私は学校なんかに感情移入しない。

2.ぶつかった男の子

先生「はーい、今日はここまで」
やっと終わったぁー。
皆いつもうるさいから全然頭に入ってこないし。
(あっ…プリント落ちちゃった)
昨日ぶつかった男の子がさっと
拾ってくれた。
男の子「はい、どうぞ」
理恵「あ、ありがとう」

そういや私、もう中学三年生なのに周りのことどうでもいいとか
言って真夏ぐらいしか名前わかんない。
まあ男子の名前なんかどうでもいいけど。
男の子「俺のことわかる？」
理恵「この前ぶつかってきた人」

・・・
男の子「え、もう3年間も同じ学校なのに俺の名前知らないとか？」
(ギクッ)
まじか…と言わんばかりに見つめてくる男の子。

男の子「えっと…俺の名前は坂上大地。って今更名前紹介はおかしいけどな」
いや、どうでもいいし興味ない。まず聞いてないし。なんなのこの人。できるだけ関わらないようにつめたくしとこう。

理恵「いや、名前聞いてないから」

大地「あとちょっとの学校生活なんだし今からでも遅いっちゃ遅いけど遅くないから仲良くなろーぜ」
は？遅いんか遅くないんかはっきりしろよ。まぁ興味ないけど。

理恵「あとちょっとの学校生活だからこそどうでもいいの。友達とかいてもいなくても同じ。」

あ、ちょっと喋りすぎたな。関わらないようにしないと。

大地「いやぁー、でもさ…」

理恵「あまり関わらないでくれるかな。」

といって私はトイレに行った。
うえっ。トイレめっちゃ人多いし。

女の子「まじで最近髪傷んできたんだけどー。萎えるわー。』
といって鏡の前でずっと髪をセットしている女子軍団。

はい？っていや、全員髪直しに
こんなにいっぱいわざわざ来てるの？いや、意味がわからん。
てかトイレいかせろや。

・・ ・何故かトイレが全部しまっている。何故だ。

女の子「うわぁ、皆ヤンキーすぎー。トイレで携帯いじりながら
こもってるとかぁー。まじうけんだけど。」
と笑いながら女子軍団の一人が言う。

は？は？携帯かよ。いやトイレ行かせろよ。てか帰れよ。

後ろから
女の子A「B子トイレ一緒にいこー？」

女の子B「おんー」
 
・・・いや待て。
私は冷静に考えた。
一緒に行く意味ある？？
も、もしかして…同じ個室のトイレで二人一緒にトイレをするのか…？
今時の女子はそうなのか？

そう考えているうちに
トイレが行きたくなくなってきた。
いや、お前らのせいでとまったじゃねぇかよ。

女の子A「明日転校生くるらしいよ」

女の子B「ま？楽しみなんだけどー。」




転校生がくるとは耳にしていたが
まさかあんなことになるとは…