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第15章 四度目の夏、時は停まってくれない
第442話「やっちゃってください」とおかあさんは言った
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「それはどういうことでしょうか。」
ケントニスさんが問うと。
「だから、今、この場で帝都中の『色の黒い人』を浄化してしまおうと言うの。
もちろん、強い瘴気を放つその調度品というのも含めてね。
それで、後顧の憂いはなくなると思うわ。
出来るわよね、ソールちゃん?」
ウンディーネおかあさんの言葉を受けてソールさんが答えた。
「はい、お望みと有れば。」
即答だった…、この二人、すぐにでも帝都から『色の黒い人』達を根絶やしにするつもりだ…。
ウンディーネおかあさんがいとも容易いように言うものだから、ケントニスさんは唖然としている。
そこに、ウンディーネおかあさんは言葉を続けたの。
「私ね、さっき言ったように、あなたに対し怒りは覚えていないわ。
ターニャちゃんからあなた達も被害者だと聞いているしね。
でもね、私の可愛いターニャちゃんに酷いことをした『黒の使徒』とかいう輩は許せないの。
人間の社会のことに勝手に手を出すのも拙いかと思って見逃していたのだけど。
精霊として、厄介な魔獣を生み出すような者達を放っておくことは出来ないわ。
もちろん、私たち精霊は殺生はしない。
『色の黒い人』達を浄化して完全に瘴気を取り掃うだけ、傷一つ付けないわよ。」
うん、ウンディーネおかあさん、すごく怒っていたんだね。
顔は笑っているけど、目は怖いよ……。
「助けていただけるのは有り難いのですが。
今、それをされると非常に困ってしまいます。
私は、『色の黒い者』達の魔力を土木作業に利用して、ため池や灌漑用水を作りたいのです。」
ケントニスさんは、帝都の『色の黒い人』を無差別に浄化されてしまうと困ると言うの。
帝国の荒廃した国土を復興するためにその豊富な魔力を活用したいと、ウンディーネおかあさんに説いたの。
以前から言っていた軍に配属されている『色の黒い人』達を農政分野に配置換えする計画を早々に実行に移す予定だったみたい。
ケントニスさんの話を聞いていたウンディーネおかあさんが気の毒な人を見るような哀れみを込めた目で言ったの。
「そう、随分とその魔導部隊とかいう部隊の者に期待をかけているのね。
でも、さっきのあなたの話では多くの者が『黒の使徒』の洗脳を受けているのでしょう。
そんなに上手くいくのかしら。
だいたい、今まで甘い汁を吸ってきた連中でしょう、額に汗して働くとは思えないわ。」
そう言えば、二ヶ月ほど前に軍法会議にかけられた魔導部隊の連中、話が通じないと言ってたよね。
魔導部隊全体が似たようなものなら望み薄かもしれないね。
ウンディーネおかあさんは淡い期待だというが、ケントニスさんは諦めていないようなの。
「人事権は私にあります、軍の他の将軍たちも私に賛同してくれました。
前皇帝という後ろ盾を失った今であれば、私の指示に従うのではないかと思います。
彼らだって国土の復興の重要性は理解できるはずです。」
うん、常識的にはそうだよね……、でもね、常識が通用しないのが奴らなんだ……。
**********
帝都から『色の黒い人』を一掃したいというウンディーネおかあさん、魔導部隊を国土復興に活用したいとするケントニスさん、話は膠着状態になるかと思っていた時のこと。
「う~ん……、あなたが国土復興のために活用したいと言っているのはあの連中のことかしら?」
ウンディーネおかあさんは、一方を指差して言ったの。
わたしの目には何も見えない、ケントニスさんの目にも映っていないようだ。
しばらくその方角を見ていると、隊列を組んだおびただしい数の兵士が現われた。
五百人ではきかない数の隊列だ、やがてわたし達の目と鼻の先で立ち止まると部隊長らしい士官服の男が出てきて声を上げた。
「逆賊、ケントニス、ようやく離宮から出てきおったか。
我々魔導部隊は貴様を皇帝とは認めない!
貴様のような只人の分際で皇帝を僭称するなど不遜が過ぎるぞ。
なのに、物の道理が分からない近衛のバカ共が離宮を固めて貴様如きを護りおって。
おかげで手が出せんかったのだ。
少ない護衛でノコノコと離宮を離れたのが運の尽きだな。
今こそ、貴様を成敗して、貴色を纏ったザイヒト殿下を正統なる皇帝の座に迎えるのだ。」
噂をしていると出てくるんだものな……。
こいつ等お笑い芸人だろうか、いや道化師か…。
「ほほう、こんな輩を使いこなせると…。
あなたは本気で思っているのですか?」
ウンディーネおかあさんが冷ややかな目でケントニスさんに問い掛けたの。
ケントニスさんはがっくりと肩を落としていたよ、可哀想に……。
「ちょうどいいわ、少し話を聞いてみようかしら。
ソールちゃん、お手数だけど、あの偉そうな人だけ残して眠らしてしまって。」
ウンディーネおかあさんはそういうとソールさんはあっという間に五百人はいようかという兵士を眠らしてしまった。
力なく倒れていく部下達を見て隊長らしき人はあからさまにうろたえていたよ。
「な、なんなんだ、いったい何をした。」
「ちょっと、あなたの話しを聞きたいので他の人には眠ってもらったわ。」
怪訝な顔つきで声を上げた隊長(?)にウンディーネおかあさんはそう返答し、話を続けたの。
「ねえ、あなた、皇帝を排除しようとしたのはあなたの独断かしら、それとも部隊の総意なの?
皇帝は、長い戦乱で荒廃した帝国の領土を復興するためあなた達に土木作業をして欲しいと望んでいるのだけど協力する気はないの?」
ウンディーネおかあさんの問い掛けに隊長(?)は忌々しげに言った。
「その男が皇帝だと、ふざけるなその男は皇帝を僭称している逆賊だ。
我々は部隊の総意で逆賊ケントニスを討伐することにしたのだ。
我々魔導部隊の者に土木作業をさせようと考えるなど、皇帝の資質がないことも明らかだろうに。
土木作業なんてものは下々の者にさせておけば良いのだ。
我々の魔法はそういう下々の者を従わせるためにあるのだ、そんなことも分からんのか。」
ウンディーネおかあさんは傍らに立つケントニスさんに哀れみを込めた視線を向けて尋ねたの。
「この者、こんなことを言っているけど……。
それでも、まだこの者達を活用しようというの?
私は、この者達はもう手遅れだと思うのだけど……。」
ケントニスさんはがっくりと肩を落としていた。
「もうそれ以上言わないで下さい……。
こんな者達でも話せば分かると期待した自分が愚かでした…。
あなたのおっしゃる通りです、もう帝都中の『黒い者』を浄化してしまって結構です。」
ケントニスさんは国土復興計画を大幅に修正する必要に迫られて気落ちしてしまったようだ。
こんな連中を使おうなんて、端から無理なことだったのね。
ケントニスさんの返答を聞いて、ウンディーネおかあさんは満足そうに笑った。
そして、ソールさんに指示を出そうとしたそのとき。
塞ぎこんでいたザイヒト皇子がウンディーネおかあさんに懇願したの。
「待ってください。
この黒い髪、黒い瞳、褐色の肌は亡き母上から頂いたものなのです。
吾は母上譲りのこの姿を失いたくないのです。
あの愚か者共がしないと言うのであれば、吾が荒地を開墾し、用水路を引きましょう。
ですから、吾のこの身はこのままで留めて欲しいのです。」
その言葉を聞いたウンディーネおかあさんは、ザイヒト皇子の前で屈んで頭を撫でたの。
そして、
「あなたはまだ小さいのに大切な事を理解していて偉いわね。
大丈夫よ、あなたの姿や力を奪ったりはしないわ。
そうね、その力を国の民のために役立ててあげてね。」
と柔らかい口調で言ったの。
ザイヒト皇子の言葉を聞いていた隊長(?)が、
「貴様等、ザイヒト殿下に何を吹き込んだ。
ザイヒト殿下がまるで人道主義にかぶれた愚か者みたいなことを言っているではないか。」
と声を荒げた。うるさいからソールさんに眠らしてもらったよ。
そして、ウンディーネおかあさんが言った。
「じゃあ、ソールさん、やっちゃってください。」
それを合図に、ソールさんから眩い光が放たれたの。
その光は、静かな水面に小石が投げ入れられた時の波紋の様に、ソールさんを中心に瞬く間に帝都を覆いつくしていく。
気付くといつの間にかザイヒト皇子を抱き寄せたウンディーネおかあさんの周囲を水の壁が覆っている。その壁はソールさんの放つを光を全て反射していたの。
これが水の防壁か…、初めて見たよ。
不意打ちで帝都全体が光に包まれたからみんなビックリしたと思うよ。
馬車なんかが事故を起こしていなければいいのだけど…。
その日、帝都では数名の妊婦さんから胎児が突然消え去るという怪事件が発生したそうだ。
魔獣の発生、本当に危ないところだったみたい。
それを聞き、魔獣の発生と妊婦さんが魔獣に殺されることを未然に防ぐことが出来てホッとしたよ。
何も知らない妊婦さんには気の毒だったけど……。
瘴気の森産の木材で作られた調度品は、ソールさんの浄化の光を浴びたら魔獣のように消滅したらしい。
瘴気が木材の組織のかなりの部分を占めていたため、浄化により存在が保てなくなったようだ。
そしてこの日、帝都から『色の黒い人』が姿を消した。
唯一人、ザイヒト皇子を除いて。
ケントニスさんが問うと。
「だから、今、この場で帝都中の『色の黒い人』を浄化してしまおうと言うの。
もちろん、強い瘴気を放つその調度品というのも含めてね。
それで、後顧の憂いはなくなると思うわ。
出来るわよね、ソールちゃん?」
ウンディーネおかあさんの言葉を受けてソールさんが答えた。
「はい、お望みと有れば。」
即答だった…、この二人、すぐにでも帝都から『色の黒い人』達を根絶やしにするつもりだ…。
ウンディーネおかあさんがいとも容易いように言うものだから、ケントニスさんは唖然としている。
そこに、ウンディーネおかあさんは言葉を続けたの。
「私ね、さっき言ったように、あなたに対し怒りは覚えていないわ。
ターニャちゃんからあなた達も被害者だと聞いているしね。
でもね、私の可愛いターニャちゃんに酷いことをした『黒の使徒』とかいう輩は許せないの。
人間の社会のことに勝手に手を出すのも拙いかと思って見逃していたのだけど。
精霊として、厄介な魔獣を生み出すような者達を放っておくことは出来ないわ。
もちろん、私たち精霊は殺生はしない。
『色の黒い人』達を浄化して完全に瘴気を取り掃うだけ、傷一つ付けないわよ。」
うん、ウンディーネおかあさん、すごく怒っていたんだね。
顔は笑っているけど、目は怖いよ……。
「助けていただけるのは有り難いのですが。
今、それをされると非常に困ってしまいます。
私は、『色の黒い者』達の魔力を土木作業に利用して、ため池や灌漑用水を作りたいのです。」
ケントニスさんは、帝都の『色の黒い人』を無差別に浄化されてしまうと困ると言うの。
帝国の荒廃した国土を復興するためにその豊富な魔力を活用したいと、ウンディーネおかあさんに説いたの。
以前から言っていた軍に配属されている『色の黒い人』達を農政分野に配置換えする計画を早々に実行に移す予定だったみたい。
ケントニスさんの話を聞いていたウンディーネおかあさんが気の毒な人を見るような哀れみを込めた目で言ったの。
「そう、随分とその魔導部隊とかいう部隊の者に期待をかけているのね。
でも、さっきのあなたの話では多くの者が『黒の使徒』の洗脳を受けているのでしょう。
そんなに上手くいくのかしら。
だいたい、今まで甘い汁を吸ってきた連中でしょう、額に汗して働くとは思えないわ。」
そう言えば、二ヶ月ほど前に軍法会議にかけられた魔導部隊の連中、話が通じないと言ってたよね。
魔導部隊全体が似たようなものなら望み薄かもしれないね。
ウンディーネおかあさんは淡い期待だというが、ケントニスさんは諦めていないようなの。
「人事権は私にあります、軍の他の将軍たちも私に賛同してくれました。
前皇帝という後ろ盾を失った今であれば、私の指示に従うのではないかと思います。
彼らだって国土の復興の重要性は理解できるはずです。」
うん、常識的にはそうだよね……、でもね、常識が通用しないのが奴らなんだ……。
**********
帝都から『色の黒い人』を一掃したいというウンディーネおかあさん、魔導部隊を国土復興に活用したいとするケントニスさん、話は膠着状態になるかと思っていた時のこと。
「う~ん……、あなたが国土復興のために活用したいと言っているのはあの連中のことかしら?」
ウンディーネおかあさんは、一方を指差して言ったの。
わたしの目には何も見えない、ケントニスさんの目にも映っていないようだ。
しばらくその方角を見ていると、隊列を組んだおびただしい数の兵士が現われた。
五百人ではきかない数の隊列だ、やがてわたし達の目と鼻の先で立ち止まると部隊長らしい士官服の男が出てきて声を上げた。
「逆賊、ケントニス、ようやく離宮から出てきおったか。
我々魔導部隊は貴様を皇帝とは認めない!
貴様のような只人の分際で皇帝を僭称するなど不遜が過ぎるぞ。
なのに、物の道理が分からない近衛のバカ共が離宮を固めて貴様如きを護りおって。
おかげで手が出せんかったのだ。
少ない護衛でノコノコと離宮を離れたのが運の尽きだな。
今こそ、貴様を成敗して、貴色を纏ったザイヒト殿下を正統なる皇帝の座に迎えるのだ。」
噂をしていると出てくるんだものな……。
こいつ等お笑い芸人だろうか、いや道化師か…。
「ほほう、こんな輩を使いこなせると…。
あなたは本気で思っているのですか?」
ウンディーネおかあさんが冷ややかな目でケントニスさんに問い掛けたの。
ケントニスさんはがっくりと肩を落としていたよ、可哀想に……。
「ちょうどいいわ、少し話を聞いてみようかしら。
ソールちゃん、お手数だけど、あの偉そうな人だけ残して眠らしてしまって。」
ウンディーネおかあさんはそういうとソールさんはあっという間に五百人はいようかという兵士を眠らしてしまった。
力なく倒れていく部下達を見て隊長らしき人はあからさまにうろたえていたよ。
「な、なんなんだ、いったい何をした。」
「ちょっと、あなたの話しを聞きたいので他の人には眠ってもらったわ。」
怪訝な顔つきで声を上げた隊長(?)にウンディーネおかあさんはそう返答し、話を続けたの。
「ねえ、あなた、皇帝を排除しようとしたのはあなたの独断かしら、それとも部隊の総意なの?
皇帝は、長い戦乱で荒廃した帝国の領土を復興するためあなた達に土木作業をして欲しいと望んでいるのだけど協力する気はないの?」
ウンディーネおかあさんの問い掛けに隊長(?)は忌々しげに言った。
「その男が皇帝だと、ふざけるなその男は皇帝を僭称している逆賊だ。
我々は部隊の総意で逆賊ケントニスを討伐することにしたのだ。
我々魔導部隊の者に土木作業をさせようと考えるなど、皇帝の資質がないことも明らかだろうに。
土木作業なんてものは下々の者にさせておけば良いのだ。
我々の魔法はそういう下々の者を従わせるためにあるのだ、そんなことも分からんのか。」
ウンディーネおかあさんは傍らに立つケントニスさんに哀れみを込めた視線を向けて尋ねたの。
「この者、こんなことを言っているけど……。
それでも、まだこの者達を活用しようというの?
私は、この者達はもう手遅れだと思うのだけど……。」
ケントニスさんはがっくりと肩を落としていた。
「もうそれ以上言わないで下さい……。
こんな者達でも話せば分かると期待した自分が愚かでした…。
あなたのおっしゃる通りです、もう帝都中の『黒い者』を浄化してしまって結構です。」
ケントニスさんは国土復興計画を大幅に修正する必要に迫られて気落ちしてしまったようだ。
こんな連中を使おうなんて、端から無理なことだったのね。
ケントニスさんの返答を聞いて、ウンディーネおかあさんは満足そうに笑った。
そして、ソールさんに指示を出そうとしたそのとき。
塞ぎこんでいたザイヒト皇子がウンディーネおかあさんに懇願したの。
「待ってください。
この黒い髪、黒い瞳、褐色の肌は亡き母上から頂いたものなのです。
吾は母上譲りのこの姿を失いたくないのです。
あの愚か者共がしないと言うのであれば、吾が荒地を開墾し、用水路を引きましょう。
ですから、吾のこの身はこのままで留めて欲しいのです。」
その言葉を聞いたウンディーネおかあさんは、ザイヒト皇子の前で屈んで頭を撫でたの。
そして、
「あなたはまだ小さいのに大切な事を理解していて偉いわね。
大丈夫よ、あなたの姿や力を奪ったりはしないわ。
そうね、その力を国の民のために役立ててあげてね。」
と柔らかい口調で言ったの。
ザイヒト皇子の言葉を聞いていた隊長(?)が、
「貴様等、ザイヒト殿下に何を吹き込んだ。
ザイヒト殿下がまるで人道主義にかぶれた愚か者みたいなことを言っているではないか。」
と声を荒げた。うるさいからソールさんに眠らしてもらったよ。
そして、ウンディーネおかあさんが言った。
「じゃあ、ソールさん、やっちゃってください。」
それを合図に、ソールさんから眩い光が放たれたの。
その光は、静かな水面に小石が投げ入れられた時の波紋の様に、ソールさんを中心に瞬く間に帝都を覆いつくしていく。
気付くといつの間にかザイヒト皇子を抱き寄せたウンディーネおかあさんの周囲を水の壁が覆っている。その壁はソールさんの放つを光を全て反射していたの。
これが水の防壁か…、初めて見たよ。
不意打ちで帝都全体が光に包まれたからみんなビックリしたと思うよ。
馬車なんかが事故を起こしていなければいいのだけど…。
その日、帝都では数名の妊婦さんから胎児が突然消え去るという怪事件が発生したそうだ。
魔獣の発生、本当に危ないところだったみたい。
それを聞き、魔獣の発生と妊婦さんが魔獣に殺されることを未然に防ぐことが出来てホッとしたよ。
何も知らない妊婦さんには気の毒だったけど……。
瘴気の森産の木材で作られた調度品は、ソールさんの浄化の光を浴びたら魔獣のように消滅したらしい。
瘴気が木材の組織のかなりの部分を占めていたため、浄化により存在が保てなくなったようだ。
そしてこの日、帝都から『色の黒い人』が姿を消した。
唯一人、ザイヒト皇子を除いて。
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