ある日突然、アンドロイドが家に居た件について

上野佐栁

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芽生える感情

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 「は?私を倒す⁇無理があるわよ!」
 「どうして⁇ティーナは、私より強くない」
 「馬鹿にしてくれるわね。あんたをぐちゃぐちゃに壊して、何もかも無惨な姿にしてやる‼︎」
 「クルル‼︎」
 「マスター!?」
 「へぇー。あんたのマスターがお出ましね。ちょうど良かったわ。あんた死んで」
 「は?何言っ......」
 ドンッ
 「クルル......あんたは邪魔よ‼︎」
 「それはこっちの台詞」
 「ほんとっうざい‼︎」
 「ツムグは下がってて」
 「喧嘩はすんなって......」
 「いいから黙ってて‼︎」
 「は?クルル⁇」
 「今回ばかりは、私は、ティーナを許せない‼︎だって......空さんを傷付けられるいるもの‼︎」
 「心もないのに......どうしてそんな顔するの⁇壊れる。クルルのイメージが壊れる。気持ち悪い。そんな顔私に見せるな‼︎」
 「ちょっと待て!空が怪我した⁇えっちょっ嘘だろ⁇」
 「......」
 「無視かよ‼︎」
 ゴン
 「くっ‼︎死ねえええええええええええええええええええええええええええええええ‼︎」
 バン、クルルが放った、拳銃の弾が、ティーナの腹を貫通した。
 「......え⁇嘘よ。私が負けるはずがない。私はあんたよりも強くなったんだから‼︎」
 「そんな日は......一生来ない」
 「!?」
 「これで終わり」
 バンバンバンバンッ、更に、お腹にめ掛けて、弾を放つ。それが全部、ティーナに当たり、お腹が見るも無残な姿になった。
 「あ、ああ......腹部を損傷......直ちに回復に向かいます」
 「な、なんだ⁇」
 「アンドロイドは一定の怪我をするとこうなるのよ」
 「そうなのか⁇」
 「はい」
 「あいつ居なくなったな......」
 「ねぇ?うちの事は心配せんの?」
 「わ......」
 「わ?」
 「わあああああ!?」
 「耳潰れんだけど‼︎」
 「そ、空......血塗れ......ゾンビ⁇」
 「ツムグ......ここで人生終わられてあげようか⁇」
 「え、えーと、クルル‼︎助けてくれ‼︎空に殺される‼︎」
 「すみません。ツムグが人間には手を出すなって言ったので、その命令は聞けません」
 「く、クルルうううう‼︎ぎ、ぎゃああああああああああああああああああああああ‼︎」
 「空さん‼︎怪我の手当てをしましょう⁇」
 「あっそうだね。クルルちゃんもだよ‼︎」
 「はい」
 「俺の心配は⁇」
 「んなのするわけないじゃん‼︎」
 「酷い‼︎」
 「ツムグ......自業自得」
 「クルルまで!?嘘だろ......」
 「じゃ、病院代は、ツムグに任せて行くぞ‼︎」
 「はい」
 この後、ツムグはアンドロイドは保健に適応されないため、高額な医療費を支払う羽目になったのであった。
 「つーかれた‼︎」
 「そうですね」
 「なぁ?クルルは、俺の事好き⁇」
 「わかりません」
 「じゃ、キスしてみようか⁇」
 「はい⁇これは命令ですか⁇」
 「そうだね。命令だ」
 「了解致しました」
 「じゃあ、行くよ」
 「はい」
 チュッ
 「どうかなぁ⁇」
 「......わからない。鼓動がうるさい」
 「......そうか」
 あの、クルルが人間みたいな反応している‼︎俺が間違っていた‼︎機会だからってなんでもして良いなんて、アンドロイド差別だ‼︎ヤベェー。罪悪感しかない。よっしーこの事は忘れよう。忘れた上で、墓場まで俺が持って行こう。そう心に誓った、ツムグであった。
 
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