Incomprehensible

WTF

文字の大きさ
3 / 26

第2話 ゼラニウムの花

しおりを挟む
(括弧内カメラ指示)
◯ヴァイオレットフィットネス15年前

店舗全景

T「村崎鍛練所福岡中央店、2025年」

◯店内

自販機で水を買うサギヤマ(手のみアップ)

60度でシットアップをするヤマサキ

ヤマサキ「はぁ~はぁ~はぁ~、あっ、はぁは、もうっ上がんない」(胸元アップ)

サギヤマ「プラチナのせんぱーい休んじゃダメっすよ~」

冷えたペットボトルをヤマサキの頬に当てるサギヤマ(頬アップ)

ビクッとするヤマサキ

ヤマサキ「やめな~」

サギヤマ「ぺったんこ3.14」

ヤマサキ「サギヤマも盛ってるじゃん、ほら」

サギヤマ「来月から大人のブラつけるから一歩勝ちね」

背後から汗ダラダラでサギヤマに抱きつくヤマサキ、両手はクロスさせて胸に、それぞれ左右を触る

サギヤマ「いや~センパ~いエッチ~」

ヤマサキ「そっか、まぁ直ぐに追い抜いてやるから」

サギヤマ「はぁ~」

ヤマサキ「ため息なんて珍しいじゃん」

サギヤマ「アレだよ献血したからちょいと貧血というか、今日は激しいのはやめとく」

ヤマサキ「偉い、ヨシヨシ頑張った」

子供を褒めるようにサギヤマの頭を撫でるヤマサキ

満更でもないサギヤマ

ナンパ男に絡まれる2人

ナンパ男「ねぇ君たちもしかしてJK?」

無視する2人

ナンパ男「もしもーし」

サギヤマ「やめてくださる?」

ナンパ男「俺と気持ちいいことしない?これで」

指を4本立てて2人に見せるナンパ男
無視する2人

ナンパ男「どうせエッチ未経験なんでしょ?4万で買ってやるよ」

サギヤマ「まずは手付金として400万円で、支払い後に検討の余地を検討いたします。それから検討に検討を重ね、検討を加速させる事で適正な議論を行い、議論した情報を精査した上で更に踏み込んだ検討で有識者の助言を得て最適な答えを出す予定ではありますが、それは予定であり、あなたの案では不確定要素が多く病気や妊娠のリスクが高いため、安全性を保証はできないとの結論に至る可能性があり、またそのような金額で、大切な初めて捧げるというのは裁判沙汰になった場合にあなたが割に合わないというのが私の最終的な思いやりの結論となります、したがってあなた個人の性的欲求を満たすためには穴の空いた円柱状のシリコンやエストラマーなどを用いる自家発電で性的欲求を満たす方が簡素で最大の快楽を得れると考えますので、その案が経済的で双方に害がないものだと提案します」

ヤマサキ「あ、サギヤマ構文で草」

サギヤマ「脳みそFランの人にわかりやすく言うなら、てめぇ~の汚ねぇカスまみれのムスコはてめぇ~でシコってろとなりますね」

ナンパ男「ざけんなガキ」

サギヤマ「つまりは断るということなんですね、分かってないようなので、そんなあなたに資格を交付しますね、ええと、1級迷惑買春技能士、迷惑ナンパ作業、これで理解できますか?」

ナンパ「知るかボケ、お前の肉穴でやらせろ、断るなら解らせてやる」

サギヤマ「だからぁー買春では遊ばないよ~」

ナンパ男「なんだとクソガキ、品定めしてやる、服捲れや」

胸を触られるヤマサキとザキヤマ

ヤマサキ「いやぁ~この人サギヤマと私の胸触ったエッチへんた~い」

大声で煽る。
大勢の視線が集まる3人

ナンパ男「こいつら可愛いくせに洗濯板とか触って損したわマジで萎える」

サギヤマ「いや~ん、へんたーい!」

至近距離まで詰め寄るヤマサキ
サギヤマの胸ぐらを掴むナンパ男

サギヤマ「ええと、ラッキースケベ狙いですかね?それともTKBの色でも?」

ヤマサキ「そろそろ友達を離してくれます?」

ナンパ男「先輩さんよぉ~あんまり調子に乗るとしばくぞ」

顔に唾をかけられるヤマサキ

ヤマサキ「はい暴行罪」

サギヤマは放り投げられて器具で頭を撲って倒れ、頭から血を流す。

緑色の石のネックレスが飛ぶ。
サギヤマに駆け寄る店員

ヤマサキ「サギヤマっ••」

ナンパ男「テメェーもだ」

ヤマサキ「はい、過失傷害罪と暴行罪、買春防止条例違反ね、監禁も入れとく?まぁ、いちおう暴行で私人逮捕しますね」

ナンパ男「やってみろクソガキが、殺すぞ」

ナイフを出すナンパ男、足を払われ倒されて制圧される。

ヤマサキ「ナイフもね、じゃあ19時32分私人逮捕、店員さん警察と救急をお願いします、警察にはマル警ライラック0005の要請って言えば通じます」

うつ伏せのナンパ男に馬乗りになって押さえつける。
関節技を決めているヤマサキ

ナンパ男「このクソガキが」

ヤマサキ「JKに跨られるなんて滅多に無いし性的欲求を満たしたいなら太ももの肉感と体温を感じて興奮でもしといたら」
(アオリで斜めから)

店員「通報しました。良ければこれを」

ロープを差し出す店員

ヤマサキ「大丈夫ですよ、指と肩を決めているので」

応急処置をする利用者1

利用者1「こんな時に•••私は救急医療専門医です」

ポーチを出して処置をする。

野次馬に囲まれる。

利用者2「確かこの店の華の女子高校生だろ?まぁ、噂じゃ~あっちのショートの方は祖父が警官のトップらしいし、てかそもそもヒョロのくせにバキバキのプラチナ会員とやり合おうとするとか、その時点で頭おかしいって」

利用者3「だよな、助かるといいが、いや、助かってくれないと、いつものてぇてぇの癒しを眺めれないからな」

利用者2「お前も変態」

利用者3「うっせぇ~わ」

ナンパ男「離しやがれ、お前も同じように頭をぶち当てるぞ」

ヤマサキ「ああ、わざとやったと?」

ナンパ男「うっせ~離せクソガキ」

スーツ男1が入ってくる。

スーツ男1「警察です」

警察手帳を見せつける

ヤマサキ「えーと、こっちです。この男に関しては暴行と強制わいせつ、飛び出しナイフの所持、買春防止条例違反などの容疑があり、暴行で取り押さえたのですが、サギヤマに対しては故意との自供がありましたので傷害として19時34分に再度私人逮捕しました、証拠は防犯カメラと録音でおなしゃす、そいつのナイフはそこにあります。15センチのダガーなので100%アウトですが」

スーツ男1「お怪我は?」

ヤマサキ「私はありません。倒れているサギヤマのみです」

利用者1「医師の千葉です。彼女は負傷し気絶しています。ただ頭を打っているので、このまま救急隊と同行します」

スーツ男1「わかりました、では私が」

手錠をかけられるナンパ男

サイレンが聞こえて外に出るヤマサキ
隊員と共に戻ってくる。
ストレッチャーに乗せられるサギヤマ

ヤマサキ「サギヤマ、、、」

スーツ男2が来る。

スーツ男1「あっ、お疲れ様です」

スーツ男2「やっこさんは任せろ、組対でやったる、こいつは買春グループの下っ端や、性欲丸出しとはみっともねぇのぉ~」

スーツ男2がナンパ男を連行する。

スーツ男2「おぉ行くぞ、立て、歩け、何を止まっとるんやボケ、チ⚪︎ポなんて勃たせやがってワレ変態やな、突っ立ってねぇでぇ行くぞぉーオラァ」

ど突く

利用者2「うわぁ~この状況で跨られて興奮して股間モッコリとかキショ、ガチな変態じゃん草」

股間が盛り上がっているナンパ男

ナンパ男「放しやがれ煽って来たのはあっちだ」

胸ぐらを掴んで睨みつけるスーツ男2

スーツ男2「黙れゴルァ、先に手を出した方が負けや、歩けゴラァ」

ドスの効いた声で怒鳴りつけるスーツ男2

利用者3「もはやヤクザで草、まぁそんな状況でも野朗の身体は正直レベルが100%なんだわなワロタ」

利用者2「昨日のブーメラン刺さってんぞ」

救急車で運ばれるサギヤマ、トレーニングウェアのまま付き添う利用者1、パトカーで護送されるナンパ男

ヤマサキ「組対ですよねあの人、おっかねえや」

スーツ男1「ええ、そうです」

ヤマサキ「まぁでも良かった~でもこんなに早く警察がくるって、もしかしてお兄さんって公安の人ですか?警察のおじいちゃんに何か言われたとかですか?」

スーツ男1「いえいえ、私服巡回中です」

ヤマサキ「そうですか•••」

スーツ男1「ええと、失礼ですがご親族の方と警察にご関係が?」

ヤマサキ「東京で警察総監って言うのをしてるみたいです」

スーツ男1「えっ!あ、あの山崎警察総監のお孫さんなのですか?、あっ、なるほど、察し、だから簡単に制圧できたわけですか、感心します」

スーツの男が増える。

スーツ男3「ヤマサキエレン様はどちらに」

そっと手を挙げるが、躊躇って合図するヤマサキ

スーツ男3「ご友人が被害に遭われたと聞いて参りました」

ヤマサキ「あっ」

敬礼するスーツ男1

スーツ男1「既に片付いています」

去っていくスーツ男1

ヤマサキ「そんなんで公安の人を動かすとかおじいちゃん過保護すぎる」

スーツ男3「いえ、規則ですので」

ヤマサキ「そういうと思っていました」

スーツ3「では問題が無ければ私どもはこれで、ご友人は福岡市広域医療センターに搬送されました」

ヤマサキ「ありがとうございます」

帰って行くスーツ男3

◯個室シャワールーム脱衣所

トレーニングウェアを急いで脱ぐヤマサキ

ヤマサキ「はぁ~心配だけど問題は無さそうだし….」

◯個室シャワールーム内

服を上から脱ぐ
ヌーブラはつけたまま

シャワーを浴びるヤマサキ
一人称視点で足元を見る
(眼のディテールショット)

ヤマサキ「はぁ~」

髪を洗う(斜め後ろからミドルショット)」

ヤマサキ「よいしょっ、よしっ」

身体を洗うヤマサキ
みぞおちから股上までのアップ
(サービスショット)

排水溝アップ、流れる温水と泡

◯個室シャワールーム脱衣所

着替えるヤマサキ

ヤマサキ「よいしょっ、よっ、よしっ」

◯店内

店員「すみません、私どもがもう少し早く」

ヤマサキ「サギヤマを助けてくださっただけでも私は嬉しいです」

店員「恐縮です」

ヤマサキ「また来ますね」

そそくさと店を出る。

ヤマサキ「えっと」

スマートフォンで場所を確認する。

ヤマサキ「こっちか」

走るヤマサキ

◯福岡市広域医療センター

全景

T「博多区」

時間外受付に向かうヤマサキ

ヤマサキ「救急外来はどっちですか?」

案内「1階北側、この赤色のラインをお進みください」

ヤマサキ「ありがとうございます」

◯待合室

利用者1「あ!」

ヤマサキ「サギヤマをありがとうございます」

利用者1「危機管理として、いつでも医療キットを持ち歩いているので、それが必要ならそれを使って助ける。いつでもお役に立てる訳ですね」

店長が尋ねて来る。

店長「明日から3日間を臨時休業日とさせていただく事になりましたので、御二方のお荷物をコンテナごとお持ちしました、こちらが鷺山紫乃音様と千葉大介様です」

ヤマサキ「わざわざありがとうございます」

店長「いえ、お客様の安全を保証するのも仕事です。その努めを果たせなかったせめてもの罪滅ぼしとしてお受けいただけないでしょうか」

菓子折りを渡す店長

ヤマサキ「いいんですよ、皆さんの協力があったからこそ、犯人をその場で取り押さえてサギヤマは最短で治療を受けれているので、あとはこちらにお任せを」

店長「この度はご迷惑並びにご不便ご心配をおかけして申し訳ございません」

ヤマサキ「休みは3日でしたっけ、また来ますね」

店長「はい、お待ちしております」

帰る店長

入れ替わるようにサギヤマの両親が走って来る。

ルイ「ありがとねエーちゃん」

ヤマサキ「1番のヒーローはこっちの千葉先生ですよ」

利用者1「大事には至らず、不幸中の幸いです」

マサト「この度は娘をありがとうございます」

利用者1「いえ、人を救うそれが医者の仕事ですから」

マサト「何か御礼をしなければ」

利用者1「娘さんがお元気になる事それが医者としての1番の幸せですから」

扉が開く。

包帯を巻かれてストレッチャーで寝るサギヤマ

医者「軽い脳震盪と頭部の裂傷でした、検査の結果としては頭蓋骨や脳には後遺症は無いと思われます、また裂傷箇所は1センチほど縫合しております。出血量も千葉先生より伺っておりますので大事を取って2週間ほど入院していただくことになります」

利用者1「これなら後遺症も残らないはずです」

医者「これもドクター千葉の素早い処置のおかげですよ」

ルイ「重ねて御礼申し上げます」

看護師「ではお部屋にご案内します」

利用者1「では私はこれで失礼します」

マサト「本当にありがとうございました」

利用者「そうだ、今後なにかあればここに」

医師「ドクター千葉、噂通り自費で高度救命キットを持ち歩いているとはさすがです」

利用者1「関わる以上は無いより有れば楽できるという短絡的な思考ですよ、褒められません」

名刺を渡す利用者1

利用者1「申し遅れました国立先進医療センター緊急外来救急医療専門医の千葉です」

ヤマサキ「やっぱり、テレビに出てた先生ですね、じゃあこれからは千葉先生って呼んでもいいですか?」

利用者1「恥ずかしいなぁ~でもそう呼んでくれるなら歓迎します」

帰る利用者1

病室に向かうヤマサキとルイ、マサト

◯病室(個室)

ゼラニウムが生けられた花瓶(スチル)

ルイOFF「本当に良かった、みんながシノンのために頑張ってくれた」

ヤマサキOFF「偶然、良い先生に会えて良かったですね」

ベッドに移されたサギヤマ

ルイ「それもそうだけど」

マサト「聞いたよ警察の人から」

ルイ「すごいねエーちゃんが捕まえてくれたんでしょ、ありがとう」

ヤマサキ「2人を4万円で買おうとしたり、私に唾吐いたりサギヤマに手を出したり、逃すわけにはいかないんですよ」

ルイ「そ、そう、思った以上に最低な犯人ね••」

ヤマサキ「どさくさに紛れて2人の胸を触るとかも、本当酷い犯人ですよ」

マサト「変態野朗、絶対に許さん」

◯夜空全景

月齢27、夏夜(スチル)

SE「虫の鳴き声」

ルイOFF「初犯は執行猶予付くかもってよ」

ヤマサキOFF「まぁ起訴されれば前科には変わりないので少しでも反省してくれるなら良いんですけど•••サギヤマが負った苦痛と恐怖は計り知れないので•••」

マサト「仕返しがあると思うと安心してシノンを1人にはできないし」

◯病室個室

ヤマサキ「任せてください、なんたっておじいちゃんは警察総監ですから」

ルイ「あはは、そうよね」

マサト「本当にエレンは心強いね」

寝ているサギヤマ(真横アップ)

ルイ「やっぱりシノンの親友はエーちゃんしかいないわね」

マサト「これからもシノンをお願い」

ヤマサキ「これからもずっと親友ですよ」

ルイ「あぁっ、もうこんな時間ですよ」

ヤマサキ「私はこのまま明日までここにいます、いつ目を覚ますかわからないですし、目が覚めたときに知っている人がいれば安心できますから」

マサト「残りたいのは俺らも同じだけど明日も、いや今日も早くから替えの効かない仕事だし」

時計を見るマサト

ヤマサキ「任せてください」

ルイ「エーちゃんにお願いするしかないね」

マサト「シノンをお願いしてもいい?」

ルイ「私からもお願いする」

ヤマサキ「私が側にいるので明日もお仕事頑張ってください」

ルイ「本当にエーちゃんは優しいね」

マサト「頼みます」

ルイ「お弁当買ってくるね」

ヤマサキ「あ、ありがとうございます」

外に出るルイとマサト

◯車内

T「10月26日」

ビクッと動いて目が覚めるヤマサキ

赤井「チーフ?」

ヤマサキ「あっ!」

赤井「どうされたんですか?寝言を言っていましたけど」

ヤマサキ「ちょっとね、昔のことを思い出しちゃったの」

赤井「壮絶だったと聞きました、お察しします」

ヤマサキ「なんか、心配かけて悪いね、部下の目の前で寝落ちして寝言とか指揮官として情けないわ、じゃあブリーフィングしよ」

赤井「2徹明けでお疲れの所申し訳ないですがよろしくお願いします」

◯政策金融公庫全景(2040年)

電動カートが動く

T「財務省西日本州管区政策金融公庫 10月26日 14時36分57秒」

警備員1「これで最後だな、盾を装備、以後出発まで警戒せよ、」

盾を持つ警備員たち。

大きな扉が開く。

職員1「全部で6カート、パラジウム5トン、イリジウム15トン、ロジウム15トンです」

運転手「確かに受けとりました」

職員「サインと生体登録を」

端末にサインをして手のひらを登録する運転手

警備員2「生体ロックよし、二重確認」

警備員1「二重確認よし」

警備員2「内部に搬送物以外のなものは無いですね?例えば書類とか、一度時限式施錠をすれば指定日までは物理破壊以外に開けれませんので」

バインダーの書類に目を通す職員たち

職員2「ありません、大丈夫です」

警備員3「金庫室の時限式施錠の設定完了、解除は4日後」

職員2「民間委託で大丈夫なんですかねぇ~」

警備員3「これより鉄屑を東京に移す(無線に)」

職員1「大丈夫だろ」

警備員1「窓はクラスXドア及び車体はクラスX+C、非武装の運転手が20ミリ級の旧対戦車ライフルで殺されても金庫室を破るには海防の艦載レールガンが必要になりますから心配は不要です、戦車のAPFSDSでも完全破壊は不可能です」

職員3「民間様にそのようなレベルの輸送車があるとは知りませんでした」

警備員2「あはは、民間の方が警護なしでも、とんでもない価値の物を運ぶんでね(冷やかし気味に)」

出発する輸送車3台

◯佐世保港全景

T「長崎市」

◯佐世保基地

トラックが入ってくる。

守衛1「恐れ入ります身分証の、、」

男1「ほらよ」

右手で偽造品を渡して左手でドア越しにサプレッサー付きピストルで亜音速弾を発砲する。

SE「パシュ」「カン」
発砲音と金属貫通音

SE「ドス」
命中音

弾頭の破片が首と胸に命中して首を抑えてその場に倒れる守衛、出血多量
うつ伏せでゼーゼーと息をする。

守衛2「武器を捨てろ!腹這いになれ」

銃口を向けられる。
左の肺をぶち抜かれる。

トラックを降りる男1

守衛2の首に指を当ててバイタルを見る男1。

男1「肺をぶち抜かれているんだよ通常よりも早い心拍数だよね」

腕をピクピクと動かして逃げようとする守衛2

男1「逃げるのは禁止、それと銃口を向けられたら撃たれる前に撃たなきゃ意味ないでしょ、あーもうすぐ死人になる人に説教とかワロタ、おや、心拍低下だね、まもなくご臨終です」

ホワイトアウトする守衛2の視界

生き絶える守衛2

男1「片付けろ、血も流しとけよ」

兵士1「了解」

指示する兵士1

死体が回収され守衛が偽装される。

再びトラックに乗り込む兵士たち。

車側面の取手に掴まる男1

男1「出せ」

兵士1「動きます」

艦艇の前まで走らせる。

男1「よし、ブリッジ手前で止めろ」

男1「よし船を制圧しろ、静かにな、傷つけるなよ」

兵士1「了解、総員、サブソニックフランジブル弾装填」

マガジンを切り替える兵士
兵士たちが車から出てくる。

男1「こんなに簡単に護衛艦を奪えるとはねぇ~」

兵士2「制圧しました。捕虜は50名、内訳は艦長1副官1士官13下士官35、通報はありません。予定通りです」

男1「随分と少ないな•••まぁいい、このまま上手くいけば数千億円相当の山分だからなミスんなよ、捕虜は倉庫に閉じ込めとけ」

兵士2「了解しました」

兵士4「ではCICにご案内します」

男1「おお任せた」

◯CIC

無線から報告を受ける男1

男1「ロケーション送れ」

兵士1「了解、目標ターゲット西中島橋上り第2車線、弾数5
目標座標基点33° 35' 38.5146"ノース、130° 24' 9.4068"イースト
目標座標終点
33° 35' 38.1372"ノース130° 24' 8.5536"イースト
同時弾着砲撃、発射弾数5発の等間隔、初弾弾着時刻15時43分52秒」

兵士4「了解、目標座標基点33°35'38.5146"ノース、130° 24' 9.4068"イースト
目標座標終点
33° 35' 38.1372"ノース130° 24' 8.5536"イースト
同時及び等間隔弾着砲撃、発射弾数5発、
初弾弾着時刻15時43分52秒、確認」

兵士3「了解、融合炉出力及び動作正常」

入力する兵士4

兵士4「座標入力完了、弾道シミュレーション完了、弾着時刻指定完了、気象及び自転、地磁気による誤差修正完了、オペレーティングオールコレクト」

男1「主砲用意、先進徹甲弾」

兵士1「了解、動力チェック」

兵士3「了解、メイン融合炉出力10TW、現在出力上昇中10%、主砲レールガン電源ヨシ、ジェネレータースタンバイ」

兵士1「ウェポンチェック」

兵士5「了解、ウェポンチェック、冷却用液体ヘリウム圧力正常、超伝導砲身冷却装置正常、ヘリウム再圧縮装置動作正常、電源回路温度正常、砲身絶縁抵抗レベル正常漏電無し、超高電圧放電路正常、ウェポンチェックオールクリア」

兵士1「アーマチュアセットAA弾」

兵士6「了解、目標までの距離80.2km投入エネルギー10メガアンペア100キロボルト、AA弾装填、アーマチュアレディ」

兵士1「ウェポンズレディ」

兵士7「強制スタビライザー起動、精密水平化します」

兵士1「シップスレディ」

兵士3「発電機100%」

兵士1「ステーションレディ、シーケンスステンバイ」

男1「砲撃シーケンスヨーイ」

兵士1「了解、シーケンスセット、オールセトルメント」

男1「シーケンス起動」

スイッチを押す兵士1

自動アナウンス「主砲による砲撃シーケンスを開始します。ソニックブームとプラズマにより身体に重大な危険があるため作業員はただちに艦内に退避してください」

◯艦首主砲

15秒後

自動アナウンス「砲撃を開始します」

警報音と共に砲身が動く

SE「ドーン×5」

◯CIC

兵士4「初弾の弾着まで10秒」

◯西中島橋北側交差点

真上から次々と直撃するプロジェクタイル

金庫室を貫き橋を貫通する。

男2「全弾全車命中」

観測する男2

◯CIC

男2OFF「こっちは任せろ」

男1「了解」

無線を外す

男1「次は建物を破壊しとけ」

兵士1「了解、手動砲撃、自動シーケンス解除、手動安全装置解除、going hot? 」

男1「yeah~ going hot」

男1「こりゃ~爽快だぁ~」

兵士2M「射撃場感覚で撃つなや」

撃ち込まれる基地施設

男1「戦闘用具収め、あ、いらん、そのままでええぞ、終わったら帰るぞ」

兵士1「了解、総員撤収」(ハンドサイン)

兵士2「了解」

門を閉める偽守衛

その場を離れる一行

タンクを背負って海に飛び込む。

小型潜水推進艇に掴まる一行

基地を後にする。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

リボーン&リライフ

廣瀬純七
SF
性別を変えて過去に戻って人生をやり直す男の話

処理中です...