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スティビア通過編
101.セパレートに到着したよ
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ザガルバを出発して5時間ほど経ったところで、助手席のエリナさんが歓声を上げた。
「わあ……! ねえねえトーゴさん、すごいよ! 海の匂いよ!!」
「そうだねー……! 本当に、久しぶりの匂いだ……!」
左ハンドルのこの車だと、エリナさんの席からは右手一面に広大な海が見えるはずだ。何せ、運転席で正面しか見ていない俺でも視界の右隅にチラチラと見えてるんだから。
……エリナさん側の窓が割と大きめに開いているらしいせいで、車の中に入ってくる潮風が凄い。これ、ビーチに近い場所だったら砂が入って大変だろうなあ……後でエリナさんにその辺り注意しておこう。
「で、海が右手に見えてきたってことはあともうちょっとでセパレート? ……ここまで結構時間かかったわねー」
「うん、あと30分くらいだけど……ザガルバからここまでがこれほど遠いとは、話には聞いていても正直俺も予想外だったよ」
しかもサラさんの出身地であるドバルバツは、これよりもさらに遠く南に行かなきゃならないらしいし……いかに俺たちが今まで国境近くばっかりで活動してきたかって話だよな、うん。
「そう言えばセパレートは海沿いの街らしく海産物が名物だって言ってたな……いや、アレはスティビア大使館で聞いた話だからポーリのことかな? でもまあ、これだけ海が近ければ一緒だろうね」
「海産物? そう言えばここ最近まともに食べてないわね! サーモンとかイクラとかあるかしら?」
「いや、どうだろう。温暖な気候みたいだし、どっちかって言うとマグロとかの方が可能性としてはありそうだけどね……」
「ああ、確かに……でも、うん、何て言うかワクワクするわね!」
「そうだねえ」
何せこの世界に来て以来、ようやくまともに海のものを食べられるかもしれないんだ。これまで食べた魚介類と言えば川カジキを筆頭とした川魚ばかりで、海のものは一応手に入るっていう程度で質としては全然大したことなかったんだよな。
刺身や寿司やカルパッチョ……は、望むべくもないとしても、ソテーとかフリットとか俺も楽しみで仕方がない。
……なんてことを話しているうちに、どんどん街が近くなっていく。なるほど、視界にチラリと入るのを確認するだけでも規模が凄そうだ。これは本当にいろいろ期待出来るかもしれない。
「ああ――それにしても本当に風が気持ちいいわね」
エリナさんはしみじみといった感じでそうつぶやく。太陽に温められて少しだけぬるくなった風は、確かにここに来て以来の新鮮なそれだった。
……30分後。
「国境の港町、セパレート、辿り着いたぁ!!」
うまい具合に街の大型駐車場に車を滑り込ませた俺たちは、ここまでの道のりですっかり凝ってしまった体を伸ばして胸いっぱいに潮の香りを吸い込んだ。……うん、本当に懐かしいなあこの空気。ご丁寧にカモメまで飛んでるもんな。
「トーゴさんもお疲れ様、ここまで運転大変だったでしょ」
「ああ、まさかこんなに遠いとは思わなかったよ。……日が高いうちに到着出来たのはラッキーだったとしか」
「ふふ、そうね……それにしても懐かしいな、こんなにカモメを見たのは前世以来ね、前世ではそれこそ飽きるほど姿も見たし鳴き声も聞いてきたけど」
「……ヘルシンキってそんなにカモメ多いの?」
「南側はほとんど港ばかりだったからね。それこそ東京におけるハトやカラスと同じくらいの感覚でいたわよ……東京に行ったことないからあくまで想像だけど、とにかくそれくらいありふれていたわ。
トーゴさんも聞いたことない? かもめ食堂。実際のお店の名前になっちゃうくらい、そこら中で見るヘルシンキの名物よ」
「ああ、確かに聞いたことあるね!」
言われてみれば、確かにそうかもしれない。それにしてもハトやカラスと同レベルでいるって、カモメって結構サイズでかいと思うんだけどどんだけ飛んでたんだよ。
「まあ、ただここはとっても南国感の強いところだと思うけどね……」
「え、そうかしら?」
「そうだよ。ほら、そこら辺の道の脇に植わっている街路樹が明らかに南国のものじゃないの」
シュロだかヤシだか、とにかくそういう系統の葉っぱがつんつんしている木だ。つまりこの辺りはそういう気候の場所ということで……通りでブドパスやザガルバより気持ち暑いわけだな、今が夏だと考えてもそこら辺はやっぱり差がある。
「それにほら、海沿いの街並みもヘルシンキとは違うんじゃない? ヘルシンキそのものは行ったことないからわからないけど」
「ん、んん? ……ああ、確かにこっちは凄く常夏の港町って感じがするわね!」
……まあパッと見分かるレベルで南国だよね、何せ海岸線に沿った形でパラソルを店先に出した屋台だの簡易店舗だのがあるからね。
ヘルシンキの気候が実際にどんな感じなのかは分からないけど、北国ということはそれなりに涼しかったり寒かったりするんだろう。そんなところであんな店を出してたら、それこそ店に人が寄りつかないぞ。
「まあでも、スオメンリンナ行きの水上バス発着所付近には朝市で露店がたくさん出てるけどね。流石に店先であんな開けた形で食事やお茶を出すなんてことはしてない、かな……朝市にも一応そういう店はあるけど、大体外気に触れないようにカーテンっぽくビニールシートで囲ってあるし」
「……でも一応露店はあるんだね」
「果物とか工芸品とか売ってるのよ」
それはまあ何というかたくましいというか……それはともかく。
「まだ割と日も高いし、宿泊先を見つけたら荷物を置いて明日の船便のチケットを買いに行こう。ここからしばらく行ったところにホテルやらゲストハウスやらが集まっている場所があるみたいだから。ひと通り終わったら夕飯を食べに行こうか」
「さんせーい!」
この辺は海沿いなこともあって浴場もそれなりに需要があるみたいだし、宿泊先も結構期待出来そうなんだよな。……とはいえ転生してからここまで、宿泊で外れたことってほとんどないけど。
時間は……午後3時半か。今から探してチェックインするにも割といい時間かもな。
30分後、思った通りの場所に割といいホテルを見つけたので、空室を確認次第早速チェックインすることにした。が――
「……以上の条件のツインの窓ありで1泊240クンになります」
「クン……? ああ、そうか」
240クンと言えば日本円換算で大体4800円程度、エステルの街の5割増しといったところだけど、それでもこの辺りでは割と割安なのかもしれない。まあそこはいい、話を聞いた限りでは浴場も共用とは言え割とちゃんとしたのが付いていて、朝ごはんもついているようなのでむしろありがたい。
問題なのはそこではなく、クンがこの街で通用するという点だった。とはいえ、少し考えれば分かる事ではある。
「そう言えばスティビアとの国境だから貿易通貨はここでは使われないのか……そう言えば聞きたいんですけど、スティビアの通貨への両替はどこでするんですか?」
「クンからリーアへの両替ですか? それでしたら港湾ターミナル内の両替商で出来ますよ。周囲に闇両替がいることがありますが、そちらは相手にしないでください」
「ありがとうございます」
「お客様はスティビアへの渡航を目的としてこの街にいらっしゃったのですか? フェリーの予約はお済みですか?」
「いえ、これからしようかと。ただちょっと大きい魔動車でここまで来たものでして、人間しか乗れない船には乗れないので……」
「ああ、なるほど……では少々お待ちください、空席があるかどうか確認して仮予約を取りますので」
「そんなこと出来るんですか?」
「割とニーズが多いんですよ、この手のことは。本予約はお客様本人にターミナル内チケットオフィスにて取っていただく必要がございますが」
あー、まあ確かにそりゃそうだろうなあ……なんて考えているうちに、フロントの人が魔道具で何やら交信をし始めた。俺たちの車に搭載されてるのと同じタイプの魔道具か……?
「……至れり尽くせりね」
「そうだねえ……」
やがてフロントの人が魔道具から耳を離すと、本当に申し訳なさそうな声で言う。
「申し訳ございません、魔動車が入るタイプのフェリーとなると、明後日まで空きがないとのことなのですが……明後日でもよろしいですか?」
「そうですか……分かりました、明後日の船に仮予約入れておいてください」
「かしこまりました」
……あっぶねえ、ここで対応してくれて助かった……っていうかやっぱり結構この国境需要あるんだな。
「お待たせいたしました。明後日の船便の仮予約が取れましたので、本日中に本予約の方をご自身でお願いします。
ところで、宿泊は2泊でよろしいですか?」
「……ありがとうございます、お願いします」
まったく、本当に至れり尽くせりだなこのホテルは……
---
というわけでスティビア通過編の開始です。ちなみにヘルシンキのかもめ食堂は元ネタの店が店名を思いっきり映画に寄せた結果、ガチの聖地巡礼コースが出来上がってしまったという理外のたくましさを買いまむることが出来るスポットです。
そして街中にはカモメだの野兎だのめっちゃいます。
次回更新は07/06の予定です!
「わあ……! ねえねえトーゴさん、すごいよ! 海の匂いよ!!」
「そうだねー……! 本当に、久しぶりの匂いだ……!」
左ハンドルのこの車だと、エリナさんの席からは右手一面に広大な海が見えるはずだ。何せ、運転席で正面しか見ていない俺でも視界の右隅にチラチラと見えてるんだから。
……エリナさん側の窓が割と大きめに開いているらしいせいで、車の中に入ってくる潮風が凄い。これ、ビーチに近い場所だったら砂が入って大変だろうなあ……後でエリナさんにその辺り注意しておこう。
「で、海が右手に見えてきたってことはあともうちょっとでセパレート? ……ここまで結構時間かかったわねー」
「うん、あと30分くらいだけど……ザガルバからここまでがこれほど遠いとは、話には聞いていても正直俺も予想外だったよ」
しかもサラさんの出身地であるドバルバツは、これよりもさらに遠く南に行かなきゃならないらしいし……いかに俺たちが今まで国境近くばっかりで活動してきたかって話だよな、うん。
「そう言えばセパレートは海沿いの街らしく海産物が名物だって言ってたな……いや、アレはスティビア大使館で聞いた話だからポーリのことかな? でもまあ、これだけ海が近ければ一緒だろうね」
「海産物? そう言えばここ最近まともに食べてないわね! サーモンとかイクラとかあるかしら?」
「いや、どうだろう。温暖な気候みたいだし、どっちかって言うとマグロとかの方が可能性としてはありそうだけどね……」
「ああ、確かに……でも、うん、何て言うかワクワクするわね!」
「そうだねえ」
何せこの世界に来て以来、ようやくまともに海のものを食べられるかもしれないんだ。これまで食べた魚介類と言えば川カジキを筆頭とした川魚ばかりで、海のものは一応手に入るっていう程度で質としては全然大したことなかったんだよな。
刺身や寿司やカルパッチョ……は、望むべくもないとしても、ソテーとかフリットとか俺も楽しみで仕方がない。
……なんてことを話しているうちに、どんどん街が近くなっていく。なるほど、視界にチラリと入るのを確認するだけでも規模が凄そうだ。これは本当にいろいろ期待出来るかもしれない。
「ああ――それにしても本当に風が気持ちいいわね」
エリナさんはしみじみといった感じでそうつぶやく。太陽に温められて少しだけぬるくなった風は、確かにここに来て以来の新鮮なそれだった。
……30分後。
「国境の港町、セパレート、辿り着いたぁ!!」
うまい具合に街の大型駐車場に車を滑り込ませた俺たちは、ここまでの道のりですっかり凝ってしまった体を伸ばして胸いっぱいに潮の香りを吸い込んだ。……うん、本当に懐かしいなあこの空気。ご丁寧にカモメまで飛んでるもんな。
「トーゴさんもお疲れ様、ここまで運転大変だったでしょ」
「ああ、まさかこんなに遠いとは思わなかったよ。……日が高いうちに到着出来たのはラッキーだったとしか」
「ふふ、そうね……それにしても懐かしいな、こんなにカモメを見たのは前世以来ね、前世ではそれこそ飽きるほど姿も見たし鳴き声も聞いてきたけど」
「……ヘルシンキってそんなにカモメ多いの?」
「南側はほとんど港ばかりだったからね。それこそ東京におけるハトやカラスと同じくらいの感覚でいたわよ……東京に行ったことないからあくまで想像だけど、とにかくそれくらいありふれていたわ。
トーゴさんも聞いたことない? かもめ食堂。実際のお店の名前になっちゃうくらい、そこら中で見るヘルシンキの名物よ」
「ああ、確かに聞いたことあるね!」
言われてみれば、確かにそうかもしれない。それにしてもハトやカラスと同レベルでいるって、カモメって結構サイズでかいと思うんだけどどんだけ飛んでたんだよ。
「まあ、ただここはとっても南国感の強いところだと思うけどね……」
「え、そうかしら?」
「そうだよ。ほら、そこら辺の道の脇に植わっている街路樹が明らかに南国のものじゃないの」
シュロだかヤシだか、とにかくそういう系統の葉っぱがつんつんしている木だ。つまりこの辺りはそういう気候の場所ということで……通りでブドパスやザガルバより気持ち暑いわけだな、今が夏だと考えてもそこら辺はやっぱり差がある。
「それにほら、海沿いの街並みもヘルシンキとは違うんじゃない? ヘルシンキそのものは行ったことないからわからないけど」
「ん、んん? ……ああ、確かにこっちは凄く常夏の港町って感じがするわね!」
……まあパッと見分かるレベルで南国だよね、何せ海岸線に沿った形でパラソルを店先に出した屋台だの簡易店舗だのがあるからね。
ヘルシンキの気候が実際にどんな感じなのかは分からないけど、北国ということはそれなりに涼しかったり寒かったりするんだろう。そんなところであんな店を出してたら、それこそ店に人が寄りつかないぞ。
「まあでも、スオメンリンナ行きの水上バス発着所付近には朝市で露店がたくさん出てるけどね。流石に店先であんな開けた形で食事やお茶を出すなんてことはしてない、かな……朝市にも一応そういう店はあるけど、大体外気に触れないようにカーテンっぽくビニールシートで囲ってあるし」
「……でも一応露店はあるんだね」
「果物とか工芸品とか売ってるのよ」
それはまあ何というかたくましいというか……それはともかく。
「まだ割と日も高いし、宿泊先を見つけたら荷物を置いて明日の船便のチケットを買いに行こう。ここからしばらく行ったところにホテルやらゲストハウスやらが集まっている場所があるみたいだから。ひと通り終わったら夕飯を食べに行こうか」
「さんせーい!」
この辺は海沿いなこともあって浴場もそれなりに需要があるみたいだし、宿泊先も結構期待出来そうなんだよな。……とはいえ転生してからここまで、宿泊で外れたことってほとんどないけど。
時間は……午後3時半か。今から探してチェックインするにも割といい時間かもな。
30分後、思った通りの場所に割といいホテルを見つけたので、空室を確認次第早速チェックインすることにした。が――
「……以上の条件のツインの窓ありで1泊240クンになります」
「クン……? ああ、そうか」
240クンと言えば日本円換算で大体4800円程度、エステルの街の5割増しといったところだけど、それでもこの辺りでは割と割安なのかもしれない。まあそこはいい、話を聞いた限りでは浴場も共用とは言え割とちゃんとしたのが付いていて、朝ごはんもついているようなのでむしろありがたい。
問題なのはそこではなく、クンがこの街で通用するという点だった。とはいえ、少し考えれば分かる事ではある。
「そう言えばスティビアとの国境だから貿易通貨はここでは使われないのか……そう言えば聞きたいんですけど、スティビアの通貨への両替はどこでするんですか?」
「クンからリーアへの両替ですか? それでしたら港湾ターミナル内の両替商で出来ますよ。周囲に闇両替がいることがありますが、そちらは相手にしないでください」
「ありがとうございます」
「お客様はスティビアへの渡航を目的としてこの街にいらっしゃったのですか? フェリーの予約はお済みですか?」
「いえ、これからしようかと。ただちょっと大きい魔動車でここまで来たものでして、人間しか乗れない船には乗れないので……」
「ああ、なるほど……では少々お待ちください、空席があるかどうか確認して仮予約を取りますので」
「そんなこと出来るんですか?」
「割とニーズが多いんですよ、この手のことは。本予約はお客様本人にターミナル内チケットオフィスにて取っていただく必要がございますが」
あー、まあ確かにそりゃそうだろうなあ……なんて考えているうちに、フロントの人が魔道具で何やら交信をし始めた。俺たちの車に搭載されてるのと同じタイプの魔道具か……?
「……至れり尽くせりね」
「そうだねえ……」
やがてフロントの人が魔道具から耳を離すと、本当に申し訳なさそうな声で言う。
「申し訳ございません、魔動車が入るタイプのフェリーとなると、明後日まで空きがないとのことなのですが……明後日でもよろしいですか?」
「そうですか……分かりました、明後日の船に仮予約入れておいてください」
「かしこまりました」
……あっぶねえ、ここで対応してくれて助かった……っていうかやっぱり結構この国境需要あるんだな。
「お待たせいたしました。明後日の船便の仮予約が取れましたので、本日中に本予約の方をご自身でお願いします。
ところで、宿泊は2泊でよろしいですか?」
「……ありがとうございます、お願いします」
まったく、本当に至れり尽くせりだなこのホテルは……
---
というわけでスティビア通過編の開始です。ちなみにヘルシンキのかもめ食堂は元ネタの店が店名を思いっきり映画に寄せた結果、ガチの聖地巡礼コースが出来上がってしまったという理外のたくましさを買いまむることが出来るスポットです。
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