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アンティーク
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「貴方は本当に私の知っている思い出の王子様なのですか?」
ニヤリ
「それは......君自身がそう思うならそう思えばいいよ」
ここで少し遊んでみるか。
この世界にはアンティークと呼ばれる魔法の道具がある。我々人類には魔力がなくアンティークに秘められた不思議な力を使うことできる者たちがいる。そう。王族だ。王族以外にはアンティークを使うことはできない。
「フェリーナ。僕のお妃になってよ」
このアンティークは誘惑。人の心を虜にし思い通りに動かせる優れものだ。
さぁ。どう出る?フェリーナ。
「私は......」
なぜでしょう⁇先ほどから頭がぼーとするのです。何か変です。
「フェリーナ。僕は君を心の底から愛している。この気持ちを受け入れてくれるね?」
弟はどんな顔をするのか見ものだな。
「私は......」
「フェリーナ‼︎」
「僕ねぇ。大きくなったらフェリーナと結婚するんだ」
「......」
「僕がフェリーナを守るよ。永遠にどんな時でもどんな場所でもフェリーナを守ってみせる」
「僕の気持ちは本物だから。フェリーナとずっと一緒に居たい。だけど少しの間だけ離れるよ。でも忘れないでね。僕の告白や僕のこの気持ちをどうか忘れないで......」
「......っ⁉︎」
「さあ!フェリーナ答えを!」
「私は......貴方の気持ちにお応えすることはできません‼︎」
しーん
はっ⁉︎私は一体何を言っているの⁉︎王子様のプロポーズをこんなところで断るなんて......私の大馬鹿です‼︎
「え、えと。その......し、失礼ます‼︎」
ダッ
「あ......」
アンティークに勝った?誘惑に負けなかった。
「あいつは騙されそうな顔をして案外肝が座っているのかもな」
アッミンド。あいつはかなりの頑固者だぞ。頑張れよ。
「はぁはぁはぁ‼︎」
カッカッカッカッ
なんであんな断り方したんだろう?もっと言い方はあったはずのに......。
「この国の姫失格です」
その頃のアッミンド
「フェリーナ姫様‼︎何処にいらっしゃるのですか⁇」
駄目だ。返事がない。フェリーナは公の場で断るつもりはなかったんだろ?兄上がアンティークなんかを使ったからだ。
「何が、フェリーナに手を出させないだ。思いっきり手を出されているじゃないか」
「僕の負けだ。僕はフェリーナが堕ちる事に賭けてたのに......負けたな」
そう思いつつフェリーナのことをまだ諦めきれてないグルーム第二王子なのであった。
ガチャ
「フェリーナ姫様」
「あ、アッミンド王子様⁉︎す、すみません。今すぐに戻ります」
「いいですよ。ここで少し話をしましょう」
「はい」
「兄上が失礼致しました」
「もうその事については気にしていません」
「ならよかった」
「ひとつお聞きになってもいいですか?」
「はい。なんでしょう⁇」
「貴方は私の思い出の王子様で間違えないのですか?」
「え......」
「どうしても知りたいのです。貴方が何者で、どうして私に近付くのか知りたい」
「......フェリーナ」
「お願いです。本当のことを話してください」
「参ったな。まさか君からそう言ってくるとは予想外だよ」
もう隠し通せなさそうだ。
「フェリーナ。僕はねぇ。君の......」
ニヤリ
「それは......君自身がそう思うならそう思えばいいよ」
ここで少し遊んでみるか。
この世界にはアンティークと呼ばれる魔法の道具がある。我々人類には魔力がなくアンティークに秘められた不思議な力を使うことできる者たちがいる。そう。王族だ。王族以外にはアンティークを使うことはできない。
「フェリーナ。僕のお妃になってよ」
このアンティークは誘惑。人の心を虜にし思い通りに動かせる優れものだ。
さぁ。どう出る?フェリーナ。
「私は......」
なぜでしょう⁇先ほどから頭がぼーとするのです。何か変です。
「フェリーナ。僕は君を心の底から愛している。この気持ちを受け入れてくれるね?」
弟はどんな顔をするのか見ものだな。
「私は......」
「フェリーナ‼︎」
「僕ねぇ。大きくなったらフェリーナと結婚するんだ」
「......」
「僕がフェリーナを守るよ。永遠にどんな時でもどんな場所でもフェリーナを守ってみせる」
「僕の気持ちは本物だから。フェリーナとずっと一緒に居たい。だけど少しの間だけ離れるよ。でも忘れないでね。僕の告白や僕のこの気持ちをどうか忘れないで......」
「......っ⁉︎」
「さあ!フェリーナ答えを!」
「私は......貴方の気持ちにお応えすることはできません‼︎」
しーん
はっ⁉︎私は一体何を言っているの⁉︎王子様のプロポーズをこんなところで断るなんて......私の大馬鹿です‼︎
「え、えと。その......し、失礼ます‼︎」
ダッ
「あ......」
アンティークに勝った?誘惑に負けなかった。
「あいつは騙されそうな顔をして案外肝が座っているのかもな」
アッミンド。あいつはかなりの頑固者だぞ。頑張れよ。
「はぁはぁはぁ‼︎」
カッカッカッカッ
なんであんな断り方したんだろう?もっと言い方はあったはずのに......。
「この国の姫失格です」
その頃のアッミンド
「フェリーナ姫様‼︎何処にいらっしゃるのですか⁇」
駄目だ。返事がない。フェリーナは公の場で断るつもりはなかったんだろ?兄上がアンティークなんかを使ったからだ。
「何が、フェリーナに手を出させないだ。思いっきり手を出されているじゃないか」
「僕の負けだ。僕はフェリーナが堕ちる事に賭けてたのに......負けたな」
そう思いつつフェリーナのことをまだ諦めきれてないグルーム第二王子なのであった。
ガチャ
「フェリーナ姫様」
「あ、アッミンド王子様⁉︎す、すみません。今すぐに戻ります」
「いいですよ。ここで少し話をしましょう」
「はい」
「兄上が失礼致しました」
「もうその事については気にしていません」
「ならよかった」
「ひとつお聞きになってもいいですか?」
「はい。なんでしょう⁇」
「貴方は私の思い出の王子様で間違えないのですか?」
「え......」
「どうしても知りたいのです。貴方が何者で、どうして私に近付くのか知りたい」
「......フェリーナ」
「お願いです。本当のことを話してください」
「参ったな。まさか君からそう言ってくるとは予想外だよ」
もう隠し通せなさそうだ。
「フェリーナ。僕はねぇ。君の......」
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