私を勝手に皇后にしないでください

上野佐栁

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沈む船

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 こんにちは。イブです。私達は船に乗り更に五日が過ぎた。
 「暇ああ‼︎」
 「ミルカルド。なんか芸してよ」
 「やだよ!」
 「やれ。これは殿下命令だ」
 「うわっ!出たよ。自分が偉いからって下の奴に命令する奴。あーあーやだやだ......グェ!?」
 「死にたいのか?」
 「今のプロキオンは不機嫌だから刺激しない方がいいよ」
 「やられる前に言って......」
 ガタン
 「きゃあっ!?」
 「な、なんだ!?」
 「た、大変です!外に敵船が攻撃して来ました!?それで船の一部が破損して、この船はもう持ちません!」
 「......」
 なに?どうなってるの?私達には魔法があるけど、他の人達にはあるの?未来予知で......。
 「ぐふふ。この国は俺様達の物。そして、あの国......フェラーリ国も俺様達の物!グハハハ‼︎」
 「くそが......」
 「まだ息をしているのか?」
 「い、イブ......をか、返......せ‼︎」
 「そんな奴はもうこの世には居ない」
 「......っ!?」
 「お前もあの小娘子元へと連れて行ってやろう。感謝しろよ」
 「......この世界にイブが居ないなら死んでもかまわない」
 「そうか。死ね」
 グサッ
 「世界征服目前だ!グハハハ‼︎」
 「......はっ!?」
 「イブ?」
 「このままだと、私達は全員死ぬ」
 「......え」
 「て、ティ?冗談やめてよね?」
 「冗談じゃない‼︎」
 ビクッ
 「イブ。どうゆー事?」
 「名前はわからなかったけど、かなりのやり手。最初から本気でやらないと私達は確実に死は免れない」
 「......」
 全員が言葉を失った。もうすぐで学園に帰りいつも通りの日常を過ごせると思っていたのに。
 「私が囮になる。だから......」
 「駄目だ!」
 「私を逃すとか考えないで!あいつらはそれを想定済みなのよ?だってあっちにも......未来予知が出来る人が居るんだもの」
 「......」
 「だから私が先導切る。だからその間に他の人達を逃して!それと......あの船員を取り押さえて!」
 「え?あいつを......?」
 「うん。あいつは敵よ!」
 「う、うわあああ‼︎」
 「逃げやがった‼︎」
 「追いかけるぞ‼︎」
 「了解‼︎」
 「......」
 もうすぐで来るはず。私の未来予知が正しければこっちにまっすぐ向かって来るはず。絶対に人質なんてならない。
 「よお!まさか待ち構えているとはなぁ?お嬢さん。何者だ?」
 「......未来の皇后殿下ね」
 「へぇー。お前を殺せばあいつらは力を失うみたいだしな。殺させてもらうぜ」
 「そう簡単に殺せるなんて思わないで」
 こいつは未来予知が出来ない。出来るならこの目の色の意味を知っているはず。目の色が光の反射で変わり続けている。その意味を知らないのは未来予知が出来ないと言うか、知らない証拠だ。ここで足止めをしながら未来を変えてみせる。そう心に誓ったのであった。
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