鮮血の非常識

おしりこ

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「はぁああああああっ!!」

 裂帛の気合と同時に振るわれる拳は衝撃波を生み、多くの影を吹き飛ばす。
 鉄格子の檻に人型の影は炸裂した瞬間に、まるで水のように弾け消える。すぐさま鉄竜は己の周囲を取り囲むように襲い掛かる影へと視線を向け、地面を思い切り踏み抜いた。
 爆発音を響かせるほどの一撃は辺りに強烈な圧力と風力を生み出し、有象無象と言わんばかりに影は為す術なく飛ばされていく。
 倒せど、倒せどきり無く現れ出でる影。倒したら倒した分だけ出現する影を見つめ、鉄竜は舌打ちをする。

「クソッタレが! よえぇくせにキリがねぇぞ! どうなってやがる!」
『ウフフフ、無駄よ、無駄。貴方がどれだけ影を倒そうとも、私の精神に居る限り、貴方は影と永遠に戦い続ける事になる。どれだけ倒したって、貴方がここを出る事は無いわ。いずれ影に飲まれて、貴方という存在が消滅するだけよ』
「ここはてめぇの世界じゃねぇ! 姫の世界だろ! お前みたいな狂人が踏み入れていい場所じゃねぇんだよ!」

 鉄竜は襲い掛かる影を殴り飛ばしながら叫ぶ。だが、エリザベートは声高らかに笑った。

『強がりだけは認めてあげる。けど、貴方がここを出る事は出来やしない! ここは精神世界。貴方は私に吸収された。その意味が分かってるの?』
「…………」

 エリザベートの指摘に鉄竜は思わず舌打ちを打つ。
 そう、この精神世界。姫の心の中。ここに来たのは常識では入る事すらも出来ない世界だ。
 けれど、それを可能にしたものが一つだけある。それこそが、吸血鬼の持つ吸血だ。
 血とは『生命の源泉』である。人間が妖魔、全ての生命が持つ生命の設計図。それを他者から吸い取り、奪う。それこそが、吸血。つまり、血を吸うということは、吸血対象の万物を知り、万物を奪う事。
 その行為を介し、鉄竜は姫の精神に入り込み、鉄竜の肉体と精神が完全に分離してしまったのだろう。
 となれば、現実の鉄竜がどうなっているか、なんて想像が付く。
 考えれば考えるほど、状況は悪い。けれど、鉄竜は微塵も不安感など無かった。しかし、後ろに居た姫は違った。

「鉄竜……大丈夫なのか?」
「……心配すんな、姫」

 鉄竜はチラリ肩越しに姫を見つめ、安心させる為にニコリと笑った。

「あっちには俺と同じで、無鉄砲なバカがもう一人居る。どうせ、アイツの事だ。俺の言う事なんて聞きやしないで戦う奴が居る。だから、心配はいらねぇよ! そいつは――俺なんかよりもずっとずっと優秀だ」
『それは、あの女かしら? あの女に何が出来るの? 戦う力も持ってないのにねぇ~』

 小馬鹿にするような言葉に鉄竜は鼻で笑った。

「ハッ! お前は何一つ理解してねぇよ。戦い方なんてのは何も腕っ節だけじゃねぇよ。戦い方ってのはいくらでもあるんだよ!! だから、てめぇはここで俺と遊んでりゃいいんだよ、エリザベート!!」




  □




「それが、あの妖魔の正体です」
「大した観察力だ。数少ないヒントから真相を手繰り寄せる……君は魔術師になる才能を持っているよ」

 愛は今回の件に関する妖魔の話を全てした。
 それこそが、今回の一連の事件の真相だ。あの妖魔の正体。エリザベート・バートリーの悪霊が引き起こしたたった一人の少女の悲劇だ。
 悪霊と化し、吸血鬼としての側面を持った狂気を持つ血の伯爵夫人が巻き起こした四百年引き起こされ続けた事件だ。愛がその真実に辿り着いたのは、闇との遭遇のときだ。
 あの時、彼女は二つの人格で揺れ動いていた。それはきっと、エリザベートとしての彼女と姫としての彼女。その両者がまだせめぎ合い、しのぎを削っていたのだろう。
 だからこそ、あれだけ存在そのものが不安定だった。それに、違和感はずっとあった。
 時には凛々しく、時には強気で、時には酷く弱気で。個性と呼ぶにはあまりにも大きな変化。
 そして、闇が現れ、彼女は大きく変わってしまった。きっと、あの時、エリザベートに完全に支配されてしまったのだろう。つまり、姫とエリザベートは同一人物であり、別人格を持つ人間という事になる。
 その真実にたどり着き、愛は疑問点が浮かんだ。

「……獅子堂さんは全部を知ってる上で賭けを申し込んだって事ですよね?」
「ああ、そうさ。元々、あの妖魔はずっと僕が追っていた。そこに彼がやってきた。驚いたよ。彼を始めて見たとき。まさか、町に二人も吸血鬼が居る、という事実にね。それと同時に恐怖もしたよ」

 正義はタバコを一つふかし、息を吐いた。

「もしも、吸血鬼二人が結託でもしたらどうしようとね。実際は全く違う結果になった。彼女が記憶を失っていた事さ。元々、エリザベート自体は魔術教団でも400年追い続けていた」
「そうなんですか?」
「ああ。しかし、その尾を掴む事が出来なかったんだ。400年もの間ね。その理由は恐らく、悪魔憑きという現象のせいだろうね」
「人格の入れ替わり……それによって、人間であり、妖魔でもあったから、ですか?」
「そういう事さ。僕たちが追えるのはあくまでも妖魔だけ。関係の無い一般人には手を出せない。エリザベートはそれを理解していたのだろう。だからこそ、人間としての己と妖魔としての自分を常に入れ替え続けていた。存在自体を不明瞭にする為にね」

 正義の言葉を聞き、愛は眉間に皺を寄せた。

「魔術師たちは、関係の無い一般人には手を出せない。けれど、獅子堂さんはその流儀じゃない。おかしくないですか? 獅子堂さんは関係があるなら、殺すんですよね?」
「ああ、その通りさ。だから、僕は彼女を狙った。確証は無かった。けれど、彼女だろうという目算は400年あった。だから、僕が名乗り出て、彼女を狙ったんだ。そんな時に、君たちが現れた。驚いたよ。まさか、妖魔と妖魔が友情を育もうとしていた事実にね」

 正義は意外そうに目を丸くし、新たなタバコを口に咥える。そして、火を点けながら、口を開いた。

「どうしてだい? どうして、彼は、いや、彼だけじゃない。君もそうさ。妖魔であろうとも、君はどうして彼女に手を差し伸べた? 妖魔だと、分かっていたんだろう? それが僕には理解できなかった」

 正義はタバコの煙をふかしてから、更に言葉を続けた。

「何故、人類に仇なす妖魔を助けようとする?」

 愛は正義の質問を頭の中で反芻する。
 理解出来る。何故、人々を傷つける妖魔を助け、友情を育んだのか。そんな答えはたった一つ。

「私は――困っている人が居たら助けるからです」
「……その生き方はあまりにも歪んでいる、そうは思わないのかい? 人が人を助ける事には限界がある。人の力には限界があるんだ。君の言葉を聞く限りだと、まるですべてを救いたい――そう、正義の味方でありたい、そう聞こえてならない。僕はそれは不可能だと思う」
「ええ、不可能だと私も思います」

 愛は正義の言葉に確かに頷いた。正義の味方。テレビの中にだけ存在するすべてを救うヒーロー。
 そんなものこの世には居ない。それを愛は分かっている。
 世界を見てもそうだ。今、こうして愛が話をしている間に、苦しんでいる人は世界中に居る。
 貧富の差、紛争地域、飢餓。様々な要因が人々に蝕み、命を落とす。その全員を救うという考えはあまりにも傲慢で、行き過ぎた願いだ。

「私は全員が全員を救える。そうは思いません。勿論、獅子堂さんの意見だって私には良く分かります。人を守る事がどれだけ大変で、辛い事かなんて、テツくんが身を持って教えてくれる。いつだって、私を守る為に命を捨ててる。その背中を私は一番見てる。だから、守る事がどれだけ難しいかも分かってるつもりです。でも――」

 それだけの現実は確かにある。けれど、それ以上に愛は――。
 愛は真っ直ぐ正義を見つめ、堂々と口を開いた。

「救う事を諦める事だけはしたくないんです。私の王がそうしてくれるように、私の主が諦めないように、私がそれを諦めちゃいけないんです。彼は私を恩人って言うけれど、私だって彼は大恩人です。彼は私に命をくれた。一番やりたくない方法で私という命をこの世に残してくれた」
「私の王……まさか、君は……」
「…………」

 愛は何も言わずに己の上半身を纏う衣服のボタンを一つ、また一つと外し、胸元を晒す。
 左の胸元。そこに烙印はあった。ドクン、ドクンと脈動し、血脈のように流れるSのルーン文字。愛はそれを慈しむように、愛おしく撫で、口を開いた。

「私は一度死んでいます。けれど、この烙印が私の命を繋いでくれた。テツくんと契約を交わして、私は今ここに居る。そんな彼が人を救う事に一生懸命になってる。だったら、私が、その生き方を教えた私が、その生き方を否定しちゃいけないんです。正義の味方であろうとは思わない。ただ目の前で助けを求める人を助けたい。それが私たちが人を救う理由です。そして、絶対にそれを曲げるつもりもありません」
「…………そうか。それが君たちの流儀か……。なるほど、道理で彼からは強い意志を感じたんだ」
「獅子堂さん?」

 正義はどこか悟ったかのような眼差しをしてから、タバコを一気に吸い、吸殻を地面に落した。

「君たちはどこか昔の僕に似ている。昔、僕が求めていた姿に。正義の味方を本気で志していた頃を」
「獅子堂さんはその道を目指していたんですか?」
「ああ。僕は妖魔に家族を殺されている。だから、妖魔に奪われる人たちの事は良く分かるんだ。そして、そんな人たちを二度と生み出したくなかった。だから、僕は魔術師を志した。それならば、皆を守れる正義の味方になれる、と信じて」

 正義の言葉を愛はボタンを留めつつ、真剣に耳を傾ける。

「けれど、現実はそういかなかった。魔術師になったとしても、妖魔を殺す事は難しい。非常識の塊だ。彼らを根絶やしにする事なんて僕には出来ないし、妖魔を狩る事だって難しいほどだ。そのときに僕は悟ったよ。ただの人には多くの人が救えないんだって。だからこそ、僕は悪魔になろうと思った。人が多くの人を守る為には、人をやめる必要があった」
「だから、妖魔に絡んだ人も根こそぎ命を奪っていったんですか……」
「そうさ。勿論、中には君たちと似たような事言う人も居た。けれど、僕は大を生かす為に小を殺し続けた。それはきっと正しい……いや……正しいなんて答えなんて出やしないものだと僕自身も良く分かっている。けれど、多くの人を救うにはそれしか道は無い」

 大を生かす為に小を殺す。か、大を生かす為に小を生かす。
 このどちらかが正しいかなんてきっと、神にすら分からない。だからこそ、正義はその悪魔の道を選んだ。
 それを責める事も、同情をする事も、愛はしない。だって、それが彼の選んだ道で正解なんて無いのだから。
 愛が何も言わずに居ると、正義は更に言葉を続ける。

「君たちの理想と僕の理想。それはどちらも究極は同じだ。だからこそ、僕は君たちの考えを否定する。人を救う事なんて出来やしない。ましてや、妖魔なんてね」
「……そうかもしれない。けど、それは――私たちだけだったら、の話です」
「どういう意味かな? それは」

 と、正義が言った瞬間。愛はすぐに膝を折り、地面に膝をぴったりと付け、深く、深く頭を下げた。
 そう――彼女は目の前の敵に向かって、土下座をした。

「お願いします、テツくんに協力してください」
「なっ……君は恥というものを知らないのか? 敵に向けて頭を下げ、理念の違う人間に頭を下げるなんて」
「恥をかかずに、人が救えるんですか!?」
「なっ……」

 愛は勢い良く頭を上げて、正義を真っ直ぐ睨み付けた。

「これは確かに愚かで惨めな行為だと思います。でも、私からすれば、たった一人の友達を救うために下げる頭ならいくらでもあります。泥水を啜ったって、頭を蹴られたって、何度も、何度も頭を下げます。だって、私には出来る事はそれだけだから!」
「君は……何故、そこまで彼の、友達の力になろうとする? 己が惨めだと分かっていて、何故、誰かを救う事にそこまで躍起になる?」
「助けたいからです!! 私にとって助けたいテツくんと姫ちゃんはかけがえの無い大切な友達だから! 例え、過ごした日数は少なくたって、たった一日だけだったとしても――友達は絶対に見捨てない!!」

 その言葉を聴いた瞬間に、正義は目を見開き、愛を見つめる。
 何故、そんなにも驚いているのか、理解できなかったが、愛はすぐに深く頭を下げた。

「私はテツくんみたいに戦える訳じゃない。姫ちゃんみたいに辛い気持ちを知っている訳じゃない! 獅子堂さんみたいに、長く生きて、世界を知っている訳じゃない!! でも、それでも、誰かを助けたいなら、私は――何だってやってやる! それが私――恋久保愛だから!!」

 恋久保愛は普通の女の子だ。
 鉄竜のように――類まれな身体能力と腕力、再生能力を持ち合わせない。
 姫のように――辛く苦しい過去を持たず、本当の弱者の気持ちを分かってあげられない。
 正義のように――妖魔と戦い続けて得た経験からなる考え方も持ち合わせていない。
 ない、ない、ない。愛は何も持ち合わせていない。けれど、それでも愛にだって出来る事はある。
 諦めたくないのだ。何も出来ない、何も持っていないからといって、何もしないのは、嫌だった。
 だから、愛はもう一度深く、深く頭を下げた。

「だから――お願いします!! 私たちに力を貸してください!! 姫ちゃんを救うには――私だけじゃ絶対に出来ないんです!! 獅子堂さんの力が、必要なんです!!」
「……そうか。君は末恐ろしいよ。きっと、妖魔なんかよりもずっとね」

 正義はゆっくりと愛に近づき、膝を折ってから、愛に手を差し出した。

「……今回だけは折れてあげるよ。その代わり、ちゃんと僕の目で見極める。もし、あの吸血鬼が賭けに負けたんだとするのなら、僕はためらわずに彼と君の命を奪う。それが絶対条件だ」
「あ……それで充分です。賭けは絶対にテツくんが負けるはずなんてありませんから」

 愛は正義の手を握り、立ち上がり、すぐに口を開いた。

「でも、きっと状況は芳しくありません」
「何故、分かるのかな?」
「私はテツくんの眷属ですから、向こうから私の状況が分かるように――私でもかすかにテツくんの事は分かるんです。さっきからずっと、テツくんの様子がおかしいんです。だから、一つだけ。出来るか、出来ないか、言ってもらっても良いですか?」
 
 愛はポケットからあるものを取り出し、それを正義に見せながら、身振り手振りで伝える。
 それを聞いていた正義は目を見開いた。

「なるほどね……コレが僕の物だと君は分かっていたのか……。ああ、勿論。それは可能だ。しかし……そんなものが何の役に立つのかな?」
「必ず必要になります。もし、テツくんが倒れていたら……絶対に必要になるんです」

 もし、エリザベートに鉄竜が敗北しているとするのなら、その可能性は一つだけ。それも一番最悪の可能性だ。万が一、それが起こっていたのなら、眷属である愛の力が確実に必要になる。
 愛の真っ直ぐで真摯な眼差しを見たであろう正義は小さく頷いた。

「ああ、分かった。しかし、それを作るには君にも代償を払う必要がある。魔術というのは必ず代償が必要になるんだ。君に、それは払えるかな?」
「それなら、元より払うつもりです。それに――私の血じゃないと、意味がありませんから」
「……君の覚悟は確かに受け取ったよ。なら、遠慮なくやらせてもらうよ」

 そう言うとすぐに正義は胸ポケットからサバイバルナイフを取り出し、愛目掛けて突き刺した――。
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