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異世界転生編
12.当面の宿を決めるよ
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さて、達成報酬額をもらったところで、向こう数日間の拠点となる宿を探すことにしよう。高かったらどこかに野宿なり何なりする必要もあろうけど――物価水準にもよるけどこれだけ初日で手に入ったならそうそう足りなくなるとも思えない。
それに足りなくなったら、インベントリに入ってるトロリ草の根っこを切り崩していけばいいだけの話だ。それがなくなっても、俺の魔法があれば比較的簡単に採取出来るんだから収入源自体は確保出来たと言っていいだろう。
とにかく、そうと決まれば宿探しだ。大体どのあたりに行けばどのくらいのグレードの宿があるんだろうか……受付で聞けばわかるかもしれない。
「すいません、これから宿を探そうと思っているんですが、どのあたりにあるか教えてもらえますか?」
「宿泊所の位置ですね、少々お待ちください」
さっき応対してくれた受付の人がそう言って、机の下から少し大きめの地図を出してくれた。……なるほど、こうしてみるとますます東欧辺りの旧市街っぽい作りだな。
「まず安い宿泊所をお探しでしたら当ギルドの裏手の小道に集中しています。食堂もなく部屋だけを間借りするタイプで、1部屋1泊5銅程度。それよりもう少しグレードの高い宿泊所となりますと、当ギルドのすぐ目の前にある広場近辺でしたら食堂付きで1部屋1泊2小銀程度、男女別の湯浴み所もついている1部屋1泊5小銀程度の宿泊所は、そこからさらに奥に行った大通り沿いに数件建っていますね」
安い宿で日本円にして500円、高くても2500円。それもひとり当たりでなく1部屋当たりか……そう考えてみるとだいぶ安いな。とはいえ実際どのレベル化は自分で見てみない事にはわからないけど。
「分かりました、ありがとうございます。この地図は、もう少し小さいものでも構わないので1部いただけたりしますか?」
「ええ、どうぞ。この地図ほど細かいものでなければ、こちらに載っておりますので」
そう言って渡されたのは、よく観光案内所などに置いてあるような3つ折りの地図。こっちは観光名所なんかはそっちのけで、どこに何があるとかそういう感じで大まかに書いてあるだけだけど、今はそのシンプルさが有難い。
……そう言えば地図に関する魔法もあったような。ええと、確か……ああ、これだ。
地形把握
現在地周辺の地形や建物等の詳細を把握する。結果、地図なしでも方向や目的地への道を間違えることがなくなる。最初に地形を覚える際、手元に熟読出来る形での地図があると楽になる。
つまり絶対に方向音痴にならない魔法だと思えばいいのか……魔法というかスキルな気がするけど、どっちにしても有難い。どうせだからこの街も全部把握してしまおう。
「ただいま、エリナさん。受付で宿のことについて聞いてきたよ」
「お疲れ様です。どうでした?」
受付の人から聞いた話をそのまま伝えると――
「5小銀のホテルにしましょうそうしましょう」
エリナさんはこれ以上ないレベルの即答を見せた。いやまあ確かに部屋だけ間借りするとかだと、特に女性としてはちょっときついかもしれないけど……にしても結構鬼気迫るレベルの雰囲気だぞ? どうしたエリナさん。
「1日仕事してシャワーも浴びれないとか最悪です。本当はサウナがあるのが一番ですけど、そこまで贅沢言える立場じゃないので」
なるほど、流石ですエリナさん。かく言う自分も宿泊先に湯船のひとつもないと寂しくて仕方なくなる自信がある。以前海外旅行に行ったときシャワーだけの部屋に泊まったことがあって、とんでもなく物足りなかったのを覚えてるしな……
でもまあ湯浴みと言われてシャワーレベルもあれば上出来かもな。
「それとトーゴさん、これは私からの提案なんですけど、ひとりでもふたりでも1部屋当たりで値段が変わらないならツインルームをとって一緒の部屋にしませんか?」
「一緒の部屋に……?」
「そうすればお互い支払う宿泊料は半額になりますし、設備で妥協出来ないならそういうところで節約していくのが一番いいと思います」
「ああいや、それは分かってるんだけどね?」
それはむしろ分かっているからこそ言い出せなかった話だ。だって出会ったその日でいきなり同じ部屋に泊まるって、そりゃどう考えても問題あるだろ。エリナさんだってそんなこと言われたら嫌がるだろう……なんて考えたらとてもじゃないけど俺からは言い出せないわ。
もっともそこらへんはエリナさんも察してくれてたのか、はたまた織り込み済みだったのか言葉をつづけた。
「大丈夫です、トーゴさんの懸念は私もちゃんと分かってます。むしろトーゴさんが警戒するかもしれない状況でもありますし。
ただ、それをトーゴさんが言い淀んだということは、その辺りの節度は持ってくれてるってことですよね? 本当はコミュニケーションの問題で私が脅されててもおかしくないのに」
「ああ、それはもちろん」
そんな卑劣な真似出来るか。というか自分で言うのもアレだけど、最初からそんな目的なら俺のやり方はまだるっこしすぎる。
「だからです。私にとってトーゴさんは信じられる人ですから、トーゴさんも私を信じてください。後々どうなるかは……今考える必要はありませんから」
「……そうか、そういうことなら分かったよ」
なら俺もその信頼を裏切らないようにしないとな。いずれにしてもまずは宿探しからだな、うん。
言われた通りの大通りに行ってみると、確かに広場近辺よりは若干ハイソサエティな雰囲気を醸し出していた。ただし建物ひとつひとつの規模が大きいわけではなく、ちらほら見える宿泊所らしき建物も、元いた世界で例えればせいぜい中級クラスにしか相当しないものばかりだった。
値段が値段だけにしょうがないかもしれないけど、って、これで高い方だと安い方やそこそこの値段の方ってどんな感じなのか逆に気になるな……気になるだけで行ってみたいとは思わないけど。
「トーゴさん、あのホテルはどうですか? ここら辺ではそれなりに大きそうですし、部屋も空いてる気がしませんか?」
「ん? ああ、アレか……」
ホテルって表現するにふさわしい規模なのかな……いや、でもアレなら広さ的には広めのビジネスホテルくらいありそうだ。高さはないけど。
「よし、あそこにしてみるか。少し広場から離れてるけど、物は試しってことで」
言いつつ宿泊所の中に入ると、割合立派な木製のフロントとロビーが目に飛び込んできた。それこそ、100年後くらいに元いた世界の中欧の老舗ホテルになっててもおかしくないようないい造りだ。
「あ、いらっしゃいませー。ご宿泊ですか?」
「はい、取り敢えず8日間、ツインを1室お願いしたいんですけど空いてますか?」
「ちょっと待っててくださいね……はい、そのタイプだったら数か所空いてますよ。大通りに面した窓付きの部屋と窓なしの部屋、どちらがいいですか?」
「値段に違いはありますか?」
「窓付きの方が若干安いですね。窓なしは光が入らないので、その分魔力の消費が激しいんです。さらに窓付きの方は日中は魔力が入らないようになっていますから、外が雨や曇りの時には少し明かりが足りないかもしれません。
それ以外は全部同じです。値段は窓付きが1泊1部屋5小銀、窓なしが6小銀です」
……前世では窓付きの方が高いのが普通だったけど、ここでは窓から外を眺められて云々っていう考え方はないのかな。まあ窓付きの方が安いってんだったらそっちを選ばない手はない。ギルドで聞いたとおりの値段だったし文句はないな。
「では窓付きのツインで」
「ありがとうございます、では3階の6号室にどうぞ。宿泊料には朝食と湯浴み所の使用料もついています。食堂はそちら1階ロビー奥に、湯浴み所は各階に男女別あります。タオル大小は部屋に備え付けになってますのでご自由にどうぞ」
「ありがとうございます」
……何かもうほとんど前世のホテルと態度とか変わらないな。
さて、宿の備品なんかをチェックしたらいろいろ買い出しに出かけるか。今聞いただけでも結構足りないものとか多そうではあるしな……
---
※ちょっと解説:
この世界にはそこまで高い建物がなく、窓付きであってもよい景色が臨めないため、窓から景色を楽しむという習慣が一部地域を除いてありません。その為部屋に窓をつけるのはもっぱら照明利用による魔力節約を目的としており、それが窓付きの部屋の安さに繋がっています。
それに足りなくなったら、インベントリに入ってるトロリ草の根っこを切り崩していけばいいだけの話だ。それがなくなっても、俺の魔法があれば比較的簡単に採取出来るんだから収入源自体は確保出来たと言っていいだろう。
とにかく、そうと決まれば宿探しだ。大体どのあたりに行けばどのくらいのグレードの宿があるんだろうか……受付で聞けばわかるかもしれない。
「すいません、これから宿を探そうと思っているんですが、どのあたりにあるか教えてもらえますか?」
「宿泊所の位置ですね、少々お待ちください」
さっき応対してくれた受付の人がそう言って、机の下から少し大きめの地図を出してくれた。……なるほど、こうしてみるとますます東欧辺りの旧市街っぽい作りだな。
「まず安い宿泊所をお探しでしたら当ギルドの裏手の小道に集中しています。食堂もなく部屋だけを間借りするタイプで、1部屋1泊5銅程度。それよりもう少しグレードの高い宿泊所となりますと、当ギルドのすぐ目の前にある広場近辺でしたら食堂付きで1部屋1泊2小銀程度、男女別の湯浴み所もついている1部屋1泊5小銀程度の宿泊所は、そこからさらに奥に行った大通り沿いに数件建っていますね」
安い宿で日本円にして500円、高くても2500円。それもひとり当たりでなく1部屋当たりか……そう考えてみるとだいぶ安いな。とはいえ実際どのレベル化は自分で見てみない事にはわからないけど。
「分かりました、ありがとうございます。この地図は、もう少し小さいものでも構わないので1部いただけたりしますか?」
「ええ、どうぞ。この地図ほど細かいものでなければ、こちらに載っておりますので」
そう言って渡されたのは、よく観光案内所などに置いてあるような3つ折りの地図。こっちは観光名所なんかはそっちのけで、どこに何があるとかそういう感じで大まかに書いてあるだけだけど、今はそのシンプルさが有難い。
……そう言えば地図に関する魔法もあったような。ええと、確か……ああ、これだ。
地形把握
現在地周辺の地形や建物等の詳細を把握する。結果、地図なしでも方向や目的地への道を間違えることがなくなる。最初に地形を覚える際、手元に熟読出来る形での地図があると楽になる。
つまり絶対に方向音痴にならない魔法だと思えばいいのか……魔法というかスキルな気がするけど、どっちにしても有難い。どうせだからこの街も全部把握してしまおう。
「ただいま、エリナさん。受付で宿のことについて聞いてきたよ」
「お疲れ様です。どうでした?」
受付の人から聞いた話をそのまま伝えると――
「5小銀のホテルにしましょうそうしましょう」
エリナさんはこれ以上ないレベルの即答を見せた。いやまあ確かに部屋だけ間借りするとかだと、特に女性としてはちょっときついかもしれないけど……にしても結構鬼気迫るレベルの雰囲気だぞ? どうしたエリナさん。
「1日仕事してシャワーも浴びれないとか最悪です。本当はサウナがあるのが一番ですけど、そこまで贅沢言える立場じゃないので」
なるほど、流石ですエリナさん。かく言う自分も宿泊先に湯船のひとつもないと寂しくて仕方なくなる自信がある。以前海外旅行に行ったときシャワーだけの部屋に泊まったことがあって、とんでもなく物足りなかったのを覚えてるしな……
でもまあ湯浴みと言われてシャワーレベルもあれば上出来かもな。
「それとトーゴさん、これは私からの提案なんですけど、ひとりでもふたりでも1部屋当たりで値段が変わらないならツインルームをとって一緒の部屋にしませんか?」
「一緒の部屋に……?」
「そうすればお互い支払う宿泊料は半額になりますし、設備で妥協出来ないならそういうところで節約していくのが一番いいと思います」
「ああいや、それは分かってるんだけどね?」
それはむしろ分かっているからこそ言い出せなかった話だ。だって出会ったその日でいきなり同じ部屋に泊まるって、そりゃどう考えても問題あるだろ。エリナさんだってそんなこと言われたら嫌がるだろう……なんて考えたらとてもじゃないけど俺からは言い出せないわ。
もっともそこらへんはエリナさんも察してくれてたのか、はたまた織り込み済みだったのか言葉をつづけた。
「大丈夫です、トーゴさんの懸念は私もちゃんと分かってます。むしろトーゴさんが警戒するかもしれない状況でもありますし。
ただ、それをトーゴさんが言い淀んだということは、その辺りの節度は持ってくれてるってことですよね? 本当はコミュニケーションの問題で私が脅されててもおかしくないのに」
「ああ、それはもちろん」
そんな卑劣な真似出来るか。というか自分で言うのもアレだけど、最初からそんな目的なら俺のやり方はまだるっこしすぎる。
「だからです。私にとってトーゴさんは信じられる人ですから、トーゴさんも私を信じてください。後々どうなるかは……今考える必要はありませんから」
「……そうか、そういうことなら分かったよ」
なら俺もその信頼を裏切らないようにしないとな。いずれにしてもまずは宿探しからだな、うん。
言われた通りの大通りに行ってみると、確かに広場近辺よりは若干ハイソサエティな雰囲気を醸し出していた。ただし建物ひとつひとつの規模が大きいわけではなく、ちらほら見える宿泊所らしき建物も、元いた世界で例えればせいぜい中級クラスにしか相当しないものばかりだった。
値段が値段だけにしょうがないかもしれないけど、って、これで高い方だと安い方やそこそこの値段の方ってどんな感じなのか逆に気になるな……気になるだけで行ってみたいとは思わないけど。
「トーゴさん、あのホテルはどうですか? ここら辺ではそれなりに大きそうですし、部屋も空いてる気がしませんか?」
「ん? ああ、アレか……」
ホテルって表現するにふさわしい規模なのかな……いや、でもアレなら広さ的には広めのビジネスホテルくらいありそうだ。高さはないけど。
「よし、あそこにしてみるか。少し広場から離れてるけど、物は試しってことで」
言いつつ宿泊所の中に入ると、割合立派な木製のフロントとロビーが目に飛び込んできた。それこそ、100年後くらいに元いた世界の中欧の老舗ホテルになっててもおかしくないようないい造りだ。
「あ、いらっしゃいませー。ご宿泊ですか?」
「はい、取り敢えず8日間、ツインを1室お願いしたいんですけど空いてますか?」
「ちょっと待っててくださいね……はい、そのタイプだったら数か所空いてますよ。大通りに面した窓付きの部屋と窓なしの部屋、どちらがいいですか?」
「値段に違いはありますか?」
「窓付きの方が若干安いですね。窓なしは光が入らないので、その分魔力の消費が激しいんです。さらに窓付きの方は日中は魔力が入らないようになっていますから、外が雨や曇りの時には少し明かりが足りないかもしれません。
それ以外は全部同じです。値段は窓付きが1泊1部屋5小銀、窓なしが6小銀です」
……前世では窓付きの方が高いのが普通だったけど、ここでは窓から外を眺められて云々っていう考え方はないのかな。まあ窓付きの方が安いってんだったらそっちを選ばない手はない。ギルドで聞いたとおりの値段だったし文句はないな。
「では窓付きのツインで」
「ありがとうございます、では3階の6号室にどうぞ。宿泊料には朝食と湯浴み所の使用料もついています。食堂はそちら1階ロビー奥に、湯浴み所は各階に男女別あります。タオル大小は部屋に備え付けになってますのでご自由にどうぞ」
「ありがとうございます」
……何かもうほとんど前世のホテルと態度とか変わらないな。
さて、宿の備品なんかをチェックしたらいろいろ買い出しに出かけるか。今聞いただけでも結構足りないものとか多そうではあるしな……
---
※ちょっと解説:
この世界にはそこまで高い建物がなく、窓付きであってもよい景色が臨めないため、窓から景色を楽しむという習慣が一部地域を除いてありません。その為部屋に窓をつけるのはもっぱら照明利用による魔力節約を目的としており、それが窓付きの部屋の安さに繋がっています。
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