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クラス転移
解釈
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僕がこの先、異世界で生き抜いていく上で、あの能力を使えるようになるのがマストだ。
あれが発動したときの状況としては……超命の危機…ぐらいだな。それなら試しに発動してみる…とかも出来ない、不確定要素が多すぎる。
あの時の事を思い出すたびに、失われた彼らの姿を思い出す。あれは僕の中で一生残るであろうトラウマ。
もうあんなもの見たくない。
そして僕をこんなところに連れてきた男にももう出来れば会いたくないね。
にしてもあの男…この軍施設にぶち込んでくれた彼は部隊長と呼ばれる割とお偉い役職に就いていた。
彼は巷では戦闘における才能がかなり高いと言われており、実際に実力だけで出世した紛れもない戦士らしく、一時期考えていた脱走という僕の思考に終止符が打たれたのはこの話を知ったということが大きい。
もしかしたらそんな奴らと戦うなんてことがあるやもしれん。という不安に駆られ、能力発現のために試行錯誤を繰り返した。
そんな中思い付いたある仮説。
「グオオオ!!!」
トロールの木棒が振り下ろされる。
「避けろよ!!ソウマ!!」
当たるか当たらないかの瞬間。
死と生の狭間。
『PAUSE』
【PAUSE機能発動中】
「成功……した、のか。」
ギャンブルはするもんじゃないな…心臓も止まるかと思った。
この【PAUSE】機能は実質時間停止だが足は動かないなどの肉体的制限が課せられている。
『インベントリ』
そしてこれが僕の持っているチート武器保管庫のはず。
「え………何これ。」
前現れたときは強そうな武器揃いだったのに対して、今回は一つしか武器がない。
【武器名】普通の縄
「嘘だろ、おい。」
この賭けに勝った報いがこれ?
「縄でどうやって勝つんだよ!!縄跳びでもしろと!?舐めてんのか!!!僕は一生懸命……」
『Pause終了まで残り10秒です。』
「あー!!もう!縄で良いから!!使わして!」
【PAUSE機能解除】
てか、これ木棒当たるんじゃ…
「グオオオ!!!」
あれ?当たる前に戻ってる…のか?
便利な機能…
いや、そういえばそんな機能あった気がする。
違う!今はそんなことより!
「避けろよ!!ソウマ!!」
使い方があってるかどうか…
「巻き付けろ!!縄!」
瞬時に縄が木棒とトロールを縛り付ける。
「ソウマ……何だ?縄!?マジックアイテムじゃねぇか。」
「はは……」
そう、奇妙なことにこの世界の縄は運動会でも、工業用途としても使われず、戦闘用のマジックアイテムとして世間から認識されているのだ。
「縛ったところで引っ張られたら終わり!!」
覚悟は出来てる。
『グオオオオオ!!!!』
「引っ張られる前に引っ張る。これ大事!」
ここは崖の上、俺の後ろは断崖絶壁。
トロールより先に僕が落ちるための先刻の誘導!!
「ソウマ!!早まるな!まだ若すぎる!!」
さよなら……同部屋のやつ。
名前…覚えてなくてごめんね。
って誰がトロールと心中前提の作戦なんかするんだよ。
失敗すればそうなるが。
さすがのトロールも僕の落下する力には逆らえないはずだ。
僕の縄に縛られたトロールも崖から引きずり落ち、落下し始めた。この高さは即死だ。
「つまり………!!!僕も死ぬかもっ!!!」
怖い、怖い!
初バンジー(命綱なし)はまだ早かったか!!
「縄!!引き寄せ!!」
トロールがみるみる縄によって僕に近づき、あっという間に僕を追い抜いた。
「離せ!!!」
そのタイミングで縄を解除。
そのまま縄も僕の手から放す。
「縄!!張れ!!」
落ちる直前に崖と崖の間に縄を配置してクモの巣状の足場を作る。
多分これでも死にかけるかもしれない。
「気合!!!うぐぅっ!!!…、…。…」
「起きろ。」
「は…はは、また………取り調べですか。ルシーフ部隊長」
あの時と同じ部屋…ではないか。
「いいや、もう聞くことは無い。」
「………。」
「未確認な部類の戦力として、危険視されていたお前だが…未確認であれ確認済みであれ、お前の取った行動は勇敢であり愚行でもある。お前はもっと考えてから行動しろ。危うく、お前が死んだら危険因子に【名誉の死を遂げた兵士】といわんばかりの英雄譚が語り継がれるところだった。」
「そんな言い方…」
「良くやった、拘束した身で言うのも何だが、お前に危険は無い。」
「部隊長……」
以外と良い人なのかも、と思っていたら当たった…。
皮肉にもこの瞬間がこの世界に来て初めての良かったと思える出来事だ。
「まぁ、拘束自体は既に終えた身のお前を、こき使った俺も悪いんだがな。」
「え?」
「まぁ、過ぎたことだ、気にするな。」
前言撤回、悪い思い出がまた一つ刻まれた。
「この国は、余所者でも歓迎する風土なのだが…今回はお前のその能力と状況も相まってこちらも敏感になっていたんだ、どうかそれも分かってくれ。」
「いえ、知らぬ土地で冒険に出る前に良い経験が出来ました、感謝します、ルシーフ部隊長。」
学校の生存者も今はこの世界に馴染むことができ、元気に生きていること、拘束した詫びとしてしばらく街にある軍の宿屋を貸してくれるとのことだ。
「また来い、トロールと心中しなくて済むぐらいにはな。」
「お世話になりました。」
「また来いよ!ソウマ。」
「おう!…………また来るよ。」
長っ…かった。
軍隊生活からおさらば!!
これから冒険者として異世界に名を馳せて…
いつかは勇者と呼ばれるようにはなるだろうな。
「ふっふっふっ!!」
とりあえず軍隊の飯より美味しいもんでも食べよう…
「その後、学校の奴らに挨拶しに行くか。」
やっとのことで国からの嫌疑がひとまず晴れ、自由の身になった俺の異世界ライフが始まる。
【VR MMO中毒者兼不登校だった僕が『クラス転移』に巻き込まれたが異世界で知識無双する】
あれが発動したときの状況としては……超命の危機…ぐらいだな。それなら試しに発動してみる…とかも出来ない、不確定要素が多すぎる。
あの時の事を思い出すたびに、失われた彼らの姿を思い出す。あれは僕の中で一生残るであろうトラウマ。
もうあんなもの見たくない。
そして僕をこんなところに連れてきた男にももう出来れば会いたくないね。
にしてもあの男…この軍施設にぶち込んでくれた彼は部隊長と呼ばれる割とお偉い役職に就いていた。
彼は巷では戦闘における才能がかなり高いと言われており、実際に実力だけで出世した紛れもない戦士らしく、一時期考えていた脱走という僕の思考に終止符が打たれたのはこの話を知ったということが大きい。
もしかしたらそんな奴らと戦うなんてことがあるやもしれん。という不安に駆られ、能力発現のために試行錯誤を繰り返した。
そんな中思い付いたある仮説。
「グオオオ!!!」
トロールの木棒が振り下ろされる。
「避けろよ!!ソウマ!!」
当たるか当たらないかの瞬間。
死と生の狭間。
『PAUSE』
【PAUSE機能発動中】
「成功……した、のか。」
ギャンブルはするもんじゃないな…心臓も止まるかと思った。
この【PAUSE】機能は実質時間停止だが足は動かないなどの肉体的制限が課せられている。
『インベントリ』
そしてこれが僕の持っているチート武器保管庫のはず。
「え………何これ。」
前現れたときは強そうな武器揃いだったのに対して、今回は一つしか武器がない。
【武器名】普通の縄
「嘘だろ、おい。」
この賭けに勝った報いがこれ?
「縄でどうやって勝つんだよ!!縄跳びでもしろと!?舐めてんのか!!!僕は一生懸命……」
『Pause終了まで残り10秒です。』
「あー!!もう!縄で良いから!!使わして!」
【PAUSE機能解除】
てか、これ木棒当たるんじゃ…
「グオオオ!!!」
あれ?当たる前に戻ってる…のか?
便利な機能…
いや、そういえばそんな機能あった気がする。
違う!今はそんなことより!
「避けろよ!!ソウマ!!」
使い方があってるかどうか…
「巻き付けろ!!縄!」
瞬時に縄が木棒とトロールを縛り付ける。
「ソウマ……何だ?縄!?マジックアイテムじゃねぇか。」
「はは……」
そう、奇妙なことにこの世界の縄は運動会でも、工業用途としても使われず、戦闘用のマジックアイテムとして世間から認識されているのだ。
「縛ったところで引っ張られたら終わり!!」
覚悟は出来てる。
『グオオオオオ!!!!』
「引っ張られる前に引っ張る。これ大事!」
ここは崖の上、俺の後ろは断崖絶壁。
トロールより先に僕が落ちるための先刻の誘導!!
「ソウマ!!早まるな!まだ若すぎる!!」
さよなら……同部屋のやつ。
名前…覚えてなくてごめんね。
って誰がトロールと心中前提の作戦なんかするんだよ。
失敗すればそうなるが。
さすがのトロールも僕の落下する力には逆らえないはずだ。
僕の縄に縛られたトロールも崖から引きずり落ち、落下し始めた。この高さは即死だ。
「つまり………!!!僕も死ぬかもっ!!!」
怖い、怖い!
初バンジー(命綱なし)はまだ早かったか!!
「縄!!引き寄せ!!」
トロールがみるみる縄によって僕に近づき、あっという間に僕を追い抜いた。
「離せ!!!」
そのタイミングで縄を解除。
そのまま縄も僕の手から放す。
「縄!!張れ!!」
落ちる直前に崖と崖の間に縄を配置してクモの巣状の足場を作る。
多分これでも死にかけるかもしれない。
「気合!!!うぐぅっ!!!…、…。…」
「起きろ。」
「は…はは、また………取り調べですか。ルシーフ部隊長」
あの時と同じ部屋…ではないか。
「いいや、もう聞くことは無い。」
「………。」
「未確認な部類の戦力として、危険視されていたお前だが…未確認であれ確認済みであれ、お前の取った行動は勇敢であり愚行でもある。お前はもっと考えてから行動しろ。危うく、お前が死んだら危険因子に【名誉の死を遂げた兵士】といわんばかりの英雄譚が語り継がれるところだった。」
「そんな言い方…」
「良くやった、拘束した身で言うのも何だが、お前に危険は無い。」
「部隊長……」
以外と良い人なのかも、と思っていたら当たった…。
皮肉にもこの瞬間がこの世界に来て初めての良かったと思える出来事だ。
「まぁ、拘束自体は既に終えた身のお前を、こき使った俺も悪いんだがな。」
「え?」
「まぁ、過ぎたことだ、気にするな。」
前言撤回、悪い思い出がまた一つ刻まれた。
「この国は、余所者でも歓迎する風土なのだが…今回はお前のその能力と状況も相まってこちらも敏感になっていたんだ、どうかそれも分かってくれ。」
「いえ、知らぬ土地で冒険に出る前に良い経験が出来ました、感謝します、ルシーフ部隊長。」
学校の生存者も今はこの世界に馴染むことができ、元気に生きていること、拘束した詫びとしてしばらく街にある軍の宿屋を貸してくれるとのことだ。
「また来い、トロールと心中しなくて済むぐらいにはな。」
「お世話になりました。」
「また来いよ!ソウマ。」
「おう!…………また来るよ。」
長っ…かった。
軍隊生活からおさらば!!
これから冒険者として異世界に名を馳せて…
いつかは勇者と呼ばれるようにはなるだろうな。
「ふっふっふっ!!」
とりあえず軍隊の飯より美味しいもんでも食べよう…
「その後、学校の奴らに挨拶しに行くか。」
やっとのことで国からの嫌疑がひとまず晴れ、自由の身になった俺の異世界ライフが始まる。
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