121 / 132
エスタリス・ジェルマ疾走編
120.エスタリスを脱出するよ
しおりを挟む
「ええ、空港なら確かに郊外にございますが。国内の移動に限りますが、速度も速く地形も関係ないので飛行機はわが国では一般的な交通手段ですよ。どちらにいらっしゃる予定ですか?」
「ええと、この後ジェルマに行く予定なので……」
「でしたらアンスブリがよろしいですね。こちらで空席を確認して予約をお取りしましょうか?」
「あ、ああ……でしたらお願いしたいのですが……」
「かしこまりました、少々お待ちください」
ホテルのフロントに空港について聞いてみると、意外なほど簡単に対応してくれた。つまりそれだけ空路の対応に慣れているということで、それ自体とんでもないことなんだけど……まあ、自分たちでも使えるというんであれば問題はない。何だかんだで便利だしね飛行機。
「本日でしたら午後5時に出発のアンスブリ行きの便に空席がございますが……ところでミズモト=サンタラ様はこちらまで魔動車でお越しと記憶しておりますが」
「ああ……」
……言われてみればそうだった。さっきからエリナさんがひと言も発さずに俺のことをじっと見てるから何かと思ったが、そういうことだったか。
ここに停めておくのもお金がかかるだろうし、そもそもここに戻ってくるかもわからない。かと言ってあの車を放棄することは考えられないしうーん……
そんな風に考えていると、フロントの人が言う。
「ただいまの時間が午後1時40分なので、出発までは今からでも3時間以上あります。さらにそこからアンスブリに到着するまでとなりますと、さらに1時間以上かかりますので、いずれにしても今からですとジェルマとの国境に着くの自体、5時間程度かかることになります。
それでしたらここから幹線道路を西に行ってジェルマのムニスに魔動車で直接行った方がよろしいかと思います。道が空いていれば時間も3時間強で到着しますし。アンスブリの方が国境自体は近いですが、そこまで国境越えで便利というわけでもありませんので」
「そんなに近いんですか?」
「近くはございませんが、魔動車の制限速度いっぱいで走った場合ですので……ただしここまで魔動車でいらっしゃったのでしたら、そちらの方が確実で早いと思われます」
……ここでこういう発言をするあたり、本当に飛行機の存在に慣れてるんだなこの人。この人というかこの国全体か……とはいえそれを踏まえて冷静にアドバイスしてくれるのは素直に嬉しい。
「そういうことでしたら……魔動車でそのムニスというところに行くことにします。街なんですよね?」
「さようでございます。ムニスはジェルマの中でも大都市でございますので、到着なさればすぐお分かりになるかと」
「ありがとうございます。では少々早いですがチェックアウトの手続きを……」
「かしこまりました。レイトチェックアウト適用になりますがよろしいですか?」
「お願いします。部屋の有料サービスは使用していませんので……」
そんな感じでチェックアウトの手続きを進める。ふとエリナさんの方を見ると、あからさまに安堵の表情を浮かべていたのでちょっとおかしくなった。……とはいえ、俺もここで魔動車を手放すことは考えられなかったので気持ちはよくわかる。
ああそうだ、一応そのムニスって場所についても聞いてみるか。
「……はい、チェックアウト完了です。またのお越しをお待ちしております」
「ありがとうございます。あとすいません、ムニスという場所について少々お伺いしたいんですが」
「ムニスについてでございますか。私も正確なことを存じ上げているわけではございませんが……一般的な情報でございましたら」
「お願いします、ジェルマについてはお恥ずかしながら不勉強でして」
「では……ムニスはジェルマ第2の都市でございまして、南の首都と称される街でございます。人口は約150万人、面積はヴィアンよりもやや狭い程度でございます。
ムニスの主な産業は魔導工学になりまして、ヴィアンから基礎材料を輸入し工業製品を輸出するというのが基本になります。もっともジェルマから輸入される工業製品の大半は簡単な家庭用のそれなのですが」
「なるほど……」
ということは、所謂基幹産業的なものはエスタリス国内で需要と供給を完全に満たしているということか……いやいや、それよりも現地の滞在に関する話が欲しいんだよ俺は。
「ムニスの交通とか、何か特筆すべきものはありますか?」
「そうですね、大体のものはこの周辺と同じかと思いますが……強いて挙げれば軌道魔動車というものがございますね」
「軌道魔動車?」
「ええ、一般的な魔動車と違い車輪が決められたレールに沿って走る交通機関でございます。魔導線に直接接触して魔力を供給している関係上、魔力切れを起こさないというメリットがあるようで」
「へえ……トラムやトロリーバスとは違うんですか?」
「似てはいますが、軌道魔動車の方がもっと堅牢な感じでございます。専用のレーンがございますし、地下に線路を敷設してもいるようでございます」
……前世でいう地下鉄か新都市交通にイメージは近いのかな? いずれにしても街中を移動するのに不自由はしなさそうで良かったけど……ホテルやらレストランやら、そういうのは現地に行ってから確認すればいいかな。
「教えていただきありがとうございます、現地に行って色々見てみるのが楽しみです」
「いえ、こちらこそお役に立てたようで何よりでございます。それでは良い旅を」
ホテルの駐車場に預けておいた魔動車に乗りこみ、俺たちは西へ向かう魔動車専用道路を目指す。この街って広くて便利なんだけど、こういうので標識が若干不親切なのが玉に瑕なんだよな……
と、助手席の窓から街をぼうっと眺めていたエリナさんがふとこちらを向いて言う。
「……飛行機、乗ってみたかった?」
「え? ああ……」
何だ、そのことか。まあ前世以来の乗り物だし、何より言葉の響きも相まって、乗ってみたくないと言えばウソにはなるけど――
「流石にこの車を放棄してまで乗りたいとは思わないかな。かかる時間ももしかしたらこれで言った方が早いとなれば、尚更のことだよ。俺もこの車には少なからず思い入れがあるしね」
何しろ結婚する前から、ずっとこの車で生活してきたんだからな……どこかに定住するにしても、この車だけは移動手段として末永く――重大な故障でどうにもならなくなるまで乗り続けるつもりだ。
そう言うと、エリナさんは少し悪戯っぽい微笑みを浮かべながら答える。
「うん、私もそのつもり。ずっと慣れ親しんだこの魔動車を手放すなんて、それこそあり得ないと思ってるわ……
でもトーゴさん、それがなければ飛行機、乗ってみたいんじゃない?」
「そりゃそうだよ、前世以来だよ飛行機なんて」
最初にこの国に空港があると知った時は、確かにこの国の科学技術云々に関して危機感も抱いたけど、それと同時に俺は――何というかこう、柄にもなくわくわくしてしょうがなかったんだ。
言うとエリナさんにからかわれそうだったから言わなかったけど、今の感じからすると普通にそのこと見抜かれてそうだな……
と、エリナさんは微笑から悪戯の色を消して言う。
「……トーゴさんの気持ち、私も痛いほどわかるわよ。私だってこの世界で飛行機なんてものにお目にかかれるかもなんて思ってすらいなかったし。
だからしばらくして、魔動車で放浪しなくてもよくなった時に、改めて飛行機に乗りにこの国を訪れましょう? だからそれまでは我慢」
「……分かってるよ。遊びは少しだけお預けだね」
正直飛行機だけじゃなくて他にもいろいろと試したいことや遊びたいことはある。このエスタリスという国には、それだけのものがある。
けど、だからこそ、周辺諸国には平和でいてもらわないといけない。俺たちはそれに、ほんの少しだけ協力するだけだ。だけだけど、それが確実にこの地域の平和と安定をもたらすんだ。きっと。
だから、エスタリスの皆さん。それが叶うまで、しばしのお別れです。
---
というわけで早いですがエスタリスを脱出します。次回からはジェルマ。ここも何だかんだでふたりにとっては鬼門な気もするけど果たして……
あと飛行機にときめくのはしょうがないと思うんだ。
次回更新は09/01の予定です!
「ええと、この後ジェルマに行く予定なので……」
「でしたらアンスブリがよろしいですね。こちらで空席を確認して予約をお取りしましょうか?」
「あ、ああ……でしたらお願いしたいのですが……」
「かしこまりました、少々お待ちください」
ホテルのフロントに空港について聞いてみると、意外なほど簡単に対応してくれた。つまりそれだけ空路の対応に慣れているということで、それ自体とんでもないことなんだけど……まあ、自分たちでも使えるというんであれば問題はない。何だかんだで便利だしね飛行機。
「本日でしたら午後5時に出発のアンスブリ行きの便に空席がございますが……ところでミズモト=サンタラ様はこちらまで魔動車でお越しと記憶しておりますが」
「ああ……」
……言われてみればそうだった。さっきからエリナさんがひと言も発さずに俺のことをじっと見てるから何かと思ったが、そういうことだったか。
ここに停めておくのもお金がかかるだろうし、そもそもここに戻ってくるかもわからない。かと言ってあの車を放棄することは考えられないしうーん……
そんな風に考えていると、フロントの人が言う。
「ただいまの時間が午後1時40分なので、出発までは今からでも3時間以上あります。さらにそこからアンスブリに到着するまでとなりますと、さらに1時間以上かかりますので、いずれにしても今からですとジェルマとの国境に着くの自体、5時間程度かかることになります。
それでしたらここから幹線道路を西に行ってジェルマのムニスに魔動車で直接行った方がよろしいかと思います。道が空いていれば時間も3時間強で到着しますし。アンスブリの方が国境自体は近いですが、そこまで国境越えで便利というわけでもありませんので」
「そんなに近いんですか?」
「近くはございませんが、魔動車の制限速度いっぱいで走った場合ですので……ただしここまで魔動車でいらっしゃったのでしたら、そちらの方が確実で早いと思われます」
……ここでこういう発言をするあたり、本当に飛行機の存在に慣れてるんだなこの人。この人というかこの国全体か……とはいえそれを踏まえて冷静にアドバイスしてくれるのは素直に嬉しい。
「そういうことでしたら……魔動車でそのムニスというところに行くことにします。街なんですよね?」
「さようでございます。ムニスはジェルマの中でも大都市でございますので、到着なさればすぐお分かりになるかと」
「ありがとうございます。では少々早いですがチェックアウトの手続きを……」
「かしこまりました。レイトチェックアウト適用になりますがよろしいですか?」
「お願いします。部屋の有料サービスは使用していませんので……」
そんな感じでチェックアウトの手続きを進める。ふとエリナさんの方を見ると、あからさまに安堵の表情を浮かべていたのでちょっとおかしくなった。……とはいえ、俺もここで魔動車を手放すことは考えられなかったので気持ちはよくわかる。
ああそうだ、一応そのムニスって場所についても聞いてみるか。
「……はい、チェックアウト完了です。またのお越しをお待ちしております」
「ありがとうございます。あとすいません、ムニスという場所について少々お伺いしたいんですが」
「ムニスについてでございますか。私も正確なことを存じ上げているわけではございませんが……一般的な情報でございましたら」
「お願いします、ジェルマについてはお恥ずかしながら不勉強でして」
「では……ムニスはジェルマ第2の都市でございまして、南の首都と称される街でございます。人口は約150万人、面積はヴィアンよりもやや狭い程度でございます。
ムニスの主な産業は魔導工学になりまして、ヴィアンから基礎材料を輸入し工業製品を輸出するというのが基本になります。もっともジェルマから輸入される工業製品の大半は簡単な家庭用のそれなのですが」
「なるほど……」
ということは、所謂基幹産業的なものはエスタリス国内で需要と供給を完全に満たしているということか……いやいや、それよりも現地の滞在に関する話が欲しいんだよ俺は。
「ムニスの交通とか、何か特筆すべきものはありますか?」
「そうですね、大体のものはこの周辺と同じかと思いますが……強いて挙げれば軌道魔動車というものがございますね」
「軌道魔動車?」
「ええ、一般的な魔動車と違い車輪が決められたレールに沿って走る交通機関でございます。魔導線に直接接触して魔力を供給している関係上、魔力切れを起こさないというメリットがあるようで」
「へえ……トラムやトロリーバスとは違うんですか?」
「似てはいますが、軌道魔動車の方がもっと堅牢な感じでございます。専用のレーンがございますし、地下に線路を敷設してもいるようでございます」
……前世でいう地下鉄か新都市交通にイメージは近いのかな? いずれにしても街中を移動するのに不自由はしなさそうで良かったけど……ホテルやらレストランやら、そういうのは現地に行ってから確認すればいいかな。
「教えていただきありがとうございます、現地に行って色々見てみるのが楽しみです」
「いえ、こちらこそお役に立てたようで何よりでございます。それでは良い旅を」
ホテルの駐車場に預けておいた魔動車に乗りこみ、俺たちは西へ向かう魔動車専用道路を目指す。この街って広くて便利なんだけど、こういうので標識が若干不親切なのが玉に瑕なんだよな……
と、助手席の窓から街をぼうっと眺めていたエリナさんがふとこちらを向いて言う。
「……飛行機、乗ってみたかった?」
「え? ああ……」
何だ、そのことか。まあ前世以来の乗り物だし、何より言葉の響きも相まって、乗ってみたくないと言えばウソにはなるけど――
「流石にこの車を放棄してまで乗りたいとは思わないかな。かかる時間ももしかしたらこれで言った方が早いとなれば、尚更のことだよ。俺もこの車には少なからず思い入れがあるしね」
何しろ結婚する前から、ずっとこの車で生活してきたんだからな……どこかに定住するにしても、この車だけは移動手段として末永く――重大な故障でどうにもならなくなるまで乗り続けるつもりだ。
そう言うと、エリナさんは少し悪戯っぽい微笑みを浮かべながら答える。
「うん、私もそのつもり。ずっと慣れ親しんだこの魔動車を手放すなんて、それこそあり得ないと思ってるわ……
でもトーゴさん、それがなければ飛行機、乗ってみたいんじゃない?」
「そりゃそうだよ、前世以来だよ飛行機なんて」
最初にこの国に空港があると知った時は、確かにこの国の科学技術云々に関して危機感も抱いたけど、それと同時に俺は――何というかこう、柄にもなくわくわくしてしょうがなかったんだ。
言うとエリナさんにからかわれそうだったから言わなかったけど、今の感じからすると普通にそのこと見抜かれてそうだな……
と、エリナさんは微笑から悪戯の色を消して言う。
「……トーゴさんの気持ち、私も痛いほどわかるわよ。私だってこの世界で飛行機なんてものにお目にかかれるかもなんて思ってすらいなかったし。
だからしばらくして、魔動車で放浪しなくてもよくなった時に、改めて飛行機に乗りにこの国を訪れましょう? だからそれまでは我慢」
「……分かってるよ。遊びは少しだけお預けだね」
正直飛行機だけじゃなくて他にもいろいろと試したいことや遊びたいことはある。このエスタリスという国には、それだけのものがある。
けど、だからこそ、周辺諸国には平和でいてもらわないといけない。俺たちはそれに、ほんの少しだけ協力するだけだ。だけだけど、それが確実にこの地域の平和と安定をもたらすんだ。きっと。
だから、エスタリスの皆さん。それが叶うまで、しばしのお別れです。
---
というわけで早いですがエスタリスを脱出します。次回からはジェルマ。ここも何だかんだでふたりにとっては鬼門な気もするけど果たして……
あと飛行機にときめくのはしょうがないと思うんだ。
次回更新は09/01の予定です!
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる