私を勝手に皇后にしないでください

上野佐栁

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寝起き

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 「......あ。この声は、きっと、私の......転生する前の私の声‼︎」
 「もう起きる時間だよ‼︎」
 「うん」
 「あの時の運命をどうか変えて‼︎」
 「うっうぅ」
 「イブ‼︎」
 「コンラン卿⁇プロキオンは⁇」
 「あいつは軟禁させているよ」
 「な、軟禁!?」
 「あぁ」
 「何やらかしたの⁇」
 「お前の思い出水晶をぶっ壊すんだよ‼︎」
 「は?はあああ!?えっちょっ‼︎嘘でしょ⁇」 
 「ほんとだよ‼︎そのせいで、イブは九ヶ月も眠ることになったんだ‼︎」
 「えっ?九ヶ月⁇ええええええ!?」
 「まぁ、プロキオンに会ってやれ。そうすれば、あいつも落ち着くだろ⁇」
 「う、うん」
 グラ
 「わ、わあああ‼︎」
 「おっと‼︎イブ平気か⁇」
 「え、うん。寝起きだからふらっとしたのかな⁇」
 「いや、筋肉の衰えだろうな‼︎お前、九ヶ月も寝てたからな‼︎」
 「そのどれかに、私が進んで望んだのあったかしら⁇」
 「ねぇな」
 プロキオンの部屋
 コンコン
 「幻覚、幻覚、幻、夢?」
 「ま、まだ、入っても無い時点で凄い言いようね」
 「本物か⁇」
 「そうだよ‼︎」
 ガタン
 「イブ‼︎」
 「きゃあっ‼︎」
 ギュッ
 「すまなかった‼︎俺のせいで、イブが何ヶ月も眠ることになってしまった‼︎本当にすまない‼︎」
 「いいよ。キスしてくれるなら許してあげる」
 「わかった」
 やっぱりこの気持ちに嘘はつけられない。この気持ちは前世関係無く、ずっと変わらない。
 チュッ
 「ま、またあいつらは‼︎」
 ちなみに、コンラン卿はすぐにその場を去った。いや逃げた⁇
 「んっ」
 暖かい。この温もりは離したくない。今度こそ、あの運命を変える‼︎だって、私の死んだ原因は、プロキオンとユーアだけど、微かに残るこの魔力は黒魔法。誰が使ったんだ。だから、二人は狂った。もう二度同じ事は繰り返さない。プロキオンを守りたい。皆んな幸せの世界になって欲しい。
 「イブ愛している」
 「私も、プロキオンを愛しています」
 「!?そうか。嬉しいぞ」
 「うん。あの時の約束は永遠だから‼︎」
 「思い出したのか⁇」
 「その為に思い出水晶を使ったのよ⁇ほんと鈍いんだから‼︎」
 「お前に言われたくはないな」
 「お互い様ね‼︎」
 チュッ
 夜中
 「うっうーん。あれ?ぷ、プロキオン!?何で?あっ!今日は一緒に寝ようって言われたんだった。忘れてた」
 私が目覚めた日からずっと、リハビリをしている。そりゃーずっと寝ていたら筋肉も衰えるよね⁇そんな辛いリハビリの時も、プロキオンはそばに居てくれる。それがなによりも嬉しかった。
 四年後
 「ほんとに行っちゃうの?」
 「あぁ。フェラーリが学園は卒業しなきゃ駄目なんだ‼︎」
 「そうだよね。十七歳で成人だもんね。」  
 「あぁ」
 この世界では、十七歳が成人だ‼︎
 「お手紙書くからね‼︎」
 「待っている」
 「休みになったら会いに来てよ‼︎」
 「あぁ。約束するよ」
 「うん」
 プロキオンはフェラーリ学園へと旅立った。
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