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先輩
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「私が先輩のことを嫌いになると思いますか?」
「そんなのわかんない……。わかんないから、怖いの……。汚いって思ってるのも本当。自分のがキレイじゃないって思ってるのも本当。でも一番の本当は、これが原因でキリちゃんに嫌われるのが嫌。もしもそうなる可能性があるんだったら、私は隠し続けていたいの……」
これが先輩の本心。
ずっと友達を作れなくて、ひとりぼっちだった先輩の弱音。
「なるほど……。わかりました、先輩。じゃあ脱ぎましょう。脱いでくれないと、私は先輩と絶交します」
「えっ!?」
「さあ、もっと脱ぎやすいように腰を上げてください。あ、まだ胸は触れ合わせちゃだめですよ? それは後のお楽しみです」
「ちょ、ちょちょ、まっ――」
慌てる先輩をよそに、私は足を使って先輩の下着をずり下げた。
これでようやく先輩は一糸纏わぬ姿となった。
「ぅ、……っ!」
「待ってください、先輩! 逃げないで! 今逃げたら、私に裸を見られちゃいますよ!」
「うぅ……っ!」
「先輩、落ち着いてください。明かりが消えている限り、ベッドに二人で潜り込んでいる限り、私には先輩のは見えませんので」
「ど、どうしてそんな……私は本当のことを言ったのに、無理やり……」
「だって、好きなんですもん」
「で、でも、もしかしたら嫌いになるかも――」
「先輩、小難しいことを考えるのは止めましょう。今先輩がしたいことを思い出してください。先輩は、私を使って気持ちよくなってくださればそれでいいんですよ。気持ちよくなるのに邪魔だから下着を脱ぐ。それだけでいいんです」
「気持ちよく……」
「先輩、キスしてください。私からじゃなくて、先輩から……していただけますか?」
「……しないと、絶交なんでしょ?」
「私に嫌われたくないんですよね? だったら、私をもっと先輩に夢中にさせてくださらないと。そうでしょう?」
「……目、閉じて」
「もうとっくに閉じてますよ、先輩」
「……んっ」
私の唇に、先輩の小さくて柔らかな唇が触れた。
控え目で、少し震えているキス。
それでも、それはただ触れ合うだけのキスではなかった。
先輩の唇が私の唇を食むように動かされる。
私がいつか先輩にしたことをなぞるように、先輩は私の唇を愛撫した。
いつしかどちらともなく舌を差し出し、熱いディープキスに発展して、夢中で互いを貪った。
「んっ、れろっ……ちゅっ……んっ、むっ……」
「んぁっ……ふっ……! せ、先輩、ストップ! ストップですよ!」
「な、なんで……?」
「先輩、興奮しすぎです。まだこれは前戯なんですからね? キスだけでフィニッシュするような勢いはダメです!」
「ぅ……ご、ごめん」
「先輩がここまで積極的だとは思いませんでした。本当は私よりもえっちなこと好きなんじゃないですか?」
「ち、違うよ! ただ、その……キリちゃんとのキスが好きなだけだから……っ」
「でも、最初はキスも嫌がってましたよね?」
「そ、それは……!」
「ふふ、まあそれは置いといて。お待ちかねのハグをしましょう、先輩。全身を密着させて、ね?」
「ぅ、うん……!」
「そんなのわかんない……。わかんないから、怖いの……。汚いって思ってるのも本当。自分のがキレイじゃないって思ってるのも本当。でも一番の本当は、これが原因でキリちゃんに嫌われるのが嫌。もしもそうなる可能性があるんだったら、私は隠し続けていたいの……」
これが先輩の本心。
ずっと友達を作れなくて、ひとりぼっちだった先輩の弱音。
「なるほど……。わかりました、先輩。じゃあ脱ぎましょう。脱いでくれないと、私は先輩と絶交します」
「えっ!?」
「さあ、もっと脱ぎやすいように腰を上げてください。あ、まだ胸は触れ合わせちゃだめですよ? それは後のお楽しみです」
「ちょ、ちょちょ、まっ――」
慌てる先輩をよそに、私は足を使って先輩の下着をずり下げた。
これでようやく先輩は一糸纏わぬ姿となった。
「ぅ、……っ!」
「待ってください、先輩! 逃げないで! 今逃げたら、私に裸を見られちゃいますよ!」
「うぅ……っ!」
「先輩、落ち着いてください。明かりが消えている限り、ベッドに二人で潜り込んでいる限り、私には先輩のは見えませんので」
「ど、どうしてそんな……私は本当のことを言ったのに、無理やり……」
「だって、好きなんですもん」
「で、でも、もしかしたら嫌いになるかも――」
「先輩、小難しいことを考えるのは止めましょう。今先輩がしたいことを思い出してください。先輩は、私を使って気持ちよくなってくださればそれでいいんですよ。気持ちよくなるのに邪魔だから下着を脱ぐ。それだけでいいんです」
「気持ちよく……」
「先輩、キスしてください。私からじゃなくて、先輩から……していただけますか?」
「……しないと、絶交なんでしょ?」
「私に嫌われたくないんですよね? だったら、私をもっと先輩に夢中にさせてくださらないと。そうでしょう?」
「……目、閉じて」
「もうとっくに閉じてますよ、先輩」
「……んっ」
私の唇に、先輩の小さくて柔らかな唇が触れた。
控え目で、少し震えているキス。
それでも、それはただ触れ合うだけのキスではなかった。
先輩の唇が私の唇を食むように動かされる。
私がいつか先輩にしたことをなぞるように、先輩は私の唇を愛撫した。
いつしかどちらともなく舌を差し出し、熱いディープキスに発展して、夢中で互いを貪った。
「んっ、れろっ……ちゅっ……んっ、むっ……」
「んぁっ……ふっ……! せ、先輩、ストップ! ストップですよ!」
「な、なんで……?」
「先輩、興奮しすぎです。まだこれは前戯なんですからね? キスだけでフィニッシュするような勢いはダメです!」
「ぅ……ご、ごめん」
「先輩がここまで積極的だとは思いませんでした。本当は私よりもえっちなこと好きなんじゃないですか?」
「ち、違うよ! ただ、その……キリちゃんとのキスが好きなだけだから……っ」
「でも、最初はキスも嫌がってましたよね?」
「そ、それは……!」
「ふふ、まあそれは置いといて。お待ちかねのハグをしましょう、先輩。全身を密着させて、ね?」
「ぅ、うん……!」
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