ある日突然、アンドロイドが家に居た件について

上野佐栁

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決着ステラ編

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 「お主らは妾の手で殺す!」
 「駄目だ‼︎」
 「ツムグには関係ないじゃろ?」
 「関係はある。俺はあいつらのアンドロイドのマスターなんだからな」
 「そもそもこうな事になったのもお主が一人に絞らないからじゃろ?」
 「......」
 「誰か一人に絞って居ればこんな事にもならなかったのじゃ!ツムグは妾のものじゃ‼︎誰にも渡さぬ」
 「そんなことありませんよーだ‼︎ツム君はあたし達のヒーローで思い人なのですよ」
 「わっち達に楯突いたこと後悔させてあげるぞ」
 「全くもう。ツムグが誰か一人に絞れるわけないでしょ⁇だって、私達の皆んなのマスターなんだから」
 「ツムグを奪おうなんて......貴方はツムグの気持ちを考えているの?」
 「うちが一番長く居て、ツムグは皆んなを助けたがる奴なんだし」
 「うるさーい‼︎」
 「依存しすぎるのは良くない。今すぐに離れるべき」
 「依存して何が悪いのじゃ‼︎妾の気持ちも想いも考えている事すらわからぬ奴らに妾を理解しろと言うのか!?妾は......妾は依存しなければ生きていけないのじゃ‼︎うわあああ‼︎」
 「なっ......!?」
 「ツツリ!?」
 「お主の存在は邪魔でしかないのじゃ‼︎消え失せるのじゃ」
 「ツムー......」
 「......」
 「お主らもすぐに消し飛ばしてくれよう」
 「いやですぅ‼︎消えたくないですぅ」  
 「やってくれるじゃない」
 「消すなんて最低なんだし!友達を返せ何だし」
 「お主らもすぐに消える運命じゃ。だから......」
 「やめるんだ!もうやめてくれ」
 「何故じゃ⁇何故お主は妾だけを見てくれんのじゃ⁇妾だけ居ればいいではないか⁇」
 「俺はアンドロイドを消すお前とは一緒に居たくない」
 「......っ!?」
 「俺は......リーフや沙由里やユナやクルルやツツリも大事だし今此処に居る奴らも大事なんだ」
 「ツムグ」
 「ツム君」
 「ツムグらしいっしょ」
 「あ......ああ......ああああ‼︎ツムグに嫌われた?妾の存在価値などないと言うことか⁇嫌じゃ!妾を......妾を置いていかないでくれ!うわああああ‼︎」
 バンバン
 「なっ!?」
 ガシャン
 「......水晶だが......」
 「あらあら。とても大変なことになっておりますわね?ツムグさん」
 「アナステラ」
 「そんな怖い顔しないでくれませんこと?せっかく私がクルル達を助けに来たのですよの?」
 「お、お前は覚えいるのか!?」
 「ええ、ええもちろんですわ。私にはマスターが居ませんことよ。ですから影響など受けませんことよ。いひひひひ」
 「妾の計画が......」
 水晶玉?から何かが漏れ出し眩い光と共にクルル達が寝そべって居た。
 「クルル‼︎」
 「ユナ!」
 「あーん!沙由里さん!リーフさん!」
 「ツツリちゃん‼︎」
 「疑問。何故ユナ達はこんな所で寝そべっているのですか⁇」
 「僕達は確か......レット君は!?」
 「沙由里‼︎」
 「レット君‼︎」
 「いやぁー。レット君のした事が、沙由里を忘れてしまうなんて......ステラちゃんの力相当だよ」
 「私は確か取り込まれたはず」
 「......ステラ。私は前にも言いました。誰かに依存するのは良くはありませんって......」
 「うるさいじゃ!だったら妾はどうやって生きろって言うのじゃ‼︎愛を感じぬまま死ぬのは嫌じゃ」
 「俺達が居るだろう⁇」   
 「......え?お主何を言っておるのかわかっておるのか⁇妾を許すってことなのじゃよ?」
 「ああ。俺は怒ってないぜ。皆んなも許してくれるさ」
 「まぁ、ツムグがいいって言ってるなら別にいいわよ」
 「ツムグが許すなら私も許す」
 「とっても可愛らしいステラさんを憎むことなんて出来ませんよ」
 「ぼ、僕も許すよ。だって、ツムグ君が許せるものは僕の許せるものだから」
 「沙由里がいいならレット君もいいよ。あははは‼︎」
 「容認。ユナも許します。こうして無事に戻れって来れたのでこれでよしとします」
 「我が半身体が許すと言うならわしも許してやらぬことはないぞ」
 「私も......マスターが許すなら別にいいよ」  
 「......すまぬ。妾が間違っておった。妾は皆にとても酷いことをしてしまったのに......許してくれるのか⁇なんてお礼を言ったら......」
 「じゃあ、俺をお前のマスターにしてくれるか⁇」
 「もちろんじゃ」
 「よろしくな。ステラ」
 「マスター登録開始」
 「もう終わりですの?まだ暴れてもないのに終わりなんてがっかりですわよ」
 「なぁ、お前も俺達と一緒に来ないか?」
 「別にいいですわよ」
 「いいのか!?」
 「ただし、私は私のやりたいようにやりますわよ。それに......目的も果たせて居ませんし。いひひひ。いつか必ず貴方のもとに訪れますわ。その時にマスター登録をしてもらいますわよ。それではご機嫌よですわ。いひひひ」
 「マスター登録完了」
 「ツムグ。これからよろしく頼むぞ」
 「ああ‼︎」
 ようやくステラを説得することに成功した。俺はやっぱりアンドロイドが好きなんだ。でももっと早く気付くべきだった。アナステラの本当の目的を。
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