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新たな魔法

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 「君をこの世界から抹殺する!絶対に!」
 「神様だからってなんでも許されるなんて思わないで!」
 「ら、ラティス。挑発しすぎじゃ......」
 「......アリアス。貴方は黙っていなさい」
 「は、はい」
 あっこれもう駄目だ。止められる雰囲気じゃないしラティスも怒ってるし。誰も止められない気がする。
 「君の力前よりも落ちたんじゃない?」
 「どうしてそう思うの?」
 「だって、神獣が居るという事は魔力をその神獣にあげているということ。だから君に勝ち目はない」
 「そう思うのね?でもマロンと私の魔法は誰にも止められない」
 「馬鹿なことばかり言ってないでとっとと消えて!」
 「......」
 「......ラティス。私を止めて。もういいの。セリファを壊して。お願い」
 「......ルーク」
 「私はこんなことしたくない。誰かを殺してしまう前に君の手で私を終わらせて......」
 「......」
 お母様の魔法は二つ。空間移動と相手の真の願いを聞き取れる魔法。ルークが望んでいるのはこんな事じゃない。ルークは誰かに止めれほしいんだ。これがルークの願い。
 「神の前にひれ伏せばいい。君達はこの世界から消える運命ではあるが世界を一度リセットすればまた生まれる。だから今はおとなしくしてね⁇」
 「マロン。絶対に負けるわけにはいかないよね?」
 「もちろんだよ。ラティス」
 「行くよ」
 「キュウ!」
 ボオオオオオオ
 「こんなの簡単に消し飛ばして......」
 ビリビリ
 「なっ!?」
 「風と雷を同時に使い私の体にダメージを負わせた?面白い。君達に敬意を払って殺す!」
 ラティスの魔法は確かに強い。だが、雷の力や他の力も全然使いこなせていない。せいぜい使いこなせているのは風魔法だけ。それ以外は全くもって使いこなせない。
 「本家の力見せてあげる!」
 ビリビリバチバチ
 「くっ......」
 強い。風で防御しつつ攻撃なんて出来ない。
 「キュウウウウ‼︎」
 バーン
 「......」
 「防御魔法!?おかしい。神獣に宿主が使えない魔法なんて使えるわけ......はっ!?」
 まさかセリファが新しく作り替えられた事により新たな魔法が生まれた?でもそれはラティスものであってマロンのものじゃない。一体どうなっているの?
 「ありがとうマロン」
 「キュ!」
 「二つのセリファが合わさった事で私の魔法が使えるようになったの。これは私からのプレゼントね。それと、マロンとラティス二人の思い描く魔法を使えるようになったわ。でも気を付けて。一度思い描く魔法を使ってしまったら固定されてしまう。だからやり直しが効かないのよ。良く考えて使いなさい」
 「あの時、お母様が残してくれた最後の魔法で私はルークの闇を撃つ!」
 「なにを言っているの?」
 「マロン......」
 「キュ?」
 私が思い描く魔法は......。
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