104 / 132
スティビア通過編
103.足止め中に街を観光するよ
しおりを挟む
セパレートに到着した翌朝。疲れていた割には早い時間に目を覚ました俺たちは、サービスの朝食をとりながら1日の予定を相談し合っていた。
「取り敢えず昨日に引き続き街中で情報収集する必要があると思うんだけど、まずはどのあたりに行こうか。昨日行ったのはターミナルと、このホテル街と、それとレストラン街だったけど……」
「レストラン街ねー。昨日は久々に思う存分魚介類が食べられて嬉しかったわ。特にムール貝っぽいアレのワイン蒸し」
「クロー貝って名前で呼ばれてたよね。確かにアレはおいしかった……」
他にもイカスミパスタがあったり海鮮ピッツァがあったりで、昨夜はなかなかに満足出来た。……ってそんな話じゃないんだけど。
「いやだからあのですねエリナさん?」
「……トーゴさん、今日くらいは依頼を忘れて遊ばない? ほら、ここ最近デートする機会もなかったことだし」
「あ……」
確かに、言われてみれば純粋にデートすることなんて、ここ最近全然なかったかもしれない。何せ受けた依頼が依頼なものだから、知らず知らずのうちに結構肩肘張ったりとかしてたのかも。
……うん、反省しよう。
「そうだね、エリナさんの言うことももっともだ。俺たち、ここ最近少し余裕失くしてたかもしれないね」
「うん、そうよ。第一、そんなに情報収集を積極的にしたところで、私たちじゃ却って怪しまれるのがオチだもの。だったらいっそ遊んじゃったほうが、逆に色々と捗るようになるかもしれないじゃない」
「……よし! 今日は1日デートしよう!」
「おー! ……ところでここのパンおいしいね」
「……相変わらずで安心したよ」
流石に色気より食い気なんて失礼なことを言うつもりはないけど、エリナさんの中では多分同列だな、うん。
朝食を終えて、エリナさんとの約束通り街中を散策する。部屋にいた時から分かってたことだけど、空は雲ひとつない青空でとにかく燦々と照り付ける太陽がまぶしくてしょうがない。流石南国としか言いようがないレベルだ。
これだけ南国しているとビーチなんてのもありそうなもんだけど、それは俺たちが泊まっているターミナル近くのホテル街からは若干離れているらしい。しかも砂のビーチとなるともっと南のドバルバツまで行かないとないようなので、今回は残念ながら諦めるか。
……もっとも、水着なんて持ってないから今更なんだけど。
「あ、そうだ。エリナさん、水着買ってあげる」
「え?」
「いや、ここまで使う機会も買う場所もなかったから後回しになってたけど、やっぱりこういう場所に来たりすることもあるだろうから。ちょうどいい機会だし、一緒に買おうと思ってたんだけど……どう?」
「トーゴさん……」
言ってエリナさんは嬉しそうな顔を一瞬だけ見せたものの、すぐにいやらしいにやけ面になって言う。
「ちょうどいい機会ってもしかしてそう言う話ー? 私も大概だけどトーゴさんもなかなかのスキモノよねー……」
「どんな想像してるの!? そんな意図で言ったわけじゃないんだけど!?」
「でも考えなかった訳じゃないんじゃない?」
「……考えてないよ!」
「いや今間があったわよね? 絶対考えてるわよね? むしろ私が言ったことで意識したとかそういう話だったりするかもしれないわけ?」
……この子大丈夫かしら……確かにエリナさんの言う通りだけどこまでひどいこと考えてたわけじゃないし、むしろこのままだとエリナさんの方が外で云々とか言い出しかねんな……
「まあ、それはともかく水着は買うよ。じゃないといざっていう時に遊べないし」
「……まあ、確かにその通りよね。この世界の水着が一体どんな感じなのかも気になるところではあるし……」
ああ、それは俺も気になるなあ。前世では伸縮性に富んだ生地を使ってたけど、この世界ではどんな生地を使ってるやら……
それはともかく、遊ぶ場所は他にもある。遊ぶというか観光だけど、普通に前世における海外旅行感覚でいいなら――
「教会とか美術館とか、そういう場所にも寄ってみたいところだね」
「ええー……?」
「これはまた露骨に嫌な顔したねエリナさん……」
「その辺りは何というか、その……教会は日常的な場所ってイメージが強いし、美術館は学校の授業か何かかなって」
「ああ、美術の授業とかそういうアレね……」
しかしエリナさん、君はひとつ盛大な勘違いをしているよ?
「この世界の教会はキリスト教じゃないし、美術館やら博物館やらも俺たちの知るものとは大きくかけ離れてたりするんじゃない? それに、休憩しようと思えばいくらでも出来そうだし」
「う」
「まあ、行って見てみればいいよ。教会も神の現身が自身の神殿で立派な建築美術をよしとしているとは限らないし、気に入らなければ出てしまえばいい。俺としては、エリナさんと一緒なら普通に散歩だけでもいいわけだし」
まあ、その辺りのスタンスはマジェリアにいる時から何ひとつ変わってないよな、俺もエリナさんも。大体散歩やウインドウショッピング程度では終わらず、簡単な買い物くらいはしてた記憶があるけど。
「んー、それじゃ……トーゴさんの言う通り、ちょっとだけ見てみる……」
エリナさんは気が乗らないのを隠さない。それも含めて、色々なところを見てみるのも大事だと思うんだよ? そうと決まれば……ええと、ここから一番近い教会と美術館は、っと……
という流れなら、教会や美術館を見終わった後でエリナさんが楽しそうにしているのが普通だと思うんだけど――
「つーかーれーたー、トーゴさーん」
「……まあ、無駄に広かったよね……」
現実はこんなもんである。神の現身の神殿は前世におけるカトリックの教会ほどのインパクトは、神殿自体の規模を除いてはなかったし、美術館や博物館もまあ前世とそれほど大差ない感じではあった。
そして今は最後に回った美術館の喫茶コーナーで休憩中。俺はピーチリーフティー、エリナさんはラズベリージュースを注文して、館内を歩き回って疲れた体をゆっくり休めることにしたのだった。
「んもー、だから言ったのにー……」
「まあまあ、この後買い物もちゃんと付き合うから」
「色んなことして遊ぶ用の水着を選ぶんですねわかります」
「何でそんなに含みのある言い方なのエリナさん……」
まあ疲れてるからなのかもしれないけど。俺もエリナさんも。
「それにしても、ここにきて私ひとつ気になることがあるのよね……」
「気になること?」
「ほら、私さっき大きな絵を見てたじゃない。『或る婦人の要塞』ってタイトルの」
「ああ、見てたね」
黄土色の城壁とオレンジの屋根をした建物が組み合わさった、不思議な絵だった。作者は不詳、要塞はともかく婦人の意味が全く分からないもので、俺も気にはなってた風景画なんだよな。
「私ね、あの絵の風景どこかで見たことがあるような気がするのよね……」
「そうなの? でも俺、この世界に来てからあんな色した壁すら見たことがないけど……ということはもしかして?」
「ええ、多分前世に似た風景があったのかも。……どこで見たかは、私も覚えてないんだけどね」
俺が知らなくて、エリナさんが知ってる風景か……ということはヨーロッパのどこかってことなのかもしれない。いや、あの風景画は完全にヨーロッパのそれだったので、かもしれないじゃなくてそうに違いないっていう方が正しいけど。
「まあ、いずれちゃんと思い出せるでしょ。あれこれ悩んでてもしょうがないし」
言ってエリナさんはジュースをひと口含む。まあ、そりゃそうだよな……
---
おすけべさまは休止しましたよエッッッッッッッリナさん!!!!!!!(
教会云々に関してはまあ、アレですよね……美術関連が楽しめないとダメですよね……
次回更新は07/12の予定です!
「取り敢えず昨日に引き続き街中で情報収集する必要があると思うんだけど、まずはどのあたりに行こうか。昨日行ったのはターミナルと、このホテル街と、それとレストラン街だったけど……」
「レストラン街ねー。昨日は久々に思う存分魚介類が食べられて嬉しかったわ。特にムール貝っぽいアレのワイン蒸し」
「クロー貝って名前で呼ばれてたよね。確かにアレはおいしかった……」
他にもイカスミパスタがあったり海鮮ピッツァがあったりで、昨夜はなかなかに満足出来た。……ってそんな話じゃないんだけど。
「いやだからあのですねエリナさん?」
「……トーゴさん、今日くらいは依頼を忘れて遊ばない? ほら、ここ最近デートする機会もなかったことだし」
「あ……」
確かに、言われてみれば純粋にデートすることなんて、ここ最近全然なかったかもしれない。何せ受けた依頼が依頼なものだから、知らず知らずのうちに結構肩肘張ったりとかしてたのかも。
……うん、反省しよう。
「そうだね、エリナさんの言うことももっともだ。俺たち、ここ最近少し余裕失くしてたかもしれないね」
「うん、そうよ。第一、そんなに情報収集を積極的にしたところで、私たちじゃ却って怪しまれるのがオチだもの。だったらいっそ遊んじゃったほうが、逆に色々と捗るようになるかもしれないじゃない」
「……よし! 今日は1日デートしよう!」
「おー! ……ところでここのパンおいしいね」
「……相変わらずで安心したよ」
流石に色気より食い気なんて失礼なことを言うつもりはないけど、エリナさんの中では多分同列だな、うん。
朝食を終えて、エリナさんとの約束通り街中を散策する。部屋にいた時から分かってたことだけど、空は雲ひとつない青空でとにかく燦々と照り付ける太陽がまぶしくてしょうがない。流石南国としか言いようがないレベルだ。
これだけ南国しているとビーチなんてのもありそうなもんだけど、それは俺たちが泊まっているターミナル近くのホテル街からは若干離れているらしい。しかも砂のビーチとなるともっと南のドバルバツまで行かないとないようなので、今回は残念ながら諦めるか。
……もっとも、水着なんて持ってないから今更なんだけど。
「あ、そうだ。エリナさん、水着買ってあげる」
「え?」
「いや、ここまで使う機会も買う場所もなかったから後回しになってたけど、やっぱりこういう場所に来たりすることもあるだろうから。ちょうどいい機会だし、一緒に買おうと思ってたんだけど……どう?」
「トーゴさん……」
言ってエリナさんは嬉しそうな顔を一瞬だけ見せたものの、すぐにいやらしいにやけ面になって言う。
「ちょうどいい機会ってもしかしてそう言う話ー? 私も大概だけどトーゴさんもなかなかのスキモノよねー……」
「どんな想像してるの!? そんな意図で言ったわけじゃないんだけど!?」
「でも考えなかった訳じゃないんじゃない?」
「……考えてないよ!」
「いや今間があったわよね? 絶対考えてるわよね? むしろ私が言ったことで意識したとかそういう話だったりするかもしれないわけ?」
……この子大丈夫かしら……確かにエリナさんの言う通りだけどこまでひどいこと考えてたわけじゃないし、むしろこのままだとエリナさんの方が外で云々とか言い出しかねんな……
「まあ、それはともかく水着は買うよ。じゃないといざっていう時に遊べないし」
「……まあ、確かにその通りよね。この世界の水着が一体どんな感じなのかも気になるところではあるし……」
ああ、それは俺も気になるなあ。前世では伸縮性に富んだ生地を使ってたけど、この世界ではどんな生地を使ってるやら……
それはともかく、遊ぶ場所は他にもある。遊ぶというか観光だけど、普通に前世における海外旅行感覚でいいなら――
「教会とか美術館とか、そういう場所にも寄ってみたいところだね」
「ええー……?」
「これはまた露骨に嫌な顔したねエリナさん……」
「その辺りは何というか、その……教会は日常的な場所ってイメージが強いし、美術館は学校の授業か何かかなって」
「ああ、美術の授業とかそういうアレね……」
しかしエリナさん、君はひとつ盛大な勘違いをしているよ?
「この世界の教会はキリスト教じゃないし、美術館やら博物館やらも俺たちの知るものとは大きくかけ離れてたりするんじゃない? それに、休憩しようと思えばいくらでも出来そうだし」
「う」
「まあ、行って見てみればいいよ。教会も神の現身が自身の神殿で立派な建築美術をよしとしているとは限らないし、気に入らなければ出てしまえばいい。俺としては、エリナさんと一緒なら普通に散歩だけでもいいわけだし」
まあ、その辺りのスタンスはマジェリアにいる時から何ひとつ変わってないよな、俺もエリナさんも。大体散歩やウインドウショッピング程度では終わらず、簡単な買い物くらいはしてた記憶があるけど。
「んー、それじゃ……トーゴさんの言う通り、ちょっとだけ見てみる……」
エリナさんは気が乗らないのを隠さない。それも含めて、色々なところを見てみるのも大事だと思うんだよ? そうと決まれば……ええと、ここから一番近い教会と美術館は、っと……
という流れなら、教会や美術館を見終わった後でエリナさんが楽しそうにしているのが普通だと思うんだけど――
「つーかーれーたー、トーゴさーん」
「……まあ、無駄に広かったよね……」
現実はこんなもんである。神の現身の神殿は前世におけるカトリックの教会ほどのインパクトは、神殿自体の規模を除いてはなかったし、美術館や博物館もまあ前世とそれほど大差ない感じではあった。
そして今は最後に回った美術館の喫茶コーナーで休憩中。俺はピーチリーフティー、エリナさんはラズベリージュースを注文して、館内を歩き回って疲れた体をゆっくり休めることにしたのだった。
「んもー、だから言ったのにー……」
「まあまあ、この後買い物もちゃんと付き合うから」
「色んなことして遊ぶ用の水着を選ぶんですねわかります」
「何でそんなに含みのある言い方なのエリナさん……」
まあ疲れてるからなのかもしれないけど。俺もエリナさんも。
「それにしても、ここにきて私ひとつ気になることがあるのよね……」
「気になること?」
「ほら、私さっき大きな絵を見てたじゃない。『或る婦人の要塞』ってタイトルの」
「ああ、見てたね」
黄土色の城壁とオレンジの屋根をした建物が組み合わさった、不思議な絵だった。作者は不詳、要塞はともかく婦人の意味が全く分からないもので、俺も気にはなってた風景画なんだよな。
「私ね、あの絵の風景どこかで見たことがあるような気がするのよね……」
「そうなの? でも俺、この世界に来てからあんな色した壁すら見たことがないけど……ということはもしかして?」
「ええ、多分前世に似た風景があったのかも。……どこで見たかは、私も覚えてないんだけどね」
俺が知らなくて、エリナさんが知ってる風景か……ということはヨーロッパのどこかってことなのかもしれない。いや、あの風景画は完全にヨーロッパのそれだったので、かもしれないじゃなくてそうに違いないっていう方が正しいけど。
「まあ、いずれちゃんと思い出せるでしょ。あれこれ悩んでてもしょうがないし」
言ってエリナさんはジュースをひと口含む。まあ、そりゃそうだよな……
---
おすけべさまは休止しましたよエッッッッッッッリナさん!!!!!!!(
教会云々に関してはまあ、アレですよね……美術関連が楽しめないとダメですよね……
次回更新は07/12の予定です!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生貴族の領地経営〜現代知識で領地を豊かにして成り上がる
初
ファンタジー
ネーデル王国の北のリーディア辺境伯家には天才的な少年レイトがいた。しかしその少年の正体は現代日本から転生してきた転生者だった。
レイトが洗礼を受けた際、圧倒的な量の魔力やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のレイトを辺境伯領の北の異種族の住むハーデミア領を治める領主とした。しかしハーデミア領は貧困に喘いだ貧乏領地だった。
これはそんなレイトが異世界の領地を経営し、領地を豊かにして成り上がる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる