上 下
17 / 21

動き出す時間

しおりを挟む
 こんにちは。小春です。ここ最近、私はストーカーに遭っています。誰かと言うと、
 「小春‼︎」
 「きゃあ!?」
 「なんで逃げるの⁇」
 「こっちこそ‼︎なんで追いかけて来るの⁇もう嫌ああ‼︎」
 「小春‼︎記憶思い出した⁇」
 「なんの話!?」
 「小春‼︎」
 「ひっ‼︎」
 「小春‼︎」
 「嫌っ!」
 「小春‼︎」
 「家の中まで入って来るな‼︎」
 「小春‼︎」
 「不法侵入‼︎」
 「小春‼︎」
 「来ないでー‼︎」
 「小春‼︎」
 「近い‼︎」
 「小春‼︎」
 「助けて‼︎」
 「小春‼︎」
 「待ち伏せ!?」
 このように、不法侵入とストーカーが止まりません。絵理田雄太ってなんなのよ‼︎ノイローゼになりそう。
 「オーロラ助けて。」
 「えっ!?エリーナ!?どうしたのそんなに涙目になって⁇」
 「実は、絵理田君が......。」
 ここ最近の事を、オーロラに相談した結果
 「あははは‼︎」
 「は?」
 「ぷあははは‼︎雄太君何やってるのよ‼︎あははは‼︎ヒィーヒィー。お腹痛い‼︎あははは‼︎」
 爆笑されました。
 「えっ⁇なんで笑ってるの⁇」
 「不器用過ぎる!きゃあははは‼︎あははは‼︎」
 「笑い過ぎ‼︎」
 カチン
 「この気配!?小悪魔が召喚されたみたい‼︎」
 「エリーナ行くわよ‼︎」
 「切り替え早いなおい‼︎」
 「エリーナ‼︎居たわ‼︎」
 「一体のみ?」
 「怪しい。」
 「小春‼︎」
 「絵理田君!?なんで!?」
 「人間美味そう。」
 「オーロラベール‼︎」
 「わあああ‼︎」
 「雄太君大丈夫⁇」
 「は、はい。」
 「思ったよりも力が強い‼︎エリーナ‼︎」
 「風よ。小悪魔を遠くへ飛ばしなさい‼︎」
 ヒュー
 「ぎゃあああ‼︎」
 「絵理田君。この空間を動けるの⁇」
 「うん。動けるよ。俺は、小春とずっと一緒に戦って来たんだ‼︎」
 「えっ⁇」
 「雄太‼︎」
 「うっ‼︎」
 「小春大丈夫?」
 「うん。」
 「この野郎‼︎」
 「えっ⁇」
 バーン
 「きゃあああ‼︎」
 「悪魔の闇魔法!?雄太君‼︎」
 「うわあああ‼︎」
 「絵理田君!?」
 「駄目‼︎間に合わない‼︎」
 絵理田君が死んでしまうと思ったら、ぽっかりと空いた穴が塞がるように記憶が甦ってきた。
 「雄太の怪我を治して‼︎」
 「小春⁇」
 「良かった。本当に怪我が治って良かった‼︎うわああん‼︎」
 「あ......。」
 「雄太君‼︎」
 「ホウキよ。雄太の所までうーんと早く飛びなさい‼︎」
 シュッ
 「早い。」
 「雄太‼︎手を伸ばして‼︎」
 「小春‼︎くっ‼︎」
 「後少し、もう少し‼︎」
 地面に着く直前で、雄太の右腕を掴めた。
 「ギリギリセーフ‼︎」
 「小春⁇もしかして記憶戻った⁇」
 「うん‼︎此処最近は、ぶっちゃけ、怖い日々だったけど、私の為にしてくれてありがとう‼︎」
 「うん‼︎」
 「人間食わせろ‼︎」
 「キャプチャー‼︎」
 「なあああにいいいい!?」
 「捕獲完了‼︎」
 「貴方にはもう用はないから‼︎」
 「小春⁇」
 「私の勝ちです‼︎」
 「誰に言ってるの⁇」
 「もうこっちに手を出さないでください‼︎」
 「小春⁇」
 「エリーナの賭けは無駄じゃなかった‼︎」
 「次に手を出したら、私も容赦しません‼︎」
 どんな人を敵に回しても、雄太を守るそう誓った。
しおりを挟む

処理中です...