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19. 開演5分前まで
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それまでの華やいだ笑い声が不意に消えた。その静けさは、正面玄関のエントランスからホール全体に静かに伝播していった。まるで潮が引くように、ささやかな波跡を残すように。
背の高い黒髪の男性は、仕立ての良いタキシードで、明らかに只者では無い雰囲気を漂わせていた。長く艶やかな黒髪が、その歩みに合わせて背中で揺れている。静謐せいひつな美しさと、雰囲気に思わず目を奪われた。
しかし、それだけでは無かった。
冴え冴えとした美貌の青年の隣には、彼とは正反対のきらめきを放つ少女がいたからだ。
白い小さな貌は、明るく華やかな照明の下で生き生きと見えた。真っ青な海色の瞳は好奇心に煌めき、唇は熟れ始めた果実の様に艶やかに濡れている。そして、甘やかな金色の巻き毛は緩やかなウェーブで腰まで波打ち、小さなブルーの小花が計算しつくされた間隔で散っていた。
ゆっくりと正面玄関のエントランスまで来ると、彼女は零れる様な笑みを浮かべて、隣の青年に何かを囁いたようだった。
誰もが息を飲んだ。今まで見たことも無いような美しさに、誰もが言葉を失ってホールは一瞬水を打ったように静かになった。
『まるで、宵闇の魔王と天使のよう……』
最近話題になっている物語の主人公になぞらえて、目を輝かせている令嬢がちらほらといるようだった。
エントランスからホールを見たシュゼットが、周りを見渡して青年に小さく囁いた。
「あの、何とお呼びすれば宜しいですか?」
「……そうだな。シルヴァでいい」
「……それでは、シルヴァ様と呼ばせて頂きますわ。私の事は、シュゼットでお願い致しますね?」
小さな声で、顔を見合わせて確認する。傍から見れば、何と甘いことか。
シュゼットは、初めて見る歌劇場ホールに頬をピンクに染めて興奮していた。あくまでも、天使の様子は崩さないようにしているが、細密な彫刻が施された大理石の壁や、フレスコ画で埋め尽くされた見事な天井に感嘆のため息が出た。
賑わう玄関ホールをゆっくりと進む。二人が進む先は、何も言わずとも人垣が割れる。
「ところで、君の席はどこだ? 私の席は2階の一人席なのだが」
「えっと、1階のボックス席に父の分と併せて二人席でとってあります」
「そうか。離れて座る訳にはいかないな。君達の席に着かせて貰っていいか?」
そうして下さい。とにっこり微笑んで頷いたシュゼットを、周囲の者達が伺うように見詰めている。
初めて見る美しい令嬢が誰なのか? ざわざわと疑問の渦が広がっていった。
あの美しい令嬢は、どこの誰なのか? あの、エスコートしている青年も誰なのだ? そして二人の関係は? しかし、誰も知らないのか、二人に声を掛ける者がいなかった。誰か勇気を持って聞けばいいのに! ホールにいる誰もがそう思った。
「!?」
人垣が割れたその先で、気配に気づいた人物が振り向き、目を見開いた。
「ああ。気が付かれたか」
隣にいるシルヴァがふと漏らした。
「……ですわね」
まさに、ギリギリのタイミングだった。観劇ホールに足を踏み入れる寸前で、背後の只ならぬ空気に気付いて振り返ったらしい。
(シュゼット?)
口の形がそう言っているのが見えた。
「エーリック殿下ですわ? ということはカテリーナ様もいらっしゃっていますわね?」
「そうだな。会わずに済みたいものだが……」
「シルヴァ様?」
ふと漏らされた本音? に、シュゼットは吹き出しそうになったがくっと我慢した。気持ちは判るがさらりと言い放ったので本音なのだろう。
「幕間の休憩時間にご挨拶致しましょう? もうすぐ始まりますわね? 席に着きましょうか」
手を置いていた肘に、キュッと力を込めて見上げる。表情の見えにくい冴えた美貌に変化は見えない。しかし、大きな手がシュゼットの手にそっと添えられた。まるで返事をしているようだった。
開演時間にはギリギリ間に合いそうだと、馬車寄せから正面玄関へのスロープを急ぎ足で歩く。時間があれば、ここの長いスロープはガス灯の光が綺麗なのでゆっくりと歩いて行きたいところだった。しかし、今日は無理だ。評判の演目のため、多くの馬車で混んでしまい、順番待ちをしていたらこんな時間になってしまった。
「ローナ? 急ごう! 時間ギリギリになってしまった」
「ごめんなさい。私の支度が遅くなってしまったから」
「それは仕方無いよ。ローナは気にしなくていいよ」
「ありがとう。ロイ」
ロイは、ローナの手を引いて正面玄関のエントランスに続く階段を上る。しかし、いつもと違う雰囲気に気付いた。
(声がしない? 静かだ?)
いつもであれば、賑やかな笑い声や社交辞令を言い合う、男女の声が聞こえてくるはずだった。でも、今は声がしない。どうしたんだ? と階段を上り切ってエントランスホールに立った。
前方に、人垣を左右に割るように進む二人連れが見えた。長身に長い黒髪の青年? の後ろ姿だ。そして隣には、腰まで届く長いふわふわのウェーブが掛かった金髪。薄いパステルブルーのドレスは幾重にも重なった花びらの様に見えた。
ドキッと心臓が音を立てた。
(彼女だ!! 絶対彼女だ!!)
先日学院で見かけた少女。名前も聞けなかったあの少女ではないか!? ロイが歩みを止め、前方の二人を見詰めているのにローナが口を開いた。
「ロイ? 知っている方ですか?」
「イヤ。シラナイ」
「えっ!? 知らない方?」
双子の兄の只ならぬ雰囲気に、当然知っていると思って声を掛けたのに、知らないという。どうしたのかと首を捻るが、今はゆっくりしていられない。
「ロイ? とりあえず、席に着きましょう? もうベルが鳴りそうよ?」
ローナがそう言うのとほぼ同時に、開演5分前のベルが鳴った。
二人は急いで2階席に向かった。ロイは二人が1階席の入口に向かったのをちゃんと見ていた。
(2階席から探してみよう)
観劇どころでは無くなったと思った。そして、幕間の休憩時間に、今度こそ名前を聞こうと思った。
背の高い黒髪の男性は、仕立ての良いタキシードで、明らかに只者では無い雰囲気を漂わせていた。長く艶やかな黒髪が、その歩みに合わせて背中で揺れている。静謐せいひつな美しさと、雰囲気に思わず目を奪われた。
しかし、それだけでは無かった。
冴え冴えとした美貌の青年の隣には、彼とは正反対のきらめきを放つ少女がいたからだ。
白い小さな貌は、明るく華やかな照明の下で生き生きと見えた。真っ青な海色の瞳は好奇心に煌めき、唇は熟れ始めた果実の様に艶やかに濡れている。そして、甘やかな金色の巻き毛は緩やかなウェーブで腰まで波打ち、小さなブルーの小花が計算しつくされた間隔で散っていた。
ゆっくりと正面玄関のエントランスまで来ると、彼女は零れる様な笑みを浮かべて、隣の青年に何かを囁いたようだった。
誰もが息を飲んだ。今まで見たことも無いような美しさに、誰もが言葉を失ってホールは一瞬水を打ったように静かになった。
『まるで、宵闇の魔王と天使のよう……』
最近話題になっている物語の主人公になぞらえて、目を輝かせている令嬢がちらほらといるようだった。
エントランスからホールを見たシュゼットが、周りを見渡して青年に小さく囁いた。
「あの、何とお呼びすれば宜しいですか?」
「……そうだな。シルヴァでいい」
「……それでは、シルヴァ様と呼ばせて頂きますわ。私の事は、シュゼットでお願い致しますね?」
小さな声で、顔を見合わせて確認する。傍から見れば、何と甘いことか。
シュゼットは、初めて見る歌劇場ホールに頬をピンクに染めて興奮していた。あくまでも、天使の様子は崩さないようにしているが、細密な彫刻が施された大理石の壁や、フレスコ画で埋め尽くされた見事な天井に感嘆のため息が出た。
賑わう玄関ホールをゆっくりと進む。二人が進む先は、何も言わずとも人垣が割れる。
「ところで、君の席はどこだ? 私の席は2階の一人席なのだが」
「えっと、1階のボックス席に父の分と併せて二人席でとってあります」
「そうか。離れて座る訳にはいかないな。君達の席に着かせて貰っていいか?」
そうして下さい。とにっこり微笑んで頷いたシュゼットを、周囲の者達が伺うように見詰めている。
初めて見る美しい令嬢が誰なのか? ざわざわと疑問の渦が広がっていった。
あの美しい令嬢は、どこの誰なのか? あの、エスコートしている青年も誰なのだ? そして二人の関係は? しかし、誰も知らないのか、二人に声を掛ける者がいなかった。誰か勇気を持って聞けばいいのに! ホールにいる誰もがそう思った。
「!?」
人垣が割れたその先で、気配に気づいた人物が振り向き、目を見開いた。
「ああ。気が付かれたか」
隣にいるシルヴァがふと漏らした。
「……ですわね」
まさに、ギリギリのタイミングだった。観劇ホールに足を踏み入れる寸前で、背後の只ならぬ空気に気付いて振り返ったらしい。
(シュゼット?)
口の形がそう言っているのが見えた。
「エーリック殿下ですわ? ということはカテリーナ様もいらっしゃっていますわね?」
「そうだな。会わずに済みたいものだが……」
「シルヴァ様?」
ふと漏らされた本音? に、シュゼットは吹き出しそうになったがくっと我慢した。気持ちは判るがさらりと言い放ったので本音なのだろう。
「幕間の休憩時間にご挨拶致しましょう? もうすぐ始まりますわね? 席に着きましょうか」
手を置いていた肘に、キュッと力を込めて見上げる。表情の見えにくい冴えた美貌に変化は見えない。しかし、大きな手がシュゼットの手にそっと添えられた。まるで返事をしているようだった。
開演時間にはギリギリ間に合いそうだと、馬車寄せから正面玄関へのスロープを急ぎ足で歩く。時間があれば、ここの長いスロープはガス灯の光が綺麗なのでゆっくりと歩いて行きたいところだった。しかし、今日は無理だ。評判の演目のため、多くの馬車で混んでしまい、順番待ちをしていたらこんな時間になってしまった。
「ローナ? 急ごう! 時間ギリギリになってしまった」
「ごめんなさい。私の支度が遅くなってしまったから」
「それは仕方無いよ。ローナは気にしなくていいよ」
「ありがとう。ロイ」
ロイは、ローナの手を引いて正面玄関のエントランスに続く階段を上る。しかし、いつもと違う雰囲気に気付いた。
(声がしない? 静かだ?)
いつもであれば、賑やかな笑い声や社交辞令を言い合う、男女の声が聞こえてくるはずだった。でも、今は声がしない。どうしたんだ? と階段を上り切ってエントランスホールに立った。
前方に、人垣を左右に割るように進む二人連れが見えた。長身に長い黒髪の青年? の後ろ姿だ。そして隣には、腰まで届く長いふわふわのウェーブが掛かった金髪。薄いパステルブルーのドレスは幾重にも重なった花びらの様に見えた。
ドキッと心臓が音を立てた。
(彼女だ!! 絶対彼女だ!!)
先日学院で見かけた少女。名前も聞けなかったあの少女ではないか!? ロイが歩みを止め、前方の二人を見詰めているのにローナが口を開いた。
「ロイ? 知っている方ですか?」
「イヤ。シラナイ」
「えっ!? 知らない方?」
双子の兄の只ならぬ雰囲気に、当然知っていると思って声を掛けたのに、知らないという。どうしたのかと首を捻るが、今はゆっくりしていられない。
「ロイ? とりあえず、席に着きましょう? もうベルが鳴りそうよ?」
ローナがそう言うのとほぼ同時に、開演5分前のベルが鳴った。
二人は急いで2階席に向かった。ロイは二人が1階席の入口に向かったのをちゃんと見ていた。
(2階席から探してみよう)
観劇どころでは無くなったと思った。そして、幕間の休憩時間に、今度こそ名前を聞こうと思った。
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