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エスタリス・ジェルマ疾走編
121.ムニスで声をかけられたよ
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ヴィアンのホテルを出て数分後、俺たちは無事ムニス行きの魔動車専用道路に乗っていた。……本当はもっとここまで来るのに時間がかかるかとも思ってたんだけど、ご丁寧に行き先標識までしっかりと掲げられていて、しかも舗装は完璧。飛行機で行くより早いっていうのは嘘じゃなさそうだな……
「流石エスタリスと言いたいところだけど……標識にムニスがあってトーヴィーやザガルバなんかがないのにはちょっと闇を感じたけど」
「そこはまあ、なんというか……うん、俺もそう思う。トーヴィーはともかくザガルバは表示してなきゃ政治的にもまずいんじゃないかとはね」
何しろエスタリスとウルバスクは、中部諸国連合を構成する国同士なのだから。本来であれば友好国同士の礼儀ってものもあるはずなんだけど……んー、でもああいう国なら仕方がない、のか……?
「それにしてもよかったわね、特に何も言われなくて……」
「何も言われなくてって何が?」
「だって、私たち無線で交信してたじゃない。内容的にはそれなりに気を付けてたつもりではあるけど、もしかしたらってことも……ね?」
「まあそれは確かにねえ……」
「トーゴさんの場合はそれほどピンと来ないかもしれないけど、私は前世でそういう話をよく聞いていたから……」
……ああ。
そう言えばエリナさんの故郷であるフィンランドは、それこそロシアから侵略され続けてきた歴史があるんだったか。流石に世代が違っただろうけど、そうなれば謀略に関して敏感になるのも分かる気はするなあ。
しかしそういうことであれば、俺たちの無線の内容と言えばエスタリスを内部から崩そうとしているアルブランエルフに関する報告だったんだけど……エスタリス内部でどういう扱いになるのか、どう評価されるのかがちょっと不透明ではあるな。
「……やっぱり先を急いだほうがよさそうだね」
「ええ、そう思うわ」
国境でもしかしたら拘束されたりする可能性はあるけど、その時はその時でしかない。それよりもその可能性を減らすことの方が重要だからな、うん。
……この時の俺たちはどうにもアホだったようで、そんな状況であればこうして魔動車専用道路を走っている間に治安当局に追い掛け回されていたはずだということに、エスタリス=ジェルマ国境に入ったところでようやく気が付いたのだった。
そういうわけでエスタリスのイミグレーションを無事に通り抜けた俺たちは、ジェルマのイミグレーションでチェックを受けることになったんだけど――
「……中部諸国連合から来たの? マジェリアから?」
「は、はい。放浪の旅に出てまして」
「よく来たなあああ!! エスタリスとジェルマの国民以外でこの国境を越える人って何年ぶりだろう!!」
「え――そ、そうなんですか!?」
もしかしたら何か言われたりされたりするかもしれないとびくびくしていたら、図らずもジェルマの入国管理官から感涙を引き出すことになってしまった。……というか、え、何、そんな状態になってんの!?
「何かエスタリスが急に出入国の管理の方針を変えたらしくてな……ここ20年くらいの話みたいだが、それ以来この国境の往来がめっきり減っちまって。多分エスタリスの中でもアンスブリの方はまだスティビアとの国境も近いからマシなんだろうが。
しかしマジェリアの人間がここに来るなんて珍しいな、放浪の旅って話だったが何か大きな目的でも?」
「大きな目的というんじゃないんですが、新婚旅行も兼ねて定住先でも探してみようかと思いましてね。マジェリアも悪くはないし、有力候補には入っているんですが」
「わかる。あそこは何かと不便だよな……っと、すまんすまん」
「……まあ、田舎と言われるのには慣れてますがね。ジェルマはどうです?」
「ジェルマはひと言で言えば多種多様だよ。田舎もあれば都会もある。多分全体的な格差はマジェリアよりも激しいだろう……ああ、とはいってもそれはアレだ、場所によっていろいろと違う生活の楽しみがあるって話だ。それに田舎といってもそれなりに発展はしてるしな」
なるほど、ジェルマという国がどれほど広い領土を有しているのか分からないけど……大国と聞いていたからこの辺は想定内だ。どうしたって発展度合に差が出てきてしまうのはしょうがないことではあるしな……
しかし入国管理官の話を聞く限りでは、事前に聞いていたほど悪い印象は受けないな。少なくともエスタリスよりはずっといいかもしれない。中部諸国連合が攻められるとか、ドラゴンをけしかけてとか、そんな印象はない。
……まあ、あくまで末端と中枢は違うのかもしれないけど。
「っと、お待たせ。これ、旅券ね。就労条件に関しても問題なかったから、もし何か商売したかったら事前に指定された範囲内でやってもらって構わないから。
それとムニスに行くなら、安い中でもなるべく高級なホテルに泊まった方がいいぞ。ほとんどのホテルはまっとうな商売してるが、中には宿泊客サービスがおざなりになってるところがあるからな」
「ありがとうございました」
こうして何だか随分と気さくな入国管理官に見送られ、俺たちは予想外にスムーズな国境越えを果たしたのだった。……うん、やっぱり当初聞いていたイメージとはだいぶ違うな。どういうことだろう。
「トーゴさん?」
「……ん、何でもない。先を急ごうか」
「うん」
その後エスタリスと同じく完璧に舗装された魔動車専用道路を走り、ホテルの人の目論見通り午後5時前にムニスの中心街に着くことが出来た。国境を出入りする人が極端に少なくなったというのはともかく、途中からはそれも関係ないはずなのに道は非常にスムーズだった。
何でだろう……と思っていたけど、何のことはない。今日が休日じゃなかったってだけの話だった。
「こういう旅をしてると曜日感覚がなくなってくるわよね……前世と同じ7日周期なのが私たちにとっては良かったけど」
「そうだねえ……週末の前にカレーでも食べることにする?」
「何それ、日本の風習?」
「日本というか海自というか……あ、そろそろホテル街だね」
割と早く着いたとはいえ、通常のチェックイン開始時間よりは結構遅くなっている。今日のホテルが取れるかどうかは分からないし、最悪駐車場で泊まればいいけど……それにしても街並みはヴィアンとあまり変わらないか。流石に大国名乗るだけはあるな……
と、それはともかく。ホテル街に入ってしばらく車を走らせていると、一段グレードがアップしたホテルの集まる区画に出た。その中から適当なところを選び、駐車場に魔動車を停めてフロントへと進む。
――その時だった。
「失礼、あなた方はマジェリアから来たミズモト=サンタラ夫妻ではないか?」
「……だとしたら? 失礼ですがあなた方は?」
ロビーに入ったところでふたり組のうちの片方に威圧感を以て呼び止められ、若干不機嫌になる俺。と、エリナさんがふと気づいて俺の耳元に囁いてくる。
「……トーゴさん、この人たち、ドイツ語喋ってる」
「え……ドイツ語?」
「私には詳しい内容は分からないんだけど……」
……そう言えば、盗賊に襲われた時もドイツ語を喋ってるって言ってたもんなエリナさん。とはいえこの人たちからはそういう感じはしないし、何よりその尖った耳と高い身長っから察するに――
「ジェルマエルフの皆さん、ですか」
「話が早くて助かる。申し訳ないが、我々にご同行願えないだろうか」
「同行、ですか」
なぜ俺たちのことがすぐにバレたのか、何を俺たちにさせようとしているのか、俺たちの何に注目したのか……今の時点でも色々聞きたいことはあるけど、いずれにしても同行して直接聞いた方がよさそうではある、な。
---
実は今月の書き溜めまだ全部終わってません(
取り敢えず上げられる分は先行して上げていく所存。
次回更新は09/04の予定です!
「流石エスタリスと言いたいところだけど……標識にムニスがあってトーヴィーやザガルバなんかがないのにはちょっと闇を感じたけど」
「そこはまあ、なんというか……うん、俺もそう思う。トーヴィーはともかくザガルバは表示してなきゃ政治的にもまずいんじゃないかとはね」
何しろエスタリスとウルバスクは、中部諸国連合を構成する国同士なのだから。本来であれば友好国同士の礼儀ってものもあるはずなんだけど……んー、でもああいう国なら仕方がない、のか……?
「それにしてもよかったわね、特に何も言われなくて……」
「何も言われなくてって何が?」
「だって、私たち無線で交信してたじゃない。内容的にはそれなりに気を付けてたつもりではあるけど、もしかしたらってことも……ね?」
「まあそれは確かにねえ……」
「トーゴさんの場合はそれほどピンと来ないかもしれないけど、私は前世でそういう話をよく聞いていたから……」
……ああ。
そう言えばエリナさんの故郷であるフィンランドは、それこそロシアから侵略され続けてきた歴史があるんだったか。流石に世代が違っただろうけど、そうなれば謀略に関して敏感になるのも分かる気はするなあ。
しかしそういうことであれば、俺たちの無線の内容と言えばエスタリスを内部から崩そうとしているアルブランエルフに関する報告だったんだけど……エスタリス内部でどういう扱いになるのか、どう評価されるのかがちょっと不透明ではあるな。
「……やっぱり先を急いだほうがよさそうだね」
「ええ、そう思うわ」
国境でもしかしたら拘束されたりする可能性はあるけど、その時はその時でしかない。それよりもその可能性を減らすことの方が重要だからな、うん。
……この時の俺たちはどうにもアホだったようで、そんな状況であればこうして魔動車専用道路を走っている間に治安当局に追い掛け回されていたはずだということに、エスタリス=ジェルマ国境に入ったところでようやく気が付いたのだった。
そういうわけでエスタリスのイミグレーションを無事に通り抜けた俺たちは、ジェルマのイミグレーションでチェックを受けることになったんだけど――
「……中部諸国連合から来たの? マジェリアから?」
「は、はい。放浪の旅に出てまして」
「よく来たなあああ!! エスタリスとジェルマの国民以外でこの国境を越える人って何年ぶりだろう!!」
「え――そ、そうなんですか!?」
もしかしたら何か言われたりされたりするかもしれないとびくびくしていたら、図らずもジェルマの入国管理官から感涙を引き出すことになってしまった。……というか、え、何、そんな状態になってんの!?
「何かエスタリスが急に出入国の管理の方針を変えたらしくてな……ここ20年くらいの話みたいだが、それ以来この国境の往来がめっきり減っちまって。多分エスタリスの中でもアンスブリの方はまだスティビアとの国境も近いからマシなんだろうが。
しかしマジェリアの人間がここに来るなんて珍しいな、放浪の旅って話だったが何か大きな目的でも?」
「大きな目的というんじゃないんですが、新婚旅行も兼ねて定住先でも探してみようかと思いましてね。マジェリアも悪くはないし、有力候補には入っているんですが」
「わかる。あそこは何かと不便だよな……っと、すまんすまん」
「……まあ、田舎と言われるのには慣れてますがね。ジェルマはどうです?」
「ジェルマはひと言で言えば多種多様だよ。田舎もあれば都会もある。多分全体的な格差はマジェリアよりも激しいだろう……ああ、とはいってもそれはアレだ、場所によっていろいろと違う生活の楽しみがあるって話だ。それに田舎といってもそれなりに発展はしてるしな」
なるほど、ジェルマという国がどれほど広い領土を有しているのか分からないけど……大国と聞いていたからこの辺は想定内だ。どうしたって発展度合に差が出てきてしまうのはしょうがないことではあるしな……
しかし入国管理官の話を聞く限りでは、事前に聞いていたほど悪い印象は受けないな。少なくともエスタリスよりはずっといいかもしれない。中部諸国連合が攻められるとか、ドラゴンをけしかけてとか、そんな印象はない。
……まあ、あくまで末端と中枢は違うのかもしれないけど。
「っと、お待たせ。これ、旅券ね。就労条件に関しても問題なかったから、もし何か商売したかったら事前に指定された範囲内でやってもらって構わないから。
それとムニスに行くなら、安い中でもなるべく高級なホテルに泊まった方がいいぞ。ほとんどのホテルはまっとうな商売してるが、中には宿泊客サービスがおざなりになってるところがあるからな」
「ありがとうございました」
こうして何だか随分と気さくな入国管理官に見送られ、俺たちは予想外にスムーズな国境越えを果たしたのだった。……うん、やっぱり当初聞いていたイメージとはだいぶ違うな。どういうことだろう。
「トーゴさん?」
「……ん、何でもない。先を急ごうか」
「うん」
その後エスタリスと同じく完璧に舗装された魔動車専用道路を走り、ホテルの人の目論見通り午後5時前にムニスの中心街に着くことが出来た。国境を出入りする人が極端に少なくなったというのはともかく、途中からはそれも関係ないはずなのに道は非常にスムーズだった。
何でだろう……と思っていたけど、何のことはない。今日が休日じゃなかったってだけの話だった。
「こういう旅をしてると曜日感覚がなくなってくるわよね……前世と同じ7日周期なのが私たちにとっては良かったけど」
「そうだねえ……週末の前にカレーでも食べることにする?」
「何それ、日本の風習?」
「日本というか海自というか……あ、そろそろホテル街だね」
割と早く着いたとはいえ、通常のチェックイン開始時間よりは結構遅くなっている。今日のホテルが取れるかどうかは分からないし、最悪駐車場で泊まればいいけど……それにしても街並みはヴィアンとあまり変わらないか。流石に大国名乗るだけはあるな……
と、それはともかく。ホテル街に入ってしばらく車を走らせていると、一段グレードがアップしたホテルの集まる区画に出た。その中から適当なところを選び、駐車場に魔動車を停めてフロントへと進む。
――その時だった。
「失礼、あなた方はマジェリアから来たミズモト=サンタラ夫妻ではないか?」
「……だとしたら? 失礼ですがあなた方は?」
ロビーに入ったところでふたり組のうちの片方に威圧感を以て呼び止められ、若干不機嫌になる俺。と、エリナさんがふと気づいて俺の耳元に囁いてくる。
「……トーゴさん、この人たち、ドイツ語喋ってる」
「え……ドイツ語?」
「私には詳しい内容は分からないんだけど……」
……そう言えば、盗賊に襲われた時もドイツ語を喋ってるって言ってたもんなエリナさん。とはいえこの人たちからはそういう感じはしないし、何よりその尖った耳と高い身長っから察するに――
「ジェルマエルフの皆さん、ですか」
「話が早くて助かる。申し訳ないが、我々にご同行願えないだろうか」
「同行、ですか」
なぜ俺たちのことがすぐにバレたのか、何を俺たちにさせようとしているのか、俺たちの何に注目したのか……今の時点でも色々聞きたいことはあるけど、いずれにしても同行して直接聞いた方がよさそうではある、な。
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