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誘拐事件
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今日から魔法の練習をする。朝食の後、地下の訓練場に降りて来た。先生はもちろん、ローです。
「ロー先生、よろしくお願いします。」
ローが少し目を大きくして、
「ははっ、『変身』それっぽくなったか?よろしくな。」
何とローが、細身な身体になり、ローブを着て、メガネを掛けた、魔法の先生の様な格好になった。
「わぁ、格好いい…。」
ぼぉーっと見とれてしまった。
少しムッとしたローが変身を解いた。
「ユーリ、細い男が好きなのか?」
ローがユーリの両手を握り、見下ろした。
「え?ローだったら何でも良いんだけど…。」
良く分からなくて、首を傾げた。
「そ、そうか…。じゃあ、魔力を感じるところからやろう。少し流すからな。」
ローの手から何かが入ってきて、全身が温かくなった。
「身体が温かくなったよ。」
「よし。次は俺に流してみてくれ。」
身体の中の温かいものを、手からローへ流した。うーん、ゆっくり、ゆっくり…。
「良いぞ。感覚が分かれば、後はイメージするだけだ。試しに水球をやってくれ。」
ローが握っていた手を離した。
水の球をイメージしたら、的に向かって手を出した。
「『水球』」
手から水の球が出て、パシャッと的の端に当たった。
「やった、出来た!」
嬉しくなって、ローの方を向いた。
「良くやった。上手く出来た生徒には、ご褒美をあげよう。これからデートしようか。」
「ふふっ、ありがとう、ロー先生。」
魔法の先生に、魅力的な笑顔でデートに誘われた。生徒は嬉しくて、ウキウキしていた。
銀髪に変身し、拠点を出て、街の食堂へ入った。
「ここは美味いし雰囲気も良いから、ユーリを連れて来たかったんだ。」
シンプルな内装だけど、明るく清潔感があって、店員も元気いっぱいで、すぐ気に入った。
「ありがとう、ロー。このお店気に入ったよ。おすすめは何?」
「何でも美味いけど、そうだな…。初めてだから、肉野菜炒めかな。美味い肉と美味い野菜が1度に楽しめるぞ。」
「へー、じゃあそれにする。」
店員を呼び、ステーキと肉野菜炒めのセットを注文した。
少しすると、香ばしい匂いをさせて、注文した料理が届けられた。
「美味しそう…いただきます。」
鉄板の上で、ジュウジュウ音がしている。ヨダレに気をつけて、熱々の肉野菜炒めを口に入れた。
「はふっ…、んん、美味しいね!」
美味しくて、ローに笑顔で言った。
「だろ?ステーキも美味いぞ。ほらあーん。」
ローがニヤニヤした顔で、小さく切ったステーキをフォークに差し、私の口元に出した。
意地悪しないって言ったのに~!
ちょっとムカッとしたから、あむっとステーキを食べた。
ローが少し驚いてから、笑顔になって、
「ユーリに、あーんが出来て嬉しいな。ちなみに間接キスだぞ。」
「へ?あ…。」
恥ずかしくなって、顔が熱くなった。
食事が終わって、お手洗いに行くことに。店を出たすぐ横にある。
「もし早かったら、店の中から見えるあの壁の前で待っててくれ。絶対だぞ。」
「ふふっ、うん分かった。」
ローは心配し過ぎだね。
お手洗いを済ませ、外に出るとローはまだ居なかった。
あそこの壁か。移動して、壁に寄りかかった。
この後どうしようかな?と、ウキウキしていた時、突然、男が目の前に現れた。
「え!?な…うぐっ。」
口の辺りを何かで塞がれ、男に担がれた。
身体が動かない…たすけて…。
男が走りだし、後ろから『ユーリ!』と聞こえた。薄くなる意識の中、ローの必死な顔が見えた。
「お…ん、え…、だ…。」
誰かの声がする…。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」
子どもの声が聞こえ、目を開けた。
「良かった、お姉ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫よ…。」
小さな男の子が側に居て、声を掛けてくれていた。
周りを見ると、小さな小屋の様な所で、後ろ手に縛られていた。
「お姉ちゃんも拐われたの?僕、お母さんと居たら、掴まれて、気づいたらここに居たんだ…。僕、家に、帰りたい…。」
気丈に話していた男の子が、泣き出した。
「きっと助けに来てくれるから、大丈夫だよ。」
意識を失う前に見た、ローの必死な顔を思い出した。
ローなら何とかしてくれる、信じよう。
「本当?本当に来てくれる?」
「うん。あの人なら…きっとね。」
でも、このままじゃ危ないかも知れない。まずは縄を何とかしないと…。そうだ、小さくなれば外れるかな?
「『変身』」
銀髪の男の子に変身したことで、縄がスルッと抜けた。
「よし。今ほどくね…はい。」
「お姉ちゃんだよね…?ありがとう。」
窓から外の様子を伺った。
外に人は居ないわね…。まずは男の子を逃がさないと。
「良く聞いて。今人は居ないから、ここから出て、前の道を走って。『隠蔽』」
男の子に隠蔽をかけ、見えないようにした。
「身体が透明になってる!?」
「そうよ、見えないように透明にしたから。でも長くは持たないの。消える前に、なるべく遠くまで走って。はい、行って!」
戸惑う男の子の背中を叩き、小屋から追い出した。
これであの子は大丈夫なはず。私も逃げなきゃ…。
「あ?女が居ねぇ!おいガキ、女はどうした?」
柄の悪い男が入って来て、居ない事に気づかれた。
「あの人…逃げた…、僕のこと置いてった…。」
信じてもらうために、泣いてそれっぽく言った。
「何だと!くそ、追いかけねぇと。大人しくしてろよ!」
男は慌てて、外へ飛び出し、別の男の声が聞こえた。
「おい、どこへ行く?」
「すいません!女が逃げたんで、すぐ捕まえます!」
「お前!上玉だぞ!すぐ探せ!」
さっきと別の男がこっちに向かってくる。
このままじゃ逃げられない、どうしたら…。
ドオーーン!!
地響きと共に、大きな音が聞こえた。
「何?何なの…?」
外を見ると、土煙が上がっていた。
何か、声が聞こえるような…。
「……り……ゆ……ど……る……ゆ…りど…。」
聞こえる。何かすごい音と共に。
「ユーリ!どこだ!ユーリ!」
覚えのある声に気づき、走ってドアに近づいた。
バーン!!
「ユーリ!!」
ドアが勢い良く開き、ローが飛び込んできた。
あ、あぁローだ。来てくれた…。
私は、ほっとして動けなくなった。
「ユーリだな!?良かった!!」
男の子の姿の私にすぐ気づいて、抱っこしてくれた。
「ロー、ありがとう。信じてたよ…。」
安心して、涙が出てしまった。
「待たせて悪かった。俺のせいで…。」
ローが落ち込んでしまった。目の前で拐われて、ローだって、ショックだよね…。
「ロー、助けてくれてありがとう。大好きだよ。」
精一杯、笑顔で気持ちを伝えた。
「あぁ。俺も大好きだ。」
ローが笑って言ってくれた。良かった。
「あ、男の子探して!一緒に捕まってて、少し前に逃がしたの。」
あの子ちゃんと家に帰してあげたい。
「それなら大丈夫だ。団長が一緒に来てる。今頃犯人捕まって、子どもも保護されてるだろ。団長の所に行こう。」
「そっか、良かったぁ。」
近くまで来ていた、団長の所に行った。
「ん?ユーリか。無事で良かったが…。今後は事件に合わないでくれると助かる。大変だったからな…。」
団長の笑顔に、いつもの爽やかさが少ない。迷惑かけてしまった…。
「団長、迷惑かけて、すみません。」
ローに抱っこされながら、頭を下げた。
「いや、大変だったのはローのせいだ。ユーリは謝らなくて良い。」
頭にハテナが浮かんだ。
「ローが、拠点の扉を壊したんだ。説明無しで『転移してくれ』とか言って、上空に転移したら、そのまま突っ込んで行くし。犯人捕まえるのも、少年保護も俺に全部丸投げだったんだよ。」
団長が疲労のため息をついた。
「仕方ないだろう、ユーリの安全最優先だからな。」
ローがキリッとした顔で団長に言った。
「まったくお前は…。」
「団長、今後は気を付けます!魔法も頑張ります!すみませんでした!」
結局私のせいだったから、団長に謝った。
「ははっ、まぁ、気をつけて。でも何かあれば助けるからね。…ローお前は、後で何か埋め合わせしろよ。」
団長は、私には優しい笑顔で頭を撫でて、ローには鋭い視線で言った。
「ロー先生、よろしくお願いします。」
ローが少し目を大きくして、
「ははっ、『変身』それっぽくなったか?よろしくな。」
何とローが、細身な身体になり、ローブを着て、メガネを掛けた、魔法の先生の様な格好になった。
「わぁ、格好いい…。」
ぼぉーっと見とれてしまった。
少しムッとしたローが変身を解いた。
「ユーリ、細い男が好きなのか?」
ローがユーリの両手を握り、見下ろした。
「え?ローだったら何でも良いんだけど…。」
良く分からなくて、首を傾げた。
「そ、そうか…。じゃあ、魔力を感じるところからやろう。少し流すからな。」
ローの手から何かが入ってきて、全身が温かくなった。
「身体が温かくなったよ。」
「よし。次は俺に流してみてくれ。」
身体の中の温かいものを、手からローへ流した。うーん、ゆっくり、ゆっくり…。
「良いぞ。感覚が分かれば、後はイメージするだけだ。試しに水球をやってくれ。」
ローが握っていた手を離した。
水の球をイメージしたら、的に向かって手を出した。
「『水球』」
手から水の球が出て、パシャッと的の端に当たった。
「やった、出来た!」
嬉しくなって、ローの方を向いた。
「良くやった。上手く出来た生徒には、ご褒美をあげよう。これからデートしようか。」
「ふふっ、ありがとう、ロー先生。」
魔法の先生に、魅力的な笑顔でデートに誘われた。生徒は嬉しくて、ウキウキしていた。
銀髪に変身し、拠点を出て、街の食堂へ入った。
「ここは美味いし雰囲気も良いから、ユーリを連れて来たかったんだ。」
シンプルな内装だけど、明るく清潔感があって、店員も元気いっぱいで、すぐ気に入った。
「ありがとう、ロー。このお店気に入ったよ。おすすめは何?」
「何でも美味いけど、そうだな…。初めてだから、肉野菜炒めかな。美味い肉と美味い野菜が1度に楽しめるぞ。」
「へー、じゃあそれにする。」
店員を呼び、ステーキと肉野菜炒めのセットを注文した。
少しすると、香ばしい匂いをさせて、注文した料理が届けられた。
「美味しそう…いただきます。」
鉄板の上で、ジュウジュウ音がしている。ヨダレに気をつけて、熱々の肉野菜炒めを口に入れた。
「はふっ…、んん、美味しいね!」
美味しくて、ローに笑顔で言った。
「だろ?ステーキも美味いぞ。ほらあーん。」
ローがニヤニヤした顔で、小さく切ったステーキをフォークに差し、私の口元に出した。
意地悪しないって言ったのに~!
ちょっとムカッとしたから、あむっとステーキを食べた。
ローが少し驚いてから、笑顔になって、
「ユーリに、あーんが出来て嬉しいな。ちなみに間接キスだぞ。」
「へ?あ…。」
恥ずかしくなって、顔が熱くなった。
食事が終わって、お手洗いに行くことに。店を出たすぐ横にある。
「もし早かったら、店の中から見えるあの壁の前で待っててくれ。絶対だぞ。」
「ふふっ、うん分かった。」
ローは心配し過ぎだね。
お手洗いを済ませ、外に出るとローはまだ居なかった。
あそこの壁か。移動して、壁に寄りかかった。
この後どうしようかな?と、ウキウキしていた時、突然、男が目の前に現れた。
「え!?な…うぐっ。」
口の辺りを何かで塞がれ、男に担がれた。
身体が動かない…たすけて…。
男が走りだし、後ろから『ユーリ!』と聞こえた。薄くなる意識の中、ローの必死な顔が見えた。
「お…ん、え…、だ…。」
誰かの声がする…。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」
子どもの声が聞こえ、目を開けた。
「良かった、お姉ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫よ…。」
小さな男の子が側に居て、声を掛けてくれていた。
周りを見ると、小さな小屋の様な所で、後ろ手に縛られていた。
「お姉ちゃんも拐われたの?僕、お母さんと居たら、掴まれて、気づいたらここに居たんだ…。僕、家に、帰りたい…。」
気丈に話していた男の子が、泣き出した。
「きっと助けに来てくれるから、大丈夫だよ。」
意識を失う前に見た、ローの必死な顔を思い出した。
ローなら何とかしてくれる、信じよう。
「本当?本当に来てくれる?」
「うん。あの人なら…きっとね。」
でも、このままじゃ危ないかも知れない。まずは縄を何とかしないと…。そうだ、小さくなれば外れるかな?
「『変身』」
銀髪の男の子に変身したことで、縄がスルッと抜けた。
「よし。今ほどくね…はい。」
「お姉ちゃんだよね…?ありがとう。」
窓から外の様子を伺った。
外に人は居ないわね…。まずは男の子を逃がさないと。
「良く聞いて。今人は居ないから、ここから出て、前の道を走って。『隠蔽』」
男の子に隠蔽をかけ、見えないようにした。
「身体が透明になってる!?」
「そうよ、見えないように透明にしたから。でも長くは持たないの。消える前に、なるべく遠くまで走って。はい、行って!」
戸惑う男の子の背中を叩き、小屋から追い出した。
これであの子は大丈夫なはず。私も逃げなきゃ…。
「あ?女が居ねぇ!おいガキ、女はどうした?」
柄の悪い男が入って来て、居ない事に気づかれた。
「あの人…逃げた…、僕のこと置いてった…。」
信じてもらうために、泣いてそれっぽく言った。
「何だと!くそ、追いかけねぇと。大人しくしてろよ!」
男は慌てて、外へ飛び出し、別の男の声が聞こえた。
「おい、どこへ行く?」
「すいません!女が逃げたんで、すぐ捕まえます!」
「お前!上玉だぞ!すぐ探せ!」
さっきと別の男がこっちに向かってくる。
このままじゃ逃げられない、どうしたら…。
ドオーーン!!
地響きと共に、大きな音が聞こえた。
「何?何なの…?」
外を見ると、土煙が上がっていた。
何か、声が聞こえるような…。
「……り……ゆ……ど……る……ゆ…りど…。」
聞こえる。何かすごい音と共に。
「ユーリ!どこだ!ユーリ!」
覚えのある声に気づき、走ってドアに近づいた。
バーン!!
「ユーリ!!」
ドアが勢い良く開き、ローが飛び込んできた。
あ、あぁローだ。来てくれた…。
私は、ほっとして動けなくなった。
「ユーリだな!?良かった!!」
男の子の姿の私にすぐ気づいて、抱っこしてくれた。
「ロー、ありがとう。信じてたよ…。」
安心して、涙が出てしまった。
「待たせて悪かった。俺のせいで…。」
ローが落ち込んでしまった。目の前で拐われて、ローだって、ショックだよね…。
「ロー、助けてくれてありがとう。大好きだよ。」
精一杯、笑顔で気持ちを伝えた。
「あぁ。俺も大好きだ。」
ローが笑って言ってくれた。良かった。
「あ、男の子探して!一緒に捕まってて、少し前に逃がしたの。」
あの子ちゃんと家に帰してあげたい。
「それなら大丈夫だ。団長が一緒に来てる。今頃犯人捕まって、子どもも保護されてるだろ。団長の所に行こう。」
「そっか、良かったぁ。」
近くまで来ていた、団長の所に行った。
「ん?ユーリか。無事で良かったが…。今後は事件に合わないでくれると助かる。大変だったからな…。」
団長の笑顔に、いつもの爽やかさが少ない。迷惑かけてしまった…。
「団長、迷惑かけて、すみません。」
ローに抱っこされながら、頭を下げた。
「いや、大変だったのはローのせいだ。ユーリは謝らなくて良い。」
頭にハテナが浮かんだ。
「ローが、拠点の扉を壊したんだ。説明無しで『転移してくれ』とか言って、上空に転移したら、そのまま突っ込んで行くし。犯人捕まえるのも、少年保護も俺に全部丸投げだったんだよ。」
団長が疲労のため息をついた。
「仕方ないだろう、ユーリの安全最優先だからな。」
ローがキリッとした顔で団長に言った。
「まったくお前は…。」
「団長、今後は気を付けます!魔法も頑張ります!すみませんでした!」
結局私のせいだったから、団長に謝った。
「ははっ、まぁ、気をつけて。でも何かあれば助けるからね。…ローお前は、後で何か埋め合わせしろよ。」
団長は、私には優しい笑顔で頭を撫でて、ローには鋭い視線で言った。
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