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プロローグ
男の子を確認する最も確実で簡単な方法
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其処は校舎を一回り縮小したかのような鉄筋コンクリート製の合宿施設。勉学に集中する為の教室が有り、あらゆる部活に対応した運動場が有り、教室を改造した宿泊用の個室も有る、2階建ての建物。
その1階にある教室に、9人の生徒が集っていた。同じ中学校に所属しており、各学年から3人ずつ集められた生徒たち。服装は一般的な学ランが3人、ブレザーが3人、それ以外が3人。
長ランに短パンという改造制服を着用している生徒が、サイドテールに結った髪先を跳ねさせながらあっけらかんと言い放った。
「あのさ、この中から女の子を探せばいいんだよね? それならちんちん確認すれば一発じゃない?」
パーカーのフードを深く被り、黒いマスクで口元を覆っている生徒が、不快感を一切包み隠さないままに反対した。
「あんな戯れ言を本気にしてんのか? ってか、本当に女子が混ざってるならどう見てもお前だろうが」
ブレザーを気崩した眉目秀麗な生徒が、前髪を弄りながらフードの生徒を煽った。
「それ、お前が女だから晒したくないって解釈でいいのか? 俺はさっさと帰りたいんだけど」
首元までボタンを閉めたブレザーの生徒が、ネクタイよりも長い髪を揺らしながら同意した。
「少し乱暴だけれど、直接確認してしまうのが手っ取り早いのは間違いないですね。私は良いと思いますよ」
白いローブを羽織り、短パンを履いている生徒が、肩に触れる髪先を一切揺らすことなく承諾した。
「いいよ……ジジのが見たいなら、見せてあげる」
ベリーショートの髪に学帽を乗せた学ランの生徒が、小さく縮こまりながら抵抗感を示した。
「えぇっ!? じ、ジジくん、そんなにあっさり見せられるの? ぼくは、ちょっと……むりかも……」
前髪を切り揃えたボブの髪を後ろで纏めている学ランの生徒が、従者のように励ました。
「ご安心ください、ミコトくん。わたくしも含めて皆が一斉にですから、きっと恥ずかしくないですよ」
頭の頂点から髪を一房跳ねさせているブレザー姿の生徒は、隣の生徒に耳打ちをした。
「睦美は大丈夫? 嫌だったら、僕もいっしょにそう言うよ?」
伸びた髪で右目が隠れがちな学ランの生徒は、微笑みながら気遣いに感謝した。
「ううん、ボクも大丈夫。お気遣いありがと、ハル君」
否定的な態度を取っていた生徒も、民主的な多数決に屈したようだ。9人の生徒たちは互いの身体を確認できるように円状に立ち、互いの顔を見遣った。
教室の中に満ちる静寂と緊張はまさに一触即発だった。まるで殺し合いでも始まるかのように高まっていくプレッシャーの中、各々がベルトを緩め、ホックを外し、そして1人が自らのズボンに指をかけると残る8人も続いた。
誰かが唾を呑み込んだ音が聴こえた。隣の生徒の鼓動が聴こえたような気がした。衣擦れの音すらも過敏になった耳には過激に感じ取れた。
「じゃあ、いっくよ~? 3――」
言い出しっぺのサイドテールが音頭を取り、露出へのカウントダウンが始まる。
「2――」
心臓に合わせて加速していく体内時計の前では、その1秒が永遠のようだった。
「1――」
緊張で硬直した頭の中では、今までの10年余りの人生が1秒で流れ去った。
「ぜろっ!」
カウントダウンと同時にズボンを下げた者が数名、残りは1拍遅れてから観念したかのように控えめにずり下げた。
『…………』
堂々としていたり。遠慮がちであったり。伏し目がちだったり。まじまじとであったり。9人は9色の反応を示しながらも互いの股間をしっかりと確認し合い、そして全員が同じ結論を出した。
全員の股間には確かに男の子の証が付いており、この場には女の子は存在しないと。
「お前ら何しとんねん……」
いつの間にか、黒の長髪を後ろでまとめた教師が、プリントの束とタブレットを抱えながら教室の入口に立っていた。
「すごいね! 今この部屋には9本もあるし、18個もあるんだ! それは当たり前のことだけど、数として意識するとなんだかすごいよね!」
タブレットの液晶に映る赤髪の少年が、下半身を露出して見せ合う生徒たちを見て無邪気にはしゃいでいた。
その1階にある教室に、9人の生徒が集っていた。同じ中学校に所属しており、各学年から3人ずつ集められた生徒たち。服装は一般的な学ランが3人、ブレザーが3人、それ以外が3人。
長ランに短パンという改造制服を着用している生徒が、サイドテールに結った髪先を跳ねさせながらあっけらかんと言い放った。
「あのさ、この中から女の子を探せばいいんだよね? それならちんちん確認すれば一発じゃない?」
パーカーのフードを深く被り、黒いマスクで口元を覆っている生徒が、不快感を一切包み隠さないままに反対した。
「あんな戯れ言を本気にしてんのか? ってか、本当に女子が混ざってるならどう見てもお前だろうが」
ブレザーを気崩した眉目秀麗な生徒が、前髪を弄りながらフードの生徒を煽った。
「それ、お前が女だから晒したくないって解釈でいいのか? 俺はさっさと帰りたいんだけど」
首元までボタンを閉めたブレザーの生徒が、ネクタイよりも長い髪を揺らしながら同意した。
「少し乱暴だけれど、直接確認してしまうのが手っ取り早いのは間違いないですね。私は良いと思いますよ」
白いローブを羽織り、短パンを履いている生徒が、肩に触れる髪先を一切揺らすことなく承諾した。
「いいよ……ジジのが見たいなら、見せてあげる」
ベリーショートの髪に学帽を乗せた学ランの生徒が、小さく縮こまりながら抵抗感を示した。
「えぇっ!? じ、ジジくん、そんなにあっさり見せられるの? ぼくは、ちょっと……むりかも……」
前髪を切り揃えたボブの髪を後ろで纏めている学ランの生徒が、従者のように励ました。
「ご安心ください、ミコトくん。わたくしも含めて皆が一斉にですから、きっと恥ずかしくないですよ」
頭の頂点から髪を一房跳ねさせているブレザー姿の生徒は、隣の生徒に耳打ちをした。
「睦美は大丈夫? 嫌だったら、僕もいっしょにそう言うよ?」
伸びた髪で右目が隠れがちな学ランの生徒は、微笑みながら気遣いに感謝した。
「ううん、ボクも大丈夫。お気遣いありがと、ハル君」
否定的な態度を取っていた生徒も、民主的な多数決に屈したようだ。9人の生徒たちは互いの身体を確認できるように円状に立ち、互いの顔を見遣った。
教室の中に満ちる静寂と緊張はまさに一触即発だった。まるで殺し合いでも始まるかのように高まっていくプレッシャーの中、各々がベルトを緩め、ホックを外し、そして1人が自らのズボンに指をかけると残る8人も続いた。
誰かが唾を呑み込んだ音が聴こえた。隣の生徒の鼓動が聴こえたような気がした。衣擦れの音すらも過敏になった耳には過激に感じ取れた。
「じゃあ、いっくよ~? 3――」
言い出しっぺのサイドテールが音頭を取り、露出へのカウントダウンが始まる。
「2――」
心臓に合わせて加速していく体内時計の前では、その1秒が永遠のようだった。
「1――」
緊張で硬直した頭の中では、今までの10年余りの人生が1秒で流れ去った。
「ぜろっ!」
カウントダウンと同時にズボンを下げた者が数名、残りは1拍遅れてから観念したかのように控えめにずり下げた。
『…………』
堂々としていたり。遠慮がちであったり。伏し目がちだったり。まじまじとであったり。9人は9色の反応を示しながらも互いの股間をしっかりと確認し合い、そして全員が同じ結論を出した。
全員の股間には確かに男の子の証が付いており、この場には女の子は存在しないと。
「お前ら何しとんねん……」
いつの間にか、黒の長髪を後ろでまとめた教師が、プリントの束とタブレットを抱えながら教室の入口に立っていた。
「すごいね! 今この部屋には9本もあるし、18個もあるんだ! それは当たり前のことだけど、数として意識するとなんだかすごいよね!」
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