54 / 57
第五十四話
しおりを挟む
[第五十四話]
「そんなわけでさ、三人にもこの借金返済を手伝ってもらいたいんだけど…」
午前の授業を終えた昼休み、フクキチ、じゃなかった彰が突拍子もないことを言い出した。
どんなわけだ。話を聞いてしまったというわけ、ってことか?
「嫌だよ、なんだって500万タメルも…」
昇が全うなことを言う。
当然だ、彼は一秒たりとも工房を利用していないのだから。純粋な戦闘職である彼は、これから使う予定もないはずだ。
「いや正確に言うと、400万。70万はトールのあのポーションの売り上げで、30万は僕が商売で生み出した利益で補填した。だから後、400万なんだ!」
あれだけ立派な工房だったからまさかとは思っていたが、本当に借金していたとは。不思議と、彰が友達にお金を無心するクズに見えてきたぞ。
「嫌なものは嫌だ!400万なんて法外なタメル、準備できるか!」
「そうですわ!しかもわたくしたちは生産活動をしておりませんし!」
本当にその通りである。使わせてもらってる俺から見てもその通りだと思う。
しかし、彰はなかなか食い下がらない。どんなところで意地を発揮してるんだ、まったく。
「いいのかい二人とも、そんなこと言って。今後トールの支援を受けられなくなるよ」
「支援?」
急に脅すような口ぶりで言われ、昇が首を傾げる。
「そう!なんてったって、トールは調薬師でもあるからね!どんな薬でも作り放題さ。それらの薬はもちろん、問題の工房で作られているよ。もし、お金の援助を断るというのなら…」
彰の目が怪しく光る。
おい、作り放題ではないぞ。素材と俺の暇がないとできないんだぞ。
「もしかして、トールの作った薬を融通してあげないってことですの!?」
「言わせてよ、かっこいいキメ台詞だったんだから」
芝居のような能天気なやり取りだが、俺のいないところで勝手に盛り上がられても困る。
流石に話に割り込ませてもらおう。
「いいよ、そんなめんどくさいことにしなくても。借金の400万タメルは俺が全額背負うよ。二人は工房の存在を知ったわけだけど、直接利用はしてないんだから、そこまで求めるのは酷だろ」
彰が不退転の意志を見せているので、俺が譲歩する。譲歩というか、彰の説得だな。
なに、一晩の徹夜で70万稼げたんだ。あと400万なんて、一週間すれば……。
「よく言ってくれた、それでこそ透だよ!実を言うと、メカトニカの遺骸の売却額でちょうどセンチピードの依頼報酬が返金し終わってさ。今手元にタメルがない状態なんだよね。いやー、透がそこまで払いたいっていうなら、任せちゃおうかな!」
「おい!まさか、本気で言ってないよな…?」
「男に二言はないよね、透くん?」
なにが、透くん、だ。
始めから彰の罠だったのだ。俺に借金を肩代わりする発言を引き出して、実際にそうさせる。
「うわあああ…」
まんまと口車に乗せられた俺は、400万もの負債を一人で背負うことになったのだった。
※※※
そんなこんなで無事午後の授業も終わり、毎週水曜日にある読書部の活動の時間がやってきた。
「こんにちは」
図書室に入ると、やっぱり全員揃っていた。
皆いつもはやくないか?終業のホームルームが終わってからまっすぐ来てるのに、びりっけつだ。
「よし、それじゃあ全員集まったみたいだな。それじゃあBグループの発表を始めよう」
待ってましたと言わんばかりに、泰史先輩が司会を始める。
「まずは勇也くん。お願いできるかな」
「はいっ!」
促され、勢いよく席を立った勇也がプレゼンを始める。
彼は改めて見ても美男子だ。ラノベの中から出てきたかのような主人公スマイルを浮かべ、いそいそと居住まいを正した。
「俺が今回読んできたのは、『熱海エイリアン』です。熱海に温泉旅行に来た主人公が宇宙人のヒロインと出会ってしまうというあらすじで……」
ここから先は読んできた本の発表となるので、割愛。
少ししどろもどろな点もあったが、勇也の発表は素晴らしかった。なにより、イケメンが堅くなって発表しているというのも絵になる。
「……みなさんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。これで発表を終わります」
うん。一回経験しただけの俺が言うのもなんだけど、一回目のプレゼンにしては中々の完成度だと思った。
しかし、ディスカッションでは……。
「もっと伝えたいところをはっきり言った方がいいわね」
「抑揚をつけて話にテンポをつけた方がいいかも」
などと、様々なアドバイスをもらっていた。(主に、お近づきになりたい紅絹先輩から)
「続いて織内、頼む」
「はい、よろしくお願いします」
ひとしきり議論し終わった後、紅絹先輩の番になった。
やはりプレゼンのときには本気モードに入るのか、彼女も吾妻先輩のように雰囲気が変わる。
「私が紹介するのは、その名も、『結実』。結実(ゆみ)というヒロインが世界一周旅行のクルーズに乗船したところから話が始まります。……」
おお、やはり話に引き込まれる。
紅絹先輩の感情がこもったダイナミックな語りを聞いていると、実際に船の中に乗って、主人公と物語を共にしているみたいだ。
「結実に待ち受ける、まさかの結末とは!……以上で発表を終わります。ご清聴ありがとうございました」
今日に向けて、かなり力を入れてきたのだろう。非の打ちどころのない完璧な発表だった。
来るビブリオコンクールで良い結果を残すなら、彼女も目指すべき壁だ。盗めるところは遠慮なく盗んで自分のスキルアップに利用しよう。
「それじゃあ、ディスカッションに移るぞ」
ディスカッションパートでは細かい指摘があったものの、概ね良い箇所の感想がほとんどだった。
「少し大げさすぎんのよね~、紅絹って」
「ちょっと、個人批判はやめなさいよ」
「じゃあこれくらいで最後に俺だな。…えーと、こほん」
こうして、三番目にして最後のプレゼンが泰史先輩によってされたのだが、お世辞にもいい出来であるとはいえなかった。
「ほんと、上がり症だな、本多は。一体全体どうしてあの日はうまくできたんだ?」
皆の総意を吾妻部長が代弁してくれる。”あの日”とは、ビブリオコンクールの本番の日のことだろうか。
そう。泰史先輩は発表中、極度に緊張しており、まともに話すことができていなかった。話している内容は素晴らしかっただけに、余計にもったいない。
「そ、それはだな。……あ、もう十分経ったな。ディスカッションはこれまでだ。特に連絡がなければ、来週はCグループの倉持と石垣さん、よろしく頼んだぞ。それじゃあ、解散!」
きっとなにか事情があるんだろうが、タイムキーパーの役割を活かして都合よく逃げたな。
そう心の中で思いつつ、俺たちは渋々活動を終え、図書室を後にするのだった。
「そんなわけでさ、三人にもこの借金返済を手伝ってもらいたいんだけど…」
午前の授業を終えた昼休み、フクキチ、じゃなかった彰が突拍子もないことを言い出した。
どんなわけだ。話を聞いてしまったというわけ、ってことか?
「嫌だよ、なんだって500万タメルも…」
昇が全うなことを言う。
当然だ、彼は一秒たりとも工房を利用していないのだから。純粋な戦闘職である彼は、これから使う予定もないはずだ。
「いや正確に言うと、400万。70万はトールのあのポーションの売り上げで、30万は僕が商売で生み出した利益で補填した。だから後、400万なんだ!」
あれだけ立派な工房だったからまさかとは思っていたが、本当に借金していたとは。不思議と、彰が友達にお金を無心するクズに見えてきたぞ。
「嫌なものは嫌だ!400万なんて法外なタメル、準備できるか!」
「そうですわ!しかもわたくしたちは生産活動をしておりませんし!」
本当にその通りである。使わせてもらってる俺から見てもその通りだと思う。
しかし、彰はなかなか食い下がらない。どんなところで意地を発揮してるんだ、まったく。
「いいのかい二人とも、そんなこと言って。今後トールの支援を受けられなくなるよ」
「支援?」
急に脅すような口ぶりで言われ、昇が首を傾げる。
「そう!なんてったって、トールは調薬師でもあるからね!どんな薬でも作り放題さ。それらの薬はもちろん、問題の工房で作られているよ。もし、お金の援助を断るというのなら…」
彰の目が怪しく光る。
おい、作り放題ではないぞ。素材と俺の暇がないとできないんだぞ。
「もしかして、トールの作った薬を融通してあげないってことですの!?」
「言わせてよ、かっこいいキメ台詞だったんだから」
芝居のような能天気なやり取りだが、俺のいないところで勝手に盛り上がられても困る。
流石に話に割り込ませてもらおう。
「いいよ、そんなめんどくさいことにしなくても。借金の400万タメルは俺が全額背負うよ。二人は工房の存在を知ったわけだけど、直接利用はしてないんだから、そこまで求めるのは酷だろ」
彰が不退転の意志を見せているので、俺が譲歩する。譲歩というか、彰の説得だな。
なに、一晩の徹夜で70万稼げたんだ。あと400万なんて、一週間すれば……。
「よく言ってくれた、それでこそ透だよ!実を言うと、メカトニカの遺骸の売却額でちょうどセンチピードの依頼報酬が返金し終わってさ。今手元にタメルがない状態なんだよね。いやー、透がそこまで払いたいっていうなら、任せちゃおうかな!」
「おい!まさか、本気で言ってないよな…?」
「男に二言はないよね、透くん?」
なにが、透くん、だ。
始めから彰の罠だったのだ。俺に借金を肩代わりする発言を引き出して、実際にそうさせる。
「うわあああ…」
まんまと口車に乗せられた俺は、400万もの負債を一人で背負うことになったのだった。
※※※
そんなこんなで無事午後の授業も終わり、毎週水曜日にある読書部の活動の時間がやってきた。
「こんにちは」
図書室に入ると、やっぱり全員揃っていた。
皆いつもはやくないか?終業のホームルームが終わってからまっすぐ来てるのに、びりっけつだ。
「よし、それじゃあ全員集まったみたいだな。それじゃあBグループの発表を始めよう」
待ってましたと言わんばかりに、泰史先輩が司会を始める。
「まずは勇也くん。お願いできるかな」
「はいっ!」
促され、勢いよく席を立った勇也がプレゼンを始める。
彼は改めて見ても美男子だ。ラノベの中から出てきたかのような主人公スマイルを浮かべ、いそいそと居住まいを正した。
「俺が今回読んできたのは、『熱海エイリアン』です。熱海に温泉旅行に来た主人公が宇宙人のヒロインと出会ってしまうというあらすじで……」
ここから先は読んできた本の発表となるので、割愛。
少ししどろもどろな点もあったが、勇也の発表は素晴らしかった。なにより、イケメンが堅くなって発表しているというのも絵になる。
「……みなさんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。これで発表を終わります」
うん。一回経験しただけの俺が言うのもなんだけど、一回目のプレゼンにしては中々の完成度だと思った。
しかし、ディスカッションでは……。
「もっと伝えたいところをはっきり言った方がいいわね」
「抑揚をつけて話にテンポをつけた方がいいかも」
などと、様々なアドバイスをもらっていた。(主に、お近づきになりたい紅絹先輩から)
「続いて織内、頼む」
「はい、よろしくお願いします」
ひとしきり議論し終わった後、紅絹先輩の番になった。
やはりプレゼンのときには本気モードに入るのか、彼女も吾妻先輩のように雰囲気が変わる。
「私が紹介するのは、その名も、『結実』。結実(ゆみ)というヒロインが世界一周旅行のクルーズに乗船したところから話が始まります。……」
おお、やはり話に引き込まれる。
紅絹先輩の感情がこもったダイナミックな語りを聞いていると、実際に船の中に乗って、主人公と物語を共にしているみたいだ。
「結実に待ち受ける、まさかの結末とは!……以上で発表を終わります。ご清聴ありがとうございました」
今日に向けて、かなり力を入れてきたのだろう。非の打ちどころのない完璧な発表だった。
来るビブリオコンクールで良い結果を残すなら、彼女も目指すべき壁だ。盗めるところは遠慮なく盗んで自分のスキルアップに利用しよう。
「それじゃあ、ディスカッションに移るぞ」
ディスカッションパートでは細かい指摘があったものの、概ね良い箇所の感想がほとんどだった。
「少し大げさすぎんのよね~、紅絹って」
「ちょっと、個人批判はやめなさいよ」
「じゃあこれくらいで最後に俺だな。…えーと、こほん」
こうして、三番目にして最後のプレゼンが泰史先輩によってされたのだが、お世辞にもいい出来であるとはいえなかった。
「ほんと、上がり症だな、本多は。一体全体どうしてあの日はうまくできたんだ?」
皆の総意を吾妻部長が代弁してくれる。”あの日”とは、ビブリオコンクールの本番の日のことだろうか。
そう。泰史先輩は発表中、極度に緊張しており、まともに話すことができていなかった。話している内容は素晴らしかっただけに、余計にもったいない。
「そ、それはだな。……あ、もう十分経ったな。ディスカッションはこれまでだ。特に連絡がなければ、来週はCグループの倉持と石垣さん、よろしく頼んだぞ。それじゃあ、解散!」
きっとなにか事情があるんだろうが、タイムキーパーの役割を活かして都合よく逃げたな。
そう心の中で思いつつ、俺たちは渋々活動を終え、図書室を後にするのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる