107 / 121
106. 知らなかった
しおりを挟む
王宮の一室。華やかなサロンの一室で、私達は王妃様がいらっしゃるのをお待ちしています。ローナ様の家出の件で、日延べになった王妃様のお茶会が開かれたのです。
目の前のテーブルには、色とりどりの宮廷菓子が並んでいて、部屋中に甘い香りが漂っています。さすがに、王妃様待ちですから余りお喋りする訳にはいきません……けど。
「ふーっ」
イザベラ様が深い溜息を吐いて、ぽそりと呟きました。
「美味しそうね」
「美味しそうですわね」
ドロシア様です。
「どんなデザインのドレスなのかしらね」
イザベラ様です。
「早く見たいですわね」
私です。
「「「ふーっ」」」
3人です。
「「「……」」」
「もし宜しければ、この後私の家にいらっしゃいませんか? 皆様とお話がしたいのですけど」
ドロシア様が、意を決したように口を開きました。そうですわね。多分、一番今回の事情に詳しいのは私ですわ。ドロシア様やイザベラ様には寝耳に水の制度廃止でしょう。それに、ローナ様の事だって、疑問ですよね? 不自然なフェードアウトの仕方ですもの。
でも、正直に話すのも憚れます。どうしたら良いのでしょう。悩みます。
「私は大丈夫ですわ。シュゼット様はいかが? 貴方、まだ医術院にいらっしゃるのでしょう? 体調は宜しいの?」
イザベラ様の問いかけに、助け船を感じました。
「申し訳ございません。まだ医術院から退院が出来ないのです。ですから、お茶会が終わったら直ぐに戻らないといけませんの。退院してからなら大丈夫だと思うのですけど」
頬に手を当てて、困った様にお二人を見廻します。お話しするのにも、もう少し色々整理したいです。ありのままをストレートに言うのは幾ら何でも不味いです。
「そうね……またにしましょう。シュゼット様、大丈夫になったらご連絡頂けません? 私達、グリーンフィールド公爵家に伺いたいですわ。宜しいかしら?」
ドロシア様がそう言って、イザベラ様に同調を求めました。
「ええ。是非そうさせて頂きたいわ。シュゼット様、お願いします」
イザベラ様は、ドロシア様に見えない角度で、パチリとウインクしました。ああ、やっぱりさっきは故意に出して下さったのですね。助かりましたわ。
「はい。そうして頂けると嬉しいです。大丈夫になったらご連絡しますわ。その時は、当家に是非いらして下さいな」
私はニッコリ微笑みました。
それから直ぐに王妃様が来られて、王室御用達のメゾンのデザイナーから、ブライズメイドのドレスのスケッチを見せて貰いました。
王妃様は、デザインは一緒で色をそれぞれのイメージで変えるとおっしゃっていました。ですが、デザイナーが私達3人を見て、色だけでは無理がある! デザインもそれぞれに変えるべき‼ と強く主張したお陰で全員全く違うデザインと色になりました。
確かに、3人ともタイプが違い過ぎますもの。
ただ、ブライズメイドである事が判る様に、ヘッドドレスだけは同じデザインにして統一感を出そうという事になりました。
王室御用達のデザイナーの一点物。全くのオートクチュールを最速で仕上げて貰うのです。一体お幾らになるのでしょう。相当なお値段ではありません事? まあ、今回の衣装については、
「皆さんに無理を言ってお願いするのですもの。ドレスもヘッドドレスも、靴も手袋も王家でご用意するわ。だから皆さんは遠慮しないで頂戴ね? ドレスが出来たらアクセサリーも選ぶから、また打ち合わせをしましょうね?」
とのことで、すべて費用は王室持ちになりました。それに、特権を振りかざして、最速の10日で仕上げてくれるのです。さすが王妃様。
「それでは、ドロシア様がディープグリーン、イザベラ様がチェリーピンク、シュゼット様がパステルブルー。そして、カテリーナ様がローズレッドで、王妃様がゴールデンイエロー。色のバランスも良いですわ。デザインは明後日までに決めますから。お楽しみにして下さいませ。それでは皆さん、お菓子の前に採寸ですわ!! すべてをさらけ出して下さいな!!」
テンションの上がったデザイナー女史の号令に、あっという間に数人のメゾンの方々に囲まれ、ありとあらゆる箇所を計測されました。
そして、やっと終わった頃にはぐったりとソファに座り込んでしまったのです。ええ。3人ともデス‼
帰りの馬車には、迎えに来てくれたマリがいます。思った以上に憔悴? した様子の私に驚いたようです。
「お嬢様? 何故そんなにお疲れなんですか? お茶会だったのでしょう?」
マリは温かい膝掛を掛けてくれながら、クッションを良い位置に宛がってくれました。まあ、そう思いますわね?
「お茶会だったけど、結局ドレスのデザインが3人とも別々に変わったの。だから、細かく打ち合わせして色を決めて、私の実寸大の縫ぐるみが出来るくらい、ありとあらゆる場所を採寸されたわ」
言いながら思い出して溜息が出ました……
「そ、それは、大変でしたね。お、お疲れさまでした?」
マリが苦笑いを浮かべて、労ってくれましたけど。
「ドレスのデザインが明後日には出来るんですって。そうしたら10日で仕上げるってメゾンは言っていたわ。王妃様の力技が炸裂してたわね」
「ドレスの色は決まったのですか?」
「ええ。私はパステルブルー」
キラリとマリの目が光りました。
「さすが、王妃様御用達のデザイナーですね。お嬢様に一番お似合いの色を見抜くとは。普通の人は、ついついピンクをイメージしがちですから。うーん。会ってみたいですわ」
どうも変なライバル心みたいなモノが生まれたみたい。こういう時のマリは、妄想を膨らませていますから凄く楽しそうです。
「それはそうと、ドロシア様とイザベラ様にお誘いを受けたわ。今回の諸々についてお話ししたいって。退院したら屋敷にお呼びする約束をしたけど、何時退院できるのかしらね? 退院したら魔法術の講義が本格的に始まるから、忙しくなりそうだし……」
フッと溜息が出ました。目まぐるしく周りが動いて、正直目が回りそうです。気が付けば、まだ帰国してからそんなに経っていないのですもの。
「まあ、今はセドリック様の回復が一番だわ」
そうこう言っている間に、馬車は医術院に到着しました。
「あら? ダリナスの馬車だわ。エーリック殿下? 今日いらっしゃるご予定だったかしら?」
玄関から入ると、階段を上って5階を目指します。未だ魔法術が扱えない私は、階段を上るしかないのですが、やはりあの踊り場を通る時には足が一瞬竦みます。それはマリも一緒の様で、軽くトラウマになってるみたいで、凄く心配です。
5階に到着してセドリック様の部屋を見ると、扉の前には女性が立っています。あれって、近衛騎士の制服じゃないですか? という事は、あの女性は近衛の女性騎士様? えっ? 部屋の中にいらっしゃるのはどなたですの?
まさか……
部屋の扉が開きました。
部屋から出てきたのは……
「お帰りなさい。シュゼット」
カテリーナ様でした。
「カテリーナ様。いらっしゃていたのですね? 留守にしていて申し訳ございませんでした」
カテリーナ様は、私が王妃様のお茶会に呼ばれた事はご存じのはずです。でも、ここに来たという事は、私に用事では無くてセドリック様に会いに来られたという事です。
「いいのよ。時間が少し出来たから、セドリックの様子を見に来ただけですもの。ほら、これからは今までみたいに一緒には居られないから」
そう言った顔は、なんとも寂しそうな複雑な表情に見えました。こんなカテリーナ様の表情なんて初めてです。確かに、フェリックス殿下の婚約者になった訳ですから、これまでの様にふざけ合ったり、冗談を言い合ったりはなかなか出来なくなります。フェリックス殿下以外の男性とは、一線を引かなければいけませんから。
「さっきまで起きていたけど、今は眠ってしまったみたい。肝心な事はいつも話せないの。ワザとなのか、天然なのか。本当に間が悪いのよ」
階段を降りかけて、カテリーナ様が振り返ります。
「でも、間の悪いセドリックに感謝だわ。言わなくて良い事は、言わない方が良いのですもの」
5階のフロアから、数段下にいるカテリーナ様を見降ろします。普段ならばお見送りをする為に、馬車までご一緒するところですけど、今日に限っては片手で制されました。
「じゃあね? シュゼット。彼セドリックの事とブライズメイドの事、よろしくね?」
そう言うとカテリーナ様は、嘘のように晴れやかな顔になって、優雅に手を振り階段を降りて行きました。
「……」
もしかしたら、
もしかしたら。
カテリーナ様は……
カテリーナ様が、言わないと決めた事って……
私はカテリーナ様のお気持ちに、全く気が付いていなかった事に、たった今気が付いたのです。
目の前のテーブルには、色とりどりの宮廷菓子が並んでいて、部屋中に甘い香りが漂っています。さすがに、王妃様待ちですから余りお喋りする訳にはいきません……けど。
「ふーっ」
イザベラ様が深い溜息を吐いて、ぽそりと呟きました。
「美味しそうね」
「美味しそうですわね」
ドロシア様です。
「どんなデザインのドレスなのかしらね」
イザベラ様です。
「早く見たいですわね」
私です。
「「「ふーっ」」」
3人です。
「「「……」」」
「もし宜しければ、この後私の家にいらっしゃいませんか? 皆様とお話がしたいのですけど」
ドロシア様が、意を決したように口を開きました。そうですわね。多分、一番今回の事情に詳しいのは私ですわ。ドロシア様やイザベラ様には寝耳に水の制度廃止でしょう。それに、ローナ様の事だって、疑問ですよね? 不自然なフェードアウトの仕方ですもの。
でも、正直に話すのも憚れます。どうしたら良いのでしょう。悩みます。
「私は大丈夫ですわ。シュゼット様はいかが? 貴方、まだ医術院にいらっしゃるのでしょう? 体調は宜しいの?」
イザベラ様の問いかけに、助け船を感じました。
「申し訳ございません。まだ医術院から退院が出来ないのです。ですから、お茶会が終わったら直ぐに戻らないといけませんの。退院してからなら大丈夫だと思うのですけど」
頬に手を当てて、困った様にお二人を見廻します。お話しするのにも、もう少し色々整理したいです。ありのままをストレートに言うのは幾ら何でも不味いです。
「そうね……またにしましょう。シュゼット様、大丈夫になったらご連絡頂けません? 私達、グリーンフィールド公爵家に伺いたいですわ。宜しいかしら?」
ドロシア様がそう言って、イザベラ様に同調を求めました。
「ええ。是非そうさせて頂きたいわ。シュゼット様、お願いします」
イザベラ様は、ドロシア様に見えない角度で、パチリとウインクしました。ああ、やっぱりさっきは故意に出して下さったのですね。助かりましたわ。
「はい。そうして頂けると嬉しいです。大丈夫になったらご連絡しますわ。その時は、当家に是非いらして下さいな」
私はニッコリ微笑みました。
それから直ぐに王妃様が来られて、王室御用達のメゾンのデザイナーから、ブライズメイドのドレスのスケッチを見せて貰いました。
王妃様は、デザインは一緒で色をそれぞれのイメージで変えるとおっしゃっていました。ですが、デザイナーが私達3人を見て、色だけでは無理がある! デザインもそれぞれに変えるべき‼ と強く主張したお陰で全員全く違うデザインと色になりました。
確かに、3人ともタイプが違い過ぎますもの。
ただ、ブライズメイドである事が判る様に、ヘッドドレスだけは同じデザインにして統一感を出そうという事になりました。
王室御用達のデザイナーの一点物。全くのオートクチュールを最速で仕上げて貰うのです。一体お幾らになるのでしょう。相当なお値段ではありません事? まあ、今回の衣装については、
「皆さんに無理を言ってお願いするのですもの。ドレスもヘッドドレスも、靴も手袋も王家でご用意するわ。だから皆さんは遠慮しないで頂戴ね? ドレスが出来たらアクセサリーも選ぶから、また打ち合わせをしましょうね?」
とのことで、すべて費用は王室持ちになりました。それに、特権を振りかざして、最速の10日で仕上げてくれるのです。さすが王妃様。
「それでは、ドロシア様がディープグリーン、イザベラ様がチェリーピンク、シュゼット様がパステルブルー。そして、カテリーナ様がローズレッドで、王妃様がゴールデンイエロー。色のバランスも良いですわ。デザインは明後日までに決めますから。お楽しみにして下さいませ。それでは皆さん、お菓子の前に採寸ですわ!! すべてをさらけ出して下さいな!!」
テンションの上がったデザイナー女史の号令に、あっという間に数人のメゾンの方々に囲まれ、ありとあらゆる箇所を計測されました。
そして、やっと終わった頃にはぐったりとソファに座り込んでしまったのです。ええ。3人ともデス‼
帰りの馬車には、迎えに来てくれたマリがいます。思った以上に憔悴? した様子の私に驚いたようです。
「お嬢様? 何故そんなにお疲れなんですか? お茶会だったのでしょう?」
マリは温かい膝掛を掛けてくれながら、クッションを良い位置に宛がってくれました。まあ、そう思いますわね?
「お茶会だったけど、結局ドレスのデザインが3人とも別々に変わったの。だから、細かく打ち合わせして色を決めて、私の実寸大の縫ぐるみが出来るくらい、ありとあらゆる場所を採寸されたわ」
言いながら思い出して溜息が出ました……
「そ、それは、大変でしたね。お、お疲れさまでした?」
マリが苦笑いを浮かべて、労ってくれましたけど。
「ドレスのデザインが明後日には出来るんですって。そうしたら10日で仕上げるってメゾンは言っていたわ。王妃様の力技が炸裂してたわね」
「ドレスの色は決まったのですか?」
「ええ。私はパステルブルー」
キラリとマリの目が光りました。
「さすが、王妃様御用達のデザイナーですね。お嬢様に一番お似合いの色を見抜くとは。普通の人は、ついついピンクをイメージしがちですから。うーん。会ってみたいですわ」
どうも変なライバル心みたいなモノが生まれたみたい。こういう時のマリは、妄想を膨らませていますから凄く楽しそうです。
「それはそうと、ドロシア様とイザベラ様にお誘いを受けたわ。今回の諸々についてお話ししたいって。退院したら屋敷にお呼びする約束をしたけど、何時退院できるのかしらね? 退院したら魔法術の講義が本格的に始まるから、忙しくなりそうだし……」
フッと溜息が出ました。目まぐるしく周りが動いて、正直目が回りそうです。気が付けば、まだ帰国してからそんなに経っていないのですもの。
「まあ、今はセドリック様の回復が一番だわ」
そうこう言っている間に、馬車は医術院に到着しました。
「あら? ダリナスの馬車だわ。エーリック殿下? 今日いらっしゃるご予定だったかしら?」
玄関から入ると、階段を上って5階を目指します。未だ魔法術が扱えない私は、階段を上るしかないのですが、やはりあの踊り場を通る時には足が一瞬竦みます。それはマリも一緒の様で、軽くトラウマになってるみたいで、凄く心配です。
5階に到着してセドリック様の部屋を見ると、扉の前には女性が立っています。あれって、近衛騎士の制服じゃないですか? という事は、あの女性は近衛の女性騎士様? えっ? 部屋の中にいらっしゃるのはどなたですの?
まさか……
部屋の扉が開きました。
部屋から出てきたのは……
「お帰りなさい。シュゼット」
カテリーナ様でした。
「カテリーナ様。いらっしゃていたのですね? 留守にしていて申し訳ございませんでした」
カテリーナ様は、私が王妃様のお茶会に呼ばれた事はご存じのはずです。でも、ここに来たという事は、私に用事では無くてセドリック様に会いに来られたという事です。
「いいのよ。時間が少し出来たから、セドリックの様子を見に来ただけですもの。ほら、これからは今までみたいに一緒には居られないから」
そう言った顔は、なんとも寂しそうな複雑な表情に見えました。こんなカテリーナ様の表情なんて初めてです。確かに、フェリックス殿下の婚約者になった訳ですから、これまでの様にふざけ合ったり、冗談を言い合ったりはなかなか出来なくなります。フェリックス殿下以外の男性とは、一線を引かなければいけませんから。
「さっきまで起きていたけど、今は眠ってしまったみたい。肝心な事はいつも話せないの。ワザとなのか、天然なのか。本当に間が悪いのよ」
階段を降りかけて、カテリーナ様が振り返ります。
「でも、間の悪いセドリックに感謝だわ。言わなくて良い事は、言わない方が良いのですもの」
5階のフロアから、数段下にいるカテリーナ様を見降ろします。普段ならばお見送りをする為に、馬車までご一緒するところですけど、今日に限っては片手で制されました。
「じゃあね? シュゼット。彼セドリックの事とブライズメイドの事、よろしくね?」
そう言うとカテリーナ様は、嘘のように晴れやかな顔になって、優雅に手を振り階段を降りて行きました。
「……」
もしかしたら、
もしかしたら。
カテリーナ様は……
カテリーナ様が、言わないと決めた事って……
私はカテリーナ様のお気持ちに、全く気が付いていなかった事に、たった今気が付いたのです。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる