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新たなアンドロイド

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 「私の名前は、ティーナよ‼︎よろしくね‼︎さあ、クルル、帰りましょう」
 「私は、貴方の事は知りません。記憶にありません」
 「それは、そうよね‼︎メモリーが全部吹き飛んじゃっているものね⁇おっかしいわ‼︎あははは‼︎」
 「クルルちゃん‼︎逃げるよ‼︎」
 「あら?私から逃げ切れると思う⁇うふふ。あははは‼︎おっほっほっほ‼︎」
 「あいつマジでやばいっしょ‼︎」
 「私の事は放って、空さんだけでも逃げてください」
 「それ無理‼︎」
 「どうしてですか⁇」
 「うちら友達だし‼︎」
 「友達......」
 「これ、いつまで続ける気なの?」
 「はっ!?」
 「さようなら」
 ドンッ
 「うっ‼︎」
 「あんたが、人間を庇う日が来るなんてね......少し驚いたわ‼︎あははは‼︎でも、私には勝てない‼︎」
 ドンッ
 「くっ‼︎」
 「クルルちゃん‼︎このっ‼︎」
 「人間はアンドロイドには勝てない。だからひれ伏せ」
 バン
 「......は?」
 「空さんには手を出さないで‼︎」
 「無表情のまま言われてもね......」
 バンバンバン
 「こいつ‼︎いいわ。メモリーを復元させてあげるわ‼︎」
 ガシッ
 「うっ‼︎」
 「クルルちゃんに何すん⁇」
 「人間は黙れ‼︎」
 ドンッ
 「きゃあ‼︎」 
 ドサッ
 「そ、空さん‼︎」
 「大丈夫よ。気を失っているだけ。それに、この記憶を見ても、あんたのマスターは、雑賀ツムグって言えるのかしら⁇」
 なんだろう⁇知らない記憶が私の中に入ってくる。気持ち悪い。
 「人間は皆、お前の敵だ。だから殺せ」
 「はい。マスター」
 「た、助けくれ‼︎」
 「ま、まだ、死にたくないんだ‼︎」
 「関係ない」
 バンッ
 「あ、はっ‼︎がぁっ‼︎はっはっ。アガガガ」
 「皆、死んで当然の人間」
 「あのアンドロイドが来たぞ‼︎」
 「攻撃開始‼︎」
 バンバンバンドンドンドン
 「はぁはぁ。一時退散」
 あの時、またまた、ツムグの家に入ったんだ。
 「どう?思い出したから⁇あははは‼︎」
 「......」
 「あんたのマスターの名前は⁇」
 「私のマスターの名前は......」
 「そう名前よ。あははは‼︎」
 「......雑賀ツムグ‼︎」
 「は?なんで?メモリーは戻ったはずなのに......あんた裏切るのね‼︎許せない‼︎」
 「空さんを傷付けた代償は取ってもらうわ‼︎」
 「は?何言って......」
 バン
 「がはぅ‼︎あ、こ、この野郎‼︎」
 「こんな攻撃当たらない」
 「な、なんなのよ⁇なんなのよ‼︎何が力を引き出しているの⁇意味わかんない‼︎あんたに人の心ってものは存在しないはずでしょ⁇ふざけんじゃないわよ!」
 「私は負けない」
 「うるさい‼︎ぐちゃぐちゃに壊してやる‼︎」
 バン、ドンッゴンッバンッ
 「あ、ああ。ぎゃあああ‼︎ああああ‼︎」
 「貴方と私じゃ、力の差が違いすぎる」
 「こんな所で負けるわけないでしょ‼︎あんたのマスターを人質にしてるんたら‼︎」
 「は?」
 「あんたのマスター大事でしょ⁇だったらこのまま、大人しくしなさいよ‼︎」
 「嫌よ」
 「はああ!?あんたのマスターがどうなっても良いわけ⁇」
 「その前に、ティーナを倒す‼︎」
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