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第16話「百合香の声、届かず」
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八月五日、火曜日の早朝。
まだ蝉の鳴き声もまばらな時間帯、校門前にひとりの女子生徒が立っていた。
百合香は、きっちりと整えた制服に白いハンドバッグを提げ、きょろきょろと誰かを探すように首を回す。
時間は午前七時五分。集合には少し早い。
しかし彼女にとって、その五分は“絶対”だった。
「……来た」
向こうから、手をポケットにつっこんだ男子生徒がのんびりと歩いてくる。
亮汰だった。髪は寝癖まじりで、制服も第一ボタンが外れている。
彼は欠伸をひとつしてから、手を軽く挙げた。
「朝っぱらから、どうしたの? まさか待ってたの?」
「当然でしょ。今日の文化祭進行会議、午後にあるじゃない。……その前に、提案したいことがあるの」
「へえ、真面目だね。朝からプラン出し?」
亮汰は小さく笑って言うが、百合香の表情は一切崩れなかった。
それどころか、鞄から取り出した資料をすっと差し出す。
「夜のフィナーレ。花火が中止になった場合の代替案――LEDランタンの演出。予算もリスクも抑えられるし、片付けも簡単」
亮汰は受け取らず、資料を一瞥しただけで言った。
「それ、前に一度却下されたよね? “地味すぎる”って」
「でも、あのときと違って、今はスポンサー問題でバタついてる。……派手な演出より、安全で確実な演出が必要なの」
百合香の声は明確だった。
しかし、亮汰は目を逸らすようにして、石畳を見つめる。
「俺、もう一回花火案で押してみるつもりなんだよ。今さら路線変更は、逆に不信感を生む」
「不信感って何? 誰が?」
「……まあ、いろいろ。俺なりに考えてんの。今さら方向転換したら“逃げた”って言われるかもしんないしさ」
百合香の顔が少しだけ険しくなる。
言い訳にしか聞こえない。そう思ってしまった自分に対して、反射的に言葉が強くなる。
「誰かに言われることを恐れて、全体の成功を犠牲にするの? 亮汰くん、それって“責任”から逃げてるだけじゃない?」
その一言に、亮汰の口元の笑みがすっと消える。
亮汰は視線を逸らしたまま、小さくため息をついた。
「そっちの案が正しいのかもしれない。でもさ、俺は……そう簡単に切り替えられないんだよ。花火って、俺にとって“賭け”だったからさ」
「賭け?」
「ああ。みんなのテンションを爆上げするインパクト。『亮汰、やっぱ持ってるな』って思わせたかった。……正直、今さら無難な案に乗り換えるの、かっこ悪くて」
その言葉に、百合香の胸がズキリと痛んだ。
この人は、ずっとそうだった。要領よく振る舞いながらも、どこかで“認められたい”ともがいている。
そしてその不安が、彼を焦らせている。
百合香は深呼吸をひとつし、言葉を選ぶようにして口を開いた。
「私ね、別に“無難”な案を押してるわけじゃない。みんなで成功を分かち合える案を提案してるの。派手さとか、誰が目立つとか、そんなのは後でいいの」
「それが正論ってのは、わかってる。でも……百合香はさ、ちょっと理想高すぎんだよ」
亮汰の声は静かだったが、どこか棘を含んでいた。
百合香は一瞬、言葉を失う。
「完璧を求めすぎてる。正論だけじゃ、人は動かないってこともあるんだよ」
沈黙が流れた。
蝉の鳴き声が、ようやく本格的に響き始めた。
「……そっか。じゃあ、もうこれ以上は言わない。でも、私の案はちゃんと資料にしておくから。今日の会議でも出す」
「好きにすれば」
そう言って、亮汰は背を向けた。
その背中に、百合香は声をかけなかった。
彼女の手には、握りしめられたままの提案書があった。折り目がついてしまった表紙が、少しだけ歪んで見える。
(届かない声って、こういうことなんだ)
百合香は、胸の奥でそう呟いた。
でも、それでも――彼女は止まらない。
誠実に、まっすぐに、伝えるべき言葉を貫く。それが、彼女の選んだ“やり方”だった。
昼休みの生徒会室は、いつもよりもざわついていた。
文化祭実行委員のメンバーが全員揃い、資料を広げながらそれぞれ意見を交わしていたが、誰もがどこか様子をうかがっている。
俊介が発言すれば、優作が睨み、志歩が口を挟めば真緒が軽くたしなめる。
気づけば、ここ最近、話し合いは“戦場”に近くなっていた。
そんな中、百合香が静かに手を挙げた。
「代替案として、LEDランタンの演出を再提案します。理由は三つあります。一つ、雨天決行が可能であること。二つ、安全性が高いこと。三つ、全員参加型の演出が可能であることです」
真緒が「おっ」と小声で反応し、志歩が「いいじゃん」と呟いたが――
「それ、地味すぎるって話、前にしたよな?」
亮汰の声が静かに割り込んだ。
百合香は瞬きもせず、彼の視線を受け止める。
「私は、“安全”と“全員が主役”という価値を大事にしたいの。花火は美しいけど、一方的に“見る”演出。でもランタンなら、ひとりひとりが“灯す”側になれる」
俊介が興味深そうに腕を組み、優作は黙って資料に目を通している。
だが、亮汰の反応は変わらなかった。
「……わかった。でも、俺は花火案を押す。委員会として採決するなら従うよ」
その場は沈黙になり、最終判断は委員長の遥輝へと託された。
しかし遥輝は「次回までに全案検討する」とだけ穏やかに言い、議論は棚上げとなった。
会議後、教室へ戻る廊下で、希がそっと百合香に声をかけた。
「いい案だったよ。私、ランタン、きれいだと思う。……でも、なんであんなに冷静でいられるの?」
百合香は立ち止まり、少しだけ笑った。
「感情をぶつけるより、考えを伝える方が好きだから。……届くまで、何度でも言うだけ」
その言葉に、希は一瞬だけ目を伏せ、それから笑った。
「強いね、百合香って。……ちょっと、うらやましいかも」
百合香はその言葉に、照れるでもなく、ただまっすぐ前を見て言った。
「強いんじゃなくて、正直なだけ。……でも、ありがとう」
夏の終わりが近づく。
誰かの声が届くには、もう少しだけ時間が必要だった。
(第16話 完)
まだ蝉の鳴き声もまばらな時間帯、校門前にひとりの女子生徒が立っていた。
百合香は、きっちりと整えた制服に白いハンドバッグを提げ、きょろきょろと誰かを探すように首を回す。
時間は午前七時五分。集合には少し早い。
しかし彼女にとって、その五分は“絶対”だった。
「……来た」
向こうから、手をポケットにつっこんだ男子生徒がのんびりと歩いてくる。
亮汰だった。髪は寝癖まじりで、制服も第一ボタンが外れている。
彼は欠伸をひとつしてから、手を軽く挙げた。
「朝っぱらから、どうしたの? まさか待ってたの?」
「当然でしょ。今日の文化祭進行会議、午後にあるじゃない。……その前に、提案したいことがあるの」
「へえ、真面目だね。朝からプラン出し?」
亮汰は小さく笑って言うが、百合香の表情は一切崩れなかった。
それどころか、鞄から取り出した資料をすっと差し出す。
「夜のフィナーレ。花火が中止になった場合の代替案――LEDランタンの演出。予算もリスクも抑えられるし、片付けも簡単」
亮汰は受け取らず、資料を一瞥しただけで言った。
「それ、前に一度却下されたよね? “地味すぎる”って」
「でも、あのときと違って、今はスポンサー問題でバタついてる。……派手な演出より、安全で確実な演出が必要なの」
百合香の声は明確だった。
しかし、亮汰は目を逸らすようにして、石畳を見つめる。
「俺、もう一回花火案で押してみるつもりなんだよ。今さら路線変更は、逆に不信感を生む」
「不信感って何? 誰が?」
「……まあ、いろいろ。俺なりに考えてんの。今さら方向転換したら“逃げた”って言われるかもしんないしさ」
百合香の顔が少しだけ険しくなる。
言い訳にしか聞こえない。そう思ってしまった自分に対して、反射的に言葉が強くなる。
「誰かに言われることを恐れて、全体の成功を犠牲にするの? 亮汰くん、それって“責任”から逃げてるだけじゃない?」
その一言に、亮汰の口元の笑みがすっと消える。
亮汰は視線を逸らしたまま、小さくため息をついた。
「そっちの案が正しいのかもしれない。でもさ、俺は……そう簡単に切り替えられないんだよ。花火って、俺にとって“賭け”だったからさ」
「賭け?」
「ああ。みんなのテンションを爆上げするインパクト。『亮汰、やっぱ持ってるな』って思わせたかった。……正直、今さら無難な案に乗り換えるの、かっこ悪くて」
その言葉に、百合香の胸がズキリと痛んだ。
この人は、ずっとそうだった。要領よく振る舞いながらも、どこかで“認められたい”ともがいている。
そしてその不安が、彼を焦らせている。
百合香は深呼吸をひとつし、言葉を選ぶようにして口を開いた。
「私ね、別に“無難”な案を押してるわけじゃない。みんなで成功を分かち合える案を提案してるの。派手さとか、誰が目立つとか、そんなのは後でいいの」
「それが正論ってのは、わかってる。でも……百合香はさ、ちょっと理想高すぎんだよ」
亮汰の声は静かだったが、どこか棘を含んでいた。
百合香は一瞬、言葉を失う。
「完璧を求めすぎてる。正論だけじゃ、人は動かないってこともあるんだよ」
沈黙が流れた。
蝉の鳴き声が、ようやく本格的に響き始めた。
「……そっか。じゃあ、もうこれ以上は言わない。でも、私の案はちゃんと資料にしておくから。今日の会議でも出す」
「好きにすれば」
そう言って、亮汰は背を向けた。
その背中に、百合香は声をかけなかった。
彼女の手には、握りしめられたままの提案書があった。折り目がついてしまった表紙が、少しだけ歪んで見える。
(届かない声って、こういうことなんだ)
百合香は、胸の奥でそう呟いた。
でも、それでも――彼女は止まらない。
誠実に、まっすぐに、伝えるべき言葉を貫く。それが、彼女の選んだ“やり方”だった。
昼休みの生徒会室は、いつもよりもざわついていた。
文化祭実行委員のメンバーが全員揃い、資料を広げながらそれぞれ意見を交わしていたが、誰もがどこか様子をうかがっている。
俊介が発言すれば、優作が睨み、志歩が口を挟めば真緒が軽くたしなめる。
気づけば、ここ最近、話し合いは“戦場”に近くなっていた。
そんな中、百合香が静かに手を挙げた。
「代替案として、LEDランタンの演出を再提案します。理由は三つあります。一つ、雨天決行が可能であること。二つ、安全性が高いこと。三つ、全員参加型の演出が可能であることです」
真緒が「おっ」と小声で反応し、志歩が「いいじゃん」と呟いたが――
「それ、地味すぎるって話、前にしたよな?」
亮汰の声が静かに割り込んだ。
百合香は瞬きもせず、彼の視線を受け止める。
「私は、“安全”と“全員が主役”という価値を大事にしたいの。花火は美しいけど、一方的に“見る”演出。でもランタンなら、ひとりひとりが“灯す”側になれる」
俊介が興味深そうに腕を組み、優作は黙って資料に目を通している。
だが、亮汰の反応は変わらなかった。
「……わかった。でも、俺は花火案を押す。委員会として採決するなら従うよ」
その場は沈黙になり、最終判断は委員長の遥輝へと託された。
しかし遥輝は「次回までに全案検討する」とだけ穏やかに言い、議論は棚上げとなった。
会議後、教室へ戻る廊下で、希がそっと百合香に声をかけた。
「いい案だったよ。私、ランタン、きれいだと思う。……でも、なんであんなに冷静でいられるの?」
百合香は立ち止まり、少しだけ笑った。
「感情をぶつけるより、考えを伝える方が好きだから。……届くまで、何度でも言うだけ」
その言葉に、希は一瞬だけ目を伏せ、それから笑った。
「強いね、百合香って。……ちょっと、うらやましいかも」
百合香はその言葉に、照れるでもなく、ただまっすぐ前を見て言った。
「強いんじゃなくて、正直なだけ。……でも、ありがとう」
夏の終わりが近づく。
誰かの声が届くには、もう少しだけ時間が必要だった。
(第16話 完)
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