自由の宿エルファリア 栄光を求めて

乾為天女

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【第十一話:学者との合流──隠された遺跡の扉】

シーン4:金属片の公開と予想外の反応

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 一通り封印解除の試みが失敗に終わり、岡村たちはキャンプ地へと戻ってきた。遺跡の現場では博士と基一が引き続き解読作業を続け、他のメンバーは警備や見張りを担当している。焚き火の周りで少し休息を取りながら、岡村は今回の状況を整理していた。
「どうしてもうまくいかないな……」と将臣が膝を抱えながらため息をつくと、銀次が「ま、そう簡単にいくような代物じゃねぇってことだ」と気楽に言う。孝征が「でもさ、博士が言ってた“魂を歪める術式”って、あの洞窟の化け物と関係があるのかな?」と疑問を投げかける。
 ロイドが「まぁ、あの時の化け物は異常だったしな。ただの魔物じゃなく、何かが混ざってるような感じだった」と振り返ると、エリナが「確かに、普通の生き物にはありえない力だったわ」と同意する。
 裕翔が「もしその“魂を歪める術式”が遺跡の扉の向こうに封じられているとしたら、開けるのは非常に危険だ」と冷静に指摘し、基一が「そうだね。古代文明が何を恐れて封印したのか、まずその意図を解明しないと」と慎重な姿勢を見せる。
 岡村が「でも、何かきっかけがないと、このままじゃ解読も進まない。博士はどうしてこの場所を選んだんだろう?」と疑問を口にすると、レインが通りがかりにその話を聞きつけて口を開いた。
「実は、博士がこの遺跡を発見したきっかけは、数年前に偶然ここを通りかかった狩人が、扉の前で強烈な魔力を感じたと言っていたからなんです」と語る。
 将臣が「偶然見つかったってわけか」と納得すると、レインが「それから調査を始め、次第にこの扉がただの遺跡ではないと判明したのです」と続けた。
 その時、急にテントの中から博士が飛び出してきた。「皆、少し来てくれないか」と興奮した表情で手を振っている。岡村たちは慌ててテントに駆け寄ると、博士が金属片を手にして震えていた。
「見てくれ、これはただの金属片じゃなかった……古代の魔力を封じ込めるために精製された特殊合金だ!」と博士が声を弾ませる。
「特殊合金?」と基一が確認すると、博士は「そうだ。この金属には、古代文明が培った魔力封印技術が組み込まれている。触れると微かな共鳴が起こるが、それが扉の封印解除に必要な『キー』だと確信した」と続けた。
 将臣が「それって、つまり?」と問いかけると、博士は「この金属片を使って扉に正しく触れれば、封印の第一層を解くことができるかもしれない」と断言した。
「でも、さっき共鳴させたときに暴発しそうになったのは?」とロイドが心配すると、博士は「それは共鳴させる角度と力加減が間違っていたせいだ。正確な共鳴ポイントを見つければ、衝撃波を防げる可能性が高い」と説明した。
「それなら、もう一度試してみる価値はあるかもな」と銀次が前向きに言うと、エリナも「でも、慎重にやらないと。また暴発したら危険よ」と釘を刺す。
 博士が「明日の朝一番で、再度試みてみよう。ただし、その前に警戒を厳重にしておきたい」と提案し、岡村が「じゃあ、僕たちで警備体制を見直します」と快く引き受けた。
 夜が更け、キャンプ地の警備が強化された。ロイドが「明日うまくいけばいいが」とぼやくと、将臣が「博士があそこまで確信してるなら、やるしかないよな」と自分を鼓舞するように言う。
 孝征が「まさか金属片がそんな重要なものだったとは……」と驚きを隠せないでいると、基一が「考えてみれば当然かもしれない。封印の鍵となるものが、他の場所に隠されているのは古代文明の常套手段だ」と分析する。
 エリナが「それでも、あの扉の向こうに何があるのか、やっぱり怖いわ」とつぶやくと、将臣が「うん。でも、これを解かないと何もわからないし、博士たちも進めない」と言葉を絞り出す。
 銀次が「俺たちは護衛としてここにいるんだ。博士がやるって決めたなら、しっかりサポートしてやろうぜ」と背中を叩き、岡村も「そうだね。何が起きても対応できるよう、しっかり準備しよう」と同意した。
 その夜、満天の星空の下、岡村たちは交代で見張りをしながら、それぞれが明日の試みに備えて心を整えていた。エリナが焚き火を見つめながら「無事に終わればいいけど……」とつぶやき、ロイドが「無事じゃなくても、俺たちがなんとかするさ」と笑ってみせた。
 朝が来るまでの静寂の中、時折聞こえる獣の遠吠えが、不安を一層募らせる。だが、心を強く持たなければならない。未知の扉の先に待つものが何であれ、彼らは向き合う覚悟を決めていた。
 次の日の朝、緊張感が漂う中で、ついに封印解除の再挑戦が始まる。シーン4[終]
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