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寮長と新しいルームメイトと危機管理
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それから、寮長は俺の新しいルームメイトを探してくれた。
内線電話で何やら話をしていた寮長がリビングに戻って来る。
どうやら交渉とやらは無事に終わったらしい。
そもそも、寮長の決定には逆らえないのだから、交渉など必要ない気もするんだが……
深くは考えないようにしよう
「園宮の新しく同室になる子、1年C組の子なんだけれど大丈夫かな?」
え、C組!?嬉しい!!
「寧ろ嬉しいです。でも、同室者がC組だと何か問題があるんですか?」
わざわざ『大丈夫か』なんて確認するような懸念事項が何かあるのだろうか?
首を傾げていると、先程と同じ、蕩けるような瞳で微笑まれてまた頭を撫でられた。
「S組やA組の子ってね、B組とC組の子達を自分達より下位の存在だって思って軽んじる傾向が強いんだよ。
だから同室になるの結構嫌がるお馬鹿さんも多いんだけど……園宮がそうじゃなくて良かった」
まぁ、俺は受験勉強を人一倍頑張っただけの【平凡】だから、総合的に見たらS組にいる事の方がおかしいしな。
実際、クラスに馴染めずに浮きまくった結果、空気になっているし。
C組なら今度こそ友達になれるかもしれない……これはこれで、ある意味差別をしているんだろうな。
S組やA組のような【特別】が多い訳ではなくても、薔薇ノ宮の生徒だという時点で俺とは世界が違うのだから。
申し訳ないとは思う。
それでも、俺と友達になってくれる可能性が高いのはC組だけなので、期待せずにはいられない。
「俺に危害を与える様な人でなければそれでいいので。
それに……今度こそ仲良くなれたら嬉しい…ですし」
流石に子供じみた言葉だったと恥ずかしくなる。
顔に熱が籠もるのを感じて俯いていると、頬にひんやりとした感触がした。
同時に、顔を上げさせられて眼の前の寮長と目が合う。
ひんやりとした感触は寮長の両手だったらしく、掌で頬を擦られながら、親指で目尻をなぞられた。
その感触さえも擽ったくて身動ぎしてしまう。
「園宮は綺麗だね。真っ白だ」
それ、雪先輩にも言われたな。
そんな事は全くないので、緩く首を振って否定しておく。
「自覚がないからこそ、だよ。あっても綺麗なままな気はするけどね……気をつけなければ駄目だよ?」
いやだから違うのだけれど。
第一、自覚がないのにどうやって何に気を付けたらいいと言うのだろうか。
「薔薇ノ宮は、綺麗なモノが大好きな人間ばかりだから。
真っ白な園宮を汚したくて堪らない奴が、きっとこれから沢山出てくるよ」
え、何だ何だ。
急に怖い話になってきたんだけど。
俺リンチとかされるのかな。
えええ、怖い。
「臣さん」
「ああ、もしかして怯えさせてしまったかな。ごめんね?」
百鬼先輩の咎める様な呼び掛けのおかげで、話が途切れた。
助かった……ありがとうございます、百鬼先輩。
話は途切れたが、未だに寮長は俺の頬と目尻を撫で続けているから擽ったい。
「だからね、園宮。何かあったらいつでも俺の所に逃げておいで?助けてあげるから」
ああ何だ、そういう事か。
前振りがあまりにも怖かったから何をされるのかと思ったけど、ただの寮長の善意だったようだ。
心配して手を差し伸べてくれるのはとても嬉しい。
万が一、俺の手に負えないような事が起きてしまった時は寮長に甘えよう。
「ありがとうございます、寮長」
「優弦」
「…………優弦…さん?」
「うん、いい子だね」
逆らってはいけないと学んだので、諦めて名前で呼ぶ事にした。
それに………
優弦さんの笑顔の圧が、雪先輩や百鬼先輩の比ではなくて、とてもではないが拒否できなかった。
内線電話で何やら話をしていた寮長がリビングに戻って来る。
どうやら交渉とやらは無事に終わったらしい。
そもそも、寮長の決定には逆らえないのだから、交渉など必要ない気もするんだが……
深くは考えないようにしよう
「園宮の新しく同室になる子、1年C組の子なんだけれど大丈夫かな?」
え、C組!?嬉しい!!
「寧ろ嬉しいです。でも、同室者がC組だと何か問題があるんですか?」
わざわざ『大丈夫か』なんて確認するような懸念事項が何かあるのだろうか?
首を傾げていると、先程と同じ、蕩けるような瞳で微笑まれてまた頭を撫でられた。
「S組やA組の子ってね、B組とC組の子達を自分達より下位の存在だって思って軽んじる傾向が強いんだよ。
だから同室になるの結構嫌がるお馬鹿さんも多いんだけど……園宮がそうじゃなくて良かった」
まぁ、俺は受験勉強を人一倍頑張っただけの【平凡】だから、総合的に見たらS組にいる事の方がおかしいしな。
実際、クラスに馴染めずに浮きまくった結果、空気になっているし。
C組なら今度こそ友達になれるかもしれない……これはこれで、ある意味差別をしているんだろうな。
S組やA組のような【特別】が多い訳ではなくても、薔薇ノ宮の生徒だという時点で俺とは世界が違うのだから。
申し訳ないとは思う。
それでも、俺と友達になってくれる可能性が高いのはC組だけなので、期待せずにはいられない。
「俺に危害を与える様な人でなければそれでいいので。
それに……今度こそ仲良くなれたら嬉しい…ですし」
流石に子供じみた言葉だったと恥ずかしくなる。
顔に熱が籠もるのを感じて俯いていると、頬にひんやりとした感触がした。
同時に、顔を上げさせられて眼の前の寮長と目が合う。
ひんやりとした感触は寮長の両手だったらしく、掌で頬を擦られながら、親指で目尻をなぞられた。
その感触さえも擽ったくて身動ぎしてしまう。
「園宮は綺麗だね。真っ白だ」
それ、雪先輩にも言われたな。
そんな事は全くないので、緩く首を振って否定しておく。
「自覚がないからこそ、だよ。あっても綺麗なままな気はするけどね……気をつけなければ駄目だよ?」
いやだから違うのだけれど。
第一、自覚がないのにどうやって何に気を付けたらいいと言うのだろうか。
「薔薇ノ宮は、綺麗なモノが大好きな人間ばかりだから。
真っ白な園宮を汚したくて堪らない奴が、きっとこれから沢山出てくるよ」
え、何だ何だ。
急に怖い話になってきたんだけど。
俺リンチとかされるのかな。
えええ、怖い。
「臣さん」
「ああ、もしかして怯えさせてしまったかな。ごめんね?」
百鬼先輩の咎める様な呼び掛けのおかげで、話が途切れた。
助かった……ありがとうございます、百鬼先輩。
話は途切れたが、未だに寮長は俺の頬と目尻を撫で続けているから擽ったい。
「だからね、園宮。何かあったらいつでも俺の所に逃げておいで?助けてあげるから」
ああ何だ、そういう事か。
前振りがあまりにも怖かったから何をされるのかと思ったけど、ただの寮長の善意だったようだ。
心配して手を差し伸べてくれるのはとても嬉しい。
万が一、俺の手に負えないような事が起きてしまった時は寮長に甘えよう。
「ありがとうございます、寮長」
「優弦」
「…………優弦…さん?」
「うん、いい子だね」
逆らってはいけないと学んだので、諦めて名前で呼ぶ事にした。
それに………
優弦さんの笑顔の圧が、雪先輩や百鬼先輩の比ではなくて、とてもではないが拒否できなかった。
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