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宝石眼
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突然ですが、私今、絶賛大ピンチです。何故そうなったかと言うと遡る事一時間前。
「うぅ......疲れた」
三人もメイドが抜けたため、仕事が一気に忙しくなり、殿下の甘えもいつもよりも甘え坊子猫ちゃんになっていたのだ。
「洗濯に......皿洗い......掃除......他にも......ぶつぶつ」
やる事が多くてまだ、休んでない‼︎体力が削られる!
「マリア......俺のこと嫌い?」
「は、はい?嫌いって......何故そんなこと言うのですか?」
「......そんなこと」
しゅんー
「わあああああ!?全然そんなことじゃないですね?殿下のことは大好きですよ?」
可愛いし甘えん坊で、子猫ちゃん。ほんっと可愛い。
「ほ、ほんとに?俺、怪物だから......」
「殿下‼︎」
ビクッ
「ま、マリア?」
「殿下は怪物じゃありません!自信を持ってください」
「で、でも......」
「これ以上言うなら私......怒りますよ?」
ビクッ
「ご、ごめん......もう言わない」
「クスクス。殿下は優しい方です。だからこの呪いも解けますよ」
「......ありがとうな」
「はい」
「......」
「殿下?」
「その目どうした?」
「目?目がどうかしたんですか?」
「目の感じがいつもと違うだろう⁇」
「え......はっ!?」
私は慌てて手で目を覆い被せた。
バレた!?この瞳は王族しかない瞳。私も殿下の遠い親戚なのかもしれない。正直なところなにもわかっていない。
「その目はどうしたと聞いているんだ?」
「......あ」
今までに聞いた事がないぐらい低い声で怒った声で、私を見る殿下。
「あ......え......ああ......」
まさにこれが大ピンチ‼︎
そして今に至る
「答えろ!」
ドン
「いっ......‼︎」
「この目は生まれた時からか?」
「は、はい......」
怖い。殿下が怖い。さっきまで可愛かったのに......今は猛獣のヒョウだ。獲物を逃さない。そんな感じがする。
「......」
「あ、あの......殿下......」
しばらくすると殿下は、はっ‼︎ってなったみたいに慌てて私の上を退いた。
「す、すまん......そんなつもりじゃ......」
「......」
「ま、マリア?」
「いや‼︎」
「......」
「......あ」
しまった。殿下を拒絶しちゃった。殿下の顔を直視できない。
「も、申し訳ござい......ません」
「......もういい。この部屋から出て行け。お前も内心思っていたんだろ⁇俺が化け物だって......」
「そ、そんなこと......」
「出て行け‼︎」
「......はい」
「......」
もう殿下のあの笑顔を見る事が出来ないの⁇もう笑いかけていくれないの?なんでだろう⁇たった数週間居ただけなのに......どうしてこんなに胸が痛いの?胸が締め付けられるぐらい痛い。涙が溢れる。感情が制御出来ない。ごめんなさい。ごめんなさい殿下‼︎もう貴方に嫌われてもいいから殿下は自分を化け物なんて思わないで!
そう強く思った。
「俺は馬鹿だ。あの瞳をみた瞬間何もかも嘘だったのかって思っちゃった。マリアは真剣に向き合ってくれたのに、俺は......」
情け無い。あんな事したんだ。もう此処には来ないだろう。もう来れないように思いっきり傷付けた。もう未練なんてなくなるぐらいに傷付ければ、マリアも此処を出て行くだろうか⁇俺のことを忘れて他のやつと......ああ。胸が痛い。こんな気持ち初めてだ。こんなにもあいつが好きなのか⁇会ってそんなに経っていないのに......好きだ。好きでたまらない。
「ルーブス殿下を全力でお守りするのも仕事で使命です!」
あんなふうに言ってくれた大事な人。だから手放したくなかった。もう笑ってくれないだろ。自分のことを恐怖の対象として見ればいい。自分は化け物なんだから。
「もう二度と関係は元には戻らない」
二人はそう思った。
「うぅ......疲れた」
三人もメイドが抜けたため、仕事が一気に忙しくなり、殿下の甘えもいつもよりも甘え坊子猫ちゃんになっていたのだ。
「洗濯に......皿洗い......掃除......他にも......ぶつぶつ」
やる事が多くてまだ、休んでない‼︎体力が削られる!
「マリア......俺のこと嫌い?」
「は、はい?嫌いって......何故そんなこと言うのですか?」
「......そんなこと」
しゅんー
「わあああああ!?全然そんなことじゃないですね?殿下のことは大好きですよ?」
可愛いし甘えん坊で、子猫ちゃん。ほんっと可愛い。
「ほ、ほんとに?俺、怪物だから......」
「殿下‼︎」
ビクッ
「ま、マリア?」
「殿下は怪物じゃありません!自信を持ってください」
「で、でも......」
「これ以上言うなら私......怒りますよ?」
ビクッ
「ご、ごめん......もう言わない」
「クスクス。殿下は優しい方です。だからこの呪いも解けますよ」
「......ありがとうな」
「はい」
「......」
「殿下?」
「その目どうした?」
「目?目がどうかしたんですか?」
「目の感じがいつもと違うだろう⁇」
「え......はっ!?」
私は慌てて手で目を覆い被せた。
バレた!?この瞳は王族しかない瞳。私も殿下の遠い親戚なのかもしれない。正直なところなにもわかっていない。
「その目はどうしたと聞いているんだ?」
「......あ」
今までに聞いた事がないぐらい低い声で怒った声で、私を見る殿下。
「あ......え......ああ......」
まさにこれが大ピンチ‼︎
そして今に至る
「答えろ!」
ドン
「いっ......‼︎」
「この目は生まれた時からか?」
「は、はい......」
怖い。殿下が怖い。さっきまで可愛かったのに......今は猛獣のヒョウだ。獲物を逃さない。そんな感じがする。
「......」
「あ、あの......殿下......」
しばらくすると殿下は、はっ‼︎ってなったみたいに慌てて私の上を退いた。
「す、すまん......そんなつもりじゃ......」
「......」
「ま、マリア?」
「いや‼︎」
「......」
「......あ」
しまった。殿下を拒絶しちゃった。殿下の顔を直視できない。
「も、申し訳ござい......ません」
「......もういい。この部屋から出て行け。お前も内心思っていたんだろ⁇俺が化け物だって......」
「そ、そんなこと......」
「出て行け‼︎」
「......はい」
「......」
もう殿下のあの笑顔を見る事が出来ないの⁇もう笑いかけていくれないの?なんでだろう⁇たった数週間居ただけなのに......どうしてこんなに胸が痛いの?胸が締め付けられるぐらい痛い。涙が溢れる。感情が制御出来ない。ごめんなさい。ごめんなさい殿下‼︎もう貴方に嫌われてもいいから殿下は自分を化け物なんて思わないで!
そう強く思った。
「俺は馬鹿だ。あの瞳をみた瞬間何もかも嘘だったのかって思っちゃった。マリアは真剣に向き合ってくれたのに、俺は......」
情け無い。あんな事したんだ。もう此処には来ないだろう。もう来れないように思いっきり傷付けた。もう未練なんてなくなるぐらいに傷付ければ、マリアも此処を出て行くだろうか⁇俺のことを忘れて他のやつと......ああ。胸が痛い。こんな気持ち初めてだ。こんなにもあいつが好きなのか⁇会ってそんなに経っていないのに......好きだ。好きでたまらない。
「ルーブス殿下を全力でお守りするのも仕事で使命です!」
あんなふうに言ってくれた大事な人。だから手放したくなかった。もう笑ってくれないだろ。自分のことを恐怖の対象として見ればいい。自分は化け物なんだから。
「もう二度と関係は元には戻らない」
二人はそう思った。
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