ある日突然、アンドロイドが家に居た件について

上野佐栁

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植物の力を持つアンドロイド花園リーフその3

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 「......こんなに誰かとお話をしたのは久しぶりです」
 「え?友達とおしゃべりとかしないの?」
 「友達は居ません。そもそも興味がなかったんです」  
 「貴方は何か恐れているの?」
 「え?」
 「いつも何処かで怯えているように見える。何故かはわからない」
 「......そうですね。怯えているのかもしれません」
 「り、理由とかあるの?」
 「昔は他の人達と同じで表情とかあったんですよ」
 「でも今は......」
 「はい。どうやって笑えばいいのかもうわからないんです。忘れてしまったんです」
 「......」
 「昔両親からこう言われてからですね」
 「なにを言われたの?」
 「お前の笑った姿も泣いている姿も怒っている姿も苦しいでいる姿も何もかも見たくない。だからもうなにも表に出すな......って言われたんです」
 「......」
 何も言うことが出来なかった。俺が思っているよりもリーフの心には深い傷があるのだとわかった。
 「リーフはそれでいいのか?」
 「......両親が望んでいるのならいいと思います」
 「自分の意見とないのか?」  
 「あるとしても表にはもう出せないですよ」
 「そんなことない‼︎」
 「つ、ツムグさん?」
 「俺は、リーフが笑った姿も見たいし怒っている所も泣いている所も受け止めたい」
 「......」
 「俺は、リーフのやりたいように生きてばいいと思う!」
 「......そうですか」
 「ツム君!かっこいいですぅ!あたし惚れ直しちゃいました‼︎」
 「さ、サンキューな」
 「......笑ってもいいんですか?泣いても怒っても......わがままを言ってもいいのですか?」
 「ああ。もちろんだ。我慢する必要なんてない」
 「ツムグはこう見えてもアンドロイドには優しいっしょ‼︎」
 「う、うるせ!」
 「私は......」
 「そこまでだよ」
 「アラム!?」
 「警告。以前とは違う力を感じます」
 「なんの用だし!」
 「花園リーフを消しに来た」
 「......は?消しに来たって......嘘だろ?」
 「嘘じゃない。リーフは突然、クィーンズブラックを裏切った」
 「えっ!?リーフさんってクィーンズブラックの一任だったんですか!?」
 「......はい」
 「何故裏切る?」
 「前にも言いました。貴方方がしている事に嫌になったんです」
 「裏切り者は此処で排除させてもらうよ!」
 「わっち達前にして、リーフを殺せるともうなよ?」
 「肯定。リーフはユナ達皆んなで守ります」
 「ぼ、僕だってやる時はやるんだから」
 「沙由里はこの中の誰よりも凄い才能を持ってるよ」
 「レット君ありがとう」
 「どういたしまして」
 「うちらが力合わせれば無敵っしょ」
 「まぁ、仕方ないわね。此処であんたに死なれるのも困るわ」
 「貴方に賞賛はない。大人しく諦めて‼︎」
 「私達の力が合わさればどんな敵でも勝てる気がする。ツムグが私達にしてくれたように......私も頑張る」
 「は?仲良しごっこ?そんなの無意味。やめたら?」
 「そんな事ないですぅよ!あたし達は固い固い絆で結ばれているんですよ!ツム君とアンドロイド皆んなですよ!」
 「そうだな俺達は誰一人として犠牲にはならない」
 「......皆さん」
 「どいつもこいつも雑賀ツムグって......うるさいな。私に勝つなんてありえない。最新型最強のアンドロイドアラムに勝てない‼︎」
 「そんな事はありません‼︎」
 「は?なんであんたが決めるの?リーフ」
 「え、あ......私は信じます。皆さんをツムグさんを信じます‼︎」
 「リーフ‼︎」
 「表情が和らいだ?表情が表に出るようになったってこと?」
 「そうみたいですね」
 「裏切り者め」
 「ウッドソード」
 「あんたなんて所詮ただのおもちゃ」
 「そうかもしれませんね?ですが、もう私は自分を偽ったりなんてしません‼︎」
 「......っ‼︎」
 「私はお人形ではありませんから」
 
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