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突然の訪問2

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着いてすぐ、ヴィヴィお嬢様の着替えを手伝う事になった


「あ~ん、もうディーンアデライト様ったら、お手紙も急でいきなり来るなんてサプライズにもほどがありますわ!
新しいドレスを仕立てる時間もないし、全然決まらないじゃない!!」


いやいや、ぱっと見100着以上はドレスがありますけど!?
これで新しいドレスを仕立てるなんてヴィヴィお嬢様の金銭感覚どうなってんですかね!?
それともお金持ちの貴族の価値観はこれが普通なのかな?


「ちょっと、貴方達も考えなさいよ!!」

「は、はい…」


ん~、ヴィヴィお嬢様の衣装か
正直ヴィヴィお嬢様は吊り目がちだけど、黙ってればめちゃくちゃ美人だからな…
ゴージャスな金髪縦巻きロールに合う色といえば真っ赤なワインレッドのドレスかな
派手だけどそれに負けないくらいヴィヴィお嬢様の顔も派手顔美人だしね!


「ヴィヴィお嬢様、こちらのワインレッドのドレスなんてどうでしょうか?」


そっとワインレッド色のドレスを選びヴィヴィお嬢様に見せる


「あら…あまり着ないタイプの衣装なんだけど…」


そう、何故かヴィヴィお嬢様は淡いピンクとかフリフリ系の甘い可愛いやつを選びがちなんだけど、客観的に見るとそうじゃない感があるというか…
美人系なんだから可愛いより、大人っぽい衣装の方が絶対にヴィヴィお嬢様の魅力が引き立つと思う!!


「たまにはこういった大人っぽい衣装で、ヴィヴィお嬢様の違った魅力を見せるのもいいんじゃないかなって思いまして…」

「まぁ、そう言われてみると悪くないわね…
貴方地味で使えない子だと思ってたけど、たまには役に立つじゃない」

「はい…」


これ一応褒められてるんですよね?


「いいわ、これにするから早く着替えさせて!」

「はい!」


私含め侍女3人係でお嬢様の着付けを手伝う

ドレスは以外と重いし、スタイルをより良くみせるためにコルセットを極限まで締めたりとか、ただの着付けなのに正直結構な体力を消耗する

着付けが終わった後にはもうへとへとだった…


「ヴィヴィお嬢様、王太子殿下がいらっしゃいました!」

「まぁ、すぐ行くわ♡」


わぁ、ヴィヴィお嬢様すっごく嬉しそう

仕上がったヴィヴィお嬢様はとっても大人っぽくて、悪役令嬢なんかには見えないぐらい魅力的だった

これなら王子様もヴィヴィお嬢様にメロメロになるはず!!


「ほら、新人もヘタってないで早く行くわよ!」

「は、はい!!」


うぅ…まだ名前で呼んでもらえないんですね

私も侍女仲間に呼ばれて、お出迎えに一緒について行った






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