ある日突然、アンドロイドが家に居た件について

上野佐栁

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プレゼント

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 クルルの怪我はあまり酷くなく、数日で治った。
 「クルル、もう平気か⁇」
 「はい」
 「なら、よかったよ」
 「やっと見つけた。クルル」
 さらに数日後
 「ツムグ、放課後に時間ある⁇」
 「あるけどなんで⁇」
 「少し、付き合って欲しいところがあるの⁇駄目⁇」
 「駄目じゃないよ」
 「良かった」
 「此処って、百円ショップ⁇」
 「はい」
 「なんで、百円ショップ⁇」
 「此処なら、いろんな品が揃っていると聞いたから」
 「そうなんだな」
 「いらっしゃいませー‼︎」
 「......」
 「ん?これが欲しいのか⁇」
 「ち、違う‼︎」
 「そうか」
 「見つけた」
 「なんだ?」
 「お守り。よく効くやつが此処にあるって聞いて、ツムグにつけて欲しいなって思ったの」
 「ありがとう」
 「買ってくるね」
 「あぁ」
 「ありがとうございましたー‼︎」
 「クルル‼︎このシュシュ欲しがっていたろ⁇それに、料理する時に髪が邪魔そうにしてただろ⁇だからやるよ‼︎」
 「いいの⁇」
 「もちろんだ‼︎それに、お前のだってわかるように、イニシャルのkを付けておいたぞ‼︎」
 「ツムグ......ありがとう‼︎」
 ニコッ
 「綺麗。」
 カシャ
 「え?」
 「あ、えっと......す、すまん‼︎」
 「別にいいよ。嫌じゃなかったもん」
 「クルルには、黒のシュシュがよく似合うよ。クルルの髪の色はシルバーで、目の色は青空の色だな。綺......」
 「呼んだ?」
 「わあああああ!?」
 「ヤッホー‼︎うちは青空って言うんだ‼︎青が苗字で、名前が空ね‼︎変わってるっしょ⁇よろしくね‼︎クルルちゃんって呼んでいい⁇」
 「はい」
 「なんで、空が居るんだよ‼︎」
 「いちゃっ悪い⁇」
 「別に......なんでもない。俺は、ギャルみたいな奴が好きじゃないだけだ」
 「酷っ‼︎うちと仲良くしてよおおお‼︎幼馴染じゃん‼︎」
 「嫌だ‼︎陽キャ女子と絡むと変なことに巻き込まれる‼︎」
 「ちょっと‼︎それ、どう言う意味よ‼︎うちがなんかすると思う⁇」
 「思う」
 「うざーいんですけど‼︎クルルちゃん‼︎こんな奴じゃなかった......ツムグの奴は放って、うちとご飯食べよう‼︎じゃ、ツムグ‼︎またね‼︎」
 「あ......」
 「クルル‼︎空の野郎......このアンドロイド誘拐犯めええええ‼︎」
 喫茶店
 「ツムグの事は放置していいのですか⁇」
 「別にいいっしょ‼︎うちと関わると事件に起きるみたいな言い方して、ちょーむかつくんですけど‼︎」
 「空さんは、ツムグの事が好きなのですか⁇」
 「は、はあああ!?うちがあいつを⁇ないない‼︎あり得んって‼︎天地がひっくり返らない限りあり得んよ‼︎」
 「そうなのですか⁇」
 「んな事言ったら、クルルちゃんは⁇」
 「はい⁇」
 「クルルちゃんは、ツムグの事、ぶっちゃけどう思っとる⁇」
 「わかりません」
 「は?」
 「好きか嫌いかっと言われると好きです。でもそれは、マスターだからです」  
 「へぇー。クルルちゃんも複雑なんだなぁー」
 「はい⁇」
 「あーなんでもないなんでもない‼︎こっちの話だから、気にすんな‼︎」
 「はい」
 「ねぇ、クルルちゃ......」
 「クルル、本当のマスターの所へ帰りましょう⁇」
 「は?あんた誰⁇」
 「私の名前は......」
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