レインボーアーク

上野佐栁

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二人のソロライブ

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 るんかのライブが終わり夏休みがきました。
 「やっと夏休みだー」
 「いっぱいライブできるね」
 「月乃。ちゃんと宿題をやるんだよね?やらないっていうなら......わかってるよね?」
 「やるやる」
 「本当に?」
 「早速行かない?」
 「行くー!」
 「あの私から提案なんですか二人ともソロライブってやったことありますか?」
 「え?私はない。ラリアは?」
 「私は自分の歌で歌った事がないなー」
 「そうですか。いい機会なので二人ともソロライブをしてください」
 「オッケー」
 「......うん」
 「月美。私の曲作ってー」
 「杉川さんは楽器ができないんですか?」
 「そうなのよー。だからお願いしてもいいかなぁー?」
 「いいですよ。歌詞は自分で作ってくださいね」
 「はーい」
 その夜
 「うーんうーん」
 「月乃⁇もしかして曲と歌詞が思いつかないの⁇」
 「そうなんだよね」
 「上手くは言えないけど自分の素直な気持ちを歌詞に込めるのも一つの手だよ」
 「やばい。要の悪口しか出てこない。それでいいの?」
 「それはダメだよ。好きな事や、やりたい事とかでもいいかもね」
 「わかった頑張ってみる」
 「頑張れ」
 「ねぇさっきから気になってたんだけどなにやってるの?」
 「秘密」
 「⁇」
 夏休みに入って早くも一周間が過ぎた。
 「二人とも歌詞の方はどうですか?」
 「月美ー。途中まではできたんだけど後が思いつかないよー」
 「できたー!」
 「ラリアできたの?見せて見せて。」
 「だーめ。これは今日のライブまで見せません」
 「えー。ケチ」
 「杉川さんおめでとうございます。あとこれ。杉川さんだけのブランドです」
 「可愛いー。いつ作ったの?」
 「結構前から作っていたのですが、中々完成しなくて......遅くなってしまいました」
 「名前なんて言うの?」
 「フルーツフラワーです」
 「フルーツフラワー⁇」
 「はい。お花とフルーツをイメージとしたブランドです。着てくれますか?」
 「もちろんだよ。今からライブ行ってきます」
 「いってらっしゃい」
 「キラキラ光る一番星を目指してアイドル頑張ろー。キラキラしているねー。初めは一人だけでアイドルしていたんだー。ある日君に会えたから世界が広がるー。一人でアイドルしている時よりももっともっと上に上がれた気がするー」
 「チャンス」
 「わぁー」
 「レインボーアークの世界へようこそ私はユニさあこの道を通ってあなたのステージが待ってるわ」
 「うん」
 「この扉を開けてこの先がレインボーステージよ」
 「あの時の偶然は偶然じゃない。きっと運命だったんだ。今ここに居られるのだって君が居てくれたからー。ありがとう」
 「レインボーステージ大成功ー」
 「杉川さんとても素敵なライブでした」
 「ありがとう。あれ?月乃は?」
 「さっきまでここに居たのですが何処に行ったのでしょうか?」
 「え?月乃!?もしかして歌詞が完成したんですね」
 「早く行こう」
 「はい」
 「生まれた時からずっと二人で居たんだー。なにをするにもずっと一緒にやっていんだねー。私が大切な妹を守らないといつの間にか思っていたんだー。でも自分の知らないうちに強くなっていたんだねー」
 「月乃......」
 「......」
 「私はそれに気づかないまま何も知ろうとしなかったんだー」
 「チャンス」
 「わぁー」
 「レインボーアークの世界へようこそコンはコンだよさあこの道を通って君のステージが待ってるよ」
 「うん」
 「この扉を開けてこの先がレインボーステージだよ」
 「はじめて自分の妹が変わり続けている事に気づいたんだー。そして気づいたことはいつの間にか私の方が守られている事に」
 「レインボーステージ大成功ー」
 「月乃ー」
 「月美。うわっ‼︎」
 「とても感動しました」
 「ありがとう」
 「いい歌だったよ」
 「えへへ。月美に感謝の気持ちを込めて歌ったんだよ」
 「私はいつも月乃に守られてばっかりですね」
 「そんなことないよ。私の方が知らないうちに守られていたんだよ」
 「とにかく私も月乃もソロライブ大成功だね」
 「そうだね」
 「はい」
 「では次は私が歌います」
 「おー。月美の歌好きだよ」
 「ありがとうございます」 
 「言いたいこと言えない自分におさらばしていこうよ。言いたいことはなんでも言おうよ。だってもう自分を偽らなくたっていいから。なりたい自分になっていきたい。自由に走り出してー。もっともっと、遠くまで走り出したらもう止まらない。初めての体験してどきどきしていきたいなー。ここからスタートラインにして進んでいこうよー。笑顔絶やさないように希望を持ってやりたいことはやっていきたいなー。夢の扉開けてー。その先になりたい自分がいるからー」
 「チャンス」
 「わぁー」
 「レインボーアークの世界にようこそ。私ルミさあこの道を通って貴方のステージが待ってるわ」
 「はい」
 「この扉を開けてこの先がレインボーステージよ」
 「これからは自分の決めた道を歩いて行きたい。自分だけの扉ー」
 「レインボーステージ大成功ー」
 「月美凄かったよ」
 「ありがとうございます」
 「今度は三人でライブしようね」
 「うん」
 「はい」
 「......そろそろあの子をアイドルデビューしてもいいかもね」
 この時月美も月乃もラリアも知らなかった。月美を超える新たなアイドルが誕生することに......。
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