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第10話_蒼氷山脈の巨塔
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北西街道の果て、霜の吐息が木の葉さえ凍らせる高地に、蒼氷山脈は姿を現す。
幾重にも折り重なる氷壁は陽光を跳ね返し、まるで空に向かって牙を剥いているようだった。
「な、なんか、想像してたより……氷だらけ」
すずが白い息を吐きながら呟く。
足元では、友子が手製の防寒マントを整えつつ、雪面に針のようなセンサーを立てていた。
「地熱反応は……このあたり。けど変ね、自然地形にしては熱の流れが妙に人工的」
「人工的って……この山、自然にできたんじゃないのか?」
巧が首を傾げると、友子は雪を払いながらさらりと言った。
「うん。上の層は自然。でも、中腹から下は、構造物っぽい」
「構造物って……塔か、遺跡か……まさか、山ごと“建物”とか言わないよな」
「ううん、たぶんそう」
あっさり肯定され、巧は絶句した。
登山の開始を告げるかのように、冷たい風が稜線を這う。
勇が雪に半ば埋もれた案内板を見つけ、無言でそれを立て直す。その指先はかじかみ、赤くなっていた。
「登るしかないようだな。目的は山頂ではなく、中腹の“熱源”──友子、案内を頼む」
「了解。……でも、もし本当に古代の“魔導塔”だったら、入口の場所は地形と関係ない。最悪、穴を掘って突入も視野に入れておいて」
「いや、それはやめとこうな。何が眠ってるかわからんし」
そう口を挟んだのは裕哉だった。フードを深く被り、凍る息を吐きながら、周囲の足跡を観察していた。
「この地、最近誰かが通った痕跡がある。しかも一人じゃない。足の間隔、靴底の深さ、数日前のものと見た」
「誰か先に入った……?」
「あるいは、何かを探してる連中か。俺たちと同じように」
風が、遠くで狼の遠吠えを運んでくる。
その声に、紗織が腰の魔道剣へと静かに手を添えた。
「いずれにせよ、ここまで来たからには止まれません。もしこの氷壁の中に、何か隠されているとしたら──それは、“この旅の運命”が導いたものです」
その決意に、誰もが無言で頷いた。
そして──一歩、また一歩と、彼らは氷の巨塔へと足を踏み入れる。
登攀が始まって二時間。
雪と氷で凍結した斜面に、ピッケルを打ち込む音だけが響いていた。崖を攀じ登る六人は、各々が慣れぬ装備に息を切らせながらも、集中を切らすことなく進んでいた。
「この氷、ただの自然物じゃない。……魔力で凝結された“防壁”だ」
紗織が、氷壁に手を当てる。彼女の掌から微かに放たれた光が、淡い魔法陣の痕跡を浮かび上がらせた。
「これ……結界?」
「おそらく。しかも、封印系の高位術式。八百年前の標準型、“大封氷紋”に似ている」
「よく知ってるな」
裕哉が軽く目を見開いた。
「王族付きの魔導教師が、そういう古代魔術の講義ばかりしていたのです。役に立たないと思っていたけれど、今となっては……感謝すべきですね」
ふっと笑った紗織に、すずがぽんと肩を叩いた。
「それでどうする? ここ、通れる?」
「友子さん。あなたの装備で、干渉できそうですか?」
「うん、多分。“熱融式共鳴子機”を試してみる」
友子は小さな鞄から、金属の球体を取り出すと、氷壁の魔力反応部にそっと押し当てた。
低い唸り音とともに、球体が光を放つ。そして──
カツン。
音を立てて、氷の一部が割れた。
「いける!」
氷の一角が崩れ落ち、その奥から、螺旋階段が現れた。
迷宮──いや、塔。明らかに人工の建造物だ。しかも、かなり古い。
慎重に中へ足を踏み入れると、冷たい空気が一段と強くなる。
「この空気の密度、そして気圧……塔自体が“結界で外と隔絶”されている」
友子が淡々と分析しながら、光源結晶を起動した。淡い青白い光が周囲を照らす。
階段は重力を無視するかのように宙へ伸びており、天井がどこまでも高く霞んで見えなかった。
その中心に、巨大な浮遊通路が交差していた。
「これは……迷宮構造か?」
「違う。これは“塔”……典型的な、魔導式観測塔の内部構造よ」
紗織が古文書の知識を引き出すようにして答えた。
「道が複数ある……これは選択の試練ですね」
「そうか。どこかに、“王家の儀式槍”があるという話だったな」
巧が壁の文様に手を当て、何かを探るように目を細めた。
誰もが一瞬、足を止める。
静寂と蒼い光が満ちる空間──そこに、物語の鍵が眠っている気配があった。
「分岐だな……三方向。上層に続く階段、側面に伸びる通路、それと……下層へ向かう滑り台みたいな傾斜路か」
巧がそれぞれの道を眺めながら呟いた。
勇が慎重に剣の柄に手を添えつつ言う。
「罠の可能性がある。どの道も視界が悪い。だが……下層は“囮”の香りがする」
「ふふん、ここは私の出番ね」
すずが軽やかに前へ出た。
彼女は懐から一冊の小冊子──各地の伝承をまとめた『吟遊見聞録』を取り出し、鼻歌交じりにページをめくる。
「おっ、あったあった。“蒼氷塔にて、王族が儀式の際に踏みし道は、霧を渡る橋なり”……つまり、中空の通路ってわけよ!」
「そんな伝承、よく覚えてるな……」
「情報は武器よ、タクミくん。軽口も立派な装備!」
すずがウィンクすると、友子がきょとんとしながら訊いた。
「じゃあ、選択は中空通路?」
「うん。でも、念のため……慎重に、ね」
一行は浮遊通路に足を踏み入れた。
踏んだ瞬間、何の支えもないはずの通路が、彼らの足を確かに受け止めた。まるで、空気の層が形を変えて足場となっているかのような、不思議な感覚。
友子がそっと結晶を翳すと、通路の側壁に何かが浮かび上がった。
「記録装置。これは……視覚記録だ」
空間が揺れ、薄ぼんやりとした幻像が現れた。
若き王族らしき男が、儀式槍を掲げ、塔の頂に向かって歩いている姿。
「これが、かつてこの塔を使った王子か……」
勇の瞳に、淡い共鳴の光が走る。
そして、通路の先──浮かぶ円形の大広間へ足を踏み入れたその瞬間。
空間が震えた。
蒼い結晶が、部屋の中央で輝きを放ち始め、天井から巨大な“影”が降りてくる。
「迎撃装置……いや、魔導兵器だ!」
友子が叫ぶ。
蒼氷の外殻に覆われた竜型兵器が、起動音を轟かせた。
「こいつが、最終試練ってわけか!」
巧が抜刀し、すずは後方へ飛び退る。
勇と紗織が前へ出て、友子は魔導回路を解析するために塔の制御盤へ。
「この場を抑える! 友子、封印の突破方法を頼んだ!」
――全員が、己の役割を即座に理解し、動き出す。
それは、即席の仲間が真の“連携”へ変わる瞬間だった。
魔導竜は吠えた。
咆哮とともに、空間が凍てつく。吐き出された蒼氷のブレスが天井をなぎ払い、分厚い氷塊を落とす。即座に巧が前に出て、落下物をかわしながら怒鳴った。
「紗織、右へ! 勇は左から回り込め!」
「了解!」
「応!」
勇は刹那の加速で床を蹴り、竜の側面へと滑り込む。紗織は魔導短杖を構え、足元の結晶柱を破壊して反応装置の回路を狂わせた。
「反応速度、落ちてきてるわ!」
「友子! あとどれくらいだ!?」
「あと五分! でも制御鍵が見つからない!」
魔導竜が咆哮とともに尾を振るう。空間全体が揺れ、浮遊通路が崩れかけた。すずがすかさず竪琴を構え、音の魔法で振動を打ち消す旋律を紡ぐ。
「音響魔術、制御に効いてる! すず、もう少し頼む!」
「そっちは任せて! ただし崩れたら歌えなくなるから、急いでよー!」
そして、その中でただ一人、巧は感情を封じた顔で動いていた。
ブレスの軌道を読み、剣で霧氷を切り裂き、体術で敵の注意を引き続ける。
防御の盾も、攻撃の矛も、彼がすべて一手に受けていた。
(どう動けば、全員が生き残るか……考えろ)
打算でもなく、義務でもない。ただ、自分にできる最適の“戦い方”を選んでいた。
「見つけた!」
友子が叫ぶ。塔の中央──天井近くに隠されていた“心核”が光を帯びて浮かび上がる。
「急所、出た!」
勇と紗織が同時に跳ぶ。一方は炎の剣を、一方は氷結の符を携えて。
二つの極が、心核を貫いた。
轟音。蒼い光が塔全体に広がり、魔導竜がゆっくりと力を失って崩れ落ちていく。
気配が、静まった。
残響の中、勇が床に手をついて息を整え、ふと天井を見上げる。
「見ろ……あれが、“儀式槍”だ」
天井の魔法陣が開き、光の中から、一振りの古代槍がゆっくりと降りてきた。
黄金と蒼を織り交ぜた意匠、竜の意志を宿したような形状。
「……俺が持っていいのか?」
「お前が持つべきだよ、王子様」
巧が、言葉に少しだけ笑みを乗せて答えた。
勇は静かに頷き、槍を手に取る。
その瞬間、槍から広がった光が、勇と巧の傷を癒し、まるで二人の“信頼”を可視化するかのように淡く煌いた。
「これで……戦える。王としても、人としても」
「そうだな。まだ“終わってない”。ここからが本番だ」
雪原の旅は、再び始まる。
幾重にも折り重なる氷壁は陽光を跳ね返し、まるで空に向かって牙を剥いているようだった。
「な、なんか、想像してたより……氷だらけ」
すずが白い息を吐きながら呟く。
足元では、友子が手製の防寒マントを整えつつ、雪面に針のようなセンサーを立てていた。
「地熱反応は……このあたり。けど変ね、自然地形にしては熱の流れが妙に人工的」
「人工的って……この山、自然にできたんじゃないのか?」
巧が首を傾げると、友子は雪を払いながらさらりと言った。
「うん。上の層は自然。でも、中腹から下は、構造物っぽい」
「構造物って……塔か、遺跡か……まさか、山ごと“建物”とか言わないよな」
「ううん、たぶんそう」
あっさり肯定され、巧は絶句した。
登山の開始を告げるかのように、冷たい風が稜線を這う。
勇が雪に半ば埋もれた案内板を見つけ、無言でそれを立て直す。その指先はかじかみ、赤くなっていた。
「登るしかないようだな。目的は山頂ではなく、中腹の“熱源”──友子、案内を頼む」
「了解。……でも、もし本当に古代の“魔導塔”だったら、入口の場所は地形と関係ない。最悪、穴を掘って突入も視野に入れておいて」
「いや、それはやめとこうな。何が眠ってるかわからんし」
そう口を挟んだのは裕哉だった。フードを深く被り、凍る息を吐きながら、周囲の足跡を観察していた。
「この地、最近誰かが通った痕跡がある。しかも一人じゃない。足の間隔、靴底の深さ、数日前のものと見た」
「誰か先に入った……?」
「あるいは、何かを探してる連中か。俺たちと同じように」
風が、遠くで狼の遠吠えを運んでくる。
その声に、紗織が腰の魔道剣へと静かに手を添えた。
「いずれにせよ、ここまで来たからには止まれません。もしこの氷壁の中に、何か隠されているとしたら──それは、“この旅の運命”が導いたものです」
その決意に、誰もが無言で頷いた。
そして──一歩、また一歩と、彼らは氷の巨塔へと足を踏み入れる。
登攀が始まって二時間。
雪と氷で凍結した斜面に、ピッケルを打ち込む音だけが響いていた。崖を攀じ登る六人は、各々が慣れぬ装備に息を切らせながらも、集中を切らすことなく進んでいた。
「この氷、ただの自然物じゃない。……魔力で凝結された“防壁”だ」
紗織が、氷壁に手を当てる。彼女の掌から微かに放たれた光が、淡い魔法陣の痕跡を浮かび上がらせた。
「これ……結界?」
「おそらく。しかも、封印系の高位術式。八百年前の標準型、“大封氷紋”に似ている」
「よく知ってるな」
裕哉が軽く目を見開いた。
「王族付きの魔導教師が、そういう古代魔術の講義ばかりしていたのです。役に立たないと思っていたけれど、今となっては……感謝すべきですね」
ふっと笑った紗織に、すずがぽんと肩を叩いた。
「それでどうする? ここ、通れる?」
「友子さん。あなたの装備で、干渉できそうですか?」
「うん、多分。“熱融式共鳴子機”を試してみる」
友子は小さな鞄から、金属の球体を取り出すと、氷壁の魔力反応部にそっと押し当てた。
低い唸り音とともに、球体が光を放つ。そして──
カツン。
音を立てて、氷の一部が割れた。
「いける!」
氷の一角が崩れ落ち、その奥から、螺旋階段が現れた。
迷宮──いや、塔。明らかに人工の建造物だ。しかも、かなり古い。
慎重に中へ足を踏み入れると、冷たい空気が一段と強くなる。
「この空気の密度、そして気圧……塔自体が“結界で外と隔絶”されている」
友子が淡々と分析しながら、光源結晶を起動した。淡い青白い光が周囲を照らす。
階段は重力を無視するかのように宙へ伸びており、天井がどこまでも高く霞んで見えなかった。
その中心に、巨大な浮遊通路が交差していた。
「これは……迷宮構造か?」
「違う。これは“塔”……典型的な、魔導式観測塔の内部構造よ」
紗織が古文書の知識を引き出すようにして答えた。
「道が複数ある……これは選択の試練ですね」
「そうか。どこかに、“王家の儀式槍”があるという話だったな」
巧が壁の文様に手を当て、何かを探るように目を細めた。
誰もが一瞬、足を止める。
静寂と蒼い光が満ちる空間──そこに、物語の鍵が眠っている気配があった。
「分岐だな……三方向。上層に続く階段、側面に伸びる通路、それと……下層へ向かう滑り台みたいな傾斜路か」
巧がそれぞれの道を眺めながら呟いた。
勇が慎重に剣の柄に手を添えつつ言う。
「罠の可能性がある。どの道も視界が悪い。だが……下層は“囮”の香りがする」
「ふふん、ここは私の出番ね」
すずが軽やかに前へ出た。
彼女は懐から一冊の小冊子──各地の伝承をまとめた『吟遊見聞録』を取り出し、鼻歌交じりにページをめくる。
「おっ、あったあった。“蒼氷塔にて、王族が儀式の際に踏みし道は、霧を渡る橋なり”……つまり、中空の通路ってわけよ!」
「そんな伝承、よく覚えてるな……」
「情報は武器よ、タクミくん。軽口も立派な装備!」
すずがウィンクすると、友子がきょとんとしながら訊いた。
「じゃあ、選択は中空通路?」
「うん。でも、念のため……慎重に、ね」
一行は浮遊通路に足を踏み入れた。
踏んだ瞬間、何の支えもないはずの通路が、彼らの足を確かに受け止めた。まるで、空気の層が形を変えて足場となっているかのような、不思議な感覚。
友子がそっと結晶を翳すと、通路の側壁に何かが浮かび上がった。
「記録装置。これは……視覚記録だ」
空間が揺れ、薄ぼんやりとした幻像が現れた。
若き王族らしき男が、儀式槍を掲げ、塔の頂に向かって歩いている姿。
「これが、かつてこの塔を使った王子か……」
勇の瞳に、淡い共鳴の光が走る。
そして、通路の先──浮かぶ円形の大広間へ足を踏み入れたその瞬間。
空間が震えた。
蒼い結晶が、部屋の中央で輝きを放ち始め、天井から巨大な“影”が降りてくる。
「迎撃装置……いや、魔導兵器だ!」
友子が叫ぶ。
蒼氷の外殻に覆われた竜型兵器が、起動音を轟かせた。
「こいつが、最終試練ってわけか!」
巧が抜刀し、すずは後方へ飛び退る。
勇と紗織が前へ出て、友子は魔導回路を解析するために塔の制御盤へ。
「この場を抑える! 友子、封印の突破方法を頼んだ!」
――全員が、己の役割を即座に理解し、動き出す。
それは、即席の仲間が真の“連携”へ変わる瞬間だった。
魔導竜は吠えた。
咆哮とともに、空間が凍てつく。吐き出された蒼氷のブレスが天井をなぎ払い、分厚い氷塊を落とす。即座に巧が前に出て、落下物をかわしながら怒鳴った。
「紗織、右へ! 勇は左から回り込め!」
「了解!」
「応!」
勇は刹那の加速で床を蹴り、竜の側面へと滑り込む。紗織は魔導短杖を構え、足元の結晶柱を破壊して反応装置の回路を狂わせた。
「反応速度、落ちてきてるわ!」
「友子! あとどれくらいだ!?」
「あと五分! でも制御鍵が見つからない!」
魔導竜が咆哮とともに尾を振るう。空間全体が揺れ、浮遊通路が崩れかけた。すずがすかさず竪琴を構え、音の魔法で振動を打ち消す旋律を紡ぐ。
「音響魔術、制御に効いてる! すず、もう少し頼む!」
「そっちは任せて! ただし崩れたら歌えなくなるから、急いでよー!」
そして、その中でただ一人、巧は感情を封じた顔で動いていた。
ブレスの軌道を読み、剣で霧氷を切り裂き、体術で敵の注意を引き続ける。
防御の盾も、攻撃の矛も、彼がすべて一手に受けていた。
(どう動けば、全員が生き残るか……考えろ)
打算でもなく、義務でもない。ただ、自分にできる最適の“戦い方”を選んでいた。
「見つけた!」
友子が叫ぶ。塔の中央──天井近くに隠されていた“心核”が光を帯びて浮かび上がる。
「急所、出た!」
勇と紗織が同時に跳ぶ。一方は炎の剣を、一方は氷結の符を携えて。
二つの極が、心核を貫いた。
轟音。蒼い光が塔全体に広がり、魔導竜がゆっくりと力を失って崩れ落ちていく。
気配が、静まった。
残響の中、勇が床に手をついて息を整え、ふと天井を見上げる。
「見ろ……あれが、“儀式槍”だ」
天井の魔法陣が開き、光の中から、一振りの古代槍がゆっくりと降りてきた。
黄金と蒼を織り交ぜた意匠、竜の意志を宿したような形状。
「……俺が持っていいのか?」
「お前が持つべきだよ、王子様」
巧が、言葉に少しだけ笑みを乗せて答えた。
勇は静かに頷き、槍を手に取る。
その瞬間、槍から広がった光が、勇と巧の傷を癒し、まるで二人の“信頼”を可視化するかのように淡く煌いた。
「これで……戦える。王としても、人としても」
「そうだな。まだ“終わってない”。ここからが本番だ」
雪原の旅は、再び始まる。
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