く授業が終わった。今日は王宮に早く戻らなくてはいけない用事があったため、殿下とオーランド、僕の3人は更衣室に向かって荷物を取りに行った。
この王立学院は、貴族の学び舎ではあるが、学生付の侍女や従者は教室のある両翼の建物には入ることができない。だから、鞄や教材の入ったケース等は自分で持って移動する。つまり、ここには自分しかいないということであって、守ってくれる家は入れないということになっている。
でもそれも建前で、王族が通学しているし高位貴族から、庶民の生活と変わらない生活をしているギリギリの貴族もいるので、自然に学院カーストと言われるモノが存在しているのは暗黙の了解になっている。
まあ、自分はフェリックス王子の側近としているので、カーストの最上位に近い所にいるらしいが。
(くだらない。本当にくだらない)
噂に聞く、隣国の教育に対する方針や体制に憧れる。優秀であれば身分に関係なく教育を受けることが出来るなんて、まるで理想郷の様だ。
いつか隣国の学院に留学したいと思っていたが、王子の側近に選ばれたことでそれも難しくなった。
名誉は得たが、一つ夢を失った。
「なんだ? 何か食堂の方がざわついている?」
更衣室から荷物を持って、馬車寄せまで急ぎ足で歩く。前方にいる学生たちが中庭の向こうに見える食堂を見て騒いでいるようだ。
「何かあるのか?」
フェリックス殿下が足を止めてガラス越しにある食堂ホールを見ている。しかし、反射した光に阻まれて向こうの風景はここからは見えない。
目の良くない僕には、少し離れている食堂ホール何て全く見えない。オーランドにも良く見えないらしい。あまりこの3人で窓ガラスにへばりついているのも、変な図なので馬車に急ごうと歩みを進めた。
途中で、(ハート先生)(女の子)(誰だ)(可愛い)などと切れ切れのワードが聞こえたけれど。
馬車に乗り込もうとした時に、毎度の恒例行事が始まった。
「フェリックス様、これをどうぞ?」
「いいえ。フェリックス様、こちらの方を受けとって下さいませ」
「それならば、私のもぜひ」
「それよりも、私のはとっても珍しい物ですのよ」
ワイワイ。きゃいきゃいと賑やかで姦かしましい。
女学生達が殿下を囲むように群がった。手にはそれぞれ贈り物らしいリボンの巻かれた箱や、綺麗な柄の袋やらキラキラしい華やかなモノを持っている。
オーランドにも同じように数人の女学生が群がっている。背が高く、騎士のように鍛えている彼は僕よりも頭一つ大きい。短く刈り込んでいる銀髪は精悍で冷たい印象に見えるが、薄いブルーの瞳が誠実そうな情に厚い男だ。彼には手紙を渡そうとしている女学生が多いように見える。
「ふーっ」
思わず溜息が出た。そう、二人はとても人気がある。
特に女性に。
フェリックス殿下は誰が見ても納得する美貌だ。王家の血を引く銀色の髪はオーランドと同じ光を放つ。サラサラの銀髪は真っ直ぐで、今は頭の高い位置で一つに結わえて背中に流している。見る角度によって色が変わるグリーントルマリンの緑の瞳は高貴な輝きを放って、とても印象的だ。白く滑らかな肌に、すっきりと絶妙なラインの頬の線は青年になりつつある瑞々しさが感じられる。一口に言えば、女子が理想にする王子様だ。
「ロイ様?」
僕に話しかけるのは、学院生徒会のメンバーである書記のマリウス君だ。
「ああ、ごめん。何か用?」
「ええ。この前の会議の議事録です。確認して頂きたのですが……お忙しいですよね?」
いや。全然平気。お気遣いなく。僕の周りには君しかいないから。書類の入った封筒を受け取ると、
「今日はもう帰らなくてはいけないから、夜確認して明日持ってくるよ。それでいい?」
それでいいことを確認して後ろを振り返った。
(まだやってる)
「皆様、そろそろ殿下を離してあげて下さい。殿下は今日、急ぎの用事があって王宮に早く戻らなくてはならないのですよ。殿下、皆様からの贈り物を頂いたら馬車にお乗りください。さあ、皆様もあまり殿下を困らせないで下さいね?」
なるべく穏便に。これだけの女性を相手にするのは本当に気を遣う。良かった。みんな素直に並んでくれる。いつもこうなら良いんですけど。
ようやく馬車に乗れた。
「さあ、急ぎましょう。思いの外時間が掛かってしまいました」
タイミングが少し狂ったせいか、門を抜けるのにずらっと馬車が並んでしまった。全然動かない。しばらくこうしているが、一向に進む気配が無い。
「何か起きたのか?」
馬車の小窓をパンッと開けて、止める間もなく、しびれを切らした殿下が外に顔を出した。
(あっ!?)
殿下の陰になって良く見えなかったが、隣に並ぶ馬車の小窓の奥がチラッと覗けた。
しかし、それは一瞬でパシンと閉められてしまった。
あの娘だ。
教室の扉の隙間から顔を見せた少女。
夢じゃなかったんだ。僕の胸はドキドキと早鐘を打ったようになった。誰なんだろう。
「ロイ、この列の前の方で何か起きているようだ。隣の列に入らないと駄目だな」
殿下は馬車の前方を見ていたので、彼女を見ていないのか?
「隣の列‥‥‥」
チャンスだ! 殿下、たまには良いことを提案して下さる!
「そうですか。判りました。ちょっとお隣にお願いしてみましょう」
本来であれば、こちらの馬車の御者が隣の馬車の御者に言えば良いことだが、ここは僕が話をしたい。
コンコン! 隣の馬車の小窓をノックする。上等な造りの馬車だ。返事が無い。もう一度。
コンコン!
「……何か御用でしょうか?」
低い声で返事があった。少し開いた小窓からキリっとした目元の女性が顔を見せた。侍女かお付きの家庭教師かもしれない。僕は丁寧にお願いした。
「マリ? どうしたのですか? 何かありましたの?」
(彼女だ!!)
可愛らしい、鈴を転がす様な声が問いかける。ちょっと怪訝そうな、不安そうな声だ。
マリと呼ばれた女性が、僕がお願いした内容を彼女に伝えた。
すると、目が合った。
そして、何と彼女が侍女と席を替わり、小窓に近づいてきてくれた。頬に片手を添えて小首を傾げている彼女は、少し眉を顰めると僕たちに同情しているように見える。
やっぱり、見覚えの無い顔だ。第一、こんなに綺麗で可愛らしい少女を僕は見たことが無い。学院にいれば絶対知らない訳がない。彼女の不安そうな顔に僕は自分の名前を名乗った。すると、
「カリノ様……カリノ侯爵家の方ですのね。私達は急ぎませんから、どうぞ? 先にお通り下さい」
と、先を譲ってくれた。名乗ったことで安心したのか、はにかんで微笑む彼女がふんわりとした表情で僕を見てくれた。
(可愛い!! スゴイ。天使の微笑みだ! それに、カリノ家の事を知ってくれている!)
嬉しさに僕の顔は赤くなったと思う。こんな可愛らしい令嬢に名前を呼んで貰えた。
感謝の言葉を言って、名前を聞かなければ! と思った瞬間、僕たちの乗った馬車が急に動き出した。情けないことに、僕は体勢を崩してヨロケテしまった。
「あの、あ、貴方のお、お名前は?」
小窓に掴まりながら彼女に向かって言ったけれど……多分、聞こえていないだろう。だって、彼女は首を傾げていたもの。残念だ……
彼女の乗る馬車の前に入れたことで、僕たちの馬車はスムーズに正門を抜けることが出来た。
「ロイ? さっきはどうしたんだ? 隣の馬車と何かあったか?」
「……何も」
「? それにしては肩が落ちているが?」
「ええ。残念ながら#何も__#無かったので……」
「? 良く判らんが、何も無かったのなら良いが」
心配してくれている殿下には申し訳ないが、彼女の事が気になって仕方がない。学院の生徒では無いのだろうか? もし、そうなら会えないかもしれない……
せめて名前を聞いていれば! 自分の不甲斐なさを責めたくなった。
真面目、堅物、奥手、純情少年のロイの様子がいつもと違うのを、フェリックス王子とオーランドは不思議な物を見るように見詰めていた。
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