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私の想いは
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早朝
「アッミンド第三王子!先日フェリーナに会ったな⁇」
「はい」
「その時にフェリーナに何を言った?」
「え⁇」
「惚けるな。貴様がフェリーナに要らぬことを話したに違いない」
「先日、フェリーナ姫様に僕が思い出の王子様かと聞かれました」
「それで?他には?」
「他には自分があの部屋出られなかった本当の理由が知りたいのだと言っておりました」
「まさか......あの日のことを話したのか?」
「はい。それがフェリーナ姫様願いだったのでお話ししました」
「......るな」
「はい?」
「ふざけるな‼︎」
ビクッ
「貴様のせいでフェリーナが部屋から出て来ない。それどころか私を嘘つき呼ばわりをしているのだ!全ては貴様が悪い」
「申し訳ありません」
「誤って済む問題ではない。貴様はこの国に足を踏み入れることを禁じ今後一切フェリーナに接触するのも禁止する」
「......」
「期限は来週の金曜日。貴様はもう娘に近づくな」
「僕は......フェリーナ姫様と離れ離れになりたくありません」
「なんだと?」
「僕たちは愛し合い生涯を誓った中です」
この発言はアッミンド王子の妄言です。フェリーナは一切そんなことを言っていません。
「妄言だ!貴様!王族を侮辱する気か⁇たかがアルムース王国の第三王子の分際で私に楯突くというのか?」
「僕は間違ったことを言っていません‼︎フェリーナが自分の意志で決めたことを僕は尊重したい!何も知らないまま何もわからずに過ごすより何もひとつでも知って過ごしたい。それがフェリーナです!」
「知ったような口を効くな!フェリーナのことは私がよくわかっている。貴様如きに娘の何がわかる?」
「フェリーナは僕にいろんなことを教えてくれた。だから僕もフェリーナのことについては陛下よりも知っているのかもしれません」
「黙れ!貴様をこの国から追放だけでは緩すぎる。貴様は死刑だ!罪名は王族を侮辱しし姫の心を深く傷付けた。それだけのことをしたと自覚しろ!」
昼頃フェリーナの部屋
ドンドンドンドンドン
ビクッ
「な、何事ですか?」
バンッ
「ひいっ⁉︎」
「姫様......ってあれ?姫様⁉︎なぜベットの下にお隠れなのですか?」
ブルブル
「こ、怖い」
「あ......」
思いっきり音を立てて大声で姫様を呼んだから怯えきったんだ。
「す、すみません。姫様。そこから出てもらえますか?」
ガタガタ
「あ、あったかいココアありますよ?」
「......ココア」
ぱあ
「......」
姫様はココアが大好物。ココアというと素直に出てくる。可愛すぎる‼︎じゃなくて!
「あの姫様。実はアッミンド王子様が陛下に楯突いたことで死刑を言い渡されてしまいました」
「え......アッミンド王子が⁇本当に死刑なのですか?」
「はい。姫様が完全に陛下に心を閉ざしたことによりアッミンド王子様に事情を聞きお怒りになりこの国を追放と姫様の接触を禁じました」
「お父様がそんなことするなんて......」
「そのことについて反発したら陛下が大いに怒りアッミンド王子様も怒ってしまい死刑と言っていたと執事から聞きました」
「......」
アッミンド王子が私のためにそこまで。私は何も変われてない。まだこの部屋から出られない。ただの引き篭もり姫。だけど今はアッミンド王子のためにこの部屋を出るのです!
「陛下。執務室にフェリーナ姫様がお見えです」
ぱあっ
「今すぐに開けろ」
ガチャ
「......」
「フェリーナ!ようやく出て来たのだな?よかった。本当に心配したぞ」
「お父様。アッミンド王子の死刑を取り下げてください」
「......なぜそれを今言う?」
「もう一度言います。アッミンド王子の死刑を取り下げてください」
「これはもう決定事項だ。だからたとえお前の頼みであってもそれは聞けん」
「お父様‼︎」
ビクッ
「フェリーナ⁇」
フェリーナがあんな大きな声で喋るのは初めて見る。
「もう一度言います。アッミンド王子の死刑を取り下げてください」
「なぜそこまで?」
「アッミンド王子は嘘偽りなく真実を話してくれました」
「ああ。そのことか。それは忘れろ......」
「いやです!」
「フェリーナ⁇」
「なぜ本当のことをつぐみ嘘を言うのですか⁉︎あの時、お父様は王子様は元の家で幸せに暮らすために帰ってのだと......王子様の怪我は猛獣にやられたのだとおっしゃったではありませんか⁇」
「そ、それは......」
「お母様の死は不幸な事故なのだとも言いました。私のせいでお母様がお亡くなりになったのに......なのに私には真実さえ知ることを許さないのですか?」
「そんなことは!」
「お父様は嘘つきです。なぜ何も言ってはくださらないのですか?私はまだ子供ですが、あの時よりも大きくなっているのですよ?私をちゃんと見てください。お父様」
「......」
「フェリーナは陛下が本当の自分を見てくれない。ちゃんと見ようとしてくれないって落ち込んでいたのですよ?本当は寂しいけどそれを表に出していないだけです」
「私を馬鹿にしているのか?毎日朝と夜に会いに行っている。フェリーナはそれだけでも充分だと言っていた」
「フェリーナ本人がそう言っていたのならそれは寂しさを誤魔化しているのです」
「うるさい!黙れ!何も知らない貴様に私の娘を語るな!」
あの時、王子が言っていたことは当たっていた。
「お父様。もしアッミンド王子を......いいえ。アッミンドを殺すというなら私は舌を噛んで死にますよ?」
「ぐっ‼︎」
「死刑を取り下げてください」
「わかった。フェリーナの言う通りにしよう」
「ありがとうございます」
「フェリーナ。お前はあの王子が好きなのか?」
「......っ‼︎」
「怒らないから話してくれないか?」
そう言いつつ内心は燃え上がるような怒りの炎が陛下の心を焼き尽くしているのであった。
「私はアッミンドを愛しています。ここからあの方をお慕いしています」
「フェリーナ」
「私は彼と生涯を共にしたいと思っています。これが私の今の気持ちです」
嘘偽りもない。私の想い。私はアッミンドに恋をしているのだと自覚した。もうこの気持ちを隠すことはできない。
そう思ったフェリーナなのであった。
「アッミンド第三王子!先日フェリーナに会ったな⁇」
「はい」
「その時にフェリーナに何を言った?」
「え⁇」
「惚けるな。貴様がフェリーナに要らぬことを話したに違いない」
「先日、フェリーナ姫様に僕が思い出の王子様かと聞かれました」
「それで?他には?」
「他には自分があの部屋出られなかった本当の理由が知りたいのだと言っておりました」
「まさか......あの日のことを話したのか?」
「はい。それがフェリーナ姫様願いだったのでお話ししました」
「......るな」
「はい?」
「ふざけるな‼︎」
ビクッ
「貴様のせいでフェリーナが部屋から出て来ない。それどころか私を嘘つき呼ばわりをしているのだ!全ては貴様が悪い」
「申し訳ありません」
「誤って済む問題ではない。貴様はこの国に足を踏み入れることを禁じ今後一切フェリーナに接触するのも禁止する」
「......」
「期限は来週の金曜日。貴様はもう娘に近づくな」
「僕は......フェリーナ姫様と離れ離れになりたくありません」
「なんだと?」
「僕たちは愛し合い生涯を誓った中です」
この発言はアッミンド王子の妄言です。フェリーナは一切そんなことを言っていません。
「妄言だ!貴様!王族を侮辱する気か⁇たかがアルムース王国の第三王子の分際で私に楯突くというのか?」
「僕は間違ったことを言っていません‼︎フェリーナが自分の意志で決めたことを僕は尊重したい!何も知らないまま何もわからずに過ごすより何もひとつでも知って過ごしたい。それがフェリーナです!」
「知ったような口を効くな!フェリーナのことは私がよくわかっている。貴様如きに娘の何がわかる?」
「フェリーナは僕にいろんなことを教えてくれた。だから僕もフェリーナのことについては陛下よりも知っているのかもしれません」
「黙れ!貴様をこの国から追放だけでは緩すぎる。貴様は死刑だ!罪名は王族を侮辱しし姫の心を深く傷付けた。それだけのことをしたと自覚しろ!」
昼頃フェリーナの部屋
ドンドンドンドンドン
ビクッ
「な、何事ですか?」
バンッ
「ひいっ⁉︎」
「姫様......ってあれ?姫様⁉︎なぜベットの下にお隠れなのですか?」
ブルブル
「こ、怖い」
「あ......」
思いっきり音を立てて大声で姫様を呼んだから怯えきったんだ。
「す、すみません。姫様。そこから出てもらえますか?」
ガタガタ
「あ、あったかいココアありますよ?」
「......ココア」
ぱあ
「......」
姫様はココアが大好物。ココアというと素直に出てくる。可愛すぎる‼︎じゃなくて!
「あの姫様。実はアッミンド王子様が陛下に楯突いたことで死刑を言い渡されてしまいました」
「え......アッミンド王子が⁇本当に死刑なのですか?」
「はい。姫様が完全に陛下に心を閉ざしたことによりアッミンド王子様に事情を聞きお怒りになりこの国を追放と姫様の接触を禁じました」
「お父様がそんなことするなんて......」
「そのことについて反発したら陛下が大いに怒りアッミンド王子様も怒ってしまい死刑と言っていたと執事から聞きました」
「......」
アッミンド王子が私のためにそこまで。私は何も変われてない。まだこの部屋から出られない。ただの引き篭もり姫。だけど今はアッミンド王子のためにこの部屋を出るのです!
「陛下。執務室にフェリーナ姫様がお見えです」
ぱあっ
「今すぐに開けろ」
ガチャ
「......」
「フェリーナ!ようやく出て来たのだな?よかった。本当に心配したぞ」
「お父様。アッミンド王子の死刑を取り下げてください」
「......なぜそれを今言う?」
「もう一度言います。アッミンド王子の死刑を取り下げてください」
「これはもう決定事項だ。だからたとえお前の頼みであってもそれは聞けん」
「お父様‼︎」
ビクッ
「フェリーナ⁇」
フェリーナがあんな大きな声で喋るのは初めて見る。
「もう一度言います。アッミンド王子の死刑を取り下げてください」
「なぜそこまで?」
「アッミンド王子は嘘偽りなく真実を話してくれました」
「ああ。そのことか。それは忘れろ......」
「いやです!」
「フェリーナ⁇」
「なぜ本当のことをつぐみ嘘を言うのですか⁉︎あの時、お父様は王子様は元の家で幸せに暮らすために帰ってのだと......王子様の怪我は猛獣にやられたのだとおっしゃったではありませんか⁇」
「そ、それは......」
「お母様の死は不幸な事故なのだとも言いました。私のせいでお母様がお亡くなりになったのに......なのに私には真実さえ知ることを許さないのですか?」
「そんなことは!」
「お父様は嘘つきです。なぜ何も言ってはくださらないのですか?私はまだ子供ですが、あの時よりも大きくなっているのですよ?私をちゃんと見てください。お父様」
「......」
「フェリーナは陛下が本当の自分を見てくれない。ちゃんと見ようとしてくれないって落ち込んでいたのですよ?本当は寂しいけどそれを表に出していないだけです」
「私を馬鹿にしているのか?毎日朝と夜に会いに行っている。フェリーナはそれだけでも充分だと言っていた」
「フェリーナ本人がそう言っていたのならそれは寂しさを誤魔化しているのです」
「うるさい!黙れ!何も知らない貴様に私の娘を語るな!」
あの時、王子が言っていたことは当たっていた。
「お父様。もしアッミンド王子を......いいえ。アッミンドを殺すというなら私は舌を噛んで死にますよ?」
「ぐっ‼︎」
「死刑を取り下げてください」
「わかった。フェリーナの言う通りにしよう」
「ありがとうございます」
「フェリーナ。お前はあの王子が好きなのか?」
「......っ‼︎」
「怒らないから話してくれないか?」
そう言いつつ内心は燃え上がるような怒りの炎が陛下の心を焼き尽くしているのであった。
「私はアッミンドを愛しています。ここからあの方をお慕いしています」
「フェリーナ」
「私は彼と生涯を共にしたいと思っています。これが私の今の気持ちです」
嘘偽りもない。私の想い。私はアッミンドに恋をしているのだと自覚した。もうこの気持ちを隠すことはできない。
そう思ったフェリーナなのであった。
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