47 / 580
第3章 魔法使いの弟子
第46話 彼女も空を飛びたいと言いました
しおりを挟む
「ねえ、ロッテ、私の気のせいで無ければアリィシャちゃん、浮いてるわよね。」
村々を回って少女達を保護してから一週間ほど経ってリーナが私の許を訪れました。
そして、館の前の庭で私と一緒に魔法の練習をしているアリィシャちゃんを見て、開口一番に言った言葉がこれです。
よほど驚いたのでしょう、挨拶も抜きでした。
「ええ、浮いているわね。浮くように私が教えたのだもの。
でもダメよ、リーナ。あなたには教えないわよ。」
目は口ほどに物を言う、リーナの目は私にも教えろと言っています。
期待を込めた目で私を見るリーナに、私は先回りして釘をさしました。
「えぇ~、何で!アリィシャちゃんだけずるい!」
「ずるいも何も、光の魔法を教えたときにこれだけよって念押ししたじゃない。
前にも言った通り、今でも裏では魔女狩りが行われているのよ。
リーナもミシェル神父を見ていたでしょう、あんなイカレタ奴に目を付けらたら困るでしょう。」
「ううっ…、だって浮いているのよ。あれって空を飛ぶ前段階でしょう?
アリィシャちゃん、あの練習を続けていれば飛べるようになるのでしょう。
いいな~、空を飛べるなんて憧れちゃうな~。」
やはり、誰しも大空に憧れるものなのですね。
でも、ダメなものはダメです。
魔女狩りのことはおいておいても、空を飛ぶ魔法は転落の危険を伴います。
だから、アリィシャちゃんの様に常に目が届くところにいる人にしか教えられないのです。
私が幼少の頃も、空を飛ぶ魔法を覚えるときは母が付っきりで指導をしてくれました。
私の目の届かない所で練習をしてリーナが怪我でもしたら大変です。
私がそのことを説明するとリーナは渋々納得してくれました。
「でも、空を飛びたいだけであれば、リーナが魔法を使う必要はないわ。
今度、私がリーナを連れて飛んであげる。
リーナも見ていたでしょう、私がアリィシャちゃんを連れて空を飛んだところを。
あんな風に連れて行ってあげるから、それで我慢してね。」
「本当?うれしい!
ロッテに空へ連れて行ってもらうの楽しみにしているね!」
ションボリしているリーナを見ていると気の毒になってしまいました。私も甘いですね…。
私の提案にリーナは機嫌を直してくれたようで子供のように目を輝かせました。
**********
「ところで、リーナ。今日は何か用があったのではないの?
別に遊びに来てくれたのでも、リーナなら歓迎するのだけど。」
リーナが訪ねて来てすぐに魔法の話しになってしまったので、用件も聞いていないことを思い出しました。
「ごめんなさいね。つい、アリィシャちゃんの魔法に気を取られてしまったものだから。
実はね、先日雇い入れた十人の教育のことでロッテにお願いがあるの。」
雇い入れた十人は、それぞれ下働きを必要としているところに割り当てて、仕事の慣れさせている最中だと言います。
全員が一通り仕事に慣れたら読み書き計算の教育を始める予定にしているそうです。
それで、教師役はリーナが王宮でお世話になった家庭教師の方にお願いしたそうです。
貴族の未亡人の方らしいのですが、広く平民に読み書きを教えたいというリーナの試みに関心を示してくれたそうです。
冬前にはシューネフルトに来てもらうことになったそうです。
それで、リーナからのお願いというのは……。
「文字の読み書きを覚えるのはやはり何度でも書いて覚えるのが一番だと思うの。
それで、アリィシャちゃんに与えた黒い石版と滑石の棒、あれを譲ってもらえないかと思って。」
アリィシャちゃんとカーラが文字の学習用に使っている石版と棒は商人から買える物ではありません。
大地の精霊ノミーちゃんが術で作ってくれたものですから。
「ノミーちゃん、ちょっといいかしら。」
「はい、喜んで!」
私の傍らにポンと現われたノミーちゃんの明るい声が響きます。
「この間作ってもらった石版と滑石の棒、あれを少したくさん作ってもらえるかな。
そうね、予備を含めて二十人分くらい、お願いできる?」
「そのくらいは簡単だよ。いくらでも作ってあげる!」
ノミーちゃんは快く引き受けてくれました。
「じゃあ、後でまた呼ぶからそこで作ってもらえるかな?」
私は肩の上に腰掛けたノミーちゃんに焼き菓子を一つ渡してお願いしました。
あれ、結構な重さがあります。二十人分もリーナに持ち帰ることは出来ないでしょう。
私がリーナの館を訪ねてそこでノミーちゃんに作ってもらうつもりです。
「合点承知だよ!」
お菓子を受け取りながら気風良く答えたノミーちゃんに、リーナはとても喜びました。
「ノミーちゃん、ありがとう。とても助かるわ、今度館に来たときはたっぷりもてなすわね。」
「わ~い。楽しみにしてるね!」
ノミーちゃんの嬉しそうな返答に、リーナはだらしなく相好を崩していました。
こうして、後日、私がリーナを訪ねてノミーちゃんにその場で石版を作ってもらうことになりました。
「ちょうど良かったわ。私からも一つお願いがあったの。
実はカーラのことなのだけど。」
私は、カーラの指導をヘレーナさんに頼みたい旨をリーナに話しました。
私では侍女の仕事の指導が出来ないので、優秀な侍女であるヘレーナさんにお願いしたいと。
「もちろん、謝礼はするわ。
出来れば冬の間、カーラを預かってもらってみっちり鍛えて欲しいの。
ですから、冬の間の食費やらなにやらも別途支払うことにしますわ。
どうかしら?」
「ええ、そういう事ならもちろんお引き受けするわ。
冬の間に一人前の侍女に育てるから任せてちょうだい。」
リーナならそう言ってくれると思っていましたが、快い返事を聞けて安心しました。
**********
「うわ~!高い!高い!
ねえ、ねえ、あれ、あそこに見えるのが私の町、シューネフルトなの?」
リーナがわたしの隣で子供のようにはしゃいでいます。
今、私達は私の館の上空をかなり高い場所を飛んでいます。
リーナとの話し合いが思ったより早く終わったものですから、早速リーナにせがまれて空を飛ぶことになったのです。
私とリーナは先日旅に持って行った大きなトランクの上に横に並んで腰掛けています。
アリィシャちゃんを乗せた時、二人で飛ぶのであればこの大きさがちょうど良いと思ったのです。
雲ひとつない秋の空を、私の館を中心に大きく円を描くように飛びました。
はるか彼方にはアルム山脈の四千ヤードを越える峰々が連なり、その麓には美しいシューネ湖が青い水を満々と湛えています。
そして、シューネ湖の畔にあるそこそこ大きな町、シューネフルトの町並みがはっきりと見渡せます。
「凄いわ、世界って、空から見るとこんな風に見えるものなのね。
私、シューネフルトの町って結構大きいと思っていたの。
たしかに、ズーリックや王都に比べれば随分と小さいけど。
でも、馬車で移動したり、歩いて移動したりすると凄く広く感じたの。
それは、多分、今まで私が離宮の中しか知らなかったから。
離宮から出て初めて、世の中の広さを知った気になっていたの。
でも、こうして空から見るとシューネフルトなんてここから見える世界のほんの一部に過ぎない。
世界ってなんて広いのかしら。
ねえ、あの山脈の向こうにセルベチアがあるのよね。
そして、その更に向こう、海を越えた先にあるのがアルビオン。
行きましょう、ロッテ。
アルビオンに、私、もっと広い世界を知りたいわ。」
空を飛んでいたのはそんなに長い時間ではありませんでした。
でも、リーナが世界の広さを認識するのには十分な時間だったようです。
**********
お読みいただき有り難うございます。
*お願い
9月1日から始まりましたアルファポリスの第13回ファンタジー小説大賞にこの作品をエントリーしています。
応援してくださる方がいらっしゃいましたら、本作品に投票して頂けるととても嬉しいです。
ぶしつけにこのようなお願いをして恐縮ですが、よろしくお願いします。
投票は、PCの方は表題ページの左上、「作品の情報」の上の『黄色いボタン』です。
スマホアプリの方は表題ページの「しおりから読む」の上の『オレンジ色のボタン』です。
村々を回って少女達を保護してから一週間ほど経ってリーナが私の許を訪れました。
そして、館の前の庭で私と一緒に魔法の練習をしているアリィシャちゃんを見て、開口一番に言った言葉がこれです。
よほど驚いたのでしょう、挨拶も抜きでした。
「ええ、浮いているわね。浮くように私が教えたのだもの。
でもダメよ、リーナ。あなたには教えないわよ。」
目は口ほどに物を言う、リーナの目は私にも教えろと言っています。
期待を込めた目で私を見るリーナに、私は先回りして釘をさしました。
「えぇ~、何で!アリィシャちゃんだけずるい!」
「ずるいも何も、光の魔法を教えたときにこれだけよって念押ししたじゃない。
前にも言った通り、今でも裏では魔女狩りが行われているのよ。
リーナもミシェル神父を見ていたでしょう、あんなイカレタ奴に目を付けらたら困るでしょう。」
「ううっ…、だって浮いているのよ。あれって空を飛ぶ前段階でしょう?
アリィシャちゃん、あの練習を続けていれば飛べるようになるのでしょう。
いいな~、空を飛べるなんて憧れちゃうな~。」
やはり、誰しも大空に憧れるものなのですね。
でも、ダメなものはダメです。
魔女狩りのことはおいておいても、空を飛ぶ魔法は転落の危険を伴います。
だから、アリィシャちゃんの様に常に目が届くところにいる人にしか教えられないのです。
私が幼少の頃も、空を飛ぶ魔法を覚えるときは母が付っきりで指導をしてくれました。
私の目の届かない所で練習をしてリーナが怪我でもしたら大変です。
私がそのことを説明するとリーナは渋々納得してくれました。
「でも、空を飛びたいだけであれば、リーナが魔法を使う必要はないわ。
今度、私がリーナを連れて飛んであげる。
リーナも見ていたでしょう、私がアリィシャちゃんを連れて空を飛んだところを。
あんな風に連れて行ってあげるから、それで我慢してね。」
「本当?うれしい!
ロッテに空へ連れて行ってもらうの楽しみにしているね!」
ションボリしているリーナを見ていると気の毒になってしまいました。私も甘いですね…。
私の提案にリーナは機嫌を直してくれたようで子供のように目を輝かせました。
**********
「ところで、リーナ。今日は何か用があったのではないの?
別に遊びに来てくれたのでも、リーナなら歓迎するのだけど。」
リーナが訪ねて来てすぐに魔法の話しになってしまったので、用件も聞いていないことを思い出しました。
「ごめんなさいね。つい、アリィシャちゃんの魔法に気を取られてしまったものだから。
実はね、先日雇い入れた十人の教育のことでロッテにお願いがあるの。」
雇い入れた十人は、それぞれ下働きを必要としているところに割り当てて、仕事の慣れさせている最中だと言います。
全員が一通り仕事に慣れたら読み書き計算の教育を始める予定にしているそうです。
それで、教師役はリーナが王宮でお世話になった家庭教師の方にお願いしたそうです。
貴族の未亡人の方らしいのですが、広く平民に読み書きを教えたいというリーナの試みに関心を示してくれたそうです。
冬前にはシューネフルトに来てもらうことになったそうです。
それで、リーナからのお願いというのは……。
「文字の読み書きを覚えるのはやはり何度でも書いて覚えるのが一番だと思うの。
それで、アリィシャちゃんに与えた黒い石版と滑石の棒、あれを譲ってもらえないかと思って。」
アリィシャちゃんとカーラが文字の学習用に使っている石版と棒は商人から買える物ではありません。
大地の精霊ノミーちゃんが術で作ってくれたものですから。
「ノミーちゃん、ちょっといいかしら。」
「はい、喜んで!」
私の傍らにポンと現われたノミーちゃんの明るい声が響きます。
「この間作ってもらった石版と滑石の棒、あれを少したくさん作ってもらえるかな。
そうね、予備を含めて二十人分くらい、お願いできる?」
「そのくらいは簡単だよ。いくらでも作ってあげる!」
ノミーちゃんは快く引き受けてくれました。
「じゃあ、後でまた呼ぶからそこで作ってもらえるかな?」
私は肩の上に腰掛けたノミーちゃんに焼き菓子を一つ渡してお願いしました。
あれ、結構な重さがあります。二十人分もリーナに持ち帰ることは出来ないでしょう。
私がリーナの館を訪ねてそこでノミーちゃんに作ってもらうつもりです。
「合点承知だよ!」
お菓子を受け取りながら気風良く答えたノミーちゃんに、リーナはとても喜びました。
「ノミーちゃん、ありがとう。とても助かるわ、今度館に来たときはたっぷりもてなすわね。」
「わ~い。楽しみにしてるね!」
ノミーちゃんの嬉しそうな返答に、リーナはだらしなく相好を崩していました。
こうして、後日、私がリーナを訪ねてノミーちゃんにその場で石版を作ってもらうことになりました。
「ちょうど良かったわ。私からも一つお願いがあったの。
実はカーラのことなのだけど。」
私は、カーラの指導をヘレーナさんに頼みたい旨をリーナに話しました。
私では侍女の仕事の指導が出来ないので、優秀な侍女であるヘレーナさんにお願いしたいと。
「もちろん、謝礼はするわ。
出来れば冬の間、カーラを預かってもらってみっちり鍛えて欲しいの。
ですから、冬の間の食費やらなにやらも別途支払うことにしますわ。
どうかしら?」
「ええ、そういう事ならもちろんお引き受けするわ。
冬の間に一人前の侍女に育てるから任せてちょうだい。」
リーナならそう言ってくれると思っていましたが、快い返事を聞けて安心しました。
**********
「うわ~!高い!高い!
ねえ、ねえ、あれ、あそこに見えるのが私の町、シューネフルトなの?」
リーナがわたしの隣で子供のようにはしゃいでいます。
今、私達は私の館の上空をかなり高い場所を飛んでいます。
リーナとの話し合いが思ったより早く終わったものですから、早速リーナにせがまれて空を飛ぶことになったのです。
私とリーナは先日旅に持って行った大きなトランクの上に横に並んで腰掛けています。
アリィシャちゃんを乗せた時、二人で飛ぶのであればこの大きさがちょうど良いと思ったのです。
雲ひとつない秋の空を、私の館を中心に大きく円を描くように飛びました。
はるか彼方にはアルム山脈の四千ヤードを越える峰々が連なり、その麓には美しいシューネ湖が青い水を満々と湛えています。
そして、シューネ湖の畔にあるそこそこ大きな町、シューネフルトの町並みがはっきりと見渡せます。
「凄いわ、世界って、空から見るとこんな風に見えるものなのね。
私、シューネフルトの町って結構大きいと思っていたの。
たしかに、ズーリックや王都に比べれば随分と小さいけど。
でも、馬車で移動したり、歩いて移動したりすると凄く広く感じたの。
それは、多分、今まで私が離宮の中しか知らなかったから。
離宮から出て初めて、世の中の広さを知った気になっていたの。
でも、こうして空から見るとシューネフルトなんてここから見える世界のほんの一部に過ぎない。
世界ってなんて広いのかしら。
ねえ、あの山脈の向こうにセルベチアがあるのよね。
そして、その更に向こう、海を越えた先にあるのがアルビオン。
行きましょう、ロッテ。
アルビオンに、私、もっと広い世界を知りたいわ。」
空を飛んでいたのはそんなに長い時間ではありませんでした。
でも、リーナが世界の広さを認識するのには十分な時間だったようです。
**********
お読みいただき有り難うございます。
*お願い
9月1日から始まりましたアルファポリスの第13回ファンタジー小説大賞にこの作品をエントリーしています。
応援してくださる方がいらっしゃいましたら、本作品に投票して頂けるととても嬉しいです。
ぶしつけにこのようなお願いをして恐縮ですが、よろしくお願いします。
投票は、PCの方は表題ページの左上、「作品の情報」の上の『黄色いボタン』です。
スマホアプリの方は表題ページの「しおりから読む」の上の『オレンジ色のボタン』です。
1
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
学園アルカナディストピア
石田空
ファンタジー
国民全員にアルカナカードが配られ、大アルカナには貴族階級への昇格が、小アルカナには平民としての屈辱が与えられる階級社会を形成していた。
その中で唯一除外される大アルカナが存在していた。
何故か大アルカナの内【運命の輪】を与えられた人間は処刑されることとなっていた。
【運命の輪】の大アルカナが与えられ、それを秘匿して生活するスピカだったが、大アルカナを持つ人間のみが在籍する学園アルカナに召喚が決まってしまう。
スピカは自分が【運命の輪】だと気付かれぬよう必死で潜伏しようとするものの、学園アルカナ内の抗争に否が応にも巻き込まれてしまう。
国の維持をしようとする貴族階級の生徒会。
国に革命を起こすために抗争を巻き起こす平民階級の組織。
何故か暗躍する人々。
大アルカナの中でも発生するスクールカースト。
入学したてで右も左もわからないスピカは、同時期に入学した【愚者】の少年アレスと共に抗争に身を投じることとなる。
ただの学園内抗争が、世界の命運を決める……?
サイトより転載になります。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる