自由の宿エルファリア 栄光を求めて

乾為天女

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【第十四話:深夜の襲撃──盗掘団との激突】

シーン4:キャンプ内部での裏切り

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 盗掘団を何とか撃退し、息を整えながらキャンプ地に戻った岡村たちは、負傷者の手当てを急ぎ始めた。博士がテントから出てきて、「皆、無事で何よりだが、まだ油断はできない。内部に協力者が残っている可能性がある」と警戒を呼びかけた。
 将臣が「確かに。あの研究員が一人で動いているとは思えない」と同意すると、銀次が「盗掘者のリーダーが、内部にまだ情報を送っているかもな」と推測する。
 ロイドが「俺たちでキャンプ内を見回って、怪しい奴を探し出す」と言い、エリナも「内部の混乱を防ぐためにも、慎重に行動しましょう」と賛同した。
 その時、テントの一つから激しい物音が聞こえた。「何だ?」と駆け寄ると、資料を抱えた一人の研究員が、必死に袋をかき集めているところだった。エリナが「何をしている!」と声をかけると、研究員は驚きの表情を浮かべて振り返る。
「こ、これは……その、確認していただけです!」と汗を拭いながら言い訳をするが、銀次が鋭く「お前、今何を隠そうとした?」と問い詰める。
「な、何でもありません! ただ、資料が散乱していたので……」と弁解する研究員だが、その挙動には不自然な点が多すぎる。将臣が「そんなことをしている暇があったら、負傷者を手伝った方がいいんじゃないのか?」と冷ややかに言うと、男は口ごもって動揺している。
 ロイドが「怪しいな……中身を見せろ」と命じると、研究員は「な、何を言うんですか! 私は何もしていない!」と強く反発する。しかし、銀次がナイフをちらつかせながら「大人しくしろ」と迫ると、ついに男は観念して袋を差し出した。
 エリナが袋を開け、中から取り出したのは博士の手書きの研究メモや、古代文字を解読した写しだった。「これ、博士の大事な資料じゃない……!」と驚き、博士が駆け寄って「なぜ君がこれを持っている?」と問いただす。
 研究員は汗を滲ませながら「違うんです、誤解です! これは、その……」と必死に言い訳をするが、将臣が「言い逃れできないぞ。お前が盗掘者に情報を流していたんだろう?」と強く追及する。
「黙れ! どうせ俺なんか、研究者としても評価されないんだ!」と研究員が突然叫び始めた。「博士はいつもエリートばかり優遇して、俺たちみたいな下っ端を見下してる! だから俺は……俺は!」と声を荒げる。
「そんなことはない!」と博士が食い気味に反論する。「君を含め、ここにいる全員が重要な仲間だ。誰一人として蔑ろにした覚えはない!」と必死に訴えると、研究員は泣きながら「違う、違うんです……もう、どうすればいいかわからなかった」と崩れ落ちた。
「盗掘者に協力することで、何を得ようとした?」とロイドが問い詰めると、研究員は「研究を続けさせてもらう代わりに、情報を流せと言われて……最初は脅されてただけなんです……でも、気づけば、自分から進んで手を貸すようになっていて……」と唇を噛む。
「つまり、誘惑に負けたってことか」と銀次が呆れたように言い、エリナが「それでも、こんな危険なことに加担するなんて……」と怒りを隠せない。
 博士は静かに「君がどれだけの苦悩を抱えていたとしても、遺跡を破壊し、多くの命を危険にさらす行為は許されない」と冷静に語ると、研究員は「わかっています……もう、終わりです……」と呟いた。
「内部の敵はこれで全部か?」とロイドが確認すると、将臣が「さっきのリーダー格の男が“まだ別の手がある”と言ってた気がする」と不安を口にする。
「まだいるかもしれない……」と博士が難しい顔をし、岡村が「警戒を続けましょう。誰が味方で、誰が敵か、まだ完全にはわからない」と提案する。
 研究員を捕らえたまま、キャンプの再警戒が始まった。外周を警戒するメンバーが再配置され、ロイドとエリナが監視を強化する。銀次が「内部にいる奴をすべて洗い出さないと、また裏切られるぞ」と言い、基一が「警戒リストを作成して、行動を逐一確認するしかない」と提案した。
「封印を狙っている連中は、これで大人しくなるはずがない。次は、もっと大掛かりな攻撃が来るかもしれない」と岡村が危惧し、ロイドが「その時は全員で迎え撃つだけだ」と意志を固めた。
 博士は封印の安定化を急ぐため、テントに戻って調査を続けた。夜はまだ長く、次の襲撃がいつ来るかわからない。それでも、岡村たちは一瞬たりとも気を抜かず、遺跡を守る決意を新たにした。シーン4[終]
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