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ザガルバ編
100.さよならザガルバ、再び出発だよ
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さらに翌日、俺たちは朝早くから荷物をまとめていた。前日の買い出しで増えた荷物なんかを、移動中に邪魔にならないように整理整頓していく。……不可視のインベントリがあると言っても頼りっきりに出来ないのは、ここでも同じだ。
「トーゴさん、これはどこにやるの?」
「ええと、机関係は上の収納スペースに置いといて。食料は足が早そうなものを優先的に冷蔵庫にお願い。業務用の食材が邪魔になったら、邪魔な分だけ使っちゃうから最低限台所に出しておいてくれる?」
「はーい。……ここで冷蔵庫が買えて本当によかったわね」
「そうだねえ……」
実際業務用に勝ったものではあるけど、これのおかげで食糧の保存の幅が大いに広がってくれた。これで俺も、おそらくエリナさんも好きな海産物が色々な調理法で好きなだけ食べられる。まあそこはこれから行く海辺の街、セパレートに着くまでのお楽しみって感じだけど。
というかここで冷蔵庫を買った時にも思ったけど、ウルバスクとマジェリアでそこまで距離が離れていたり貿易に制限がかかってたりする感じもないのに、マジェリア側にこれが存在する気配が欠片もなかったのはどういう事なんだろう……
「それにしても――」
「ん?」
「次の土地でも、いい人に出会えるといいなあ。マジェリアでの大臣閣下やレニさんだったり、ここでのサラさんたちだったり」
「……そうだね」
まあしばらくは出会いと別れ、一期一会を繰り返すかもしれないけど、それでも殺伐とした旅よりはずっといいのは間違いない、かな。
「ええと、食材はここに出しておいたから……あら?」
「……だから僕もさっき組合の方で初めて聞いたんだよ、エリナさんたちの出発が今日だって話。僕だけ前もって聞かされてたわけじゃない」
「まあ確かに、もしそうならマルタだってもっと大騒ぎしていいはずだもんな。それにしたって随分急な話じゃねえか……あ、おーい、店長にエリナさーん」
噂をすれば何とやら、そのサラさん一行が道の向こうから手を振りながらやって来た。……ん、今日はサンドラさんも一緒なのか。ああやってクララさんと一緒のところを見てると、ちゃんと姉妹だなって感じがするなあ……
「おはようございます、サラさん。皆さんお揃いで、随分朝早いですね?」
「いや、店長こそ今日出発なんて聞いてねえぞ! マルタが冒険者組合の方でそういう話を聞いたってんで、そりゃ寄らねえわけにもいかねえだろ!」
「サ、サラさん、問い詰めちゃ、ダメですよ……」
……いくら付き合いが短いとはいえ、流石に挨拶なしはまずかったか。一応昨日の段階でここでの営業を終了する旨告知はしてあったし、サラさんの言う通り冒険者組合の方にもあいさつは済ませておいたけど……
「申し訳ありません、ご挨拶致しませんで。ええ、今日出発させていただきます。屋台の方も今日でここでの営業は終了です。ご愛顧ありがとうございました」
「何でだよー、せっかくあんなことまでしたのに水くせえじゃねえかよー、ずっとここで暮らせばいいじゃねえかよー……」
「……あんなこと?」
「エリナさん、分かってて言ってるよね」
「はい」
「……ん? エリナさんも旦那さんもどうかしたの?」
「いえ、何でもありませんよ」
そういうありきたりな言葉足らず芸は最初に芽を摘ませていただきますよ。つまらないだの何だのと舐めた事を言うのも禁止。
「とにかく俺たちは、まだもうちょっと世界を見て回りたいんです。どこかに腰を落ち着けるのは、もうちょっと先の話ですね」
「そんなー……それじゃアタシたちはこれからどこでお茶すりゃいいんだよー……」
「色気より食い気の典型みたいな発言だね、サラ。色気ではないけど」
「いやだってさあ? こんな店、ザガルバには屋台どころか普通の建物に入ってる店にだってなかなかねえぜ? マルタだってそんなようなこと言ってたじゃねえか」
「いや確かにその通りだけどさ……冒険者組合絡みで何か言うことはないのかい? 旦那さんにも、エリナさんにもそっち方面で少なからずお世話になったじゃないか」
「それは……そうだけどよー」
……何かいつも通りの調子で、いつもよりはるかに不毛なことを言い合ってるけど……まあこのふたりはこういうものなんだろうな、うん。
それにしてもふたりとも、一昨日作ってあげた装備をさっそく身に付けてくれてるみたいで嬉しいなあ。まあ、前の装備は売ったか処分したかしたみたいだし、これから仕事と考えれば当然かもしれないけど。
なんてことを考えていると、クララさんとサンドラさんの姉妹が俺のところに挨拶に来てくれた。
「あ、あの、店長さん、ありがとう、ございました」
「いえいえ。クララさんも、うちのエリナさんを助けていただきありがとうございます」
ドラゴンを討伐し、装備を手渡した時にしたやり取りをもう一度繰り返す。実際あれがなかったらエリナさん死んでた可能性が結構高いからな……脱力をいとわず回復してくれたクララさんには、本当に感謝している。
「本当にありがとうございました。私からもお礼申し上げます……まさか、クララがそれほどのことをしていたなんて思いもよらず」
「いえ、こちらこそ本当に助かりました」
「……実を言うとですね、この間まで私はクララを冒険者から引退させようと考えていたんです。もともと自分の身を自分で守れるタイプでもありませんでしたし、それに加えて例のドラゴンの件、でしょう?」
「ああ、クララさんからその辺りの話は聞いてますよ……面と向かって引退という風に言っていたかはわかりませんが、つまりはそう言うことなんでしょう?」
「ええ……」
正直、俺自身もあの時点ではその方がいいんじゃないかと思っていた。自分たちの実力を分かっているであろうこのパーティー故に無茶なことをして死ぬようなことはないだろうが、今回みたいにどんな突発的で危険な事件ないし事故が起き、巻き込まれないとも限らない。
そもそもが危険を冒す者と書いて冒険者なので、そういう事も当然起こりうる職業だ。自分の身内に足を洗わせたいと思うのは、決して不自然な話じゃない。
しかし――
「この間まで、ということは、今はそうではないと?」
「ええ……今回の件でむしろパーティーメンバー間で色々考えていたことが分かりましたし、今以上に無理を避けるようになるでしょうから……もっとも、今回の件が完全に収まるまでは休止してもらいたいのも事実なんですけどね」
「……そう思うのが当たり前だと思いますよ」
そもそも冒険者稼業を引退するかしないか、そういうところにサンドラさんが注目しているわけではない。彼女の意識、というか危惧は常にひとつ、それは他ならぬクララさん自身の――
「ねーねー、トーゴさーん」
「ん、どうかしたエリナさん?」
「あのね、そろそろサラさんが――」
「くそー、こうなったら食い納めだ! 店長、クレームブリュレとクレームダンジュあるだけ全部!!」
「あるだけ全部なんて無駄遣い出来るわけないだろう!! ……すまないが、全部の種類をひとりひとつずつ頂けるかな? ああ、ピーチリーフティーも込みで」
「――という感じで荒れ始めてるから、そろそろ冷蔵庫に入りきらなかった分を出しちゃってもいいよね?」
「……はあ」
全く、本当にこの人たちはぶれないんだからな……まあそれくらいの方が、俺たちとしても気楽でいいんだけど。
「かしこまりました、それでは少々お待ちください」
……そしてひと通りデザートや飲み物を出し終えて、食器を片付けて、気が付けばもうすぐ出発の時間というところ。
名残惜しくも仕事に向かうサラさんたちと、自宅に戻るサンドラさんの背中を車の窓から見送りながら――
「ありがとうございました。また今後、ご縁があればその時まで」
――そうひと言だけつぶやいて、俺は車を次の目的地たるセパレートへと走らせるのだった。
---
……というわけでこれにてザガルバ編は終了となります!
100回記念でここまで来たってのはなかなかいいペースですねフへへ。
あとさり気に勘違い芸をぶっ潰すトーゴさん最高です。
次回からはスティビア通過編が開始します!
次回更新は07/03の予定です!
「トーゴさん、これはどこにやるの?」
「ええと、机関係は上の収納スペースに置いといて。食料は足が早そうなものを優先的に冷蔵庫にお願い。業務用の食材が邪魔になったら、邪魔な分だけ使っちゃうから最低限台所に出しておいてくれる?」
「はーい。……ここで冷蔵庫が買えて本当によかったわね」
「そうだねえ……」
実際業務用に勝ったものではあるけど、これのおかげで食糧の保存の幅が大いに広がってくれた。これで俺も、おそらくエリナさんも好きな海産物が色々な調理法で好きなだけ食べられる。まあそこはこれから行く海辺の街、セパレートに着くまでのお楽しみって感じだけど。
というかここで冷蔵庫を買った時にも思ったけど、ウルバスクとマジェリアでそこまで距離が離れていたり貿易に制限がかかってたりする感じもないのに、マジェリア側にこれが存在する気配が欠片もなかったのはどういう事なんだろう……
「それにしても――」
「ん?」
「次の土地でも、いい人に出会えるといいなあ。マジェリアでの大臣閣下やレニさんだったり、ここでのサラさんたちだったり」
「……そうだね」
まあしばらくは出会いと別れ、一期一会を繰り返すかもしれないけど、それでも殺伐とした旅よりはずっといいのは間違いない、かな。
「ええと、食材はここに出しておいたから……あら?」
「……だから僕もさっき組合の方で初めて聞いたんだよ、エリナさんたちの出発が今日だって話。僕だけ前もって聞かされてたわけじゃない」
「まあ確かに、もしそうならマルタだってもっと大騒ぎしていいはずだもんな。それにしたって随分急な話じゃねえか……あ、おーい、店長にエリナさーん」
噂をすれば何とやら、そのサラさん一行が道の向こうから手を振りながらやって来た。……ん、今日はサンドラさんも一緒なのか。ああやってクララさんと一緒のところを見てると、ちゃんと姉妹だなって感じがするなあ……
「おはようございます、サラさん。皆さんお揃いで、随分朝早いですね?」
「いや、店長こそ今日出発なんて聞いてねえぞ! マルタが冒険者組合の方でそういう話を聞いたってんで、そりゃ寄らねえわけにもいかねえだろ!」
「サ、サラさん、問い詰めちゃ、ダメですよ……」
……いくら付き合いが短いとはいえ、流石に挨拶なしはまずかったか。一応昨日の段階でここでの営業を終了する旨告知はしてあったし、サラさんの言う通り冒険者組合の方にもあいさつは済ませておいたけど……
「申し訳ありません、ご挨拶致しませんで。ええ、今日出発させていただきます。屋台の方も今日でここでの営業は終了です。ご愛顧ありがとうございました」
「何でだよー、せっかくあんなことまでしたのに水くせえじゃねえかよー、ずっとここで暮らせばいいじゃねえかよー……」
「……あんなこと?」
「エリナさん、分かってて言ってるよね」
「はい」
「……ん? エリナさんも旦那さんもどうかしたの?」
「いえ、何でもありませんよ」
そういうありきたりな言葉足らず芸は最初に芽を摘ませていただきますよ。つまらないだの何だのと舐めた事を言うのも禁止。
「とにかく俺たちは、まだもうちょっと世界を見て回りたいんです。どこかに腰を落ち着けるのは、もうちょっと先の話ですね」
「そんなー……それじゃアタシたちはこれからどこでお茶すりゃいいんだよー……」
「色気より食い気の典型みたいな発言だね、サラ。色気ではないけど」
「いやだってさあ? こんな店、ザガルバには屋台どころか普通の建物に入ってる店にだってなかなかねえぜ? マルタだってそんなようなこと言ってたじゃねえか」
「いや確かにその通りだけどさ……冒険者組合絡みで何か言うことはないのかい? 旦那さんにも、エリナさんにもそっち方面で少なからずお世話になったじゃないか」
「それは……そうだけどよー」
……何かいつも通りの調子で、いつもよりはるかに不毛なことを言い合ってるけど……まあこのふたりはこういうものなんだろうな、うん。
それにしてもふたりとも、一昨日作ってあげた装備をさっそく身に付けてくれてるみたいで嬉しいなあ。まあ、前の装備は売ったか処分したかしたみたいだし、これから仕事と考えれば当然かもしれないけど。
なんてことを考えていると、クララさんとサンドラさんの姉妹が俺のところに挨拶に来てくれた。
「あ、あの、店長さん、ありがとう、ございました」
「いえいえ。クララさんも、うちのエリナさんを助けていただきありがとうございます」
ドラゴンを討伐し、装備を手渡した時にしたやり取りをもう一度繰り返す。実際あれがなかったらエリナさん死んでた可能性が結構高いからな……脱力をいとわず回復してくれたクララさんには、本当に感謝している。
「本当にありがとうございました。私からもお礼申し上げます……まさか、クララがそれほどのことをしていたなんて思いもよらず」
「いえ、こちらこそ本当に助かりました」
「……実を言うとですね、この間まで私はクララを冒険者から引退させようと考えていたんです。もともと自分の身を自分で守れるタイプでもありませんでしたし、それに加えて例のドラゴンの件、でしょう?」
「ああ、クララさんからその辺りの話は聞いてますよ……面と向かって引退という風に言っていたかはわかりませんが、つまりはそう言うことなんでしょう?」
「ええ……」
正直、俺自身もあの時点ではその方がいいんじゃないかと思っていた。自分たちの実力を分かっているであろうこのパーティー故に無茶なことをして死ぬようなことはないだろうが、今回みたいにどんな突発的で危険な事件ないし事故が起き、巻き込まれないとも限らない。
そもそもが危険を冒す者と書いて冒険者なので、そういう事も当然起こりうる職業だ。自分の身内に足を洗わせたいと思うのは、決して不自然な話じゃない。
しかし――
「この間まで、ということは、今はそうではないと?」
「ええ……今回の件でむしろパーティーメンバー間で色々考えていたことが分かりましたし、今以上に無理を避けるようになるでしょうから……もっとも、今回の件が完全に収まるまでは休止してもらいたいのも事実なんですけどね」
「……そう思うのが当たり前だと思いますよ」
そもそも冒険者稼業を引退するかしないか、そういうところにサンドラさんが注目しているわけではない。彼女の意識、というか危惧は常にひとつ、それは他ならぬクララさん自身の――
「ねーねー、トーゴさーん」
「ん、どうかしたエリナさん?」
「あのね、そろそろサラさんが――」
「くそー、こうなったら食い納めだ! 店長、クレームブリュレとクレームダンジュあるだけ全部!!」
「あるだけ全部なんて無駄遣い出来るわけないだろう!! ……すまないが、全部の種類をひとりひとつずつ頂けるかな? ああ、ピーチリーフティーも込みで」
「――という感じで荒れ始めてるから、そろそろ冷蔵庫に入りきらなかった分を出しちゃってもいいよね?」
「……はあ」
全く、本当にこの人たちはぶれないんだからな……まあそれくらいの方が、俺たちとしても気楽でいいんだけど。
「かしこまりました、それでは少々お待ちください」
……そしてひと通りデザートや飲み物を出し終えて、食器を片付けて、気が付けばもうすぐ出発の時間というところ。
名残惜しくも仕事に向かうサラさんたちと、自宅に戻るサンドラさんの背中を車の窓から見送りながら――
「ありがとうございました。また今後、ご縁があればその時まで」
――そうひと言だけつぶやいて、俺は車を次の目的地たるセパレートへと走らせるのだった。
---
……というわけでこれにてザガルバ編は終了となります!
100回記念でここまで来たってのはなかなかいいペースですねフへへ。
あとさり気に勘違い芸をぶっ潰すトーゴさん最高です。
次回からはスティビア通過編が開始します!
次回更新は07/03の予定です!
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