自由の宿エルファリア 栄光を求めて

乾為天女

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【第二十一話:帰還の決意──それぞれの再スタート】

シーン3:エルフリアへの想いと新たな旅

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 長い道のりを歩き続け、夕日が地平線に沈みかけた頃、焚き火を囲んで仲間たちは腰を下ろしていた。疲労で体が重く感じるが、心には確かな達成感があった。火の粉がはじけるたびに、将臣はぼんやりと炎を見つめていた。
「エルフリア、あとどれくらいで着くんだろうな」と将臣が呟くと、岡村が「明日の昼には見えるだろう。こうして無事に帰れるのが何よりだ」と微笑む。エリナが「本当に、あの遺跡で終わりかと思ったわ」と遠くを見つめて言うと、ロイドが「確かにな。あの闇の魔術師は強敵だった」としみじみ答えた。
 銀次が「でも、あいつがいなきゃ、将臣も成長できなかったかもな」と言うと、将臣が「おい、俺をダシにすんなよ」と拗ねたように言い返す。孝征が「でも、将臣さん、今回の戦いで確実に強くなりましたよね」と感心すると、将臣は少し得意げに「まあな」と鼻をこすった。
「そういえば、エルフリアに帰ったらまず何しよう?」と朗雄が問いかけると、ロイドが「俺は女将さんに報告かな。長いこと出てたから、きっと怒られる」と苦笑する。エリナが「私も女将さんに一言謝らないとね。無茶したってまた怒られそうだし」とため息をつく。
「俺は、宿に戻ったら風呂に入りたい」と将臣が手を挙げ、銀次が「俺は酒! もう喉がカラカラでたまらねぇ」と続けると、基一が「僕は図書室にこもりたいです。調べ物が山積みなので」と言った。
 岡村が「まずは全員で打ち上げだな。無事に帰れたことを祝うべきだ」と提案し、孝征が「それなら、将臣さんが一番に乾杯の音頭を取らないと」と笑う。
「え、俺が? そりゃちょっと恥ずかしいな」と将臣が照れながらも、エリナが「あなたが一番頑張ったんだから、当然でしょ」と肩を叩いた。ロイドが「大丈夫だ。何かあれば俺たちがフォローするから」とニヤリと笑った。
 朗雄が「俺は、あの宿のメシが食べたいな。特に肉料理が恋しい」とつぶやき、銀次が「それなら、将臣が釣った魚も調理してもらおうぜ」と提案する。将臣が「おい、俺が釣ったやつ勝手に決めるなよ」と文句を言うが、みんなが楽しそうに笑う。
 その時、ふと将臣が真面目な顔をして「俺さ、今回の戦いでちょっとだけ自信がついたんだ」とつぶやいた。エリナが「どういうこと?」と問いかけると、将臣は焚き火を見つめながら「今まで、俺は自分の力が怖かった。でも、あの闇魔術師に立ち向かった時、仲間が支えてくれたおかげで、火魔法を信じられたんだ」と静かに言った。
「自信が持てるって、大事なことよ」とエリナが微笑み、ロイドが「それが強くなる第一歩だな」と同意した。将臣は少し照れながら「俺、もっと強くなって、次はもっと仲間を守りたい」と決意を新たにする。
「その意気だ、将臣。お前が強くなれば、俺たちももっと頼れる」と岡村が言い、朗雄が「やっぱりリーダー格ってことか?」と冷やかす。将臣が「やめてくれよ、そんな器じゃねぇって」と困ったように笑う。
「それでも、あの場面で逃げずに立ち向かったのは大したもんだ」と銀次が感心し、孝征が「まさに火の意志って感じでしたね」と目を輝かせた。
「俺ももっと弓の腕を磨かないと。あの時、将臣のフォローが完璧だったとは言えねぇし」とロイドが反省すると、基一が「僕も罠の設置をもっと工夫すべきでした」と真剣に言う。
「みんな、これからも一緒に強くなろう」と岡村が締めくくると、全員が「おう!」と拳を突き上げた。焚き火の炎が静かに揺れ、仲間たちの決意を照らしている。
 夜が更け、星が満天に広がる空の下、彼らは久々に心から笑い合った。帰る場所があるという安堵感が、心を穏やかにさせた。エルフリアという居場所が、自分たちを待っている。それがどれだけ心強いことか、改めて感じていた。
「よし、明日も早いし、そろそろ寝るか」と将臣が言い、エリナが「そうね。寝不足で歩けなくなったら困るし」と頷いた。
「また明日、元気に出発だ」と岡村が声をかけ、全員がテントへと戻っていく。暖かな火の名残を背に、彼らは明日の希望を胸に眠りについた。シーン3[終]
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