レインボーアーク

上野佐栁

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レインボーアークフレンズ

無の世界

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 「さくらんが戻って来たルン‼︎」
 「良かったです」
 「あとは神官をぶっ叩くだけ」
 「......月乃。これで一番大変だってわかってる?」
 「ゔっ!」
 「皆さんでライブをすれば神官様も勝てませんよ」
 「早速やるんだね‼︎」
 「僕達の凄さを見せつけてやる」
 「その必要はない」
 「......っ‼︎」
 「神官‼︎」
 「皆さん!気を付けてください‼︎あの人はなにをするのかはわかりませんが......嫌な予感がします」
 「俺ちゃんもそう思いますよ」
 「混沌よ。もう戻る気はないと言うのか?」
 「もちろん。そのつもりですよ」
 「そうか......実に残念だよ」
 「皆んな!失せて!」
 「......え」
 ドーンって大きな音がした後に私は何故が気を失ってしまった。
 「......み......つき......月美‼︎」
 「はっ!?」
 「よかったです。月美は目を覚ましてよかったです」
 「皆んなは!?」
 「それが......」
 私はその前の現実に絶望するしかなかった。
 「月乃もラリアも他の皆んなも時間が止まってみたいに動かないのよ」
 「......」  
 「何故、私達だけが無事なのかは知りません。ですが、このまま時が止まった状態が続くと......」
 友希は最後まで言わなかった。言わなくてもわかる。このまま時が止まったままで何百年後に動いた場合はきっと、月乃達はもうこの世には居ないと思う。そう感じた。
 「月美。ポケットが光ってます」
 「え?」
 ポケットに手を突っ込んで中を取り出すと
 「導きの鍵ですか!?」
 「嘘!?」
 「これがあればやり直せますよ」
 「でも力が足りない」
 「レインボーアークが出来るかはわかりませんがライブをする価値はあります」
 「やるぞ!」
 「おおー!」
 あまりにも早い展開に私はついていけてないのであった。
 「何回だって、前を向いて歩くよ。曲がなくなっても皆んなと一緒に歌えば楽しいから。」
 「絆のメロディはなにも変えられない。」月美
 「さあさぁ、転んでも。つまづいても。前を向いてよ。」ルミ
 「チャンス」
 「うわー!」
 「三人でレインボーステージに!」
 「友希‼︎ルミ!一緒にこの扉を開けよう」
 「うん」
 「はい」
 「この先に私達のステージがある!」
 「この先に私達のステージがあります‼︎」
 「ほら。皆んなが待っています。」友希
 「どんなに落ち込んでもいいので、最後には笑顔で笑って歌おう。melody」
 「レインボーステージ大成功ー」
 「レインボーアーク導きの鍵よ。私達を導いて‼︎ゲートオープン‼︎」 
 もう一度、月乃達に会うんだ!
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