私を勝手に皇后にしないでください

上野佐栁

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危機

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 感謝祭も終わり、新しい友達も増えて、勉強をする毎日がしばらく続いたある日
 「隣の王国のアーンラスト国に視察ですか?」
 「あぁ。私が行きたいのは山々だが、こっちでも手が離せない仕事があってねー。プロキオンは居ないし、君にしか頼めないんだ。やってくれるか⁇」
 「はい‼︎陛下の頼みなら喜んでです‼︎」
 「そうか。良かったよ。連れて行きたい奴はいるか⁇」
 「え、えーと、コンラン卿とフェリスを連れて行きたいです‼︎」
 「団長もか......いいだろう。一人娘になる、イブの頼みなら聞いてやらん事はない‼︎」
 「ありがとうございます!陛下‼︎」
 「ゴホンッ。その、お父様って呼んでほしいな?」
 「うふふ。はい。お父様‼︎」
 「イブ‼︎」
 ギュッ
 「きゃあっ!?」
 「はっ!?すまんすまん‼︎可愛くてつい‼︎」
 「いいですよ‼︎」
 びびび、びっくりした!陛下ってこんな感じの人だっけ⁇えっと、陛下は四十七歳の時に、暗殺者に殺されたんだよね⁇今は、四十三歳だから、あと四年しか無いじゃん‼︎
 「早速だが、今日出発指定欲しい。」
 「わかりました‼︎」
 「もう‼︎ティたら、そんな危ない事を引き受けちゃったの⁇駄目でしょ‼︎」
 「うぅ。ごめんなさい」
 「団長だって、イブの事呼び捨てじゃん‼︎しかもあだ名だし‼︎」
 「うるさい黙れ‼︎」
 「なんで、俺にだけ冷たいんだよ‼︎」
 「殺すぞ‼︎」
 「ひっ‼︎」
 「とりあえず、私は、平民に見えるような服を探して来るね‼︎」
 「ティ‼︎私も行くわ‼︎」
 「うん‼︎」
 「俺も行く‼︎」
 「ミルガルドは駄目だ‼︎」
 「なんでだよ‼︎」
 「ティの裸を盗み見るつもりだろ⁇」
 「んな事しねぇよ‼︎大体、イブの裸なんぞに微塵も興味ねぇよ‼︎」
 シューゴンッ
 「ぐはっ‼︎」
 「貴様は、皇后になる方に対しての礼儀がなっていないな⁇死にたく無ければ、そこでじっとしていろ‼︎」
 「ひ、ひぁい」
 「ティ行こう‼︎」
 「う、うん」
 やっぱ、フェリスを怒らせるのだけはやめよう。私の命も危ない‼︎
 街
 「こ、この服とかどうかなぁ⁇」
 「きゃー‼︎ティ‼︎可愛いよ‼︎」
 「ありがとう‼︎」
 「この服とこの服とこの服‼︎全部ください‼︎」
 「はあ!?全部!?いやいやいや‼︎多すぎるから‼︎百着とか要らないから‼︎十着ぐらいでいいから‼︎ねぇ?」
 「いや駄目でしょ⁇」
 「どこの平民に大量の服を買い占める奴がいるの⁇ねぇ‼︎」
 なんとか、フェリスを説得して、必要最低限の服を買って店を出た。
 「ちぇー‼︎絶対に似合うのに‼︎」
 「あ、危なかった」
 「はっ‼︎ティ危ない‼︎」
 「へっ⁇」
 ドーン
 「ば、爆発!?」
 「ティ逃げて‼︎」
 「......」
 駄目。このまま逃げたら、フェリスが帰らぬ人になる‼︎どうしたら⁇
 「......人形」
 「この炎を耐えられた奴なんて居ないぜ‼︎」
 ゴォー
 「フェリス‼︎」
 「ティ!?」
 私は、人形を炎の中に投げ飛ばした。
 「人形を投げた所で、勢いが増すだけさ‼︎」
 バーシャーン
 「み、水だと!?」
 「フェリス‼︎しっかりしなさい‼︎」
 「ティ‼︎怪我はない⁇」
 「今は、気にしている場合じゃない‼︎」
 「は、はい‼︎この‼︎」
 やっぱり、未来予知すると体力が削れる。それに魔力はそんなに無いから、使い続けられない‼︎
 コツコツ
 「足音!?どうして⁇こんな未来見てない⁇」
 ゴンッ
 「あがっ!?」
 ドサッ
 「ぐふふ。未来予知者は一人で十分」

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