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マロンの決断
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マロンは迷っていた。どちらを助けるべきか。
アリアスは双方のサポートと言ったが、一度に出せる魔力は限られているし防御魔法は同時には発動出来ない。だからアリアスを取るべきか、ウリスを取るべきかそれか主人であるラティスを取るべきかを悩んでいた。
「マロンはどうしたいの?」
自分にそう言い聞かせても答えが出ない。全員を見捨てる選択肢もある。だけど、それは仲間を裏切る行為であり、ラティスを失望させるものだ。だから考えて行動しなければならない。
ドーン
「アリアス!?」
ドンッ
「ぐっ‼︎」
「う、ウリス!」
二人が危険な目にあっている。だけど、同時には防御出来ない。
「マロンは......マロンは......」
駄目だ。決断出来ない。
「きゃあっ‼︎」
真後ろからラティスの声が聞こえた。
「よくも頭突きしてくれたなぁ?」
ラティスが危ない。でも皆んなも危ない。危なくないのはマロンだけ?
「はぁはぁっはっはっはぁっはぁはぁっはっ!」
息がだんだんと荒くなる。全員を救えるほどの魔力を持ち合わせていない。そもそもラティスから魔力を少し分けて貰っているだけの神獣だ。そんな奴が救う?守る?無理だ。
「マロンは誰も助けられないの?」
あんなに大見え切ったのに何も出来ないんじゃ意味がない。
「ま、マロンは何をしたらいいの?」
悩んでも仕方ない。やっぱりラティスを助けるべきなの?
「アアアアアア!!!!!!!」
悲痛の悲鳴が左の方から聞こえてきた。アリアスの声だ。このままだと全滅する。誰かひとりでも救え。モタモタするな。している暇があるなら動け。
「マロンは......マロンが助けたいのは......」
全員?
「......」
決められない。ひとりを救えても二人を見捨てることになる。そんなのラティスが喜ばないよ。
「......」
私はマロンの心を少しだけ感じ取ることが出来る。今、マロンは悩んでいる。誰を助けるかを悩んでいる。私はノワールと対等に渡り合えるけど、アリアスやウリスはどうだろうか?一番危険に晒されているのはアリアスだ。
「マロン!アリアスを助けろ‼︎私とウリスはなんとかなる。だからアリアスを助けて」
私はそう叫んだ。マロンが決められないのなら私が決める。それが最前で一番の方法だと思ったからだ。
「よそ見とはいいご身分だなぁ⁇」
「しまっ......っ‼︎」
マロンに気を取られて前を見ていなかった。このままだと、確実に火傷は避けられない。今の魔力量じゃ治癒することが出来ない。私の場合誰かを治癒するならそんなに力は使わないが、自分を治癒する場合は体力と魔力を一気に持っていかれるのだ。それだけは避けなければならない。
「ラティス‼︎」
マロンは私の方へと向かって行く。
何をしているの?助けるべきは私じゃなくて、アリアスの方よ。ルークと戦っているアリアスが一番危険なの。だから......お願いだから妹を助けてよ。
そう心の中で叫んでもマロンは真っ直ぐこっちに向かってくる。
「マロン!アリアスを......」
「キュウウウウ」
私の言葉など無視をしマロンは私に防御魔法を使った。私を助けるために決断したのだ。だったら私はそれに応えなければならない。
「ノワール!」
私は周りを気にするのをやめた。邪念を払い除け皆んなを信じる。悪い結果を考えるな!
「ノワール。此処からは本気の本気で行く」
私はそう言い、ニーアスだった頃の戦い方と今の戦い方を混ぜてノワールに攻撃を仕掛けた。
アリアスは双方のサポートと言ったが、一度に出せる魔力は限られているし防御魔法は同時には発動出来ない。だからアリアスを取るべきか、ウリスを取るべきかそれか主人であるラティスを取るべきかを悩んでいた。
「マロンはどうしたいの?」
自分にそう言い聞かせても答えが出ない。全員を見捨てる選択肢もある。だけど、それは仲間を裏切る行為であり、ラティスを失望させるものだ。だから考えて行動しなければならない。
ドーン
「アリアス!?」
ドンッ
「ぐっ‼︎」
「う、ウリス!」
二人が危険な目にあっている。だけど、同時には防御出来ない。
「マロンは......マロンは......」
駄目だ。決断出来ない。
「きゃあっ‼︎」
真後ろからラティスの声が聞こえた。
「よくも頭突きしてくれたなぁ?」
ラティスが危ない。でも皆んなも危ない。危なくないのはマロンだけ?
「はぁはぁっはっはっはぁっはぁはぁっはっ!」
息がだんだんと荒くなる。全員を救えるほどの魔力を持ち合わせていない。そもそもラティスから魔力を少し分けて貰っているだけの神獣だ。そんな奴が救う?守る?無理だ。
「マロンは誰も助けられないの?」
あんなに大見え切ったのに何も出来ないんじゃ意味がない。
「ま、マロンは何をしたらいいの?」
悩んでも仕方ない。やっぱりラティスを助けるべきなの?
「アアアアアア!!!!!!!」
悲痛の悲鳴が左の方から聞こえてきた。アリアスの声だ。このままだと全滅する。誰かひとりでも救え。モタモタするな。している暇があるなら動け。
「マロンは......マロンが助けたいのは......」
全員?
「......」
決められない。ひとりを救えても二人を見捨てることになる。そんなのラティスが喜ばないよ。
「......」
私はマロンの心を少しだけ感じ取ることが出来る。今、マロンは悩んでいる。誰を助けるかを悩んでいる。私はノワールと対等に渡り合えるけど、アリアスやウリスはどうだろうか?一番危険に晒されているのはアリアスだ。
「マロン!アリアスを助けろ‼︎私とウリスはなんとかなる。だからアリアスを助けて」
私はそう叫んだ。マロンが決められないのなら私が決める。それが最前で一番の方法だと思ったからだ。
「よそ見とはいいご身分だなぁ⁇」
「しまっ......っ‼︎」
マロンに気を取られて前を見ていなかった。このままだと、確実に火傷は避けられない。今の魔力量じゃ治癒することが出来ない。私の場合誰かを治癒するならそんなに力は使わないが、自分を治癒する場合は体力と魔力を一気に持っていかれるのだ。それだけは避けなければならない。
「ラティス‼︎」
マロンは私の方へと向かって行く。
何をしているの?助けるべきは私じゃなくて、アリアスの方よ。ルークと戦っているアリアスが一番危険なの。だから......お願いだから妹を助けてよ。
そう心の中で叫んでもマロンは真っ直ぐこっちに向かってくる。
「マロン!アリアスを......」
「キュウウウウ」
私の言葉など無視をしマロンは私に防御魔法を使った。私を助けるために決断したのだ。だったら私はそれに応えなければならない。
「ノワール!」
私は周りを気にするのをやめた。邪念を払い除け皆んなを信じる。悪い結果を考えるな!
「ノワール。此処からは本気の本気で行く」
私はそう言い、ニーアスだった頃の戦い方と今の戦い方を混ぜてノワールに攻撃を仕掛けた。
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