ハッピーエンドの人魚姫たち

保仁矢らら

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人魚姫、トントン拍子に幸せに〜恋しキスして嬉し恥ずかし〜

ホニャララ姫と次男王子

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 昔々の中世の頃、人魚姫は十五歳の誕生日を迎えたので、海の上に顔を出すことを許され、海の民の国から海面を目指して上って行った。すると海上では大変なことが起きていた。
 王子さまの乗った船が難破したのだ。王子さまは海に投げ出され、もがきながら沈んで行った。
「まあ、大変!」
 人魚姫は王子さまを助けに向かい海中でキャッチ、岩場まで運んで彼を横たえる。人魚姫が王子さまのおなかを押して水を吐かせ、その口に自分の口を付けて息を吹き込んで人工呼吸すると、彼は息を吹き返した。
 人魚姫が優しく声をかけると、王子さまはゆっくりとまぶたを開く。意識を取り戻したのだ。目と目を交わし合い、二人は恋に落ちた。
「君が助けてくれたの?」
「ええ」
「ありがとう。僕は次男王子。君の名前を教えて」
「ホニャララ」
 二人はそうすることが自然なことのように唇を寄せ合い、くちづけを交わした。人魚姫は相思相愛の人間の男とキスをしたので、魚の姿の下半身が二股に分かれて脚になり姿
 ホニャララはホタテブラを付けていたが、下半身が恥ずかしいことになってしまった。人間用の下着を穿いてないからだ。どうして良いかわからず、恥ずかしさに涙ぐむホニャララ。
「あ、これを腰に巻くといいよ」
 ジェントルマンの次男王子は裾が長くて長袖の上着を脱いでホニャララに差し出し、提案した。
 ホニャララは後ろを向き、次男王子から借りた上着を後ろから腰に巻き付け、長袖を前で結ぶ。そしてお尻を覆っている上着の身頃の長い裾を両脚の間に通して前に持ってくると、結んであった袖の下から上にくぐらせて広げ、前に垂らした。これでビキニショーツの出来上がり! もう恥ずかしくない。ホニャララは振り向いて次男王子に嬉しそうな可愛い笑顔を見せる。
「うん、完璧だね!」
 次男王子も笑顔で頷く。真夏だから上着を脱いでも、次男王子は平気。
 そこへ隣国の美貌の姫が乗った船が通りかかったので、次男王子とホニャララは岩場から救助される。泳ぎの上手な乗組員たちはみんな無事だった。
 全員、隣国の姫の船に乗せてもらい、自分の国まで送ってもらうことに。次男王子は「お礼がしたいから」と隣国の姫をお城に招待する。もちろんホニャララも。ホニャララの

 次男王子は父王にホニャララをとして紹介し、隣国の姫をとして紹介する。父王はホニャララに大感謝。なんでも褒美を与えると言う。
「では次男王子をください」←
「次男王子よ、どうする?」
「もちろんOK!」
 父王は隣国の美貌の姫にも感謝。なんでもお礼をすると言う。
「では、長男王子を婿にください」
「長男王子よ、どうする?」
「もちろんOK!」
(だって、可愛い弟を助けてくれた恩人だし美人だし)
 こうしてあっという間に二組婚約成立。長男王子が隣国へ婿入りすることになったので、次男王子が王位継承順位第一位になった。次期国王である。

 翌年九月、長男王子と隣国の美貌の姫の結婚式が執り行われ、その一ヶ月後の十月には、次男王子とホニャララの結婚式が執り行われた。長男王子の婿入り先の隣国とは強力な同盟関係が結ばれ、二国は共存共栄。
 そして一年後、それぞれの夫婦に双子の王子と王女が生まれた。やがて父王が亡くなると次男王子が国王として即位し、ホニャララは王妃となった。

 時を経て、国王 (元・次男王子) とホニャララ王妃の王子は、長男王子が婿入り先で設けた王女を王太子妃として迎えることに。
 そしてホニャララの王女は長男王子が婿入り先の隣国で設けた王子の元へと嫁いで王太子妃となったのである。
 こうして二国間の同盟関係はますます強固になり、さらに豊かに共存共栄した。
 めでたしめでたし。
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