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18. エスコートはこの方にお願いします
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「シュゼット・メレリア・グリーンフィールド?」
この場面で、私をフルネームで呼ぶ方など一人しか思い浮かびませんけど?
ま・さ・か・と、首だけ後ろに向けます。ギギギと音がしそうです……
「歌劇場に来たのか?」
「……ハート先生?」
声を掛けてきたのは学院を案内して下さった、あの一見ドS属美形種の文系教授、でも実は魔法属美形種天然系教授のハート先生ではありませんか!!
先生は、仕立ての良さそうな黒のタキシードに、綺麗な綾織の紫色のサッシュとタイを着つけています。そして黒くて長い髪は真っ直ぐに背に流されています。その姿はまるで、夜の王子といった風情です。昼間に見た時よりも70%増しですわ!
「こんばんは、先生。先日の編入試験では、大変お世話になりました。それに学舎の見学までお付き合い下さって、ありがとうございました」
その場で腰を落とし、頭を下げてご挨拶をします。
後ろに控えているマシューにも判るよう、お礼を申し上げました。優秀な執事であるマシューはすぐに察してくれて、一歩下がると先生に綺麗なお辞儀で挨拶をしてくれました。
「いや、気にしなくて良い。……それより、どうしたのだ。一人なのか?」
先生は、私の傍にマシューしかいないことに気が付かれたようです。マシューは誰が見ても上級召使で家令か執事にしか見えませんもの。エスコートする者が傍にいないことに、疑問を持たれたみたいです。
「はい。父にエスコートして貰う予定で待っていたのですが、急に用事が出来てしまって……観劇は諦めて帰ってくるように言われてしまいましたの」
切なそうに建物を見上げて、ため息交じりに答えます。
「なので、残念ですが立派なホールだけ見て帰ろうかと、馬車から出てきたところですの」
マシューにチラッと視線を向けますけど、流石ですわ。全く表情を変えません。
「そうだったのか。それは残念だな」
ハート先生は、少し考えるように口元に手を当てると、マシューの方に顔を向けました。
「執事殿、私がシュゼット嬢をエスコートしても良いだろうか? 観劇の為に折角このように身支度も整えているのだし、今日の演目は大変人気がある。なかなかチケットも取れないと評判だ」
「確かにチケットを取るのは苦労致しましたが。しかし旦那様のお許しも頂かずに、いくら学院でお世話になった先生とはいえ……」
マシューの言っていることはもっともですわ。未婚の令嬢を誘われたからはいそうですか。とはお任せできませんよ? それに一応、私も公爵家令嬢という身分ですし。不本意ですけど、本当に不本意ですけど、ヤツの婚約者候補(ケッ!!)ということになりましたし。
(そうですわ!! 別にヤツに操を立てて、品行方正、聖女の様に生活することは無いのですわ!!)
多分マリが見たこの時の私の顔は、
『お嬢様、くろっ!! 黒すぎます!!』 って、言ったと思います。
折角ですから、昔のイケメンさん(お父様)より今のイケメンさん(先生)にエスコートして貰い、更に観劇できるならその方が良いです!!
何とか、ならないかしら・・・?
「執事殿、ご心配になるのは尤もだ。私は、王立学院の教授職の……」
そう言えば、先生は何の教科を執っていらっしゃるのかしら。魔法術かしらね? と、そんなことを一瞬考えてしまい、危うく聞き逃してしまうところでした。
「シルヴァ・ハートラッド・ダリナスと言う」
ほう、ダリナスサマデスカ?
「ダ、ダリナス……様?」
ゴックとマシューの喉が鳴りました。だって、ダリナスって、もしかしてあのダリナス?
「あの、聞き違いでなければ、先生はダリナス王国隣国の、お、王族の方?」
「そう。兄が国王だな」
随分淡泊な言い方ですね。
驚く私達の前に、懐中時計を見せてくれました。ええ。確かにダリナス王国の紋章入りです。
純銀製で瞳の色と同じ黒のオニキスが埋め込まれている立派な物ですわ!
そして蓋の裏には、シルヴァ・ハートラッド・ダリナスと刻印されています……本物。
「し、失礼致しました。王弟殿下。知らぬこととは言えご無礼を致しました」
マシューが慌ててお詫びと共に深い礼をしました。そりゃ、私もびっくりしましたよ!?
「いいんだ。公にはしていない。知らなくて当たり前だ。まして、君達は帰国したばかりで私のことなど知っている訳はない。気にしないでくれ」
イヤイヤ! 気にしますよ!! さすがに名前を聞くまで判りませんわ。早く言って下さいませ!
エーリック殿下も何で黙っていたのですか!? 叔父上様でしょう? 信じられないです!!
「ということで、怪しい者ではないから、安心して欲しいのだが。シュゼット嬢をエスコートして観劇しても良いだろうか? グリーンフィールド公爵には私から伝令を出しておくが?」
断れませんわね? マシューの方をちらっと伺います。
「そうでございますか。王弟殿下がそのように言って下さるのなら、私からは何もございません。シュゼットお嬢様をどうぞ、宜しくお願い致します。お嬢様は、今日がコレールで初めての社交になりますので。是非ともご配慮頂きますよう、お願い致します」
しっかりとお願いしてくれるマシューに、ごめんなさい。と心の中でお詫びします。だって、こんなことになるなんて想定外でしたもの。
でもね、元をただせばお父様が来れなかったのが一番悪いのよね!?
「判った。任せてくれ。それでは行こうか?」
ハート先生は、後ろに控えていた侍従? らしき方を呼ぶと、お父様への伝令を頼みました。この侍従の方って、さっきまで気配がしませんでしたわよ? どんなプロなのでしょうか。
そして、先生は私の手を取るとご自分の肘に、そっと添えて下さいました
長身の先生を見上げる角度が、いつものお父様を見上げる角度と違うことに、ドキリとしました。
歩く速さも、コロンの香りもいつもと全然違います。というか、初めての感じがします。
(そうだ、初めてお父様以外の方に、エスコートして貰っている……)
多分、今の私は地面から2センチ程浮いているかもしれません。
「ああ、もう少しで始まってしまうな。急ごう」
正面玄関は、ホールに向かう着飾った淑女紳士で騒めいています。普段より若い方が多いせいか、キャラキャラと笑い声も賑やかで、数人のグループらしき人だかりが幾つも見えます。
お父様には悪いですけど、最高の登場ではありませんこと?
私はゆっくりと顎を上げると、誰もが見惚れる天使の微笑みを浮かべて階段を上りました。
この場面で、私をフルネームで呼ぶ方など一人しか思い浮かびませんけど?
ま・さ・か・と、首だけ後ろに向けます。ギギギと音がしそうです……
「歌劇場に来たのか?」
「……ハート先生?」
声を掛けてきたのは学院を案内して下さった、あの一見ドS属美形種の文系教授、でも実は魔法属美形種天然系教授のハート先生ではありませんか!!
先生は、仕立ての良さそうな黒のタキシードに、綺麗な綾織の紫色のサッシュとタイを着つけています。そして黒くて長い髪は真っ直ぐに背に流されています。その姿はまるで、夜の王子といった風情です。昼間に見た時よりも70%増しですわ!
「こんばんは、先生。先日の編入試験では、大変お世話になりました。それに学舎の見学までお付き合い下さって、ありがとうございました」
その場で腰を落とし、頭を下げてご挨拶をします。
後ろに控えているマシューにも判るよう、お礼を申し上げました。優秀な執事であるマシューはすぐに察してくれて、一歩下がると先生に綺麗なお辞儀で挨拶をしてくれました。
「いや、気にしなくて良い。……それより、どうしたのだ。一人なのか?」
先生は、私の傍にマシューしかいないことに気が付かれたようです。マシューは誰が見ても上級召使で家令か執事にしか見えませんもの。エスコートする者が傍にいないことに、疑問を持たれたみたいです。
「はい。父にエスコートして貰う予定で待っていたのですが、急に用事が出来てしまって……観劇は諦めて帰ってくるように言われてしまいましたの」
切なそうに建物を見上げて、ため息交じりに答えます。
「なので、残念ですが立派なホールだけ見て帰ろうかと、馬車から出てきたところですの」
マシューにチラッと視線を向けますけど、流石ですわ。全く表情を変えません。
「そうだったのか。それは残念だな」
ハート先生は、少し考えるように口元に手を当てると、マシューの方に顔を向けました。
「執事殿、私がシュゼット嬢をエスコートしても良いだろうか? 観劇の為に折角このように身支度も整えているのだし、今日の演目は大変人気がある。なかなかチケットも取れないと評判だ」
「確かにチケットを取るのは苦労致しましたが。しかし旦那様のお許しも頂かずに、いくら学院でお世話になった先生とはいえ……」
マシューの言っていることはもっともですわ。未婚の令嬢を誘われたからはいそうですか。とはお任せできませんよ? それに一応、私も公爵家令嬢という身分ですし。不本意ですけど、本当に不本意ですけど、ヤツの婚約者候補(ケッ!!)ということになりましたし。
(そうですわ!! 別にヤツに操を立てて、品行方正、聖女の様に生活することは無いのですわ!!)
多分マリが見たこの時の私の顔は、
『お嬢様、くろっ!! 黒すぎます!!』 って、言ったと思います。
折角ですから、昔のイケメンさん(お父様)より今のイケメンさん(先生)にエスコートして貰い、更に観劇できるならその方が良いです!!
何とか、ならないかしら・・・?
「執事殿、ご心配になるのは尤もだ。私は、王立学院の教授職の……」
そう言えば、先生は何の教科を執っていらっしゃるのかしら。魔法術かしらね? と、そんなことを一瞬考えてしまい、危うく聞き逃してしまうところでした。
「シルヴァ・ハートラッド・ダリナスと言う」
ほう、ダリナスサマデスカ?
「ダ、ダリナス……様?」
ゴックとマシューの喉が鳴りました。だって、ダリナスって、もしかしてあのダリナス?
「あの、聞き違いでなければ、先生はダリナス王国隣国の、お、王族の方?」
「そう。兄が国王だな」
随分淡泊な言い方ですね。
驚く私達の前に、懐中時計を見せてくれました。ええ。確かにダリナス王国の紋章入りです。
純銀製で瞳の色と同じ黒のオニキスが埋め込まれている立派な物ですわ!
そして蓋の裏には、シルヴァ・ハートラッド・ダリナスと刻印されています……本物。
「し、失礼致しました。王弟殿下。知らぬこととは言えご無礼を致しました」
マシューが慌ててお詫びと共に深い礼をしました。そりゃ、私もびっくりしましたよ!?
「いいんだ。公にはしていない。知らなくて当たり前だ。まして、君達は帰国したばかりで私のことなど知っている訳はない。気にしないでくれ」
イヤイヤ! 気にしますよ!! さすがに名前を聞くまで判りませんわ。早く言って下さいませ!
エーリック殿下も何で黙っていたのですか!? 叔父上様でしょう? 信じられないです!!
「ということで、怪しい者ではないから、安心して欲しいのだが。シュゼット嬢をエスコートして観劇しても良いだろうか? グリーンフィールド公爵には私から伝令を出しておくが?」
断れませんわね? マシューの方をちらっと伺います。
「そうでございますか。王弟殿下がそのように言って下さるのなら、私からは何もございません。シュゼットお嬢様をどうぞ、宜しくお願い致します。お嬢様は、今日がコレールで初めての社交になりますので。是非ともご配慮頂きますよう、お願い致します」
しっかりとお願いしてくれるマシューに、ごめんなさい。と心の中でお詫びします。だって、こんなことになるなんて想定外でしたもの。
でもね、元をただせばお父様が来れなかったのが一番悪いのよね!?
「判った。任せてくれ。それでは行こうか?」
ハート先生は、後ろに控えていた侍従? らしき方を呼ぶと、お父様への伝令を頼みました。この侍従の方って、さっきまで気配がしませんでしたわよ? どんなプロなのでしょうか。
そして、先生は私の手を取るとご自分の肘に、そっと添えて下さいました
長身の先生を見上げる角度が、いつものお父様を見上げる角度と違うことに、ドキリとしました。
歩く速さも、コロンの香りもいつもと全然違います。というか、初めての感じがします。
(そうだ、初めてお父様以外の方に、エスコートして貰っている……)
多分、今の私は地面から2センチ程浮いているかもしれません。
「ああ、もう少しで始まってしまうな。急ごう」
正面玄関は、ホールに向かう着飾った淑女紳士で騒めいています。普段より若い方が多いせいか、キャラキャラと笑い声も賑やかで、数人のグループらしき人だかりが幾つも見えます。
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