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31. 食堂ホールは混沌として?
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白のクラス。
知っている人は、ほとんどいません。故郷コレールに帰って来たのに、知っている顔はダリナス王国の人達ばかりですわ。カテリーナ様は真ん中辺り、エーリック殿下とセドリック様は前側の席です。
挨拶を終えた私は、セントル先生に席を教わり、自分の席に向かいます。男女がそれぞれ列になって並んでいます。そうですね。テレジア学院は平民も貴族も男女の一緒でしたけど、王立学院は貴族のみですから自然と男女を分けているのです。ってか?
「お隣、失礼しますわ。シュゼットです。よろしくお願いしますね」
「こ、こちらこそ。あの、さっきは、あ、ありがとうございます……ローナ・ピア・カリノです。宜しくお願いします」
先程、廊下で遭遇したローナ様のお隣です。まあ、記憶をくすぐるフォルムの方です。
授業が始まりますから、挨拶は早々に切り上げて椅子に座ります。カテリーナ様が斜め前、エーリック殿下は隣の列でお隣、セドリック様はその前のお席です。
近ちかっ! まあ、5年振りの本国への帰国で、知り合いもいない事にご配慮頂いたという事でしょうか? まあ、気は楽ですね。それにローナ様は……デジャブる感じが何とも言えません。
「シュゼット!! さあ! ランチに行きましょう!」
カテリーナ様が、後ろに振り返ってにっこりと微笑みます。
「はい。カテリーナ様、ご一緒させて下さいな」
午前中の授業はあっさり終わりました。何というか、正直眠くなるような緩さでしたわ。そのせいか、カテリーナ様のはきはきした声音と言い方が気持ち良いです。
「私達も一緒に行くよ? 良いよね?」
エーリック様も声を掛けて下さいます。昨日の事がありますので、正直とっても気恥ずかしいですけど、ここは平静を保って肯定の意味を込めて微笑みかけます。
「……」
「? セドリック様も行きましょう?」
いつになく大人しいです。普通なら、ここぞとばかりに上から目線で、何か言ってくるはずですけど? どうしました?
「セドリック様?」
顔を覗き込んで、もう一度聞きます。
「なっ!? シュゼット・メレリア・グリーンフィールド! か、顔が近い! 判った! 行くから!」
そう言うと顔を真っ赤にして、思いっきり肩を押しやられました。
「あっ」
押された拍子に足元が揺らぎ一歩後ろに下がると、トン!! と何かにぶつかった感じがしました。
「痛いですわ。騒いでいないで、早くどいて下さらないこと? 通れませんのよ」
ドナタデスカ? この金髪縦ロールの方は?
「イザベラ、そんな言い方をするものでは無いよ」
誰よ。
「だって、フェリックス様。通路の真ん中にいらっしゃるのですもの」
ヤツだ。ヤツと婚約者候補の一人、イザベラ様ですか。
まじまじと二人を見ようとしましたけど、エーリック様が私と彼らの間に立ちはだかって、良く見えません。
「ああ。済まなかったね? つい以前の様に話し込んでしまったね。さあ、シュゼットはこちらに来て?」
エーリック様に手を取られて胸元近くに引き寄せられます。これってもしかして、挑発シテマスカ?
「さあ、シュゼット。私達も早く食堂に行こう。じゃあ、お先にね? フェリックス殿」
物凄く良い笑顔で、エーリック様が言いますけど、言われているヤツとイザベラ様の表情を見ることはできません。背を向けるように手を握られていますもの。
「イザベラ、失礼致しますわ?」
カテリーナ様のその笑顔は、さっきのエーリック殿下と同じです。それって、ダリナス王家謹製でしょうか?
編入試験の時に来たことのある食堂ホールは、学生たちで賑わっていました。さすがに隣国のダリナスの王子と従姉妹姫には、テーブルがリザーブされていました。4人掛けのテーブルですから、私とセドリック様もご一緒させて頂きます。
「シュゼット、今日のAランチにしましょう? サラダ仕立てのパスタとアイスクリームですもの?如何かしら?」
カテリーナ様が、メニューを見せてくれながらお薦めを教えてくれます。良いですね。それにしましょう。手元に広げられたメニューから目を上げると、周囲からの視線を感じます。
「やっぱり、注目されているね?」
エーリック様が、周りを見回してそう言いました。そこかしこから視線を感じますし、ヒソヒソコソコソとこちらを見ては囁かれています。
「そうですね。編入生が珍しいのでしょう? それに、皆さんとご一緒していますのも。注目されて当然ですわ」
「それだけじゃ無いと思うけどね? まあ、今日の所はそれでもいいけど」
ところで、向こうの角席は、ヤツ達の席の様ですわ。ヤツとあれはさっきのイザベラ様? それに銀髪の短い髪の男性……従兄弟のオーランド様かしら? 素晴らしい赤毛の女性がテーブルに着いてるのが見えます。もしや、あれはもう一人の婚約者候補のドロシア様でしょうか?
(なに? 今からテーブルを一緒に食事をしているの? ヤダ。冗談じゃないわ!)
イザベラ様とヤツ達は、一緒にここまで来たということ。さっきの態度から、イザベラ様は結構気が強いタイプのようです。でもまあ、セドリック様も言っていましたしね。イザベラ様とドロシア様は張り合っているって。
「ご苦労様ですわ」
私は小声で呟きました。
「本当ね」
カテリーナ様に聞こえていたようです。向こうのテーブルを見ながら、肩を竦めておっしゃいました。
注文したお料理は学生食堂とは思えないほど、綺麗に盛り付けられて、とても美味しく頂けました。
ところで、ずっと気になっていましたけど、セドリック様がずっと大人しいです。たまに目が合いますけど、その度に目を逸らされたり、眉間に皺を寄せられたり。本当に、何時も変ですけど、今日はとびきり変ですわ。
そして、食後のお茶がサーブされた時でした。
「グリーンフィールド。体調は大丈夫だったか?」
手元に影が落ちたように思いました。すぐそばで、聞いたことのある声がします。
あっ。ハート先生……
「先日は、ご迷惑をお掛けいたしました。一晩寝たらすっかり良くなりましたの。本当にご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした」
椅子から立ち上がって少し腰を落とすと、ハート先生を見上げてお礼を言いました。本当に申し訳なかったのですもの。
「……大丈夫だったら良い。私も悪かった。今後は気を付けるようにしよう」
静かな声でそう言われました。
そして、綺麗に畳まれた絹のハンカチを手渡されました。
「これは?」
白地に銀色の糸で縁かがりがされた上等な物です。こてんと首を傾げて聞きました。
「君の侍女に渡してもらえれば判る」
「……そうですか? 承知しましたわ。必ず渡します」
良く判りませんが、マリに渡せば判るのでしょう。私は手提げポーチに丁寧にしまいました。
「ハート先生、気を付けて下さいね? 彼女は私の大事な友人ですから」
エーリック殿下が、じっと先生を見上げて言いました。
普段はこんな風にお話しされるのでしょうか? 涼しい顔で言う彼に、ハート先生はちょっとだけ目を見張ったように見えました。まあ、気のせいかもしれませんけど。
承知したという代わりに、片手を挙げたハート先生が、食堂ホールから出て行かれるようです。目で追っていると……
じっと私を見ているセドリック様と目が合いました。あっ。ホッペが真っ赤になりました。耳もですわ。
そして、また、思いっきり目を逸らされました。 まったく! 今日は何だって言うのですか!?
セドリック様に呆れて、ふと先のテーブルを見ると、そこにはローナ様が居ました。お一人で長テーブルの角に座っています。
真剣なその目線の先には……オーランド様と、言葉を交わすヤツの姿がありました。
知っている人は、ほとんどいません。故郷コレールに帰って来たのに、知っている顔はダリナス王国の人達ばかりですわ。カテリーナ様は真ん中辺り、エーリック殿下とセドリック様は前側の席です。
挨拶を終えた私は、セントル先生に席を教わり、自分の席に向かいます。男女がそれぞれ列になって並んでいます。そうですね。テレジア学院は平民も貴族も男女の一緒でしたけど、王立学院は貴族のみですから自然と男女を分けているのです。ってか?
「お隣、失礼しますわ。シュゼットです。よろしくお願いしますね」
「こ、こちらこそ。あの、さっきは、あ、ありがとうございます……ローナ・ピア・カリノです。宜しくお願いします」
先程、廊下で遭遇したローナ様のお隣です。まあ、記憶をくすぐるフォルムの方です。
授業が始まりますから、挨拶は早々に切り上げて椅子に座ります。カテリーナ様が斜め前、エーリック殿下は隣の列でお隣、セドリック様はその前のお席です。
近ちかっ! まあ、5年振りの本国への帰国で、知り合いもいない事にご配慮頂いたという事でしょうか? まあ、気は楽ですね。それにローナ様は……デジャブる感じが何とも言えません。
「シュゼット!! さあ! ランチに行きましょう!」
カテリーナ様が、後ろに振り返ってにっこりと微笑みます。
「はい。カテリーナ様、ご一緒させて下さいな」
午前中の授業はあっさり終わりました。何というか、正直眠くなるような緩さでしたわ。そのせいか、カテリーナ様のはきはきした声音と言い方が気持ち良いです。
「私達も一緒に行くよ? 良いよね?」
エーリック様も声を掛けて下さいます。昨日の事がありますので、正直とっても気恥ずかしいですけど、ここは平静を保って肯定の意味を込めて微笑みかけます。
「……」
「? セドリック様も行きましょう?」
いつになく大人しいです。普通なら、ここぞとばかりに上から目線で、何か言ってくるはずですけど? どうしました?
「セドリック様?」
顔を覗き込んで、もう一度聞きます。
「なっ!? シュゼット・メレリア・グリーンフィールド! か、顔が近い! 判った! 行くから!」
そう言うと顔を真っ赤にして、思いっきり肩を押しやられました。
「あっ」
押された拍子に足元が揺らぎ一歩後ろに下がると、トン!! と何かにぶつかった感じがしました。
「痛いですわ。騒いでいないで、早くどいて下さらないこと? 通れませんのよ」
ドナタデスカ? この金髪縦ロールの方は?
「イザベラ、そんな言い方をするものでは無いよ」
誰よ。
「だって、フェリックス様。通路の真ん中にいらっしゃるのですもの」
ヤツだ。ヤツと婚約者候補の一人、イザベラ様ですか。
まじまじと二人を見ようとしましたけど、エーリック様が私と彼らの間に立ちはだかって、良く見えません。
「ああ。済まなかったね? つい以前の様に話し込んでしまったね。さあ、シュゼットはこちらに来て?」
エーリック様に手を取られて胸元近くに引き寄せられます。これってもしかして、挑発シテマスカ?
「さあ、シュゼット。私達も早く食堂に行こう。じゃあ、お先にね? フェリックス殿」
物凄く良い笑顔で、エーリック様が言いますけど、言われているヤツとイザベラ様の表情を見ることはできません。背を向けるように手を握られていますもの。
「イザベラ、失礼致しますわ?」
カテリーナ様のその笑顔は、さっきのエーリック殿下と同じです。それって、ダリナス王家謹製でしょうか?
編入試験の時に来たことのある食堂ホールは、学生たちで賑わっていました。さすがに隣国のダリナスの王子と従姉妹姫には、テーブルがリザーブされていました。4人掛けのテーブルですから、私とセドリック様もご一緒させて頂きます。
「シュゼット、今日のAランチにしましょう? サラダ仕立てのパスタとアイスクリームですもの?如何かしら?」
カテリーナ様が、メニューを見せてくれながらお薦めを教えてくれます。良いですね。それにしましょう。手元に広げられたメニューから目を上げると、周囲からの視線を感じます。
「やっぱり、注目されているね?」
エーリック様が、周りを見回してそう言いました。そこかしこから視線を感じますし、ヒソヒソコソコソとこちらを見ては囁かれています。
「そうですね。編入生が珍しいのでしょう? それに、皆さんとご一緒していますのも。注目されて当然ですわ」
「それだけじゃ無いと思うけどね? まあ、今日の所はそれでもいいけど」
ところで、向こうの角席は、ヤツ達の席の様ですわ。ヤツとあれはさっきのイザベラ様? それに銀髪の短い髪の男性……従兄弟のオーランド様かしら? 素晴らしい赤毛の女性がテーブルに着いてるのが見えます。もしや、あれはもう一人の婚約者候補のドロシア様でしょうか?
(なに? 今からテーブルを一緒に食事をしているの? ヤダ。冗談じゃないわ!)
イザベラ様とヤツ達は、一緒にここまで来たということ。さっきの態度から、イザベラ様は結構気が強いタイプのようです。でもまあ、セドリック様も言っていましたしね。イザベラ様とドロシア様は張り合っているって。
「ご苦労様ですわ」
私は小声で呟きました。
「本当ね」
カテリーナ様に聞こえていたようです。向こうのテーブルを見ながら、肩を竦めておっしゃいました。
注文したお料理は学生食堂とは思えないほど、綺麗に盛り付けられて、とても美味しく頂けました。
ところで、ずっと気になっていましたけど、セドリック様がずっと大人しいです。たまに目が合いますけど、その度に目を逸らされたり、眉間に皺を寄せられたり。本当に、何時も変ですけど、今日はとびきり変ですわ。
そして、食後のお茶がサーブされた時でした。
「グリーンフィールド。体調は大丈夫だったか?」
手元に影が落ちたように思いました。すぐそばで、聞いたことのある声がします。
あっ。ハート先生……
「先日は、ご迷惑をお掛けいたしました。一晩寝たらすっかり良くなりましたの。本当にご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした」
椅子から立ち上がって少し腰を落とすと、ハート先生を見上げてお礼を言いました。本当に申し訳なかったのですもの。
「……大丈夫だったら良い。私も悪かった。今後は気を付けるようにしよう」
静かな声でそう言われました。
そして、綺麗に畳まれた絹のハンカチを手渡されました。
「これは?」
白地に銀色の糸で縁かがりがされた上等な物です。こてんと首を傾げて聞きました。
「君の侍女に渡してもらえれば判る」
「……そうですか? 承知しましたわ。必ず渡します」
良く判りませんが、マリに渡せば判るのでしょう。私は手提げポーチに丁寧にしまいました。
「ハート先生、気を付けて下さいね? 彼女は私の大事な友人ですから」
エーリック殿下が、じっと先生を見上げて言いました。
普段はこんな風にお話しされるのでしょうか? 涼しい顔で言う彼に、ハート先生はちょっとだけ目を見張ったように見えました。まあ、気のせいかもしれませんけど。
承知したという代わりに、片手を挙げたハート先生が、食堂ホールから出て行かれるようです。目で追っていると……
じっと私を見ているセドリック様と目が合いました。あっ。ホッペが真っ赤になりました。耳もですわ。
そして、また、思いっきり目を逸らされました。 まったく! 今日は何だって言うのですか!?
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