自由の宿エルファリア 栄光を求めて

乾為天女

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【第十九話:光と影の決着──封印安定化の先にあるもの】

シーン1:閃光の余韻──儀式の結果

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 目を焼くような閃光が収まり、戦場には白いもやが漂っていた。博士や助手たちは地面に膝をつき、ゼェゼェと荒い息を吐きながら「成功したのか…?」と互いに顔を見合わせる。封印を囲む光は徐々に薄れ、石扉はまるで静かに呼吸しているかのように淡く青白い輝きを放っていた。
 岡村や朗雄、将臣、エリナ、銀次、ロイド、孝征、基一、裕翔らも武器を構えたまま、戦闘態勢を解かないまま扉の様子を注視している。だが、その中央付近には嫌な亀裂が残り、赤黒いオーラがかすかに漏れ続けていた。
 博士が立ち上がり、手を伸ばして扉の光を確かめながら、「完全に暴走は止まったようだが、なぜ亀裂が……? これは安定化の“副作用”か、それとも封印が本来持つ“変質”なのか」と困惑している。
 将臣が「やっと終わったって思ったのに、なんだよこれ……」と悔しそうに言うと、エリナが「無事に封印できただけでも大きな成果よ。これで街が巻き込まれる心配はない」と冷静に応じた。
 ガラハッドが「博士、あの赤黒いオーラは危険な兆候なのか?」と問いかけると、博士は首を振りつつ「暴走そのものは止まった。しかし、あのオーラは封印の根本が変質し始めている証拠だ。もしかすると、何かが内部で反応しているのかもしれない」と説明した。
 ロイドが「要するに、安定はしたけど完全には解決してないってことか」とため息をつくと、基一が「でも、これで一旦は危険が去ったんですよね?」と確認した。
「そうだ。ただし、いつまた暴走が始まるか分からない。監視を続け、定期的に安定化の儀を行う必要がある」と博士が言い、朗雄が「結局、またここで張り付くことになるのか」と肩を落とした。
 銀次が「ま、騎士団がしばらくは常駐するんだろ? それなら少しは安心できるさ」と楽観的に笑うが、エリナは「私たちもこの封印に責任を感じている。逃げるわけにはいかない」ときっぱり言い放つ。
 その時、博士の助手が「博士、術式の安定化数値が予測よりも低いです。長期維持には別の触媒が必要かもしれません」と報告した。博士が「何だと……? 精霊の雫では不十分というのか」と焦りを見せ、岡村が「もっと強力な触媒が必要ってことか?」と問いかけた。
「そうかもしれない。しかし、これ以上強力な触媒となると……“精霊核”が必要になる可能性が高い」と博士が口にすると、将臣が「精霊核? そんなものがこの遺跡にあるのか?」と首をかしげる。
 博士が「可能性は低いが、古代の文献には『封印の力を安定させるために精霊核が祭壇の奥に隠されている』と記されている。だが、それが現存しているかどうか……」と苦々しく言った。
「それを探さなきゃならないってわけか……」とロイドが溜息をつくと、エリナが「だったら、私たちが探索に行けばいいじゃない」と提案した。
 ガラハッドが「しかし、精霊核を手に入れるまでは、ここを守らねばならない。少数での探索は危険だ」と指摘すると、岡村が「なら、分隊を作って少数精鋭で調査に向かうしかない」と結論づけた。
 銀次が「それなら、俺が先陣を切って偵察するぜ」と名乗りを上げ、エリナも「私も行くわ。ここで待っているより役に立てる」と前に出た。ロイドが「俺も行く。こんな中途半端な状態じゃ、帰れねえしな」と苦笑する。
 博士が「精霊核が本当に存在するのなら、それを使えば封印を安定化できる可能性が高い。しかし、探す場所が多すぎる……」と悩んでいると、基一が「なら、古代文献をもっと詳しく調べてみます」と意気込んだ。
「まずは回復と準備だ」と岡村が提案し、仲間たちは一時休息を取ることになった。ガラハッドが「騎士団が周囲を見張る。休める者はしばし体を休めてくれ」と指示を出し、将臣が「少しでも眠れたらな」と呟いた。
 夜空は澄み渡り、封印から漏れる微かな光が神秘的に周囲を照らしている。その光景を眺めながら、エリナが「これが本当に平和への第一歩になるといいけど……」と独り言のように呟くと、ロイドが「そうだな。だが、俺たちの戦いはまだ終わってねぇ」と答えた。
 戦いの余韻を残しつつ、仲間たちは新たな一歩を踏み出す準備を始めた。精霊核という未知の存在に対する期待と不安を胸に抱きながら、再び冒険に立ち向かう覚悟を固めている。シーン1[終]
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